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テンプレート:Infobox film『おくりびと』(英題:Departures)は、滝田洋二郎が監督を務めた2008年の日本映画。第81回アカデミー賞外国語映画賞[1]、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品である。
本木雅弘が、1996年に青木新門・著『納棺夫日記』を読んで感銘を受け、青木新門宅を自ら訪れ、映画化の許可を得た[2]。その後、脚本を青木に見せると、舞台・ロケ地が富山ではなく、山形になっていたことや物語の結末の相違、また本人の宗教観などが反映されていないことなどから当初は映画化を拒否される。
本木はその後、何度も青木宅を訪れた[2]が、映画化は許されなかった。「やるなら、全く別の作品としてやってほしい」との青木の意向を受け、『おくりびと』というタイトルで、『納棺夫日記』とは全く別の作品として映画化。映画公開に先立って、小学館でさそうあきらにより漫画化されている。
映画の完成までには本木と、本木の所属事務所元社長の小口健二の働きは大きい。
地上波での初放送は2009年9月21日。このときの視聴率は21.7%を記録した。
テンプレート:ネタバレプロのチェロ奏者として東京のオーケストラに職を得た小林大悟。しかし、ある日突然楽団が解散し、夢を諦め、妻の美香とともに田舎の山形県酒田市へ帰ることにする。
就職先を探していた大悟は、新聞で「旅のお手伝い」と書かれたNKエージェントの求人広告を見つける。てっきり旅行代理店の求人と思い込み「高給保障」や「実労時間僅か」などの条件にも惹かれた大悟は面接へと向かう。面接した社長は履歴書もろくに見ず「うちでどっぷり働ける?」の質問だけで即「採用」と告げ、名刺まで作らせる。大悟はその業務内容が納棺(=NouKan)と知り困惑するが、強引な社長に押し切られる形で就職することになる。しかし妻には「冠婚葬祭関係」としか言えず、結婚式場に就職したものと勘違いされてしまう。
出社早々、納棺の解説DVDの遺体役をさせられ散々な目に遭い、さらに最初の現場では孤独死後二週間経過した老女の遺体処理を任され、大悟は仕事の厳しさを知る。
それでも少しずつ納棺師の仕事に充実感を見出し始めていた大悟であったが、噂で彼の仕事を知った幼馴染の銭湯の息子の山下からもっとましな仕事に就けと白い目で見られ、美香にも「そんな汚らわしい仕事は辞めて」と懇願される。大悟は態度を決めきれず、美香は実家に帰ってしまう。さらに、ある現場で不良学生を更生させようとした列席者が大悟を指差しつつ「この人みたいな仕事して一生償うのか?」と発言したのを聞いたことを機会に、ついに退職の意を社長に伝えようとするが、社長のこの仕事を始めたきっかけや独特の死生観を聞き思いとどまる。
場数をこなしそろそろ一人前になった頃、突然美香が大悟の元に戻ってくる。妊娠を告げられ、再び納棺師を辞めるよう迫られた大悟に仕事の電話が入る。それは、一人で銭湯を切り盛りしていた山下の母、ツヤ子の納棺の依頼であった。山下とその妻子、そして自らの妻の前でツヤ子を納棺する大悟。その細やかで心のこもった仕事ぶりによって、彼は妻の理解も得、山下とも和解した。
そんなある日、大悟の元に亡き母宛ての電報が届く。それは大悟が子供の時に家庭を捨て出て行った父、淑希の死を伝えるものであった。「今さら父親と言われても…」と当初は遺体の引き取りすら拒否しようとする大悟に、自らも帯広に息子を残して男に走った過去があることを告白した同僚の上村は「最後の姿を見てあげて」と説得する。美香の勧めもあり、社長に車を借りて遺体の安置場所に向かった大悟は、30年ぶりに対面した父親の納棺を自ら手掛ける。
コンサートシーンの撮影が行われた酒田市民会館「希望ホール」。
ファイル:Amarume-eki-1.jpg美香が帰郷するシーンの撮影が行われた余目駅(山形県東田川郡庄内町)
概要の項の通り原案となった納棺夫日記の舞台は富山県であるが、本作のロケーション場所には酒田ロケーションボックスなどの施設が整っていることから山形県が選ばれている。舞台設定は庄内地方であるが、撮影箇所は山形県内各所に点在しており、代表的なものを記す。
他方、原作の舞台でありながらも映画版のロケ地とならなかった富山県では、本作の日本アカデミー賞とアカデミー賞の受賞後、県議会の委員会で議員が映画ロケ誘致について富山県庁の消極的な姿勢を問い質し、県の担当課長が後悔の答弁を述べる一幕があった[3]。
赤坂ACTシアター他で舞台化作品が2010年5月29日より上演された。映画から7年後の大悟達を描く[7]。
テンプレート:アカデミー賞外国語映画賞テンプレート:日本アカデミー賞最優秀作品賞テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・ワンテンプレート:毎日映画コンクール日本映画大賞テンプレート:2009年日本週末興行収入1位の映画テンプレート:Movie-stub
ar:أوكوريبيتوde:Nokan – Die Kunst des Ausklangsen:Departures (film)es:Despedidasfi:Okuribitofr:Departureshe:פרידותid:Departuresit:Departuresko:굿바이pl:Pożegnania (film 2008)pt:Okuribitoru:Проводы (фильм)sr:Одласци (филм)sv:Avskedzh:送行者:禮儀師的樂章
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