3章 ー 一攫千金編 ー

ページ名:3章 一攫千金返却

アゼル「はぁ・・・お金が欲しい・・・」

 

アゼル「お金を稼ぐにはなにがいいかしら?地道に働くのは性に合わないし・・・」

アゼルはぼやきながらとぼとぼ歩く

 

アゼル「手っ取り早く稼ぐ・・・転売とかいいかもしれないわね?そこらへんに落ち

てる石拾って、『安眠できる石ですよ~』とかいってジジババどもの高齢者からお金

をむしり取るとか!」

アゼル「でも、私人見知りだしそんな営業力ないし・・・」

うーんとうなるアゼル

 

アゼル「やっぱり、一発ドカンと稼ぐにはあそこしかないわね!!」

免許が更新されたアゼル猫バスに乗り颯爽と目的の場所に向かう

 

ブーーン

 

~数時間後~

 

アゼル「ついたわね!そう1っ発ドカンと稼ぐならここしかない・・・!」

 

アゼルの目の前には大きな建物が建っており、きらびやかにライトアップされていた。

夜でも昼間のような明るさで照らされている建物には大きく

「TACHIBANA’S CASINO」

と看板が掲げられていた

 

アゼルは悠々と扉の方へ歩いて行った。

 

~~~~~

 

バタンッ!

 

アゼル「たのもぉーーー!!」

 

???「いらっしゃいませ、お客様当カジノへようこそwプププww当店ではいろい

ろなゲームが取り揃えております。」

 

バニーガール風な衣装で案内人らしい女性が話しかけてきた。

 

マーゴ「私案内役のマーゴ・ロックと申します。どんなゲームになさいますか?」

 

アゼル「簡単に稼げるのを頼むわ!」

 

マーゴ「簡単というと人それぞれ向き不向きがありますので一概に答えられません

が・・・ブハwww誰でもできるという点では

スロットマシンとかどうでしょうか?ブププww」

 

アゼル「ふーん・・・いいわ!やってあげる!」

 

案内人のマーゴにつれられアゼルは等間隔に並んでいるスロットマシンの前にやってくる

隣の台ではナマコをかじりながら足を組み片手で乱暴にスロットをそろえているピンク髪の少女が座っている

 

アゼル(となりは繁盛していないみたいね・・・)

 

マーゴ「こちらがスロットマシンになっております。ブフフw

倍率ですが

タチバーナマークが5倍と

バニラが10倍、

キャンディボックスが100倍となっております。

そして、

ポッピンドリームをそろえるとBET額の500倍

更に更に

ラブポーションを3つそろえるとBET額の1000倍になります!

すごーいwwゲギャギャww」

 

アゼル 「こっちの黒いラブポーションは?」

 

マーゴ「18禁ラブポーションはジャックポットとなっております。まぁ当たらない

と思いますがバハハw」

 

アゼル「・・・じゃぁこのお金でチップを変えて」

 

マーゴ「かしこまりーw」

 

アゼルはマーゴからチップをもらうと静かにスロットマシンをやり始めた

 

~~~~カジノコンピュータールーム~~

 

社長「ムフフwwまた一人鴨がきましたねwΣ(^^)」

 

 

社長「あのスロットマシンは見た目電源ケーブルだけどオンライン接続されていて

こっちで一元管理できるんで、ぜったいラブポーションをそろえることはできないで

すからねっ!WΣ(^^)」

 

総支配人であるアリスタチバナは一人ほくそ笑む

 

アステラ「社長!その鴨の隣の席でトラブルです!」

 

社長「どしたんですかっ!Σ」

 

アステラ「どうやら当たらなくて暴れているようですね!」

 

社長「あーいつもの乱暴な客ですか~とりあえず取り押さえておきなさい」

 

アステラ「はい!」

 

 

~~スロットマシーンゾーン~~

 

やまびこ「あーん!あたらんよ!こんちくしょー!べらぼーめ!」

 

クマオ「・・・・落ち着いて・・・・これ以上暴れないで・・・」

 

くまがやまびこを抑える

 

やまびこ「絶対インチキばい!こげなとー!」

 

