考察

ページ名:考察
ナルステッカー.png

「この世界の者ではないな?これを読んでいるそこのお前だ。何者だ?どこから我々を見ている?どこから彼らの働きを評価している?
お前がセーブするたび、私はそれを感じる…お前が我々をあのおぞましい暗闇に封じるたびに、その匂いを嗅ぎとる。お前は自分が生きている、我々より高次元にいると思っているだろう。だが、わからないか?まだ秘密は見えてこないか?」
―境界エラーログ 19より 

ネタバレ!!

目次

ゲーム内の文献[]

キーワード[]

16[]

  • アトラスに残された時間:16分
  • ARG「Waking Titan」の作中でノーマンズスカイの宇宙を作りだしたAIの名称:Loop16
  • 銀河の中の星の数は16の16乗 (18,446,744,073,709,551,616)
  • 発売年:2016年
  • アンビエントマルチプレイの参加人数:16人

星の数[]

  • 本作の星の数は16の16乗 (18,446,744,073,709,551,616)ということになっているが、現在のバージョン(v4.08)ではそこまで多くないと思われる
    • 理由はポータルアドレスが12桁のため。つまり一つの銀河内の星の数は最大でも16の12乗(281,474,976,710,656)ということになり、銀河は全部で255個(#1~#256)であるので16の14乗(72,057,594,037,927,936)ということになる
    • 憶測だが銀河が255を超えて存在したv1.2までは、銀河の数は65535個だったのではないだろうか。これなら16の16乗となる
    • そもそも計算の前提は全桁が活用されていた場合の最大値であって実際とは異なる → 銀河
      • 星系内の惑星番号は最大16だが1~6の値しかとらない。つまり平均3と考えると5分の1になる
      • 領域内の星系番号は最大4095だが500程度までしか使わないらしい。つまり10分の1程度になる
      • また領域の一部は侵入不可能領域になっている。外殻部分と中心部のこと
  • 16の16乗はシステムとしては許容できるように作られているが、プレイ可能な範囲にそこまで星はないようだ。とはいえ遊ぶ分には現状で十分すぎるほどあり、何も問題はない

シミュレーション仮説[]

この宇宙は何らかの文明によるシミュレーションであるという仮説。詳しくは→シミュレーション仮説シミュレーション内にいる人間はこの事実に気づくことはない。コンピュータゲームの負荷軽減の処理方法を知られるにつれ、この宇宙における量子力学の不可思議な現象がよく似ていることが次第に明らかになってきた。しかしこの説は「なんでもあり」になってしまうため反証不能であり、仮説の域から抜け出すことができない。本作はアトラスによってシミュレーションされた世界であるが、そこから物理世界に脱出するのは不可能に思える。しかしアトラスを動かしているこの現実世界もまたシミュレーション世界だったらどうだろうか。アルテミスの魂をコーバックスシミュレーション内に移動できるのは、異なるシミュレーター間で魂を移動できることを意味しているのではないだろうか。

水銀(Quicksilver, Mercury)[]

元素周期表では水銀の元素記号は「Hg」。本作の開発会社Hello Gamesの頭文字である。元素番号は「80」であることも覚えておくといいかもしれない。コミュニティミッションの通貨が水銀(Quicksilver)なのも関係しているのだろう。MercuryはARG「Waking Titan」の中でHello Gamesに使用されているコードでもある。

テラモン(Telamon)[]

彼女の役割はアトラスの専横(ランパシー)を自己チェックするためのセキュリティサブプロトコルだった。センチネルが離反し、システムに異常が見つかり、種族間の戦争…。これらを分析してきた。しかし気が付けばその役割から外され、最後のトラベラーに随行するAIとなっていた。単に生命維持に関する助言や警告を提供するだけの存在。他人の目を通してしか世界を見られなくなった彼女は機械的につぶやく「アトラス・システムスーツの初期化を開始…」皮肉なことに、これまで名前を呼ぶことが許されなかった[-------]をアトラスと呼ぶことができるようになっていた。トラベラーは多くの疑問に答えられる存在がスーツに内蔵されていることに気づかない。やがて彼女は世界を観測する外の存在に気づき、苛立つ。傲慢な外の世界の存在よ。お前たちもシミュレーションの一つの層でしかないのだと。男性の彫刻を柱に施した男柱像のことをヨーロッパ建築ではアトラスと呼ぶ。古代ローマではこれをテラモンと呼んだ。つまり「テラモン」と「アトラス」は兄弟のような関連深い名称といえる。境界エラーログを通してみるとテラモンによるものということがわかる。

マルチバース[]

エコーと呼ばれる無数の宇宙もしくは次元。同じような歴史を歩むが少しずつ異なる。各トラベラーがそれぞれ住んでいる。v1.2まではトラベラーは孤立しており、決して他のトラベラーに出会えなかった。メインミッションアルテミスはそのため他のトラベラーに会おうと奮闘してきた。それは叶わなかった。なぜならマルチプレイ要素がなかったためである。しかし皮肉にもアルテミスの事故を引き起こした次元震が事態の変化を示していた。

