肺がんー非小細胞肺がんー転移性脳腫瘍ーEGFR遺伝子変異

ページ名:肺がんー非小細胞肺がんー転移性脳腫瘍ーEGFR遺伝子変異

頭部放射線療法の施行タイミング


<ガイドライン>

Nagpal S et al. Neuro Oncol. 2024. PMID 38459978
・EGFR変異陽性、ALK陽性脳転移、American Radium Society


【後ろ向き研究】

Kuan AS et al. J Neurooncol. 2023. PMID 37721662
・遺伝子変異陽性 非小細胞肺がん(NSCLC) 脳転移(BM)
・対象:非小細胞肺がん 608例(脳転移 2,274病変)(および 非小細胞肺がん 1,651例、脳転移 3,944病変を対象にメタ解析を施行した)
<結論>遺伝子変異を有する非小細胞肺がん脳転移の生存成績は遺伝子変異を有さないものより良好な結果。EGFR変異陽性NSCLC脳転移に対するチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)治療中の新規脳転移において、TKI継続と定位照射の併用後の治療成績は良好なものであった。
・全生存期間(中央値)(EGFR変異陰性/ALK融合遺伝子陰性)vs EGFR変異陽性 vs ALK融合遺伝子陽性):17.7ヶ月 vs 28.9ヶ月 vs 118.0ヶ月
・頭蓋内無増悪生存期間(中央値)(EGFR変異陰性/ALK融合遺伝子陰性)vs EGFR変異陽性 vs ALK融合遺伝子陽性):12.1ヶ月 vs 17.7ヶ月 vs 71.7ヶ月
・EGFR変異陽性患者のメタ解析結果は下記。
・全生存期間(中央値)(定位放射線治療単独 [SRS]  vs チロシンキナーゼ阻害薬単独 [TKI]  vs SRS+TKI):20.8ヶ月 vs 24.3ヶ月 vs 35.1ヶ月
・頭蓋内無増悪生存期間(中央値)(SRS vs TKI vs SRS+TKI):11.8ヶ月 vs 13.8ヶ月 vs 20.0ヶ月
・TKI治療中の新規脳転移出現に対し、TKI治療を続けSRSを施行した場合の全生存成績は、TKIとSRS併用にて治療開始した患者と比較して劣った成績ではなかった(中央値:30.0ヶ月 vs 32.1ヶ月, NS)
・多変量解析:全身状態(PS)とチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)治療が良好な予後と関連していた。 


 

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