やまびこは暴れまくる、

スロットマシンの側面に回り込み

しがみつき筐体を揺らそうとする。

その際に勢い余って

裏のケーブルに足をかけてしまう

 

くまお「あ!」

 

アゼル「アゼッ!!」

 

やまびこが暴れた為

ケーブルは勢いよく引っ張られ、やまびことその隣で座っていたアゼルのス

ロットマシンは電源ケーブルがぬかれ

電源が落ちてしまった

 

 

~~~~カジノコンピュータールーム~~

 

アステラ「社長!3、4号機オフラインになりました!どうやら電源ケーブルぬかれたようです!」

 

社長「まったく困った客ですね!すぐに復旧しなさい!Σ」

 

アステラ「メンテナンス員!ただちにスロットマシンエリアにいって直してきなさい!」

 

シン「はーい」

 

ザナン「ねーねーしんさーんどこいくのー?」

 

シン「スロットマシンのところだよ」

 

ザナン「あのくるくるするやつー?あんなところいくよりー金庫にいってお金もらおうよー」

 

シン「だめだよ、そもそも開けられないでしょ?」

 

ザナン「でもーこの前社長が暗証番号いれてるの見て暗記したからきっとあけられるよー」

 

シン「それだけじゃだめだよ、ざなんくん。あそこは相性番号のドアのあとに『がおー認証システム』があって社長が『がおー』って言わないとあかないセキュリティがあるんだ」

 

ザナン「そーなんだーじゃぁもうちょっと作戦ねってから開けてみようよ~」

 

シン「捕まるよ?ざなんくん?」

 

ザナン「だってしんさんがいれば大丈夫でしょう??」

 

シン「んーこればっかりはどーかなー?」

 

ザナン「しんさんなら大丈夫!もうちょっと様子見したら、いっしょに金庫やぶりしよー!」

 

シン「もーしょうがないなーざなんくんは~1回だけだよ?」

 

アステラ「こら!そこの二人しゃべってないで早く仕事をする」

 

2人「はーい」

 

 

~~~~カジノルーム~~

 

やまびこがぴぐあーぶぎゃー言ってる傍らアゼルは暗くなったスロットマシンを睨み叫んだ

 

アゼル「ちょっと!私がBETしてたコインどうなるのよ!」

 

マーゴ「すいません、おそらく復旧したらコイン払い戻しになるかと・・・ぐふふんww」

 

アゼル「復旧たって、ただケーブルが抜けただけでしょ!差せばいいじゃない!」

 

アゼルは筐体の裏に回り電源ケーブルを差し込む

 

アゼル「うん、ついたわね!これで続行よ!」

そんな中依然として暴れ続けているやまびこ

 

やまびこ「こげんカジノ一生くるもんか!

こんスロットマシーンだってぶっ壊してやるー!」

 

 

くま「やめてください・・・外に行きましょう・・・」

 

やまびこ「ぎゃぴーー!!」

 

クマオに引きずられやまびこはカジノルームから出て行った。

 

~~~~カジノコンピュータールーム~~

 

アステラ「ん?4号機復旧したようで電源がONになりました!」

 

社長「あの二人にしてはやけに仕事が早いですね・・・メンテナンス要員はもう現場へ?∑(◎o◎)」

 

アステラ「3号機はまだなのでおそらく現場の誰かが電源ケーブル差しただけかと・・・・あー今現場から報告が、3号機で打ってた客がその場で直したみたいですね。コインが飲まれたからってすぐに再開しちゃったみたいです。」

 

社長「んまぁ、再起動させただけでしょうからね・・・とりあえず異常は?Σ(^o^ )」

 

アステラ「今のところはないみたいですね」

 

社長「よし、このまま彼女には鴨になってもらいましょう!フフフΣ(θ‿θ)」

 

~~~カジノルーム~~~

 

アゼル「・・・(チャリーン)」

 

ダンッ!ダンッ!ダンッ!

 

スロットを黙々と目押しで押していくアゼル

 

アゼルは襟に口をちかずける

 

アゼル「(セットしたわよ・・)」

 

???『(りょーかーい!プログラム走らせるー)』

 

くるくるくる・・・・ぴこーんぴこーん!