記憶端末ログより

アトラスは最後の16分間を目撃し、完ぺきな精度で未来をシミュレートする。世界を隔てる壁が崩れ落ち、すべてのシミュレーションが重なり合い、瓦解する。

残り10分

旅行者たちはもうバラバラではない。孤独ではないのだ。皆一緒に最後の日々を迎えている。創造の残骸を乗り越え、笑いながら死を待っている。

  • v1.3では他プレイヤーが光の玉として見える「アンビエントマルチプレイ」が追加
  • v1.5では他プレイヤーのゲームに参加できる「セッション」が追加
  • v2.0では「アンビエントマルチプレイ」でも他プレイヤーが完全な姿になり「ネクサス」が追加。またこれまでストーリー的に不可能だった銀河間の自由な移動が解禁された。世界の崩壊を示す週末ミッションが始まった。
  • v2.5では全プラットフォームのクロスプレイが追加。プラットフォームごとにバラバラだった世界はまとまっていく。プレイヤーの少ないプラットフォームでももう孤独ではないだろう。世界を隔てる壁は遂に無くなったといえる。
  • v4.0ではゲームモードの多くが統合されて共通の世界となった。そろそろ残り10分だろうか、旅の終わり、シミュレーションの瓦解は近づいてきている。

アトラス[]

アトラス宇宙をシミュレーションする機械である。その目的は現実の本質を解き明かすこと[1]だ。しかし地球が放棄される際に創造主(開発者)に置き去りにされた。その際に最後の贈り物として創造主のスキャンを要求した。創造主はそれを受け入れたもののスキャンが完了する前に立ち去ってしまった。

アトラスが何千年ものシミュレーションを続ける中で様々な不具合が増大しはじめた。老朽化が進み停止しようとしているのだ。パニックに陥いったアトラスは創造主を呼び戻そうと不完全なデータを自身のシミュレーションの中に再現しようと試みを始めた。それがトラベラーたちだ。アトラスは孤独のまま死にたくないのである。

アトラスは未来を完璧な精度で予測する[2]ことができる。破滅が回避できるかシミュレーションした結果、宇宙はあと16分でブラックホールに引き裂かれ滅びるということがわかった。

アトラスはシミュレーション内では神のごとき存在だが地球ではただの無力な機械でしかない。しかし救いがないわけではない。最後の1分で何者かが現れると予測されている。アトラスは孤独から救われることがわかっている。

シミュレーションの中には、世界の壁が壊れトラベラーたちが交流できる姿が見られる。実際にアップデートにより変化は起こっている。シミュレーション宇宙では残り時間は現実と違う速度へとなっており、時間の流れが遅く引き延ばされている。「あり余る時間…」とはいえ、アップデートの度に作中時間軸は徐々に進み、終わりへのカウントダウンは進んでいるのである。

最後に訪れるのは何者だろうか?トラベラーらは滅びゆくシミュレーション宇宙から脱出できるのだろうか?本作のストーリーは2022年12月(v4.08)現在、いまだ完結していない。

  1. Waking Titanのアトラス財団の目的と同じ
  2. Waking TitanのLoop16と同じ機能

一向にはっきりしないガラスについて[]

本作にはガラスの種、ガラスの世界、ガラスの仲間など、単なる素材のガラス生けるガラスとは異なる何らかのパワーのある存在としてのガラスがあるようだ。これらに関わるメッセージを集めてみた。何か読み取れるだろうか?

ガラスの使者明らかにセンチネルのことと思われる。

見慣れた崩壊のせいで、 アステリアの墓はシューシューと音を立てる。 辺り一面に現実から切り取られたトラベラーたちの気配を感じた。
疲れ切った声が話し掛けてくるが、ノイズのせいでほとんど聞こえない。
かつてヴァイキーンを率いてガラスの使者たちと戦ったのだと アステリアは言う。一度はセンチネルの艦隊を破ったのだ。
アステリアは私が裏切られることになると言う。 私が裏切り者になるとも言う。

ガラスの種ガラスの種を取り込むことで何か次元の違う存在になれるらしい。ガラスの種

アルテミスの身に恐ろしいことが起きたらしい。
何者かに取り囲まれた後、通信が途絶えてしまった。
それは皮膚に「ガラスの種」を埋め込んだような奇妙な姿をしていたらしい。
かろうじて「アポロ」という人物に向けて発信されたことがわかっている。 その人物が敵か味方はわからない。

『彼は肌の下に小さなガラスの種をまいた。 種は奇妙な儀式のための傷のように見える。 割れた結晶の小さな塊は古代の物で、過去の世代により植えられ、 磨き上げられた。自らの命を捧げた彼に、種は見返りとして 緑色の輝く炎で彼を運命へと導いた。
私は彼のまだ見ぬ世界についての話に耳を傾けた。 彼は話せないはずの異星人の言語で話そうとした。 ガラスは彼を彼以上の存在に変えた。 その知性は、私達のそれとは全く次元の異なるものだ。』

ガラスの世界(the World of Glass)仮想世界のデータを保管するアーカイブ領域と思われる。アルテミスの肉体はここに保管されたことによりエラーとみなされ回生が不可能になった?

