ウルトラマンタロウ_(キャラクター)

ページ名:ウルトラマンタロウ_(キャラクター)

ウルトラマンタロウは、ウルトラシリーズに登場するキャラクター。

目次

能力[]

  • 身長:53メートル
  • 体重:5万5000トン
  • 年齢:1万2千歳(放映当時は1万8千歳)
  • 飛行速度:マッハ20
  • 走行速度:マッハ1(時速1240キロ)
  • 水中速度:160ノット
  • ジャンプ力:600メートル
  • 腕力:ウルトラ兄弟のなかで一番のパワーを誇る(書籍によっては「16万トンタンカーを持ち上げる」とされている物もある)。
  • 職業:宇宙警備隊支部長、宇宙警備隊の筆頭教官
  • その他:ウルトラダイナマイトなどで体がバラバラになっても、心臓が無傷なら再生可能。また、想像以上に大きなダメージを受けると、カラータイマーが点滅していなくても身体が青白く発光しながら消滅する。
ストリウム光線タロウの光線技のひとつ。劇中で最も多く使った必殺光線で、使用回数は25回。開いた右手を高く上げると同時に左手を腰にあて、そこから左手を上げて右手に重ねスパークを起こし、両手を腰に添えてエネルギーを貯めてから、両腕をT字型にして発射する。当初は技の発動時に「ストリウム光線!」という叫び声を発しており、エネルギーを充填する際に身体が虹色に光っていたが、中盤以降は見られなくなった。当時の雑誌設定には、技の上達により光らなくなったと解説されていた。しかし、『ウルトラマンメビウス』以降の作品では、これらの描写が復活した。連射が可能で、ウルトラマンAのメタリウム光線の倍以上、ウルトラマンメビウスのメビュームシュートを大幅に超える破壊力を持つ。通常は爆発光線だが、エネルギーの使い方によっては対象を消滅させたり、爆発させずに倒したりすることができる。ただし万能ではなく、無効だった怪獣もいる。エネルギーを貯めずにスピード重視で発射する簡易版や、腕をX字に組んで発射する強力版の「ネオ・ストリウム光線」もある。ウルトラフリーザー熱エネルギーをマイナス変換させて、「ウルトラフリーザー!」の叫びとともに両手から放つ冷凍光線。コスモリキッドライブキングを2体同時に凍らせたほか、ゲランも凍らせている(このときはガス状光線だった)。アロー光線エースのアロー光線とは異なり、ツノのわきからエネルギーを矢尻状にして飛ばす。素早く繰り出せるので、繋ぎ技として使う。ピッコロメモールに使用。ブルーレーザーウルトラホーンから放つ青い熱線。ボルケラーの口から引き出した胃袋、タイラントの鞭、ジレンマの舌を焼き切った。1988年の『ウルトラ怪獣大百科』では、一度だけ「ホーンレーザー」と呼称されていた。シューティングビーム両手先から放つ光線。グロストや、ミラクル星人のビー玉で凍ったテロリスト星人を倒したが、テンペラー星人には無効だった破壊光線タイプと、ゴンゴロスとグランドキングに使い、大ダメージを与えた麻痺光線タイプがある。ハンドビーム(スカーレットビーム、赤色光線)手先にエネルギーを集中させ、断続的に放つ赤い光弾。オカリヤンを倒した。フット光線ジャンプして、スワローキックのポーズで両足から赤色光線を放つ。ロードラの首と腕を跳ね飛ばしたが、すぐに再生されてしまったために通用しなかった。クロス光線腕をクロスさせて回転し、周囲にエネルギー波を放射する。メドゥーサ星人に憑依された森山隊員のスーパースワローを墜落させた。反重力光線トンダイルが沼の底に蓄えていた球体を浮かび上がらせた光線。タロウカッター腕を十字に組んで発射する、三日月型の光のカッター。一度に2発発射され、敵を切り裂いて戻ってくる。テンペラー星人の両手を切り飛ばした。ビーム手裏剣右手にエネルギーを集中させ、光の手裏剣を作り出して投げつける。ゴルゴザウルス二世を倒した。ワイプレーザーガンザの泡攻撃で泡まみれになった時に使った光線。帯状の光線で体を包み、泡を消した。成長停止能力ガンザの腹から生まれた子ガニに当てた光線。巨大化しないように成長を停止させた。リライブ光線生命エネルギーの光線。トンダイルに捕らえられた人々の意識を回復させ、負傷したフライングライドロンの子どもの羽根を治療し、壊れたアンドロイド聖子を宇宙の星に変えた。ウルトラシャワー水や消火液を噴射する。第19話と第28話で火災を消し止めたほか[1]、第41話では落書きから生まれたゴンゴロスの体を濡らして手で拭き消した。第9話ではアリンドウに浴びせており、この際使った液体は油ではないかという説もあるが、真相は不明。タロウファイヤー熱エネルギーを炎に変換させて、両手から放つ。1000メートル以上の射程を誇る。