 

アゼルの目の前のスロットマシンがきらびやかに光派手目な演出を行う

その画面の中では18禁ラブポーションの絵柄が2つそろっていた

 

 

 

~~~~カジノルーム~~~~

 

社長『支配人聞こえますか!支配人!!Σ( ̄□ ̄;)』

 

支配人はイヤホンに手をあて話す。

 

ヴァハ「聞こえておる。わしじゃヴァハルトじゃ。」

 

社長『ヴァハさん!急いで4号機のスロットマシーンのところに行って機械をとめてください!!Σ( ̄□ ̄;)』

 

ヴァハ「なんでじゃ?トラブルかの?」

 

社長『ジャックポットが当たろうとしてるんです!Σಠ益ಠ』

 

ヴァハ「なんじゃとっ!なにかの間違いじゃないのか?」

 

社長『間違いじゃなさそうなのです!さっき電源が落ちた時に再起動をしたようなのですがそれが原因でバグが発生したのかも・・・とにかく速攻で止めていただきたい

のです!Σ( ̄□ ̄;)』

 

ヴァハ「わかった!急行するのじゃ」

 

ヴァハルトは通信を切ると、すぐさまスロットマシーンエリアにむかった

 

近づくにつれ人だかりができているのがわかる

その中心ではド派手な演出でまわりのマシーンの音を上書きするほどの大音量が鳴り響いている

 

 

 

ヴァハ「申し訳ない!支配人のヴァハルトじゃそこを通すのじゃ!」

 

ヴァハルトは人込みをかき分けるとそこにはーーー

 

 

18禁のラブポーションが3つそろっているスロットマシンに座るアゼルがいたのだった。

 

ヴァハ「お客様・・・・支配人のヴァハルトじゃ・・・大変申し訳ないのじゃが、こちらのスロットマシン先ほどの電源が落ちた時に異常が起きた為、今回のこれはなんというか・・・バグなので無効になる

のじゃ・・・!」

 

アゼルはキッっと見返し

 

アゼル「なによ!それ!ジャックポット当たって無効ってそれはないんじゃない!?しかも電源おちて再起動しただけでバグってなによ!?そもそも異常ってどんな異常よ!」

 

ヴァハ「いや、おそらくじゃが、そうでもないとこんなことには・・・ゥ゛アッ」

 

アゼル「なに?もしかして店側的には”絶対に”ジャックポットが当たらないって確信があってバグって言い張ってるの!?バグじゃなくて普通に当たった可能性だってあるはずよね!正常なら!」

 

アゼルはまくしたてるように言う

ヴァハルトはたじろく

すると野次馬からも声があがる

 

一見清楚なようだが暴力のにおいを隠し切れないメスッテ「せや!おかしい事なんか

ないやんけ!どこが異常がはっきりいうてみワレー!」

 

斧を担ぐメスラ「うん、おかしいと思う。めずらしく正論を言ってると思う。」

 

戦士風のメスラが相槌を打つ

 

ヴァハ(ここまでなにか確信を持って言い張る・・・たしかにこのまま押し切ってもこちらが不利だしイカサマしているのがばれてしまう・・・)

 

ヴァハ「わかったのじゃ、それではジャックポット初当選者ですのであちらのVIPルームまでお越しくださいじゃ」

 

ヴァハルトは奥にある大きな扉の方を指さした。

そこにはVIPとかかれた部屋がある。

 

アゼルを案内しながら

ヴァハルトは近くにいたメンテナンス要員らしき人物に声をかける。

名札には

「GENーNA」と標記されている

 

アゼルに聞かれないように顔を近づけ耳打ちする

 

ヴァハ(おい、そこの作業員!このスロットマシンを徹底的にしらべるのじゃ、ぁゃ ι ぃ

ものがあったら即刻取り外して連絡するのじゃ!)

 

ゲンナ「あい!( ॑꒳ ॑ )」

 

耳打ちされたゲンナはいそいそとスロットマシンに近づき背面に回りこむ

 

アゼル「さぁいくらもらえるかしら!」

 

アゼルを誘導する傍ら総支配人に連絡をいれる

 

ヴァハ「わしじゃヴァハルトじゃ、タチバナ殿、VIPルームにあの客をつれていく。そこで時間を稼いでいるもらってその間にやつの不正を暴くのじゃ!」

 

社長「たしかに、なにかしら細工していないとジャックポットはでないですからね!

私もVIPルームに向かって直接イカサマ野郎の顔を拝んでやりますよ!」

 

ヴァハルトはアゼルを引き連れVIPルームに案内するのだった

 

 

 