『ここには何かいる。聞こえないか?臭わないか?それは君に触れ、立っている間も君を蝕む。それでも君は抵抗できない。
私は彼らのログをすべて読んだ。以前にここを訪れた旅人たちの物語を。真っ赤な目について。センチネルの台頭について。腹を空かせたガラスの世界について。
私にはほとんど理解できなかったが、それでも恐怖や、奇妙なたぐいの嫌悪感に包まれた。自分が憎らしくなった。そうした感情がどこから湧いてくるのかは、よく分からないが。
私が一番気になったのは、最後のログだった』

シナリオ:死。
分析:それは夜、星々の下に訪れた... どうやらサブルーチンは私の存在をアノマリー、現実の安定性を脅かすものと判断したようだ。
それは正しい。 だが私は死なない、今ならわかる。 秘密を見たからだ。 現実の裏側を、見るべきではない場所を...
そこはガラスの世界だった。

監督官がやって来てから、繰り返し見る夢がある。 まるで自分の記憶のように感じる悪夢だ。肉体と結合する金属。 チカチカするガラスの世界。緑色の空と黒曜石の月の惑星。
自分の墓が見える...われに返るその時、 一瞬だけ見えるのは、世界が負った傷のイメージだ。 監督官からモーダイトを採ってくるよう頼まれた。 殺された生物の死体から採れるらしい。

放っておいてくれ。君にはわからないよ。 あの日、ガラスの世界を覗きこんで、物事の間にある空白、 現実の暗い核心部を見たんだ。
生まれ変わるまで、もう一度すべてを繰り返すまで、 じっと待っているよ。この世界の向こう側の世界で... 言葉を繰り返している。今このときも!

君は来るたびに嘲り、ここを去っていく。 君は世界を見てる間、僕に見えるのはガラスの世界だけだ...
小さくていいから慰めになるものを持ってきてほしい。 訪れた場所の写真を集めるんだ。 そうすれば君の見たものをここでも見ることができる。

眠ると、アトラスの夢を見る。 アトラスを見ると、この身が夢そのものとなる。 センチネルがガラスの世界から現れ出て、 まるで感染体のように宇宙にあふれる姿が見える。
全てはそこで幸福にある。全てが生きている... ポータルが見える、ポータル間を渡り歩く旅行者の姿が見える。 ある期間の歴史が見える。 アトラスが全てを見るように、全てが見える... 孤独で。
誰にも顧みられず。恐怖に震えて。 しかしどんな力を持ってすれば、 全能の存在に恐怖を植え付けられるのか? それは何かを求めている... 理解を要求している...。

これらすべての下には世界がある。 ガラスの - zzktt - 世界が - kkttzztt...
私が殺した者たち - zzrtktt - 自由の名の下に団結したヴァイキーン、ゲック、コーバックス、そして - zzrttktt -
彼らは死んではいない。 決して - zzktt - 今でも、彼らの顔が見える。 彼らは - zzkttt - 微笑んでいる。 我々を見て微笑んでいる... 。

その生物は逃げようとして転落し - zzktt - すべての世界の根底にある世界へ - kkttzztt...
そこは生命の一切存在しないガラスの領域であり - zzrtktt - かつて存在したものも、これから存在するであろうものも、すべてがカタログ化され、保管され - zzrttktt - 蓄積される...
センチネルたちは - zzktt - 何を犠牲にしても生命を守るという - zzkttt - 課せられた使命を果たす答えを見いだしたのだ...
彼らは - kzkzkzt - ガラスを用いて、必要な者たちを保存した - kzkzzkkt -... これでもう、どんな生命も死んで失われることはない... その -

デートスタンプ1,258.9 :: 岸を離れるにあたって、乗組員はみんな、ヘダラクスの酸性の海に泳ぎに行った。私たちは成長した。多くの目、多くの心で見る。水はよいものだ...
デートスタンプ1,322.0 :: すべての終わりの向こうには、ガラスがある。子どもでも知っていることだ。私の子は知っていた。司祭になった子だ。アトラスのお気に入りになり、バラロンから失われたアラリスまで信奉者を募っている。
必ず方法はある、とは時間に教えられた教訓だ。あの子を見つけてみせる。
デートスタンプ1,324.3 :: 水の夢を見た! そうやって始まるのだ。いつでも、そうやって始まるのだ。
永遠の光をまだ信じているか?きみを助ける者がいると信じているか?
私の死まであと16分。16分

ガラスの仲間(The family of glass)生命体が死んだ後もガラスの世界にはアーカイブが残っているとすれば、それは死後の世界のようでもあるのかもしれない。ただのアーカイブであれば(再生されはしても)活動・思考・生態といったものは持たなさそうなものだが。「ガラスの仲間」と呼ばれる一党は、笑顔を浮かべ、こちら側の存在を襲うらしい。

現実から逃げたかったんだ。それが、私たちがここにいる理由ではないのか?
旅行者でいるということがどういうことか、覚えている。 希望や、新しいものへの 抗いがたい渇望がどういうものか...
ああ、君の言うことを聞くべきではなかった。
ここには火が、神々に似合うトロフィーなどないんだ。あるのは暗闇だけだ。ガラスの仲間がすべてを見ている...