お化けキノコを焼き払ったが、小さいキノコが1本だけ残っており、これがマシュラになった。アイビーム(ウルトラスコープ)隠れた敵を探し出したり、怪獣の体内を透視する。黄色いガスに隠れたケムジラや、姿を消したゴルゴザウルス二世を発見したほか、空気を溜め込んで膨らんだグロンの体内を透視して、体内で空気が渦巻いているのを確認したり、ゴンゴロスの本体の核を発見した。タロウバリヤー光の壁を作り出して攻撃を防ぐ。バリヤーを出したまま多少は前進または後退することも可能で、ミエゴンの火炎をしばらく防いだあと、突然解除することで敵のバランスを崩し、その隙にスワローキックを決めた。プッシュリターン光線半球状のバリヤー。敵の攻撃を防ぐだけでなく、バリヤーを前に押し出すことも可能。アリンドウの蟻酸とボルケラーのイエローガスを押し出した。タロウスパウト(タロウハリケーン)「タロウスパウト!」の叫びと共に、体をスピンさせて竜巻を起こす。ロードラを竜巻に巻き込んで吹き飛ばし、空中で爆破した。ウルトラダイナマイトタロウ単体では最強の必殺技。自分の体にエネルギーを充満させ、自らを爆弾にして相手に突っ込んでいく自爆技。相手もろとも大爆発したあと、タロウは自身の再生能力(上述のように心臓が無事なら再生できる)で復活する。本編では自分の優しさを踏みにじったカタン星人を倒す際に使ったが、再生に成功しても多大なエネルギーを消耗して寿命を縮めるために封印した。しかし、『ウルトラマンメビウス』第30話でインペライザーを倒すため、メビウスのDVD封入のイラストノベル『ザ・ウルトラマンメビウス』でもカタン星人の別個体を倒すため、封印を破った。2回使っただけで、タロウの寿命が20年短くなるという。映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではこのウルトラダイナマイトを応用し、ウルトラマンベリアルによって奪われたプラズマスパークの残された最後の光を命懸けで守り、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンメビウスらにあとを託した。タロウ・ジャンファイヤー(ファイヤーダッシュ)ウルトラダイナマイトによく似た技だが、こちらはタロウの体に充満させたエネルギーを炎にして一気に飛ばすもの。ストリウム光線の通じないアリンドウにウルトラシャワーを浴びせてからこれを使って倒した。ウルトラ念力エンマーゴの剣で首を切り落とされ、上述の自己再生能力とお地蔵様の加護で復活したタロウが念力を放ち、油断しているエンマーゴの首をはねた。トゥインクルウェイ腕をクロスさせて放射する光線で、タロウをウルトラの国へと導く。映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではメビウスやダイナも使用している。ウルトラキック全エネルギーを足に集中し、敵の弱点に浴びせるスピーディなキック。ムルロアの頭部を蹴り飛ばしたほか、映画『ウルトラマン物語』ではウルトラ5兄弟のエネルギーを吸収して「スーパーウルトラマン」と化した状態から、右足を赤熱化させた「スーパーウルトラキック」を、グランドキングに放っている。空中キック空中に飛び上がった後、横向きになって両足で繰り出す強力キック。ゴンゴロスに対して使用し、地面に叩きつけた。スワローキック大ジャンプして空中で身体を高速スピンさせてから、急降下してキックする技。変身直後や格闘戦で頻繁に用いられる。ミエゴンを倒した。ひざ蹴り敵の腹部や脇などの柔らかい部分をめがけて、強烈なひざ蹴りを何度も打ち込む技。パンドラやムルロアなどに繰り出し、ダメージを与えた。アトミックパンチ強靭な肉体をいかしたパンチ攻撃。原子爆弾と同じ威力を持つと言われ、メフィラス星人の腹に大穴をあけたほど。別名「タロウ爆弾パンチ」。巨大化の勢いで飛行しながらアトミックパンチを放つ「フライングアトミックパンチ」もあり、オカリヤンにダメージを与えた。急降下パンチ空高くジャンプしたのち、両手の拳を握り合わせ、相手の頭叩きつけるパンチ。高所から落下する勢いをプラスすることで、破壊力を増大させる。メドウーサ星人の頭部に叩きつけて、多大なダメージを与えた。ウルトラチョップ主に相手の急所めがけて打ち込むチョップで、一撃で巨大な岩石を真っ二つにする。ハンドナイフリンドンの首を切断した必殺チョップ。脳天割りチョップ相手の頭上から打ち込む強烈なチョップ。マシュラやべムスター(改造)に浴びせたほか、「首投げ」で大地に叩きつけたゴンゴロスに連続で叩き込み、ダメージを与えた。