~~~~~VIPルーム~~~~~

 

VIPルームに案内されると大きなソファーが豪華なテーブルに向かい合って設置されている。

そのソファーに座るよう促されアゼル深く腰をかける

 

アゼル「それで、いくらもえるのかしら?」

 

ソファーに腕を広げ

脚をバンっとテーブルの上にのっけるアゼル

 

ヴァハ「ジャックポットがなにぶん初めてなことですので、お金を勘定して用意するのに時間をようするのじゃ。

すこしおまちいただけるとうれしいかの」

 

アゼル「はやくしてもらえないかしらっ!わたしだって暇じゃないの!このあと3時間の昼寝の予定だってあるのよ!」

 

ヴァハ「ええ、急がせます上少々おまちくださいじゃ」

 

すると扉の方からノックする音がきこえ、ヴァハルトがどうぞと言って招き入れる

扉が開くとそこにはアリスタチバナが立っていた。

 

仰々しく手を広げながら中に入ってくる

 

社長「これはこれは、お客様本日はおめでとうございます!私、当カジノの総支配人、

タチバナアリスと申します!」

 

アゼル「アゼルよ!」

 

ふんすと踏ん反えるアゼルを見て

アゼルの対面に座る際に席を立つヴァハルトとすれ違う

 

社長(しっぽは掴めそうでしたか?)

 

ヴァハルト(いま現場に確認しにいこうかとおもったところじゃ、タチバナ殿話し相手頼めるかの?)

 

社長(時間稼ぎですね、お任せくださいなのです)

 

入れ違いでヴァハルトはVIPルームから退出し

アリスが対面に座る

 

社長「アゼル様、さぁご準備ができるまでお時間がかかりますのでごゆっくりおくつろぎください^^」

 

アゼル「ゆっくりよりはやく、頂戴!!」

 

~~カジノルーム〜〜

 

ヴァハルトは先ほどのスロットマシンのところに駆けていきメンテナンス作業員に声をかける

 

ヴァハ「どうじゃ!?見つかったか?」

 

ザナン「なにがですー?」

 

ヴァハ「不正の証拠じゃ!」

 

ザナン「ふせい??ふせっせいはよくないよー」

 

ヴァハ「そうじゃなくてじゃの・・」

 

シン「はいはいーいま復旧中ですよ~特にそれらしいものはなかったです。単にケーブルが抜けただけでした。」

 

ザナン「なんだ~。なおったかどうかききたかったの~?最初からそういえばいいのに~」

 

ヴァハ「そこはフィーリングでじゃな・・・まぁいいのじゃ!ということはなにもなかったと?」

 

シン「おかしいところはなにも・・・」

 

ヴァハ「そんなはずはない!必ずどこかにあるはずじゃ!もっと入念に探すのじゃ!」

 