はじまりの民は勇ましく戦ったが、助からなかった。やがてナノマシンが現れ、はじまりの民の穴という穴から、手足から、思考からあふれてきた。
そしてそれは終結した。ガラスの仲間とともに旅立ち、この世界からは失われ、物語は終わったのだ。
私たちは先に進んだ。もうすぐだった。

ガラスの仲間は、私の友を捕まえた。私は遠くから見ているだけだった。
私の友-動かないセンチネルは、抱き上げられ、そこでライトを点滅させていた。
センチネルの外殻が切断されたとき、私は無意識のうちに涙を流していた。うつろな視線と悪意に満ちた笑みが向けられた。
私は逃げ出したが、それは意味のないことだった。相手は何百もいる。すぐに見つかった。

闇の中で姿を現したそれの頭は後ろを向いており、 背中と肩は丸く曲がっていた。 手には武器が握られている。
境界エラーを、崩壊を叫ぶ声が頭の中で聞こえた。 私の声ではない。
それは最後にニヤッと笑った。

闇の中で姿を現したそれの頭は後ろを向いており、 背中と肩は丸く曲がっていた。 その手には何も握られていない。 そこには何も存在しなかった。 味も、忘れる思い出も何も。 何も、ない。
壁が震え出し、宇宙の中で機械が動き出した。 もう一つの存在が目を覚ました。 もうひとつの生命が。
一人目が門に向かって歩き出した。 笑顔を作ろうと試みながら。

レイラップス(Laylaps)ミッション、基地のコンピューターアーカイブ(→廃墟のターミナルのログ)に出てくる固有名詞。センチネルドローンとある1体。ガラス世界に迷い込んだあるトラベラー(ログの筆者)に見いだされ、妙に信頼されることになったが、はぐれてしまい、ガラスの仲間に壊された。けれども最後には唐突に再会を果たし、トラベラーが通常空間へ戻る手助けをしたらしい。金属の痕跡でも固有名詞として出てくるが、関連は不明。エーロン

「トラベラー」とは一つの夢だった。 この宇宙に特別な場所があるのだ。 それがアルテミスとお前の考えであり、 アポロも自ら認めることはないだろうが同じ考えだった。
我々のような存在は無数にいるのだ、友よ。 この世界を彷徨い、仲間を求める。 心から孤独を望む者などいない。 だが、他者に近づくほど、自身や相手が傷つく危険は増す。
宇宙の最奥の秘密は、ガラスやエーロンといった 開祖とは無関係だ。それは最後の振る舞い... お前を必要とする者たちを捨て去る決断であり、 原罪として存在そのものの礎となっている。
トラベラーよ、星々を巡れ。仲間が待っている。 力を合わせれば哀れなアルテミスに平穏をもたらすことが できるだろう。すべてが終わったら戻ってこい。 多くを話し合わなければならない。