ウルトラスウィング倒れた相手の体をつかみ、大きく振り回してから遠くの大地へ叩きつける大技。アストロモンス、ジレンマ、パンドラ、マシュラ、タイラント、サメクジラなどを放り投げた。ウルトラパワー全身を虹色に光り輝かせ、一瞬のうちに超パワーを発揮する技で、再生エレキングの角を引き抜いた。また、派生技として、球状になったガラキングを、バレーボールのサーブのように右腕で力いっぱい叩きつけ、宇宙空間に追いやった技もある。ウルトラスロー敵を掴んで振り回す「ウルトラスウィング」の応用技。メモールを投げ飛ばして宇宙へ追放した。また、ボルケラーを頭上に担ぎ上げたまま高速回転し、その勢いを利用して宇宙空間に放り投げた、「スクリュースロー」と呼ばれる技もある。首投げ相手の首を締めつけ、敵がひるんだ隙に力いっぱい放り投げる技で、クイントータスなどに繰り出した。同様に相手の腕や腰などをつかんで引き倒す技もあり、こちらもコスモリキッドをはじめとする多くの敵に使用した。背負い投げ相手を背負うように担ぎ上げ、地面に投げつける強力な投げ技。シェルターなどを投げ飛ばしたが、ガンザを投げようとした際は、つかんだハサミが取れて失敗に終わっている。また、相手を両肩に担いで放り投げる技もある。巴投げ相手の体をつかんで後ろに倒れ込み、両足で相手の腹を蹴り上げ、後ろに投げ飛ばす大技。アストロモンスやジレンマ、トンダイル、ムルロア、サボテンダー(改造)、マシュラ、ゲラン、メモール、ベロン、ガラキング、ドロボン、サメクジラなどに放った。岩石落とし相手を頭上高くまで担ぎ上げ、体を回転させることで勢いをつけたのち、放り投げる荒技。変身すると同時に、ベロンを担ぎ上げて投げ飛ばした。ウルトラリフター頭上に担ぎ上げた相手を放り投げた技。サボテンダー(改造)やゲランなど、多くの怪獣に使用したほか、ZATの新型爆弾・AZ1974が取りつけられた。ムルロアを投げ飛ばし、空中で爆発させたこともある。ボール作戦少年が持っていたウルトラマンボール(投げると二つに割れてパラシュートが出てくる、玩具のボール)を利用した戦法。ミクロ化してボールの中に隠れ、それを少年に投げてもらうことで敵に接近し、ボールから飛び出して敵の体内に侵入、巨大化して内部から粉砕する。テンペラー星人を倒したが、倒したのはダミーだった。本物との戦いでは、ウルトラ6兄弟全員がボールの中に入り、少年達に投げてもらうことで、6人全員が敵に接近してからの登場に成功している。塩漬け作戦塩の入った巨大な桶を出現させ、そこにモットクレロンを押し込んで塩もみすることで、養分を塩に吸い取らせて元の小さな怪獣に戻した。豆まき作戦節分の豆が入った枡を出現させ、オニバンバに豆をぶつけてダメージを与えた。ウルトラ・シックス・イン・ワン(ウルトラ6重合体)タロウを基本ベースとしたウルトラ5兄弟との合体。ウルトラタワーに収められているウルトラベルを手に入れるために使った。タロウショット映画『ウルトラマン物語』で、幼少時のタロウが使った、両腕をL字型に組んで発射する光線。一部資料では「ワイドショット」と表記される。成長に伴い、ストリウム光線を習得して以来使わなくなった。コスモミラクル光線ウルトラ6兄弟の力をウルトラホーンに集め、スーパーウルトラマンになったタロウが使った必殺技で宇宙最強の光線。映画『ウルトラマン物語』で使用した技。2009年時点、シリーズ最強の光線技(関連書籍より)。トリプルスピンビーム映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』で使った、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、タロウの3人による合体技。「トリプルスピンビーム!」と叫び、肩を組んで回転しながら、敵のエネルギーを中和させるアンチエネルギー波を放つ。怪獣帝王ゴモラのキャッチビームを無力化した。ウルトラフラッシャー「ウルトラフラッシャー!」と叫び、初代マンのスペシウム光線、セブンのエメリウム光線、タロウのストリウム光線を同時に撃つ合体技。映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』で使い、トリプルスピンビームで無力化したキャッチビームを破壊して中に閉じ込められていたハヌマーンを救出した。ヒーロー光線(本編未使用)額のビームランプから放つ、溶解光線。内山まもるの漫画作品では幾度か使用している。ガッツニードル(本編未使用)拳から放つ、針状の連射光線。ウルトラ噴流(本編未使用)両手を合わせ、6色の煙を噴射する。ダッシュワープ(本編未使用)星から星へ瞬間移動する。