しんざな「「は~い」」

 

~~~~~VIPルーム~~~~~

アゼル「ねー!まだなの!お昼寝の時間になっちゃうわよ!?」

 

社長「もうしばらくおまちください。あとすこしで準備はできますので・・・」

 

アゼル「そんなこといって、ほんとはお金ないんじゃない??」

 

社長「そんなことはありません!お金ならあります!」

 

アゼル「じゃぁ早く見せてくれるぅ?」

 

社長「いえ、金庫をあけるのに準備がありますので・・・」

 

アゼル「どーゆーことよ?」

 

社長「まずは相性番号、そのあとに私しか開けられない特殊なセキュリティがありま

すので・・・」

 

アゼル「あんたしかあけられないのに、どーしてここにいるのよ?」

 

社長「あ・・・!Σ( ̄□ ̄;)」

 

アゼル「あ・・・!じゃないわよ!!もう待ってられない!早く金庫にいってお金だしてちょうだい!」

 

アゼルは、勢い良く立ち上がると外に出ていこうとする

社長「まってください!ちょっと・・・!」

 

すると・・・・

コンコン

 

VIPルームの扉にノックする音が響いた

 

社長「どうぞ」

 

扉がガチャっと開き、そこにはメンテナンス作業服を着た男性が立っていた

 

ゲンナ「みつけましたよ~このアダプタが電源ケーブルとスロットマシンの間につい

ておりました」

 

ゲンナの手にはアダプタ上の装置らしきものが見られた

アリスはにやりと笑いアゼルを見る

 

社長「あれあれ~?これはなんです~?これで不正してたんじゃないんですかー?

 

アゼル「知らないわよ・・・」

 

アゼルは顔を背ける

タチバナはアゼルに近づき睨みつける

 

社長「とぼけても無駄ですよ!これを調べればすぐわかることです!あの電源がOFFしたときまっさきにコンセントを入れたのはあなたなんですからね!」

 

アゼル「ぐぬぬぬ・・・」

 

社長「さぁ、警備員こいつをひっ捕らえて警察につきだしなさい!」

 

バンッと扉が開き警備員が2人入ってくる

 

エレミア「さぁ、尋常にお縄につけぇい!」

 

マモ「そうだそうだ!おとなしくしやがれってぇんだ!」  

 

二人がアゼルにちかづき取り押さえる

 

アゼル「は~な~せ~!」

2人に両脇を抱えられじたばたするアゼル

 

タチバナは顎で扉の方を指す。

 

その指示に従い2人がアゼルを抱え扉に向かおうとする

 

がーーーーー

 

 

ビービービー!!

 

 

けたたましいアラーム音が鳴り響く!!

 

するとアリスのイヤホンに通信が入る!

 

アステラ「何者かが金庫内に侵入したようです!」

 

社長「なんですって!!お金はっ!?Σ(ノಠ益ಠ)ノ」

 

アステラ「無事です!ガオー認証システムで引っかかったようです。」

 

社長「盗人め!そのツラおがんでやりますよ!!Σ( ̄□ ̄;)」

 

アゼルを一瞥すると

アリスはすかさず金庫部屋へ続く通路へ駆け出して行った

 

~~~カジノルーム~〜〜

マーゴ(おかしいわね・・・ジャックポット当たって、そのままお金もらって”金銭欲”が満たされて夢終了!って思ったのにVIPルームに案内されたっきり、あの子の欲求が満たさ

れていない?)

 

マーゴはそのままカジノルームからVIPルームの方をみる

 

するとゲンナらしき人物がVIPルームに入っていくのを見た。

 

そのあとしばらくするとドタバタと争う音が聞こえ、静まったと思ったらアラームが作動した

 

マーゴ(まだなにかあるの??あの子はいったい何を考えているのかしら??)

 

 

