クロス-トレイター

第一の門番　クロス・トレイター

身　長	155cm
年　齢	16歳程
ス　キ	他人と遊ぶこと　歌うこと　買い食い
ニガテ	シルヴィア　孤独

我が罪はその剣     我が業は反逆　     楔に刻む名は"断ち切るもの"           第一の門番     十の瞳を還す怪物クロス・トレイター     その魂、果てるまで演じるわ……！

目次

　概要
　容姿
　性格
　前世
　フィールド
　戦闘能力
　攻略
　本編

概要

第５階層にて圧倒的な戦闘能力で数多の魔女の志を折り続けていた門番。一人称は「あたし」。
魔女たちの前に立ちふさがる最初の障害として牙をむく…と思いきや、彼女は非常に魔女に対して友好的である。

そもそもが人好きであるため、よく街に出ては色々な店で買い物を楽しんでいる。
魔力を持たない人々や塔の攻略に関心のない魔女には魔女の一人と思われている模様。
ショコラの店を手伝っている姿も珍しくない。

かつてビビの故郷を滅ぼした異界の怪物「断ち切るもの」と何らかの関係があることが推察されるが、詳細は明らかになっていない。
カノンから強い憎しみを向けられているのも、もしかしたらこの辺りが関係しているのかもしれない。

門番たちを塔に集めたとされる「黒い魔女」のことは知らない模様。

容姿

長い銀の髪を輪の形にして高い位置で二つに結っている。この髪形は「逆さになって割れたハート」のイメージ。
結んだ根元の辺りは、レースのついた淡い紺の布で飾られている。
つり気味の金の目には、名前の通り十字模様が浮かぶ。

デフォルト衣装は学生服をベースにしたアイドル風のもの。
白いシャツに赤紫色のチェックのスカートとリボンタイを合わせ、同じ素材の折り返しがついた淡い紺の半袖ジャケットを重ねており、手首には同じくチェックのカフスをつけている。
これらの上から黒い短めのマントを纏い、金の紐で留めている。

また、四つ葉の髪飾り、耳のピアス、左腕の包帯はかつての彼女の仲間を象徴するものである。

性格

強気そうな顔立ちに反してかなり気弱でネガティブ。自己評価も低い。
しかし、天邪鬼でもあるので本心とは真逆の言動をとることが多く、誤解を生むこともしばしば。

誰にも見向きされないことを何より恐れており、自身に価値をつけることに固執している。
自身の損得を度外視して他者に手を差し伸べては自身のタスクを増やしていく傾向があり、自身を犠牲にしてしまうことも多い。
多少のイジられても怒る姿勢は見せるもののどこか嬉しそうであるとシルヴィアは語っており、どんな形であれ他者と関われるのであれば彼女にとっては喜びなのだろうと推察できる。
自身の階層に来る魔女を歓迎するだけでなく、しばしば街に降りたり、反対に10階層の門番に会いに行ったりと自身の持ち場を離れていることが多いが、これは彼女が孤独を恐れているからに他ならない。

また、彼女が関与した出来事はまるで運命付けられているかのように悪い結果に向かう。
この性質については本人も自覚しており、彼女が他者を警戒するのはこの不幸に巻き込んだ結果嫌われるのを恐れているから。
自覚してなお他者に寄り添って自分にできることを探してしまうあたり、因果としか言いようがない。

この世界の彼女は門番という立場上、魔女からすれば必ず戦わなければならない相手であり、つまるところ何より恐れている「相手にされない」ということはあり得ない。
卑屈さは完全に無くなったわけではないし天邪鬼な性格もそのままだが、彼女にとってはかなり過ごしやすい世界なのだろう。

…ここまで真面目に述べてきたが、与太での彼女は大変面白く遊ばれている。
寒空の下水着で放り投げられたり、絆創膏３枚を衣装として渡されたりしながら「ばかじゃないの！！」と叫ぶのはもはやお家芸。

余談だが、前の世界でアイドルとして活躍していただけあって「魅せ方」に関しては彼女なりの矜持がある。
ショコラが冗談交じりに投げキッスをした際にはそれを叩き落として本気のレッスンを始め、レッスン後には同じことをしたら関係ごと斬ると凄んでいた。

前世

とある世界で活躍していたアイドルグループ「シャッフル」のメンバーの一人。
多くの人を魅了し励ます偶像に憧れ、ひたむきに歌と踊りのレッスンに打ち込んでいた。

しかし元来の卑屈さと天邪鬼な性格が災いして、メンバーのエクス・ブラッドキャリバーと交戦することになる。
さらにこの一件について、保身のために望まずしてメンバーの一人であるハニー・ハンドレッドに全ての責任をなすりつけることとなり、その結果誰より敬愛していたハニーの離脱と言う拭いきれない傷をグループに残すこととなった。
ハニー離脱後は他のメンバーと親しくなれたと思えるようになったものの、反面ハニーは恐怖と憎悪を覚えるうしろめたい対象となってしまう。

離脱したハニーとクロスが対峙することになった際、エクスはハニーをヒーローにするためにずっと騙し続けていたことをクロスに明かす。
過去の一連の顛末が許されていなかったこと、自身の罪の全てが露見していたこと、今までシャッフルのメンバーとして努力したことが無意味だったこと……今までの自信となっていた全てを砕かれたクロスは、ハニーによる「許し」も受け入れることができなかった。
「許された」ことを許せなかった彼女は激昂し、あろうことか代えがたく大切な少女を世界ごと消してしまう。

本来の世界では最終的にハニーが彼女を許し救われることとなるのだが……塔で暮らすクロスは大好きな人と和解することが叶わなかった怪物に他ならない。

フィールド

戦闘のフィールドというよりはクロスの自室。
魔女と対戦するためのトランプやボードゲームが沢山仕舞われている。

家が燃えたシルヴィアが転がり込んでたり、5階層そのものが爆発することも珍しくない。

戦闘能力

あらゆるものを『切断する』能力を持っており、遠距離にも近距離にも対応可能。
この『切断』をどんな距離にいても、どこにでも、いくらでも出せる時点でかなり強力なのだが、「あらゆるものを」という部分も重要。
あらゆるもの、つまり観念的なものを切断することも可能であり、魔女の能力に対して自身を効果から切断することで攻撃や強化・弱化を無効化することもできるのである。

その他にも街の一区画を一時的に切り離して、人の流れをコントロールすることもできる。
応用の幅が広い、かなり便利な能力と言える。

ちなみにこの能力は元の世界ではクロスではなくエクスが持っていた能力である。
何故門番のクロスがこの能力を持っているかは不明。

攻略

かつては彼女を突破するためには戦闘で勝利しなければならなかったが、現在はその必要はない。
5階層に到着すると彼女にゲーム勝負を挑まれるため、素直にゲームで対戦すれば良い。
お世辞にも強いとは言えないため、普通に遊んでいれば勝てる。

おおよそ敵らしくない姿だが、これはとある魔女がカードゲームで勝負し、それにクロスが敗北したことが原因。

普通に戦闘したらまず勝てない。オリヴィアやコロンはクロスに戦闘を挑んで敗北している。

本編