装備・道具[]

タロウブレスレットタロウの持つ、攻撃用小型ブレスレット。コスモリキッドに対して使用した両刃の槍=ブレスレットランサーに変化するほか、オカリヤンの口を封じるために使われた光の輪・セット光線を放つ。このように、劇中では2回も使用されており、「タロウブレスレットは一度しか使われていない」とする文献は誤りである。キングブレスレットウルトラの母が授けた、大きめの特殊ブレスレット。口輪やマジックハンド、水の入ったバケツに姿を変えるほか、ブレスレットリライブ光線やドライヤー光線を放ったり、タロウバリヤーを発動したりなど、数々の能力を持つ。口輪作戦ブレスレットの大きさを変えてバードンのくちばしにはめ、締め付けて火炎攻撃を封じた。グロンの口を塞いだこともある。放電能力ブレスレットを敵に投げつけて、敵に命中すると同時に電流を流す。バードンに数回ダメージを与えて撤退させた。分身作戦ブレスレットの力で2人に分身する。飛行しながらバードンに使用、撹乱させて大熊山に激突させて倒した。ブレスレットリライブ光線ブレスレットからリング状のリライブ光線を放ち、ハンターに殺されたチンペを生き返らせた。また、パンドラの傷も癒した。タロウバリヤーブレスレットから半球状のバリヤーを発生させる。メフィラス星人(2代目)の光線を防いだ。ウルトラチェーンブレスレットの力でロープを鎖に変える。エレキング(再生)の弱点の角に絡めたロープを鎖に変え、全身のパワーを全開させる「ウルトラパワー」で角を引き抜いた。ストップ光線キングブレスレットから放つ、物体の動きを止める光線。キノコ人間にされ、マシュラの意のままに動く人々を停止させた。ドライヤー光線(ブレスレットビーム)ブレスレットから放つ熱光線。火に弱いマシュラを倒した。ウルトラ解凍ブレスレットから高熱を発し、氷を溶かす。グロストの冷気で凍らされたタロウを解凍した。クリスマスツリーブレスレットの力で東京タワーに飾りをつけてクリスマスツリーに変えた。第38話で使用。ウルトラランスブレスレットの力で、タイラントから奪った鞭を光の槍に変え、投げつけて突き倒した。ストリウム光線の3倍の威力がある。一部の資料には「タロウランス」または「アローランサー」と記載されている。桜ブレスレットの力で花の咲いた桜の枝を作り出した。第41話で使用。バケツブレスレットが変形した、水の入った青いバケツ。酔っ払って暴れるベロンに水をかけて酔いを覚ました。マジックハンドブレスレットが変形したマジックハンド。オルフィのへその中に隠れたカーン星人をつまみ出した。ウルトラベル厳密に言えば装備ではないが、ムルロアとの戦いで使われた道具。ウルトラの国のウルトラタワーに隠されている奇跡の鐘。無限のエネルギーを秘め、鳴らすことで神秘の力を発揮する。ウルトラ長老が作り上げたもので、3万年前、エンペラ星人の怪獣軍団がウルトラの国を襲った際、ウルトラベルの奇跡で撃退したと言われている。ウルトラタワーの命の炎に守られているため、タロウはウルトラ兄弟と合体してベルを入手。ムルロアの吐き出したアトミックフォッグに包まれた地球を、ベルの奇跡で黒煙を取り払った。ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』では、敵を小さくしたり、相手の体力を減らすといった効果もある。

