朗かに歩め

朗かに歩め
Walk Cheerfully
監督	小津安二郎
脚本	原作 清水宏
製作	松竹蒲田撮影所
出演者	高田稔 川崎弘子 吉谷久雄
公開	日本の旗 1930年3月1日
上映時間	95分
製作国	日本
言語	日本の旗 日本語
前作	結婚学入門
次作	落第はしたけれど
IMDb
表・話・編・歴

『朗かに歩め』（ほがらかにあゆめ）は、1930年（昭和5年）製作・公開、小津安二郎監督による日本の映画、サイレント映画である。小津安二郎の第14作目であり、現代劇である。

概要[]

小津のアメリカ映画への傾倒ぶりとハイカラ趣味を顕著に示している作品。不良青年と純情な女性の出会い（ボーイ・ミーツ・ガール）というテーマは、アメリカ映画の定石の一つであった。また、謙二のヤクザ仲間は当時のモボ・モガであり、やす江の家族は和装であるが他の人物は洋装がほとんどである。作品中に出てくる自動車、ゴルフ、タイピスト、ピクニック、アパート、ベッドなどは、当時の日本の生活様式の中ではなじみのない洋風のものであった。また、俯瞰や移動（自動車の走行シーンなど）の使用や、ツーショットで2名の人物が向かいあって会話するなど、後の小津映画にはない技法や演出が見られる作品。

スタッフ・作品データ[]

• 監督 : 小津安二郎
• 原作 : 清水宏
• 脚色 : 池田忠雄
• 撮影・編集 : 茂原英雄
• 監督補助 ： 小川二郎 佐々木康
• 撮影補助 ： 九里林実 厚田雄春
• 製作 : 松竹蒲田撮影所
• 上映時間（巻数 / メートル）：95分（8巻 / 2,704メートル）
• フォーマット : 白黒映画 - サイレント映画
• 公開日 : 日本 1930年3月1日
• 初回興行 : 帝国館

あらすじ[]

テンプレート:ネタバレ「ナイフの謙」と呼ばれ左腕にナイフの刺青のある謙二が主人公。

謙二と仙公はヤクザ仲間で、ユスリ・タカリを生業としているが、街中で見かけた、やす江に謙二が好意を抱く。やす江と妹みつ子がピクニックに出かけた際、みつ子が謙二の運転する自動車にはねられそうになったのをきっかけに謙二はやす江と知り合う。しかし、謙二の稼業を知ったやす江から逢いたくないと言われ、ヤクザな生活から足を洗う決心をする。仙公と共に足を洗い、謙二はビルの窓清掃の仕事に、仙公は社用車の運転手の仕事に就いていた。

ある日、かつてのヤクザ仲間である千恵子と軍平が「大きな仕事」に謙二を誘ってくる。謙二は断ろうとするが、謙二・その場に居合わせた仙公・軍平3人がもみ合う中で謙二が軍平に銃で撃たれ怪我をする。偶然その場に居合わせたやす江は謙二に駆け寄り介抱をする。

その後、謙二のアパートでやす江が看護をしているところへ、仙公が、刑事が来ることを知らせ、謙二に逃亡を促すが、更生しようとする謙二はそのまま逮捕される。それを見ていた仙公も一緒に連行される。

やがて刑期を終え、出所する謙二と仙公を、謙二のアパートでやす江、やす江の母、妹みつ子の3人で出迎える。

キャスト[]

• 高田稔 - 神山謙二
• 川崎弘子 - 杉本やす江
• 吉谷久雄 - 仙公
• 伊達里子 - 千恵子
• 毛利輝夫 - 軍平
• 阪本武 - 小野社長
• 鈴木歌子 - やす江の母
• 松園延子 - やす江の妹みつ子
• 木村健児 - ホテルの支配人
• 河原侃二 - 刑事

参考文献[]

• ムック『小津安二郎を読む』 フィルムアート社〈ブック・シネマテーク〉1982年
• 「小津安二郎の芸術（上）」佐藤忠男1978年

外部リンク[]

• IMDb_favicon.png朗かに歩め at the Internet Movie Database （英語）

テンプレート:小津安二郎監督作品

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