そうだーーー
ご飯食べに行こうーーー
アゼルこと、アゼキャットはお腹を空かせていた。
アゼ「お腹が空いたから今日はハンバーグを食べたいわっ!」
思い立ったが吉日
アゼルはハンバーグ屋へダッシュで飛び込む
カランカランカラーン
店員「いらっしゃいませー!何名様でーー
アゼルは店に入ると同時に、手近な席へドカッと座り
アゼ「キノコハンバーグのきのこ抜きをちょうだい!!」
店員「え?は、はい…えっとお客様は1名様でよろしいでしょうか?」
アゼ「そうよ!一人できてやったの!はやくご飯作ってきて!」
店員「かしこまりましたー!キノコハンバーグ、一つオーダーはいりまーす」
…
………
しばらく待って見たアゼキャットだが料理がこない。
アゼキャットはイライラしながらテーブルのチャイムを連打する。
店員「はぁーい、なんでしょうか??」
アゼ「料理まだなのっ!?」
店員「えっと、まだ3分ほどしかたっておりませんので…」
アゼ「もう3分もたったのよ!!カップラーメンが10個もつくちゃうわよ!!(╬⁽⁽ ⁰ ⁾⁾ Д ⁽⁽ ⁰ ⁾⁾)」
店員「カップラーメンは同時にお湯入れればそりゃ10個も20個もつくれますけども…(゜o゜;」
アゼ「あなた、生意気ねっ!」
アゼキャットは名札の名前を逃さずチェック
アゼ「あなた、アステラっていうのね!ちょっとその反抗的な態度許せないわね!店長呼んできて!」
アステラ「は、はぁ…少々お待ちください。てんちょー!てんちょー!」
しばらくすると、厨房からトコトコと小柄な黒髪の女のコが出てきた。
こちらの席にくるまでに通る、テーブルというテーブルに座ってる客らに頭を撫でまくられている。
店長「はい、私店長の橘アリスと申します。
こちらになにか、不手際がございましたでしょうか!Σ( ̄□ ̄;)」
橘と名乗った人物はそう言った。
アゼキャットはまくしたてるように続ける。
アゼ「あなたが店長ねっ!
私もう3分以上オーダーしてから待たされてるの!」
橘「お、落ち着いて、なにをそんな慌ててるんですか?!Σ( ̄□ ̄;)」
アゼ「もう3時間も起きてるの!
いつ寝落ちるかわかったもんじゃないのよ!
だから早く肉を食べさせて頂戴!」
橘はこいつ何言ってんだろという顔( ̄Â ̄;)をした。
橘「わかりました。
では、いそがせますのでもう少々お待ちください!Σ( ̄□ ̄;)」
怒りが収まらないアゼキャットは
橘の頭鷲掴みにしてもちあげ叫ぶ
アゼ「あと、アステラっていう店員!私に反抗的な態度だったわ!
謝るなら誠意を見せて頂戴!」
橘「それは失礼しました。そのうちクビにしますね!Σ( ̄□ ̄;)
それと、これお詫びの印の割引券です!Σ( ̄□ ̄;)」
宙でジタバタする橘から
アゼキャットは割引券の入った封筒を渡させるとやや満足したよーな顔で、
わかればいいのよ、わかればっと言って橘をポイッと放り投げ席に戻っていった。
〜〜厨房にて〜〜
橘「というわけで、5番テーブル急ぎで!Σ( ̄□ ̄;)」
アステラ「あの〜店長…私クビなんですか??」
橘「あー、そうですね〜
でもいつクビにするかは言ってないですよね?Σ( ̄□ ̄;)
それは5年後かもしれないし、10年後かもしれないのですΣ( ̄w ̄;)」
アステラ「あ、そーゆーことですかっ!さすが店長!
あ、あとウチに割引券なんてありました??」
橘「あれは私がこの前行った○亀製麺の天ぷら割引券です!Σ( ̄w ̄;)
“当店の”なんて一言も言ってないでしょ??」
アステラ「なるほど…」
橘「あーゆー客はとりあえずなにか金になるもの上げとけばいいんです。!Σ( ̄△ ̄;)
店から出たら、ウチの客じゃなくなりますしねっ!!」
アステラ「さすが社長!!シェフより腹黒い!」
ニヤリとする橘。
彼がほくそ笑む姿をアゼキャットはまだ知らない。
ーーーーー
ーーーーーーー
シェフ「はい、おまちどーですー!」
シェフから料理を渡され持っていく橘店長
その道中も頭を撫でられるのはいつもの事。
そして、アゼキャットが座る5番テーブルの前まできた。
橘「お客様、お待たせしました。
きのこハンバーグのきのこ抜きです!Σ( ̄□ ̄;)」
アゼ「……」
橘「お、お客様??」
アゼ「……zzz」
橘「し、死んで…!Σ( ̄□ ̄;)」
アゼ「zzz……はっ!!」
橘「あの短時間で寝てましたかっ!Σ( ̄□ ̄;)おまちどーさまです!」
スッと料理を提供する橘
アゼ「わぁ!やっと肉が…んー?んん???