 

~~~金庫部屋〜〜〜

 

アリスが金庫部屋にたどり着くと

相性番号入力式の扉が開け放たれていて、そこに2人の警備員に取り押さえられている覆面を被った人物がいた。

 

怪盗フー「おかしいです!なんでアリスさんの『がおー』が認識されないんデス!」

 

 

ルージュ「もう往生際が悪いぞ!じっとしてて!」

 

アルマ「こいつ…動くぞ…ッ!」

 

じたばたする怪盗フーは入ってきた社長に気づく

 

怪盗フー「おかしいんです!アリスさん!

アリスさんのガオーを一番身近で聞いていた私が!最高のがおーを厳選してあの装置に聞かせたのに反応しないんです!!」

 

社長「そりゃーそうでしょうねー!Σ(◉‿◉)」

 

怪盗フー「なんで!?こんないいガオーデスのに!」

 

怪盗フーが持っていた録音機から「がおー」「がお~」っとアリスの声が聞こえてくる

 

社長「フフフ…

それならなおさら開きません!

そのがおー認証システムは!

"その日の声質の「がおー」"じゃないと認証されないんですからっ!」

 

 

怪盗フーは大きく目を見開く

 

怪盗フー「その日のとれたて新鮮ながおーじゃないと・・・ダメ?・・・」

 

社長「そーゆーことですね!」

 

アリスは両手を腰に当て大きく胸を張る

 

社長「今日は本当に愚かなクソ以下のドブネズミどもがいっぱい入ってきますね!

尋問部屋できつーく!お灸をすえてあげますよ!

さぁ、連れて行きなさい!!Σ( ̄□ ̄)」

 

怪盗フーはアルマとルージュに両脇を抑えられて金庫部屋から出て行った

 

社長「相性番号変える必要がありますね。とりあえず今日はこれ以上お金を金庫から出すことはないでしょう・・

システムロックしておきますか!!Σ( ̄□ ̄)」

 

社長は一緒に現場まできていたゲンナを呼び

 

社長「君!ちょっとこの相性番号システムしばらくロックしておいて!番号はごにょごにょ」

 

と指示を飛ばした

 

ゲンナ「はーい( ॑꒳ ॑ )」

 

ゲンナは返事をすると相性番号扉へ行き操作をし始めた

 

社長「さーて!わたしは尋問部屋にいって怪盗フーの正体を見極めてあげますかねー!!Σ( ̄□ ̄)」

 

意気揚々と金庫部屋から出ていこうとすると

交差する通路で

大きな台車を押してきた清掃員とぶつかりそうになった

 

社長「おっと!気を付けてくださいね!この一張羅あなたの給料1年分なんですよっ!!Σ( ̄□ ̄;)」

 

ノヤ「す、すいmwん・・・」

 

社長はペッと一瞥するとまた尋問室へむかうのだった。

 

~~尋問部屋隣室~~

 

尋問部屋の隣室。

ここは尋問部屋がマジックミラーで見れる構造になっている。

当然あちらがわからは見えないし会話も聞こえない。

 

ヴァハルト「これはいったいどういうことじゃ??」

 

アラームを音を聞きつけ戻ってきたヴァハルトは開口一番に事情を聴いた

 

社長「私の金庫にコソ泥が1匹入り込んだんですよ!!Σ( ̄□ ̄)」

 

ヴァハルト「それであわれにも捕まったと?」

 

社長「そーです!今尋問中ですが、自らを「怪盗フー」と名乗っておりました!Σ( ̄□ ̄;)」

 

ヴァハルト「あれ、みるからに最近厨房に入ったマボ殿じゃぞ」

 

社長「ええ!?

どうりで私に毎日ガオーをせがんでくるわけですね…」

 

マジックガラス越しに見える尋問室には怪盗フーもといマボが座っており

合い向かいにはライラが座っていた

 

~~~尋問部屋~~~

 

ライラ「それでどこで相性番号をきいたん??どーでもいいけど」

 

マボ「この前、麻婆豆腐を居酒屋で自棄飲みしていたときデス・・・」

 

ライラ「ほうほう誰から??

しらんけど」

 

マボ「コート来ててマスクしてサングラスしてみるからにぁゃ ι ぃ風貌な女性デス・・・」

 

ライラ「そいつはなんていうてん??」

 

マボ「その子は、『トーフさんが総支配人のがおーを収集していると知っているんですよw』っといっておりましたデス」

 

ライラ「それで相性番号を教えてもらったの?

どーでもええけどw」

 

マボ「その子はつづけて『総支配人(社長)はだれかに自分の金庫破り期待しているみたい~W

でも金庫の相性番号のあとの金庫は~がおーを一番よく知っている人しかあけられない仕組みになっているんですってよ?ウケませんか?W』と言っておりましたデス」

 

ライラ「それで今回の金庫破りをためしたと??しらんけどw」

 

マボ「だって、私しか社長のがおー!の良さわからないじゃないですか!

むしろ私が一番社長のガオーをよく知ってるんデス!ほかの人には負けられないんです!

