脱Chrome雑記

ページ名:脱Chrome雑記

Chromeのタブ遷移挙動が拡張機能で制御不能になり
新しいタブは最後尾に開いたり隣に開いたりと安定しない
タブを閉じると強制的に先頭のタブに移行するなど
使っていて耐えきれなくなったので脱Chromeした

移行先の候補と選んだ理由、移行後に起きた問題の解消方法などを残しておく

 


移行先候補

結論から書くと今回はVivaldiにした
決めた理由は今回の不満点であるタブ遷移の挙動変更が元々実装されていること
Chromeの拡張機能が使えるので、Firefox系より移行が楽だったことの2点
なお確定申告ではChromeを指定してくるため、完全な脱Chromeはできなかった

 

移行先としてはFirefox系かChromium系しかほぼ候補が無い
拡張機能やアドオンの量からいっても独自エンジン系はほぼ選ぶ価値が無いと思われる
というより独自エンジン系ブラウザはほぼ生き残っていないので選択肢がそもそも無い

 

Firefox系列

・Firefox
老舗ブラウザでFirefox28あたりまでは使ってた
Firefox29からAustralis UIを強制され、Classic Compactテーマが使えなくなったのでPalemoonに移行
使い勝手自体は悪くないがテーマが公式配布しか使えず、UIの調整が昔ほど効かなくてイマイチ
レガシーアドオンは互換性が無いので、Chromeの拡張機能と同機能のものを探し直さないといけないのも面倒だった

・Palemoon
旧Firefoxからの派生でサブブラウザとしてはまだ使っている
メインにするには型落ち状態で、一部サイトは非推奨扱いになっていたりと不具合が多い
ほそぼそとアプデは続いているがリソース不足とのことで頻度は低い
動作自体もさほど早くはなく、利点がレガシーアドオン対応というぐらいしか無い

・Waterfox
レガシーアドオン対応のClassicと最新Firefox追随のCurrentがある
ClassicはPalemoonと同じく旧Firefoxから派生でレガシーアドオンが使えるが
こちらも既に更新自体は停滞状態で、時々セキュリティパッチが当たる程度と
まともに使うにはだいぶ型落ち状態になっている
CurrentはFirefox派生ブラウザの中では比較的機能追加があるが
動作速度としてはほぼ大差なく、カスタマイズ性もほぼ変わっていない
そのためFirefoxでなく、あえてこちらを使う意義はあまりない気がする

・Floorp
Firefox系列としては大変めずらしく国産かつ、開発者が学生というブラウザ
開発が活発で色々と新機能の実装が多いが、その分実装時のバグも多い
機能が増えたせいか動作速度は素のFirefoxより多少重め、メモリも比較的よく使う
アドオンに頼らずにある程度カスタマイズができるのが利点
操作感は悪くなかったが、やはりアドオンを新規に探し直すのが面倒だった

 

Chromium系列

・Microsoft Edge
Microsoftが作ってるChromeという程度
弄れる内容も対して変わらず、不満点もほぼ同じ
Chromeの挙動が嫌なのにあえてこれを使う意味あるのか?という気もする

・SRWare Iron
ChromeからGoogle関係を取っ払ったブラウザ
正直それだけなので、他の点はほぼ同じ
Chromeには満足してるがGoogle関係機能が要らない人向けか
もちろん今回の移行先にはならない

・Brave
独自の広告ブロック機能があり、uBlock Originとの互換性もある程度はある
Manifest V3によりuBlock Originが使えなくなり、uBlock Origin Liteしか使えなくなった時には便利かもしれない
スマホ用でも広告ブロックが使えるため、AndroidおよびiOSでは一番使いやすい
しかしながらWindows版だと弄れる内容はChromeとほぼ変わらず、カスタマイズはほぼ拡張機能頼り
よって今回の不満点は拡張機能が効かないので解消不可

・Vivaldi
動作はやや重いものの機能が豊富でカスタマイズ性も高い
何故かメール機能やカレンダーなども付いているが無効化はできない
カスタマイズ性は高いがその分やや癖はあり、一部拡張機能が不具合を起こすなどもある
オペラから引き継いだタブスタック機能があり、Chromeにおけるタブグループの代わりにできる
タブ周りの挙動を細かく制御できるので、今回の不満点が完璧では無いものの解消できた

・Sleipnir
珍しい国産ブラウザ、Sleipnir2の頃はSuper Drag Extensionが大変便利で使っていた
Blinkベースになってから機能性はChromeとさほど差がないが、ジェスチャーとスーパードラッグを使えるのが利点
デザインに拘っているようなので、見た目が気に入ったのなら良いかもしれない
どちらにせよタブ周りの挙動はやはり制御不可

