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| 栄光への5000キロ | |
|---|---|
| ファイル:Nissan Bluebird.JPG 映画内で使用された車両と同じカラーリングの日産・ブルーバード510型1970年優勝車 | |
| 監督 | 蔵原惟繕 |
| 脚本 | 山田信夫 |
| 製作 | 石原裕次郎 中井景 栄田清一郎 |
| 製作総指揮 | 銭谷功 |
| 出演者 | 石原裕次郎 仲代達矢 三船敏郎 |
| 音楽 | 黛敏郎 |
| 撮影 | 金宇満司 |
| 編集 | 渡辺士郎 |
| 配給 | image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗 松竹映配 |
| 公開 | image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗 1969年7月15日 |
| 上映時間 | 175分 |
| 製作国 | 日本の旗 日本 |
| 言語 | image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗 日本語 |
| allcinema | |
| 表・話・編・歴 | |
『栄光への5000キロ』（えいこうへの5000キロ）は、1969年に公開された日本の映画作品である。石原プロモーション製作、松竹映配配給。
概要[]
石原プロモーションと日産自動車によるタイアップ作品で、石原裕次郎扮するラリードライバーが日産・ブルーバードを駆りサファリラリーに参戦するというものである。原作は1966年の同ラリーにおいて日産チーム監督としてクラス優勝、チーム優勝を経験した笠原剛三の「栄光への5000キロ―東アフリカ・サファリ・ラリー優勝記録」。
原作で優勝したブルーバードは410（ヨンイチマル）型であったが、撮影は1969年の第17回同ラリーの際に行われたため、映画では当時の現行車種、510（ゴーイチマル）型（冒頭の写真参照）が使用された。撮影車は所属チーム（ワークスポルシェ）のトラブルで車が届かず出走断念するところだったハーマン/シュラー組に貸し出され、撮影を兼ねて実際のラリーに出走し、追加エントリーのため最後尾からのスタートとなったにもかかわらず総合５位に入賞している。作中の五代車のカーナンバー90は彼らのカーナンバーをそのまま使った物である。その車両は現在、北海道小樽市の石原裕次郎記念館で展示されている。なお、ハーマン/シュラー組は、その実績を買われ、翌年の第18回同ラリーには日産ワークスからカラーリング等もほとんど同じの５１０で出場、映画さながらの総合優勝を勝ち取っている。写真はこのときの優勝車。(原作ではクラス優勝チーム優勝であったが映画では総合優勝になっている)さらに翌年の１９回では510つぶしのための超高速コース設定の裏をかき、車種を240Ｚに代えて連続優勝している。
ひようちなみに、裕次郎が主演を演じた役名の「五代高行」の「行」を「之」に変えた上で、後に石原プロモーションに所属していた俳優の五代高之の芸名として名付けている。
また、この映画は『黒部の太陽』同様に「映画は劇場で見るもの」という裕次郎自身の意思により、現在に至るまでソフト化されていない。それまでは裕次郎の17回忌（2003年）の際に30,000人限定招待による上映会が行われたのみである。テレビ放映されたことはあるが、時間の制約によるカットが多かった。
あらすじ[]
テンプレート:ネタバレ
どこのチームにも属さない「ジプシー」として3年間、世界中を放浪しながらレースに参加していたプロレーサー・五代高行はモンテカルロラリーに参戦する。しかし途中に起こったクラッシュでナビゲーターを失い、自らも意識不明の重体に陥ってしまった。彼の車のメカニックを担当していたケニア人・ジュマは整備不良が事故の原因であると自らを責め、チームから忽然と姿を消してしまった。五代は意識を取り戻したが、彼を看病していた恋人の優子は五代の元を離れ、来日していたかつての恋人でデザインの師であるジャックとともにパリに向かう決心をしていた。その後五代は日産自動車常務・高瀬からの誘いを受けワークスチーム入りし、再起をかけることとなった。R381を駆り日本グランプリに参戦する五代だが、親友でありライバルでもあるピエールの走路妨害もあって優勝を逃してしまう。しかし五代の走りに対して改めて高い評価を与えた高瀬は彼にサファリラリーへの参加を要請、五代もこれに応じた。レース直前、行方不明となっていたジュマと再会した五代は彼をナビゲーターに指名し、ラリーに挑む。ここでもピエールとの熾烈なデッドヒートとなる。ゴール地点には、パリに向かったはずの優子の姿があった…。
テンプレート:ネタバレ終了
キャスト[]
- 五代高行： 石原裕次郎
- 高瀬雄一郎（日産自動車常務）： 三船敏郎
- 竹内正臣（日産自動車特務実験課長）： 仲代達矢
- 坂木優子[1]（五代の恋人でデザイナー）： 浅丘ルリ子
- ピエール・ルデュック（五代のライバル）： ジャン=クロード・ドルオー
- アンナ・ルデュック（ピエールの妻）： エマニュエル・リヴァ
- 野村憲一（日産ラリーチーム監督）： 伊丹十三
- 江藤勉（メカニック担当）： 笠井一彦
- ジャック・シャブロル（優子の師）: アラン・キュニィ
- ジュマ・キンゴリ（元メカニックで五代のナビゲーターとなる）: キナラ
エピソード[]
この映画を撮影するため、ナイロビへ長期間滞在した石原裕次郎を取材するために現地に同行した芸能記者が「海外長期渡航なんて夢みたいな時代に、裕ちゃんと長期間一緒にいられた感激を忘れないでおこう」と考え、当時の各社マスコミの同行記者団と石原裕次郎を囲んで親睦会を行うようになった。会の名前は「ナイロビ会」といい、石原裕次郎が死去するまで毎年親睦会を開いていたという[2]。
脚註[]
関連事項[]
- 難波靖治
- 追浜ワークス
- 大森ワークス
外部リンク[]
- ― 石原裕次郎専科 ―夜霧よ今夜も談話室
テンプレート:石原裕次郎
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