これはアリスさんからの挑戦状だと私は受け取りましたです!」

 

 

ライラ「・・・・だってーシャチョさーん。

帰ってえぇ??」

 

ライラはあきれた表情でマジックミラーの方を向いた

 

~~~尋問部屋隣室 ~~

 

社長「こいつはなにをいってるんですかね?!Σ( ̄A ̄)」

 

ヴァハルト「タチバナ殿への愛がなせる技じゃの・・・」

 

社長「・・・Σ( ꈍᴗꈍ)」

 

アステラ「社長!社長聞こえますか?」

 

するとアリスのもとに通信が入った

 

社長「ええ、聞こえていますよ?どうしましたか?!Σ( ̄▽ ̄)」

 

アステラ「どうしたもこうしたもないですよ!総支配人こそいつまで ”金庫室の中"にいるつもりなんですか?”」

 

アリスはそれを聞いて眉を顰める

 

社長「へ?金庫室の中?私はいま尋問室の隣室にいますが・・・」

 

アステラ「えっ!?金庫室のロックあいてますよ!ガオー認証システムも解除されているようですので、てっきり中まで社長が確認しにいったものだと・・・」

 

社長「なん・・・だと・・・!?!Σ( ̄□ ̄;)」

 

アリスは血相を変え部屋から飛び出した

 

ヴァハルト「どーしたんじゃ!?タチバナ殿ー!」

 

アリスは思った

(どーしてガオー認証システムが通過されたのか!今日がおーは外にでてから一度も言っていないはず・・・!)

 

アリスは頭でいろいろ考えたが結論に至らないとにかく現状を確認してからだ!

 

その思いで金庫室へ急ぐ

またもや金庫室の前の通路で台車を押した清掃員の4人組とぶつかりそうになるが華麗にステップを決めよけ

すれ違いざまに清掃員に蹴りをカマス

 

ノヤ「へぶぅっ!?」

 

社長「おまえはいつも邪魔だな!こんなところで!今日からクビです!!!Σ( ̄□ ̄;)」

 

ノヤ「なんせdえうすか!?」

 

アリスは一瞥もせず金庫室に駆けこむ

 

そして金庫室に駆けこむとそこには・・・・

 

ーーーー

あるはずの札束がごっそりなくなっていたーーー

 

 

もぬけの殻だったのだ

 

社長「え・・・どうして・・・」

 

アリスは膝から崩れ落ち

 

ふとアリスは気づいた

なぜそもそも金庫室前に清掃員がいるのか

いや、たしかに清掃員がどこにいても不思議ではないが

最初すれ違ったときは1人で台車を押して金庫側方向へ向かってきた

なのにさっきすれ違った際は4人で戻るようにきた

いつ増えたのか?

 

アリスはすぐ通信をつなぐと

 

社長「いま金庫室通路前を通った清掃員を捕まえてください!!!Σ( ̄□ ̄;)」

 

アステラ「え?清掃員?通路前にはなにもうつってないですよ?」

 

社長「ダニィ!?私が走ってきたのも映っていたでしょう!?!Σ( ̄□ ̄;)」

 

アステラ「いえ・・・映っておりませんが?」

 

社長「どういうことですかっ!?!Σ( ̄□ ̄;)」

 

~~~カジノルーム

 

ざなん「あれ~?しんさん僕のノートPCしらないー?」

 

しん「しらないよー?」

 

ざなん「総支配人にみつかったらやばいよー!僕がかんがえた、どろぼうけいかくがばれちゃうよー」

 

しん「え?それはやばいんじゃない?ちなみにどんなのがはいってたの??」

 

ざなん「うんとねーセキュリティカメラのダミー用の画像でしょ~

あとねー相性番号に~あとこのフロアの地図とかいろいろー」

 

しん「ずいぶんと用意がいいんだね」

 

ざなん「当たりまえやろがいっ!!」

 