私、寝ぼけてるのかしら!?
これはなに!?」
橘「なにというのは??ハンバーグですよ?」
アゼ「ちがうわよ!このソースのこと!!
トマトっぽくない赤で豆腐が混ざってるわよ!?」
橘「当店自慢のマボシェフ特製“麻婆ソース”ですが??」
アゼ「なんでハンバーグの上に麻婆が乗ってるのよ!!」
アゼキャットは激怒した。
橘「なんでと言われましてもそれが当店の品でして…」
アゼ「やだやだー!やーだ!普通のもってきて!\(>o<)ノ」
ジタバタとアゼキャットはテーブルの上で暴れだした。
橘「あーお客様暴れないで!!他のお客様の迷惑に…!!」
橘店長とアステラ店員は何度も制止したが暴れるのを辞めないアゼキャット
橘「お客様…これ以上暴れるのであれば強制退店してもらいます!Σ( ̄Á ̄)」
そう宣言した橘店長はパチンっと指を鳴した。
店の奥から三人組が姿を表した。
???「おうおうおう、ずいぶんと橘はんの店を荒らしとるやんけぇ〜おのれは〜」
アゼ「ん、なによ!?あなたは??」
リーファ「ワシか?ワシはペロる組、若頭リーファっちゅうもんやでっ!」
リーファ「そいでこっちが舎弟のミオウ」
ミオウ「リーファちゃん、こいつをやればいいの??」
リーファ「そいでこっちが舎弟のノヤや!」
ノヤ「リーファの姉貴〜こいつやっちやいましょう!」
ノヤは、手でごますりながら!名乗った
リーファ「ここは、ワシラらぺろる組が用心棒として雇ってもろてる店やねんで?
あんま勝手なことしとっと、お客だろうが容赦せーへんでぇ??ಠ益ಠ」
ノヤ「そーだそーだ!あんまり好き勝手してると……うーーん?」
ノヤは、アゼルの顔を覗き込む。
ノヤ「ぐへへへ…これはこれは、なかなかの上玉…
首輪つけて飼ってみたいですねぇ〜(^p^)」
そう言われたアゼキャットは無言でノヤの胸ぐらを掴みそのまま放り投げる!
アゼ「気持ち悪いからあっちいって!!」
ノヤ「ぐへぇ!!」
リーファはそのやり取りを見て口を開いた
リーファ「ずいぶんと威勢がいい、姉ちゃんやないけ〜(ʘAʘ)」
リーファは凶悪な笑みを浮かべた。
リーファ「さぁ、覚悟しいや〜これから永遠の眠りについてもらうでぇ〜」
手をボキボキならして迫るリーファ
アゼ「私が寝落ちるのが早いか、お前がわたしをねんねさせる方がはやいか勝負よ!!」
ミオウ「どっちにしても寝るってことなの?リーファちゃん?」
一触即発その空気の中一人の声が響き渡った。
???「みなさん!落ち着きやがれです!」
みなが声の主の方を振り向く
???「まさか、私特製料理を食べないで店を出るつもりなんですかね!?ふざけるのも大概にしやがれデス!!」
その声の主は厨房から顔のぞかせて叫んでいた。
橘「マボシェフ!」
マボ「まったく、これだから俗物と脳筋はこまるデス!」
手に持ったお玉で肩をとんとんとしながらマボがでてくる。
リーファ「せやかて、マボはん…」
マボ「だけども、せやかてもなーーい!のデス!!
リーファさんは食べかけがあるでしょ!?
お客さんもまだ食べてない!!
まずは食べてから店をでてください!
それでいいデスネ!お客さんも!」
マボはアゼキャットに問いかける。
アゼ「でも、麻婆がかかって…」
マボ「…麻婆の何が悪いんです??(┛◉Д◉)┛」
マボシェフの圧力にさすがのアゼキャットも渋々、わかったわよと頷いた。
ノヤ「あ、ぼくも2人前ください!」
ミオ「私の分も頼んだの?ノヤ君?」
ノヤ「ミオウさんもいります??なら3人前ですねっ!」
ーーー
ーーーーー
マボ「みなさん席に着きましたですねっ!」
5番テーブルは
ペロる組の3人と、店長、店員、お客と6人がけのテーブルが満席となる構図となった。
マボ「いざ、実食っ!です!!」
橘「といっても私達は食べたことありますしオーダーしてないですから、お客様だけが食べればいいんですよね??!Σ( ̄□ ̄;)」
リーファ「せや、ワシはさっきの残りがあるしなぁ〜」
ノヤ「ハフハフ…!ガツガツガツガツ!!」
アステラ「えっ!もう1皿食べてる…!」
アゼキャットはナイフで切り分け、フォークでハンバーグを刺し凝視する。
ハンバーグにかかっているソースは、
余計な肉が見当たらず、1cm角の豆腐が入っていてドロっとして赤黒い。
切り分けた断面から肉汁がこぼれ落ちるなか、赤黒い液体も滴っている。
匂いは唐辛子を代表する香辛料と豆板醤であろう香りが鼻を付く。
その刺激臭の奥にはハンバーグのジューシな匂いもほのかに香っている。
ゴクッと生唾を飲み込んで恐る恐る
麻婆豆腐がかかったハンバーグを口に放り込む。
アゼ「もっきゅもっきゅ…」
マボ「ゴクッ…」
マボはアゼキャットのリアクションを伺っている。
アゼ「う…」
マボ「う??」
アゼ「う、上手い!く、悔しい!!こんなにハンバーグと合うなんて!