各世界での活躍[]

M78ワールド[]

ウルトラの父ウルトラの母の実子であり、ウルトラセブンの従弟でもある[2]。また、主題歌の歌詞などから、「ウルトラマンNo.6」の通称を持つ[3]

体の特徴としては赤を基調とし[4]、頭部には、超戦士の証である2本の角・ウルトラホーンを生やしている[5]。さらにセブン同様、額のビームランプと、アイスラッガーのような大きな突起を持つ[6]。胸にはウルトラマンの象徴であるカラータイマーを備えており、歴代ウルトラマンのデザインの集大成的なキャラクターとなっている。

他のウルトラマンとは異なり、必殺技の名前を叫んで使用する(劇中ではウルトラの母がマザー光線、ゾフィーがウルトラフロストを、名前を叫んで使用している)。また、戦闘中にカラータイマーが点滅することが極めて少なく、戦闘終了後に点滅することも何度かあった。

ウルトラマンエースの後任として地球防衛の使命を帯び、ウルトラの母からの指示を受け、アストロモンスとの戦いで瀕死の重傷を負った青年・東光太郎と合体[7]。彼が所属する宇宙科学警備隊ZATとともに、超獣を凌駕すると言われる怪獣、そして宇宙人と戦った[8]

なお、光太郎と合体したことで新たな存在に生まれ変わったため、身体や命でだけでなく人格(意識や精神、記憶)まで共有している。よって、東光太郎の言葉や行動はそのまま、ウルトラマンタロウの言葉や行動となる。また、光太郎のボクサーとしての資質が変身後も引き継がれ、ボクシング技を披露する。

光太郎がウルトラの母から授けられ、普段は左腕に装着しているウルトラバッジを[9]右手に持って、眼前から頭上にかざして「タロウー!」と叫んで変身する[10]