しん「!!!」

 

~~~アゼルのアジト(寝床)~~~

 

アゼル「うふふふふ・・・・あーーーはっはっはーはーwwww

アーゼッゼッゼッゼwww」

 

アゼルは計画が成功したことをたいそうよろこんだ

 

ゲンナ「いやーほんとに成功するなんてね~」

 

やまびこ「私も大活躍だった!」

 

エレミア「わたしも当然分け前もらえるんでしょ?」

 

マモ「これで神輿が直せる!」

 

ポリ「トーフさんをけしかけたかいがあったでしょ!」

 

アゼル「これはみんなで山分けね!うれしいわーw」

 

アゼルの狙いは初めからジャックポットのお金ではなくカジノの有り金全部だったのだ。

 

その様子を屋根裏からこっそりのぞいていたクロゴマはこの会話をきいて

計画の全容がわかった

 

これのきっかけをつくってくれたのは、ざなんのPcのおかげだ

そこにはダミー画像にフロアの配置図、スロットマシンのイカサマデータがあったからだ

 

 

 

アゼル「この作戦にはまずマボを上手く誘導して強盗をしかけてもらうひつようがあったからね」

ポリ「そこで私の出番だったんですよね!」

 

まず事前準備 第1段階

マボにポリが甘い誘い文句を言って金庫の強盗をけしかける

マボは自分が一番がおーが好きだという自信があるから必ず行くという確信があった。

 

ポリ「あとは当日の防犯カメラの映像をダミー映像にすり替えるために私がカジノ側に潜入。

作戦決行とともに映像をすりかえる!

意外と楽勝だった!とーふさんけしかけるより楽!」

 

 

アゼル「そう、ポリのおかげで事前準備は、すべてOK!

そして、あとは当日の決行するだけ。」

 

やまびこ「そして、決行日。

アゼちゃんより先に入店しそれとなくスロットマシンに座る!

その後はアゼちゃんが来たら騒ぎを起こす!

まぁ、アゼちゃんが来るまでは本気であそんでたけどねw」

やまびこは裂けるなまこを裂きながらしゃべった。

 

 

計画の第2段階は

アゼル入店後の警備員の引きつけだ

 

やまびこはさりげなくスロットマシンに座る。

 

アゼルが入店してきて隣に座ったらタイミングを見計らい問題を起こす。

 

その際にかならず電源ケーブルを抜く騒ぎをする

という流れだ。

 

 

すると近場の警備員のクマオがくると予想。

 

クマオがやまびこを連れ出すので、元の配置に戻らないようやまびこはくまおを引きつける。

 

外に出た警備員のくまおと入れ替わりで警備員に扮したエレミア、マモが配置につき 

VIPルーム近くに待機するという段取だ。

 

やまびこ「あの警備員、意外とやり手だったなぁ!

私がまさかナマコを使い切るなんて…鬣がなかったらやられていたのはこっちだったかもね…」

 

アゼル「でもおかげで警備員の入れ代わりは成功したわ!」

 

計画第3段階

アゼルがケーブルを差しなおすふりをしてゲンナ印のイカサママシーンをスロットマシンに接続する。

 

それを中継して本来の電源ケーブルを差し込む。

するとスロットマシンが誤動作を起こしジャックポットをだす仕掛けだ。

 

ゲンナ「あれを作るのにはなかなか苦労したんだよ?

ポリ公から内部データをもらって1から作ったからね( ॑꒳ ॑ )」

 

アゼル「ポリの変わりにゲンちゃんを侵入させてもよかったんだけどね」

 

ゲンナ「そーすると、マシン作れないでしょ?( ॑꒳ ॑ )」

 

アゼル「それもそーなのよね〜🥴」

 

計画4

当たるはずのないジャックポットが当たったので

支配人クラスの人物がくると見込み、なんちゃら文句をつける

そうすればVIPルームに案内をされる

算段だ

 

アゼル「あの場でオーディエンスを味方につければより成功率があがるからね。

入る前に圧の強そうな人をたこ焼きで買収してよかったわ!!」

 

VIPルームに入ったら

 

つづいて計画の第5段階

メンテナンス作業員に扮したゲンナがアゼルが仕掛けたイカサマシーンをスロットマシンから回収

 

ゲンナ「一刻も早く原因追求したいカジノ側は、すぐ近くにメンテナンス用員がいれば声をかけるでしょう?( ॑꒳ ॑ )」

 

案の定近場のゲンナに一番先にスロットマシーンに向かわせた。

 

そして、

同じ形状の”高性能録音機”を持ち入室

 

これをイカサマの機械だったと嘘の証言をする。

 

 

 

すると、不正したことになった。アゼルを取り押さえる騒ぎになるのでその際に

待機していたエレミア、マモはVIPルームに入室、アゼルをとらえるふりをする。

 

エレミア「いちどアゼルさん取り押さえてみたかたったんですよねーw」

 

マモ「神輿が治る資金が貰えるならなんでもするよ!!」

 

 

 

 

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