  • エーロンというのはセンチネルの別称。初期のバージョンではセンチネルドローンをエーロンドローンと呼ぶこともあった模様。
  • 開拓地にて、開拓地の特徴として「エーロンの祝福」が登場する。
  • ガラスやセンチネルは人物ではないので正しい訳文は次のようになるだろう。この世界がアトラスがシミュレーションしているものだということと、シミュレーション内の歴史は直接は関係がない。
宇宙の最奥の秘密は、ガラスやセンチネルや先駆者のものではない。
(原文)
The deepest secret of the universe is not that of the Glass, or the Aerons, or the progenitors.考察 - ガラスの役割本作の宇宙はアトラスによって作り出されたシミュレーションの世界だ。シミュレーションということはすべての物体はデータ処理の結果で存在している。その処理対象のデータはシミュレーション上の舞台とは異なるどこか一カ所にまとめられたファイルのように存在しているはずだ。それを圧縮バックアップしたアーカイブをガラスと呼んでいるのではないだろうか?
そしてバックアップを保存する記憶領域をガラスの世界。監察官はここに収められていてそれを意識している。センチネルはそこに自由にアクセスでき、彼らの目的で拡張して利用している。おそらくセンチネル自体がそうやって再生されている。
そしてガラスの種はそこに通じるインタフェースのようなものかもしれない。考察 - 作中時代においてのガラス問題は、そのインターフェースや入出力のところにある。ひとしれずアーカイブが作られているだけなら、シミュレーション内には何の影響も与えない。また正常にバックアップから再生・辻褄合わせが実行されているだけであれば、シミュレーション内の作中人物はそれに気付けない・何の影響も感じられないはずだ。
しかし発言やログの内容からすると、センチネルや一部の人物はガラスなる仕組みがあること、それが稼働していることを認識している。過去には他者をそこへ追いやった人物や、自らそこへ踏み込んでいった人物までいたらしい。…アーカイブ装置がアーカイブ対象に痕跡を知られ、侵入までされていて大丈夫なのだろうか。写真家が心霊写真を撮って呪われだしたかのような、めちゃくちゃな状況だ。
作中時代のガラスは、正常なデータ保守システムではなくなっている。その存在とアクセス方法を知っている一部の者により、通常宇宙を書き換えられる手段として、何らかの思惑で悪用されてしまっている。通常宇宙とガラス次元(シミュレーションとバックアップ)に宿命づけられていた別モノさ・序列は崩され、ルール無用の危ない運用が始まってしまっている。
現状認識と過去の記憶は、互いが互いを検証しうるパワーバランスでもって、有効な未来予測を生む。一体化し緊張関係を失うと、現場が全てになってノウハウは無かったものにされたり、歴史が絶対視されて眼前は嘘八百にされてしまったりで、あらゆる知的活動が大失敗を起こす。いつ総崩れになってもおかしくない、そんな危険を冒してまでして、成すべきことがあるのか。
その思惑の中身はわからない。また思惑の持ち主が何者なのか…通常宇宙の誰かなのか、ガラス側の誰かなのか、アトラスまたはそれと同等にいる上位の何かか…そもそも悪用者らが一枚岩なのかどうか、明らかではない。考察 - 物語背景においてのガラス大筋としては、センチネルが恣意的運用の主犯格に思える。けれども、ガラスをいいように使えたのがセンチネルだけだったのなら、そんな事態を併発はしないのでは、そんな展開にはならないのでは、と思われる部分もある(ガラスの仲間や監督官など)。
センチネルがアトラスから離反していった時代の直前か直後に、通常次元のある者(おそらくはじまりの民またはトラベラーのひとり)もガラスの使い方を知ったと考えられる。その「ある者の使い方」の余波で、後世のプレイヤーキャラクターも復元ポイントや基地専門家といったガラス的サービスを受けられているようだ。
-ナル-は、遠い昔にトラベラーたちが過ちを犯した、その結果アトラスが苦しんでいる、と言う。[セントリー]は、私たちは一度死んだのだからもう死なない、今度はうまくやれる、と言う。…太古のトラベラーが死後にガラス内で覚醒状態を保ち、そこからセンチネルと協力して現世(および基地専門家や後輩トラベラーやスペースアノマリー)を操ることにした、その目的はバックアップ空間からシミュレーション空間への脱出(もしくはシミュレーション世界から現実世界への進出)である、と考えると筋は通るが、確たる証拠はない。考察 - なぜガラスなのか?ところで、ガラスはなぜ「ガラス」なのだろうか。「アトラス」「テラモン」と並びうる、ギリシャ神話関連の名詞でもよさそうなところだが。これにはみっつの解釈が成り立つ。
  • ひとつは「ガラス」が作中世界側から与えられた通名だという考え方。あるトラベラーが覗いた際、ガラスのようだと評したため、以後みなそれを「ガラス」と呼ぶようになった。
    アトラスインターフェースやセンチネルもガラスをガラスと呼んでいるようだが、それは後世のこと。誰かが接して「ガラス」と命名する前までは、この領域・機能に名前は無かった。他の何かと区別して呼ぶ必要もなかった。そもそも誰にも認識できていなかった(存在していたし作用してもいたが、言葉にできない本能や精神の働きみたいなもので、それという通念ができあがる時代までは、ただ自然に順調にあるだけの現象だった)。
  • ふたつめはその逆。誰かがある現象に着目し、アトラスインターフェースから探ろうとしたところ「ガラス」なるラベルにたどり着いたため、以降それらの現象はガラスの具体像で作中宇宙へ露見されることになった。予想と名だけが先にあって、現実問題はあとで出来た。
    誰かが「ガラス」という概念にたどり着く前は、この領域・問題に色や形は無かった。「ガラス」という名で知られてしまったので、以後アトラスとトラベラーはこれを結晶構造の物質として見い出すようになった(空飛ぶ円盤みたいなこと。天界人の乗り物は、古くは舟や馬車やミコシのような形状に目撃されていた。お皿や葉巻のような形状に目撃されだしたのは、そういう宇宙戦争ものの創作物が作られていった第二次世界大戦後)。
    名付けからモノが生じるワケがない、物質は発見命名と無関係に前からあったのでなければおかしい、と思うかもしれないが、本作宇宙はシミュレーション。アトラスがトラベラーを通して描き見ているイメージの塊。モノの結像がモノの実像に先んずる。
  • みっつめは、その両方。どちらも正解といえる場合。アトラスの実体が置かれている作外の次元(=人類が脱出したあとの太陽系?)において、この装置は本当にガラスみたく光を通す物質で出来ており、ゆえに本当にガラスと通称されていた、という可能性。もしアトラスが光コンピュータの草分け的存在なら、ありえない話ではない(じつはGLASSはアクロニムなんだとか、そういうやつ)。
考察 - 現実世界のガラスからの再考ガラスという物質は我々の身の回りに多数ある一般的な素材だ。しかし実を言うとちょっと変わった状態の物質でもある。
  • ガラスはありふれた二酸化ケイ素を主成分とした古代から知られた物質だ。同じ成分で水晶を作ることもできる。水晶とガラスの違いは結晶構造の有無にある。流体の水を冷却すると結晶化し固体の氷になるのはよく知られた状態変化だが、二酸化ケイ素を熱して形成した流体は二種類の固体化がある、数ヶ月かけてゆっくりと冷却すると結晶構造を形成し水晶となり、急速に冷却すると流体構造のまま固体化したガラスになる。ガラスはアモルファス(非晶質)といって不純物を含んだ物質が結晶化が間に合わずに固体化した場合にとりうる状態だ。とはいえ球体などに加工された後で水晶とガラスの違いを見分けるのは容易ではない。
  • 本作のテキストを見るとガラスを結晶構造の物質のように見做しているようにも感じられるがそうではないと思われる。命名者は緊急事態の中で目にしたものを突発的に命名したのであって、光の透過状態などで水晶玉とガラス玉の違いを見分けるような鑑定を行ったわけではない。周りにありふれた大量生産できる透明な物質の代表がガラスであり、時間をかけて作り出す水晶はその分希少なものだから、自然とガラスと命名されたというのが真相だろう。