・Lunascape
これも国産ブラウザ、昔はTrident、Gecko、WebKitとエンジンを切り替えられるのが売りだった
Tridentは終了し、WebKitも主流でなくなったため、現在はChromiumベースになっている
広告ブロックやジェスチャーなどが付いているが拡張機能が使えず、未だβ版のみ
大量にあるChromium派生ブラウザの中からあえて選ぶ価値はどこにあるのだろうか

・Sidekick
ビジネス向けブラウザらしい
使ったことがないので詳細は不明
別にビジネスに使うわけではないので興味がない

・Opera
昔はコアな人気があったが中国企業に買われた
色々怪しすぎるので買われて以降は使ったことがない

・Slimjet
比較的昔からあるChromium系ブラウザ
動作が軽いのが売りらしいが正直大差ない
広告ブロッカーやジェスチャー機能があるので、素のChromeよりは使いやすいが
ブロック機能はuBlock Originより低いのであまり意味がなかったりもする
やはりカスタマイズは拡張機能頼りなので不適
Cent BlowserとかMaxthonあたりも似た印象で、どれも更新が遅く停滞気味

 


Vivaldiにある問題の解消方法

Chromeの不満点は解消できたが、Vivaldi独自の問題があったので
それらの解消方法まとめ

・Super Drag系の拡張機能を入れても、リンクをドラッグ&ドロップで開けない
設定のウェブページにある"リンク内テキストを選択可能にする"のチェックを外す

・Super Drag系の拡張機能でマウスの軌跡を表示させたいのに出てこない
設定のマウスから"ジェスチャーを有効にする"を外しておく
ジェスチャー機能は元からあるものを使えなくなるが、拡張機能で代用する

・翻訳機能が悪い
Google翻訳と比べ、Vivaldiに組み込まれているLingvanex社の翻訳はかなり精度が悪い
しかし組み込みの翻訳機能は変えられないので、Translate Web Pagesという拡張機能で補う
この拡張機能はChromeウェブストアに無いので、Githubからcrxをダウンロードしてインストールする
インストール方法は拡張機能タブの右上にあるデベロッパーモードをオンにして、ダウンロードしたcrxファイルをドラッグ&ドロップするだけ
普通にページ内の語句や文章だけを翻訳したいなら無難にDeepL翻訳を使えば良し

・Super Dragでリンクを開くとタブリストの最後尾に開いてしまう
SuperDrag機能はVivaldiコミュニティ初期からずっと望まれてるにもかかわらず
検討中という便利な言葉で頑なにスルーし続けられており、Vivaldiの機能として実装されていない
なんでマウスジェスチャーを作った時にスーパドラッグも一緒に実装しようと思わなかったのか
ロッカージェスチャー使えば開ける?あれ慣れないと直感的に操作しにくくて嫌い

なので設定のタブにある"関連タブの後ろ"や"関連するタブとスタック"では正しく機能せず、タブを最後尾に開いてしまう
どの設定を選んでもスタック内に開くことはできないが"アクティブタグの後ろ"にすればスタック外の右隣には開いてくれる

・ブックマークに作った"vivaldi://restart/"や"vivaldi://quit/"が動作しない
ブックマークを新しいタブで開くと効果が出ないらしく、コンテキストメニューから"開く"を選べば作動する
ブックマークを別タブでよく開くのでなければ"新しいタブでブックマークを開く"のチェックは外しておくと楽である

・設定画面からChromiumデフォルトの設定画面が開けない
アドレスバーに"chrome:settings"と入れれば開ける
なお上記URLを入れると"vivaldi:settings"のページに遷移するが、直接"vivaldi:settings"と入力すると
普通のVivaldiの設定画面が開いてしまうので間違えないように
こちらの設定画面に入る必要はあまりないがパスワードをcsv形式でインポートする時などに必要となる
開くのが面倒なのでブックマークに入れるか、ピン留めしておくと楽

・タブスタッキングの状態をセッション系拡張機能では保存してくれない
機能が劣化しまくったSession Buddyやタブグループの状態も保存できるTab Session Managerなどの拡張機能では
Vivaldi独自機能のタブスタッキングは状態を保存してくれないため、保存したタブを復元するとタブが全てバラバラな状態で開かれてしまう
スタッキング状態を含めて保存する場合はVivaldiに付属してるセッション機能で保存しておくこと
なお設定やメニューからはセッション機能は直接開けないので、サイドバーかクイックコマンドから開くことになる

・確定申告するときにe-TaxでVivaldiだと拒否られる
Vivaldiでは無理です
諦めてChrome使ってください デジタル庁仕事しろ  

 

 

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