なによこれ!
甘過ぎもなくて、ピリリっとした丁度いい辛さと、このハンバーグの肉旨味が絶妙にマッチしてる!!」
アゼキャットのフォークが止まらない。次々とハンバーグを口に運んでいくのだった。
マボ「わかりましたか!麻婆豆腐は何にでも合うのデス!!」
マボシェフは胸を張って高らかと宣言する。
リーファ「たこ焼きにも?」
マボ「合うデス!」
橘「バナナにも?」
マボ「合うデス!」
やまびこ「ナマコにも?」
マボ「合うデス!」
アステラ「ご飯にも?」
マボ「うーん…合うデス!」
マボは自信満々だ。
アゼ「麻婆が美味しいのもそうだけど、ハンバーグも安物じゃないわね?」
橘「よくわかりましたね!
仕入れはキングマコト精肉店からしいれています!
大匙一杯分のなにかが味の決め手になるとかならないとか!Σ( ̄□ ̄;)」
アゼ「なるほど、マコト肉を使ってるのね…いい味してるわけね」
アゼキャットはフォークを置くと満足げに頷いて口を開いた。
アゼ「いいわ、合格よ!!」
橘「合格ですか??Σ( ̄□ ̄;)」
アゼ「そう、私はこういう者よ(-_- )ノ」
橘店長は名刺を受け取る
橘「えっ!イシュランガイド…ってえっ!!Σ( ̄□ ̄;)
イシュガルド発端のいろいろな料理店を格付けしてるって有名な…Σ(ʘ言ʘ;)」
橘は驚愕に足の震えが止まらなかった。
ノヤ「ガツガツガツガツ…」
ミオ「ノヤ君、それ私の分じゃない?」
橘「これはこれは、そんな方だとは露知らず、大変失礼しました!!Σ( ̄□ ̄;)」
橘店長とアステラ店員は慌てて土下座した
リーファ「そな、えろぉ人とはしらんで、えらぁスイマヘン!!
ほれ、お前らもしぃ!」
ペロる組3人も土下座した。
ノヤ「ガツガツ…」
ミオ「ノヤ君、頭下げながら食べてるの??」
アゼ「わかればいいのよ!わかれば!
それじゃ今日はこのへんで帰るわ!
次までにもっとおいしい料理を作っておくことね!
あ、あとお代はいらないわಠωಠ」
一同「ハハァー」
アゼキャットは店を後にした。
店からでると外はお祭り中。
遠くで神輿を担ぐ音も聞こえる。
そうだった、今日はこの商店街はお祭りだった。アゼキャットは思い出した。
帰路につこうとするアゼキャット。
しかし、その時っ
???「あぶなーーい!!」
突然アゼキャットに衝撃が襲う
アゼ「アギャーーー!!(ノ*0*)ノ」
ベチャッ_(:3 」∠)_
アゼキャットは吹っ飛ばされ、アスファルトの上に叩きつけられた。
???「あーあー、ぶつかっちゃった〜。
神輿担いでぶつかっても脇見運転になるのかな??」
アゼキャットは消え行く意識の中で最後に目にしたのは、法被を着たミコッテだった…
〜〜〜〜〜〜〜
アゼ「うーん…ここは??」
ヴァハ「おはようアゼル殿」
ゲン「アゼさんおはよー(´~`)」
アゼ「あれ?私は??」
ヴァハ「ここはエオルゼアじゃ。
さっきまで離席マークついてたから寝落ちてたのじゃろ?」
あ、そーか、私は寝てたのか…
アゼ「てことは、さっきの夢か〜
みんなを土下座させて気持ちよかったのに…」
ゲン「その発言記録しておくー」
アゼ「あ、やめてぇーー( ≧Д≦)💦」
ゲンナの胸倉を掴みアゼルは証拠隠滅を図るのだった。
いつものエオルゼア。
そこには寝落ちするアゼキャットがいつもいるのだった。
〜fin〜
プルルルル、プルルルル
ガチャ
??「…もしもし…
はい…はい…
えぇ…
彼女は今回の事は"普通の夢"と思っているはずです。
はい…
そういう風に仕組みました。当然です。」
……
??「えぇ、これで、あなたが望む人類アゼル計画がまた一歩進みました。」
……
??「はい…そこは抜かりなく。
彼が努めを果たしてくれることでしょう。
はい、
私もすぐに…」
…
??「はい…このあとこの通話履歴も消去します。
はい…では…
『すべての皆様に良い睡眠を』
…」
ガチャ
To be continued
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