ウルトラ兄弟が集結した第33・34話で、タロウは「兄に頼りがち」や「増長しやすい」と演出され、ゾフィーやテンペラー星人から「甘えん坊の末っ子」呼ばわりされている。これは第33・34話のみのことであり、ほかの回でタロウはウルトラ兄弟はおろか、ウルトラの父やウルトラの母の助けを借りないと戦えないような描写も、テンペラー星人以外でタロウを甘えん坊の末っ子呼ばわりする宇宙人も、存在しない。戦いのなかでの兄弟の共闘も、あくまで援護の範囲に留まっている。

そして、最終回では白鳥健一少年に真の勇気を説くため、ウルトラバッジをウルトラの母に返して[11]人間・東光太郎としてバルキー星人に立ち向かい、勝利を収めた後は光太郎の姿のまま旅立っていった。

のちの『ウルトラマンメビウス』では、「メビウスが地球に降り立つ20年前(1986年)に光の国へ帰還し、現在は宇宙警備隊の筆頭教官として後進の指導に当たっており、メビウスも教え子の1人である」と新たに設定され、劇場版では「人間・東光太郎として地球で旅を続けていたが、メビウスが地球へ派遣される20年前、ヤプールを封印したウルトラマンウルトラセブンウルトラマンジャックウルトラマンエースの4兄弟に代わって光の国へ帰還。帰還後はセブンの後を継いで宇宙警備隊の筆頭教官に就任し、後進の指導に当たることになった。」とされている。

Z95ワールド[]

Z95ワールドでも白鳥健一少年に真の勇気を説くため、ウルトラバッジをウルトラの母に返して人間・東光太郎としてバルキー星人に立ち向かい、勝利を収めた後は光太郎の姿のまま旅立っていったが、『コメットさん』第43話「初恋の人ウルトラマン」に、ウルトラマンタロウが登場。地球で生活していたタロウが、コメットとの出会いによってウルトラの国へ帰還するという内容である。このエピソードでタロウは人間の姿で登場しているが、コメットから「タロウさん」と呼ばれていること、OPでもウルトラマンタロウとしかクレジットされていないこと、そして下塚誠が演じていることから、竹書房の『ウルトラマン画報』では「東光太郎と分離後のタロウ自身の変身体・太郎青年」と解釈されている。

『仮面ライダー電王』の「イマジンあにめ3」では、ウルトラマンタロウとしては地球に戻れないため、ウルトラマンタロスとして登場。


TOY1ワールド[]

誕生時は元気な大きい赤ん坊で、その大きな泣き声にウルトラの父もウルトラの母も驚いた。光の国では子供はすぐ大きくなるが、タロウの場合は特に早かった。生後2週間で歩けるようになり、さらに1カ月すると喋れるようにもなった。小さい頃はいたずら好きで、ウルトラの父にゲンコツされるとすぐに泣き出した。

子供時代は、従兄のウルトラセブンとはよく一緒に遊んでいた。セブンとは歳が3000歳しか違わなかったため、いい遊び相手だった。タロウは力が強くて少し乱暴な子で、心配したウルトラの父が宇宙から善良な怪獣(ラビドッグではない)を連れてきて育てさせると、タロウはこれをとても可愛がり、これがきっかけで優しい子供になった。遊びが大好きで空中公園のガキ大将でもあり、他の子供達にも人気があった。8歳のとき、12トンもある石を持ち上げたことがある。

約3000年前に学校へ入学。流石にウルトラの父の子どもだけあって勉強と体操が得意で、勉強を皆に教えてやったこともあり、子供オリンピックの飛行競争で優勝経験がある。地球にはこの頃、遠足で一度訪れている。学科は平均して成績優秀で、とくにロボット学と宇宙怪獣学は得意だった。合計点は750点。また、一番に卒業している。ちなみに、この時の校長はゾフィーだった。

卒業後、技を磨くために色々な星に出かけては、凶悪怪獣と戦った。L・P星雲で体重が200万トンもある嫌われ者の怪獣デスガドンを倒し、アンドロメダ星雲で怪獣ダイヤキングを捕らえて宇宙墓場へ連れて行った。