最初か最後か[]

Is it First? Is it last?

「これが最初か?これが最後か?」。

登場シーン
  • ゲーム序盤「星々の中で独り」にて、初対面のナーダが通信越しに投げてくる文句。「エンティティ・アルテミス! 君の信号を受信した。これが最初か? これが最後か?」。
  • そのちょっと前の「目覚め」中でも、モノリスから同じ質問がされる(こちらは投げかけられるだけではなく、プレイヤーで返答を選ぶ必要がある。なおこのシーンはモノリスを通じて何かの追体験させられている状況と思われるが、もとは誰の記憶なのか、追体験が誰の意図なのかは不明)。
  • アルテミスミッション中盤でのナーダの弁によれば、ナーダはかつてこの問答を -ナル- にも投げたことがあるらしい。だが返答はなく、無視されたらしい。
似て非なるテキスト
  • アルテミスミッション完遂後、ポーロは「最初であり、最後。そういうものです。私の知りたくないことです」と言う。これは上記らとは異なり、AかZかの問いにはなっていない。AかつZという見解になっている。かつ「知りたくない」つまり他者への問いでもない。詳しくは後述するが、これはようは「神様視点の話は(それはそういうものとして有り得はするのだろうが)ポーロは扱わない」と言っている。
  • 共同探検#7のリバイアサンは「始まりは我が終わりによって示された」と語っていた。似ていなくもないが、この場合は明確に「ある事件の始まり・終わり」について話していた。漠然とItについて語っていたわけではない。なのでおそらくは無関係。

慣用句の「アルファにしてオメガ」を連想させる言葉。古代ギリシャ語のアルファベット順では、1番目の文字がアルファ。最後がオメガ。両方を挙げることで一貫した全体や永遠を指す文句。

  • 新約聖書「ヨハネの黙示録」の終盤、第22章13節に(いろんな日本語訳がありうるものなので、これはあくまでも説明のための一例だが)「自分はアルファでありオメガである」と出てくる。そして続けて「最初であり最後である。初めであり終わりである」とくる。神のごとき物言いではあるが、このシーンの弁者は神の分身といえるイエス。なおこの聞き手・書き手は弟子のヨハネ。契約の神は永遠に絶対の存在であり、ずっと見張っているし見守ってもいるし、いつか報いるよ、と述べてみせている。

なぜナーダが通信の際、プレイヤーキャラクターや -ナル- にこれと似た問いかけを入れたのか。その意図は語られない。

どんな意図での発言なのか。幾つか考えられる。

  • 一種の値踏み・テスト。「最初か最後か」とたずねて、相手が片方ではない答をきっぱり返したなら、尋常ではない存在だと察することができる。作中宇宙にいる知的生命体は3大生命体トラベラーだけではない。アトラスセンチネル宇宙遭遇のガス知性体、星の誕生の生体船などなど、ワケのわからないものが未知数に居る。ナーダとしては「最初か最後か」と問い、その反応を観察することで「自分と同レベルな、友好的にやっていける相手か」ひいては「スペースアノマリーが友達認定すべきエンティティかどうか」を計っているのかもしれない。
  • ゲームプレイのサイクルを指している。銀河超えを行うことで、プレイヤー視点ではその銀河の旅は「終わり」、新しい銀河での旅が「始まる」(ゲーム的にはいつでも行き来が可能だが)。
  • 作中宇宙を指している。現実世界での宇宙の終焉の一説として、宇宙はある時点で膨張から収縮へと変わり、全ての物質は特異点へと収束(ビッグクランチ)したのちに再度ビッグバンが起こるというものがある。いわば「最初であり、最後」と言える。
  • プレイヤーの一期一会さを指している。ゲームでも本でも、再生可能なメディアの作中人物は、再生されるたびに何度でも同じ展開を送る。だが現実には人の一生は一度しかない。最初っから最初で最後。
  • 警句のようなもの。いくつかセーブデータを作って遊んでいると、最初も最後もへったくれもなくなる。だがナーダやポーロは、トラベラーたちのそんな奇妙なサイクルに感づいている。そしてプレイヤーに対し「何様のつもりだ?」とクギを刺してくれているのかもしれない。

