昔々あるところの愚かなみなしご娘の話。唯一の肉親たる弟が流行り病「これら」に魘されたときのことだ。 弟の顔は死人のように青白く、下から上から垂れ流し。どうにか楽にはしてやれぬもんか。娘は考えた。 病を治すにゃ薬が要る。薬のためにゃあ金がめいっぱい要る。だが手元には碌な元銭だってありはしない。 悩んで悩んで悩んだ末に、娘は庄屋の屋敷に忍び込み銭を根こそぎ盗み出す。 『きっと自分は黒蠅地獄に落ちるだろうが、それで助かるのなら構わない』 薬を片手に娘は弟の元に急ぐ、けれど現世もあの世もお天道様は見ているものだ。 戸を開いてみれば、煎餅布団の中で既に弟は事切れていた。 |
名前:百目鬼、ドメちゃん
性別:♀
年齢:300前後(外見年齢16歳)
現実の姿:人間体
夢の姿:ギリースーツ、着物
災害等級:3級夢現災害
傾向区分:アローン - ネイバー
属性区分:生物的
宿主:小野河直人
設定:リングホルダーによって維持されている個体。300年前系列の一体だが、現時点では唯一の夢潜りと交戦記録を持たない生ける夢。姉のホルダー体の成れの果てか、弟の見た夢であるかは本人が言及しようとしないため不詳。それだけでなくリングホルダーでの回収はざっと100年前後前のことになるので空白期間がその倍近くある。
謎が多いのもいい女の条件っしょ~-百目鬼
人格については怠惰で自己主張をしない、消極的な平和主義者というある種長寿個体の典型的なもの。ただし新しいモノ好きで、特に後述する外見にコンプレックスがあるため服飾に対しては明確に強い関心を示す。小野河の影響もあってか、SNSや女性向け雑誌を購読し、現代語どころかかぶれたスラングを使うまでになっているほど。
名前の通り全身の体表に100近い眼球があり、これによっては常人とは比較にならないほどの広く遠い視野を得ている反面、後悔の結晶であり純粋に生理的嫌悪を喚起する醜悪さから、人目に付く形で眼球を露出させることに嫌悪に近い強い羞恥心を持つ。
何かを生成するといった能力は持たないため長らくはもっぱら偵察を担当していたが、火器生成能力者である小野河と契約して以降は狙撃手へと転向した。風などが比較的少なく、不確定要素が少ない(≒彼女でも計算可能な範疇の場合)ときは観測手を交代することもある。
現在では彼がリングホルダーと契約を終了したため、彼女も派閥の所有物として返還。短期契約で稼いだ資金でドリームズレストから活動可能な契約者の時間を買い取り、彼と時たま遊んでいる。
一日遊ぶだけでも書類死ぬほど書かされるのマジだる~~。ヨリ戻さない?-百目鬼
経営がうまくいったらいつかあなたのクオリアを買うからそれまで待ってて頂戴。-小野河直人
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