プラズマ核融合装置にいた際に怪獣ギロンガを倒し、その活躍を見ていたゾフィーからウルトラ6番目の弟に選ばれ、地球へ派遣されることになった。

トランスワールド[]

新世紀ウルトラマン伝説』では、他のウルトラ戦士とともに、天空魔と戦い、『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』では、ウルトラマンキングの誕生日を、他のウルトラ戦士とともに祝福する。

ギャラクシークライシス[]

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではウルトラマンベリアル復活時、宇宙警備隊訓練生を率いて真っ先に立ち向かうが、返り討ちにされた。その後、ベリアルの攻撃からウルトラの父とウルトラの母を庇い、ベリアルがプラズマスパークタワーからエネルギーコアを奪った後、残されたわずかな光をウルトラダイナマイトの応用技で守りながら凍結した。その光は、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンメビウスがベリアルに立ち向かう際に託した。そして、ウルトラマンゼロがベリアルを倒してエネルギーコアを取り戻したことで復活した。

  1. 後者はガス状であることから、「消化フォッグ」と呼称された文献も存在する。
  2. ウルトラの母がセブンの母の妹。また、セブンと容姿が似ていることもあり、本作の第40話と次作『ウルトラマンレオ』第1話に使用されたセブンのスーツはタロウのスーツを改造して制作されたものであり、耳は付いていない
  3. 地球防衛の任務に就いたウルトラマンとしては、初代ウルトラマンから数えて5人目だが、当時、ウルトラ兄弟の“長兄”としての地位が確立していたゾフィーを加え、6人目=No.6としている。
  4. M78星雲のウルトラ族には、ウルトラマンゾフィーのような銀色を基調としたシルバー族、セブンのように赤色を基調とするレッド族の2パターンがあるとの雑誌での設定があり、タロウはレッド族に属する。
  5. ウルトラの父から受け継いだものという設定もある。幼少時はこの角は小さく、映画『ウルトラマン物語』で語られたエピソードを経て、現在の大きさになったとされる。
  6. 「タロウはセブンのようなウルトラ念力をまだ習得していないため、アイスラッガーとしては使用できずにいる」と記述された書籍もある。設定上はセブンとタロウが従兄弟であることから、遺伝的に持っているものと考えることができる。
  7. 第1話で東光太郎と合体前のウルトラマンタロウの姿が描かれていないことや、変身後の台詞や掛け声を東光太郎役の篠田三郎が担当していることから、「ウルトラマンタロウというM78星雲人は存在しないと解釈された書籍が存在する。しかし、公式設定ではウルトラの父やウルトラの母、ほかの兄弟同様にM78星雲光の国出身の宇宙人とされており、劇中でもそれを裏付ける台詞やナレーションが存在する。
  8. このなかにはウルトラ兄弟でも敵わないような強敵が多数存在し、タロウとゾフィーの命を奪ったバードンや、ウルトラ5兄弟を倒したタイラントなどがあげられる。
  9. 企画段階では「ウルトラの心臓を守る」という意味も込め、光太郎の左胸のちょうど心臓の真上の部分に装着することになっていた。だが、光太郎役の篠田三郎が実際に着用したところ、バッジがかなり大きいため、演技の際に立ち振る舞いに不便であるとの指摘があったため、変更された。
  10. 名前を叫ぶ描写は第10話から。当初は「デヤッ」や「フンッ」などと叫ぶか、無言でバッジを掲げるだけだった。この一連の動きは、篠田三郎の考案によるもの。なお、ウルトラマンシリーズで自分の名前=ヒーロー名を叫んで変身するのも、本作が初である。
  11. 「バルキー星人を倒した後、バッジを返した」と記述された書籍も存在する。また、CBCの『ウルトラマンメビウス』公式サイトのタロウのプロフィールにも「任期を終えた後、バッジを返した」とある。


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