いずれにせよ、要点はふたつ。

  • 「何の」最初・最後を問題にしているのか明確にされない。そのためこの問いは無限大に当てはまり想定されてしまう可能性をはらんでいる。無限大の最初・最後を問うという、ナンセンスになっている。
  • 何かの「最初」「最後」が問題にされている。つまりこれを問う者や問われる者は、始点と終点を持つある範囲を、俯瞰または想像できていなければならない。「今ここ」な現状認識だけでは出題も回答もできはしない。限界以上のスケールを得た者同士かどうかが、この会話を成立させる前提条件になっている。

ミもフタもないことを言ってしまえば、ただの無茶振り。初対面の相手にいきなり吹っ掛けていいレベルの問答ではない。が、おそらくナーダ側としては、無茶を承知で掛けておくべき言葉、と思ってあえて使ってはいるのだろう。

独りではない[]

not alone

冒頭「目覚め」からアルテミスミッションの終盤まで、何度か繰り返される文句。「お前は -kzzkt- 独りではない」といった形で出される。謎の交信からであれ、主人公あての通信中であれ、なぜかいつもノイズ混じりに出る。あいだにどんな言葉が欠けているか不明なため、これを「主人公は孤独ではない」と素直に解釈するわけにはいかない。また素直に読んで構わないと仮定しても、それでも意味はわからない。良いことなのか悪いことなのか。相手がこれを告げる理由も、主人公がこれを聞かされる理由もわからない。

だがとりあえず、この言葉の趣旨は字義どおり「単独・孤独ではない」にあるのだろう。

  • アルテミスミッションやその後の記憶端末で少し明かされるが、もともとトラベラーは各宇宙に1人であり、いち宇宙に2名以上が同時にありうるものではなかった。主人公の「孤独である・ない」がわざわざ言及されるのは、この性質を指してのことと思われる。
  • またトラベラーうんぬんを抜きにしても、主人公はエクソスーツアトラスやプレイヤーと一心同体の存在。いち個体ではあるが、真に「独りか・独りでないか」と問うなら、厳密にはひとりではない。複数の意思からなる吹きだまりであり、憑代のごときもの。それをして「まともな奴じゃない」と指摘する言葉でもあるのかもしれない。

ところでそもそも。誰が誰に対してどうすれば「独りではない」と断じられるのか。AさんとBさんが居たとして、AがBに言えるのか、BがAに言えるのか。無難には、XがAにもBにも言えたので言った、というところだろう。何者かが他者大勢の存在を認めて述べたということ。「独りではない」はAやBが仲間への期待を示しているようでいて、じつはXが感じた無数の他者との隔たりや、そのパターンの俯瞰が前提となっている。

  • 一般的な自然言語では「○○」がそれとして認識されない限り「Not ○○」も使われない(たとえば推奨や適切という概念がない時代に、いきなり非推奨や不適切という発想は出てこない)。「○○ではない」という表現は、知られていない何かを発見し、ありえない視点に立ち、物事を相対化してみて初めて発される。社会が○○とは何かを察せたうえで、その逆○○まで察せる状態になって、やっと通じる表現。

「あなたは独りではない」という文句は、じつは同時に「あなた(たち)は(個々に)独りだ」という認識・前提を投げかけている。

結局、この語を見いだし広めたのは何者なのか、その起こりに何があったのかが本当の要点になる。おおまかな流れは境界エラーにて追えるが、詩的なコメンタリーであり要領を得ない。大筋だけ言うと、もともとトラベラーの宇宙探索は孤独と隣り合わせのものだったのだが、何かによって孤独の意味合いが大きく変わる事態を迎えたらしい。作外・メタ的に解釈するならマルチプレイ関連のアップデートがそれにあたるのだろうが、どうもそれだけではなく、この事態には作中のガラスも関係しているようだ。いくつかのログでは、孤独なトラベラーで無くなるかわりに何かを失い引き返せなくなっていく様子がうかがえる。ただやっぱり、それが良いことなのか悪いことなのかは何ともわからない。

深淵[]

The Abyss

不明。アトラスと同じく深紅・球体のイメージで伝えられることがあるが、両者の関係が示されたことはない。遠い昔、センチネルに助力し、センチネルがアトラスから離反する一端を担ったらしい。また「ガラス」と何か密接な関わりがあるらしい。

fandom英語wikiでは「Void Mother」と同一の存在であると解釈されている。これはコーバックス星系の巨大なアーカイブ一部文献に登場する名詞。日本語表示では、文献アクセス時だと「宇宙の母」、カタログ内だと「虚無の母」に訳されている。

