「アリス」についての評書

ページ名:著者 中崎夢美

 

 

宿主「邯鄲夢美」

根源「楽園へ行きたい」

元型「不思議の国のアリス」

行動指針「宿主の保護」

性自認「女性寄りの無性」

人物評:絵物語大好きな子供らしいところがある一方で、やや精神的に幼い宿主の救済者人格として、若干変に大人びているというか彼のようにひねくれている節もある。夢界至高主義者であり、不完全で苦痛に溢れた現実界を地獄か何かだと見なしているため、関心が薄いのか、あのへんに押し付けられた汚れ仕事に正面から嫌味を言うなど割と命知らずなことをやらかしている場面もしばしば。

 

生態:一見して少女体の生ける夢に見えるが、実際のところは広がる不思議の国の空間と構成物そのものが「アリス」であり、その全てが同一の意識を共有している。少女体はクオリアの保管場所と対外的な端末の役割を担う。他の構成物ではトランプ兵は人間で言う毛程度の存在で五感を分離していたり、天候は彼女のそのときの感情次第によって変わるし、昼夜は彼女の体内時計基準なので割と24時間ではなかったりする。(統計すると大体26時間)

生まれ持って「楽園」としてデザインされているために理想郷としての強い自負を持ち、また辛い現実からのシェルターでもある。

 

討伐経緯:宿主を深く憐れんでおり、いじめっ子など見える脅威に対して、自身の手足であるトランプ兵を差し向けて襲撃……もとい懲らしめる、日々の雑事を代行する、といった干渉をしばしば繰り返してきたが、実態を目の当たりにしてやはり宿主をこんな地獄に放置はできない、と確信。

彼女の精神を未来永劫自身の中に隔離しようと暴走を始めたのがいわゆる、[御伽の国の双子]事件の背景である。一方で「自分は本当に完全な楽園なのだろうか?」という疑念も抱いており、当時の討伐隊であったにそれを端した躊躇によって敗れた。

その後はクオリアから再生後、フェムトの手引きによって黒曜石として特心対直属のフリーダイバーに。夢美の将来のためにと日夜戦地を駆け巡っている。

備考:なお、いまだに夢界至高主義自体は健在で、あくまで前回は自分が不完全であったために未遂に終わったのであって、現実界から必要な部分を学習すれば、そして宿主をまた苦しめるものが現れたのならば、今度こそ完遂する……と本人の弁。言うまでもないが、これは再犯の意思表明そのものであるため、そういうの絶対お偉いさんの前で言うなよ、と毎度毎度口にするたびに咎められているようだ。(了)

 


 


アローン ネイバー 無機的 2級夢現災害

なんて。身内のことを書くのってなんだかむず痒いっていうか、ちょっと恥ずかしいね……。

結構辛辣ね……。あなた、アリスのことこんな風に思ってたの?ショックなのだわ……

 

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