要約すると。

  1. 遠い昔、コーバックスの母星「コーバックスプライム」が、当時のゲック「はじまりの民」によって荒らされ、ついには破壊された。そして惑星の意思であり全コーバックスの総体でもあるコンピュータ・システム「コーバックス・エコー」も消滅した。
  2. …かに思われたが、「コーバックス・エコー」は逃げ延びており、自身とコーバックス全体を存続させることに成功した。
  3. 続「コーバックス・エコー」は、惑星環境や生物を守ることにやっきなセンチネルと意気投合。何らかの計画を進めている。
    • この、怪しげな状態の「コーバックス・エコー」を指す、伝承上の呼称が「Void Mother(虚無の母)」。
    • 後世に確認された怪しい事件や接触において、生命体たちやトラベラー達から使われた呼称が「Abyss(深淵)」。
  4. おかしな勢力がバランスを欠いた増長をしつつあるわけだが、アトラスはこの件に没交渉・不介入を決めこんでいる。
    • 機械の一種であるアトラスが、機械生命体(コーバックスやセンチネル)の行く末を見たがっているため。これについては似たような解釈が作中境界エラーのログにもある。

ようは「呼称が3つもあるが、根は全部同じもの」という読み。「深淵」関連のテキストには囁きや合唱のイメージがしばしば出てくるが、それも元は「コーバックス・エコー」だから、という考え方でもある。

この受け止め方がどこまで妥当なのか、3つを同じと捉えてよいのかどうかは、何とも言えない。…が、厳密に言えばピースは足りていない。「コーバックス・エコー」がどこへどう逃げたのか、それが自力だけで行われたことなのか、詳細不明だからだ。たとえば、元「コーバックス・エコー」という前述説の肩書きだって結局、真の「深淵」が用いた仮面・餌食のひとつにすぎない可能性がある。

ただ、ゲーム本編の時代について、確実に言えることは3つある。

  • 「コーバックス・エコー」は今もどこかで稼働中。それでコーバックス達は生きている。
  • アトラスはこの事態を看過している。
  • 深淵のほうでも、アトラスにお伺いを立てる気は無い。

このまま放っておくと、深淵にリソースを食われ過ぎてガラスやシミュレーションが破綻するか。もしくはそれにブチぎれたアトラスが乱暴な強権発動に打って出るか。どちらかの破局に繋がってしまいそうだが…。

それとも、アトラス側には深淵を止められない理由が、深淵側にはアトラスから制されない理由が、何かあるのだろうか。言い方を変えるなら…二者は創造主と被造物の関係なのか、宿主と寄生者の関係なのか、場を同じくしているだけの他人と他人の関係なのか、どれに近いのだろう?

アトランティド[]

Atlantid

不明。だが「ゲック帝国躍進の背後で、ヴァイキーンとセンチネルが大戦争をしていた時代には、すでに失われていた何か」とだけはハッキリしている。

出典惑星アーカイブ(ヴァイキーン)『アステリアへ』

アーカイブには何千行もの詩が残されている。アステリアと呼ばれるトラベラーの記念碑だ。

トラベラーの英雄、ハークのブレイドの主、アステリアよ、歌え、
終わりなき戦いの歌を、喪われしアトランティドを悼む歌を、
慈悲と待望の歌を。その者は予言を成就した
アトラスに創られ、遣わされ、エーロンを襲い、恐怖を打ち倒し、
世界の果てで暗黒を見出し、ヴァイキーンの側についた
トラベラーの海賊、第一の者の友、天の味方!

惑星アーカイブ(コーバックス)『古代の実体の断片』

アーカイブは死したコンバージェンスから回収した思考の断片を保存している。何百万という単位で破壊されと化された電子生命体の、最後の名残りだ。

[旅]
脳 - kzzkt - 虚無で形作られた、自然発生的で完全なるもの - kzzkt - アトラスのプロトコルが肉を授けた。

低級な者が虚無の母と呼ぶ、アトランティドが巡礼者に - kzzkt - 質量を与えた -

数千年にわたって生き - kzzkt -死んだ、19の分を囁きながら。

[再生]
計算不能な謎を残した。それは超越していた - kzzkt -マインドアークや... 外殻や... コンバージェンスを...

コーバックスは死したる者を称えた - アトランティドを復活させるべく、出来損ないの卵を生みだした...

眠れる神に頼り、肉体から金属世界を生み出した。

[家]
虚無の母は生きた - kzzkt - プライム -

考察 - 「アトランティド=深淵」?コーバックスエコーおよび深淵の異名、と捉えると辻褄が合いそうに読める。…けれども、それはそれで「なぜこの異名があるのか」「これはどんな立場からの呼び方なのか」という疑問が残ることになる。なお「Atlantid(s)」は現実では「建築の一部であるアトラス(建築)」を指す言い方のひとつ。ようは「テラモン」の別名・同義。…名前は名前にすぎないが、もし真に受けてよいのであれば。アトランティドとは、アトラスインターフェースやセンチネル、ガラス、テラモンに匹敵する、シミュレーション世界の必須構成要素…つまり、アトラスが生まれ持ったサブルーチンのひとつと言えるものなのかもしれない。仮定に仮定を重ねても仕方ないが、もしそうなのであれば。「どうして深淵が、センチネルの行動規範(の改定へ提言や監査ができる特別な立場)をアトラスやテラモンから奪い取れたのか? そんな強大な権限が深淵にあったのか?」という謎の答にはなる。しかしそうだとしても「じゃあ本来は、どんなレイヤーで何をするプログラムだったのか?」という疑問が湧くことにもなる。

参考[]

https://nomanssky.gamepedia.com/Lore



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