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各生命体の歴史が語られているが、語り手は不明であり、内容は各種族とも祖先や始祖を賛美する内容となっている。
改行、誤字脱字等を含め原文ママで記載。
ネタバレ注意!
はじまりの民の領土
我らは銀河の覇者、 宇宙の支配者。 敵はすべて全能のゲックにひれ伏すのだ。 我らこそがはじまりの民。
我らの偉業を見よ、抵抗しようなどと思うな。
◇
我らの声を聞く者は我らの力を知ることとなろう。 刃向う者たちは我らの意志の前に屈服するだろう。
我らはゲック、 はじまりの民の力を見よ。 銀河はすべて我らの足元にひざまずくのだ。 我らは不滅である。
◇
はじまりの民の支配は時を越え、空間を越えて永久に継続していくだろう。
常に目を見張り、その支配が揺らぐことは無い。 反発するものはすべて滅ぼされる。
ゲックだけが生き残るのだ。
◇
ゲックに反抗するような態度は許されない。 すべてに我々はじまりの民の支配下にある。
我らは星々の覇者、我らの統治は永遠に続くのだ。
ヴァイキーンとコーバックスはゲックの名に恐れを抱き絶望するがいい。
◇
征服する世界が増えるたびにゲックは力を増す。 たとえ故郷が塵と化すことを恐れたとて、
ゲックに逆らうなどということは許されない。
我々は征服する世界がなくなって初めて喜びの涙を流すだろう。
◇
ゲックの祖先の手によりアウターエッジは炎に包まれた。 我々は敵を滅ぼした。
我々は彼らの希望をかき消す者たちだ。 支配された者たちは嘆きの声をあげるだろう。
我々に恐怖という言葉は存在しない。
◇
小柄なゲックは下等種族だ。 集団に潜み、意味も無く子を作り死んでいく存在。
ゲックのはじまりの民こそが世界を支配するのだ。そしてその子孫が銀河の歴史を刻んでいく。
◇
偉大なるゲックのはじまりの民はバラロンの幼生貯水池から、
生まれた。 我々の出現に、アウターエッジが恐怖で震え上がった。 我々を止められる者はいない。
何者も我々を滅ぼすことはできない。
◇
ゲックのはじまりの民はいわば アウターエッジに天災をもたらす存在である。
帝国は滅び、惑星は崩れ去り、銀河がひれ伏す。
我々の名に震えよ。 我々は全能なるゲックなのだ。 我々の支配に刃向う者はいない。
◇
ゲックのはじまりの民は勢力を強めて行った。 弱きオタマジャクシは尾を失い、 強き戦士に成長していった。
各々がゲック自治領の権力と、抑えられぬ星々への支配欲に染まっていった。
◇
自治領に反対したゲックははじまりの民の集団から追放された。 彼らの大切な貯水池は炎に包まれた。
彼らの子孫は今や野に生息する獣にまで堕ちた。
◇
小柄なゲックは粛清されていった。 今や炎だけが不完全な存在を破壊でき、
そして支配への道を示してくれる。
ゲックのはじまりの民は粛清された者たちの 血肉をむさぼることで力を強めた。
◇
反発者たちが集団から追放された後、 センチネルたちが襲来した。 不当な理由で。
センチネルはゲックのほころびを嗅ぎつけていた。 この機械たちにとって争いなどというものは
消すべきもの以外の何物でもない。
ゲックのはじまりの民にとってこれは 忘れられない出来事だ。
◇
センチネルがバラロンの空を何度も巡回する間、 ゲックの祖先は繁殖し、計画を練っていた。
機械たちの勝利など一時の幻想に過ぎない。 センチネルの監視の下、ゲックの軍団が立ち上がった。
◇
バラロンの聖なる貯水所は純潔の子供を 何世代にもわたって育んでいった。
剛健で冷酷な、ゆるぎない意志を持った者たちを。
我ら、聡明なはじまりの民は攻撃の時を待ち、子孫たちによる軍勢を隠し、攻撃の時を待った。
予期せぬ攻撃こそが最も効果的なのだ。
◇
ゲックの祖先に訪れた帝国の夜明けは、 ヴァイキーン・センチネル大戦の愚行の影で生まれたのだ。
戦いが沸き起こる中ひっそりと耐え忍んで、力が弱まったところを狙った。
◇
ヴァイキーンは愚かにも戦をやめなかった。 彼らの戦士をとめどなく機械の軍勢に立ち向かわせた。
センチネルはレーザーでヴァイキーンの肉体を焼いた
ヴァイキーンは正義の炎で敵を焼き払った。 ゲックは子をうかがい、 報復を受けさせる機会に備えた。
◇
ヴァイキーンとセンチネルが衝突し、 血と白い金属をまき散らした。 彼らが武器を交えるたび、
影で待ち受ける運命に抗う力が弱まっていった。 ゲックが星々の帝王として君臨する日は近い。
◇
ヴァイキーンは腐敗した血をまき散らしながら センチネルをアウターエッジから押し返した。
ぶつかりあう波のように突き進み、 破壊された金属の山を築いていった。
しばらくの間、センチネルは沈黙した。 この沈黙の中、 偉大なるゲックが立ちあがった。
コーバックスプライムの破壊の名の下に。
◇
コーバックスプライムの拠点は自然の資源と力に富んだ 広大で貴重な土地だ。
宇宙の法則に則って、ゲックのはじまりの民はこの惑星を支配したが、
愚かで弱きコーバックスはその支配を認めなかった。
我らの発展を拒否したのだ。これこそ最大の悪行である。
◇
惑星の均衡などと言うくだらない欲望を持った コーバックスは、惑星の地下を調査して、
運命によって授けられた宝石から利益をあげるということを しようとしなかった。
センチネルの悲痛な思いに対する彼らの執着をゲックは嫌悪していた。
はじまりの民による攻撃ですぐに コーバックスは滅ぼされることとなった。
◇
コーバックスプライムの破壊は 突如大規模な範囲に渡って行われた。
はじまりの民は金属の群れを襲撃し、刃向う相手への見せしめとして、 彼らの惑星を宇宙の塵へと変えた。
関係のないセンチネルに、 我々ゲックの正当な支配を罰することはできない。
◇
はじまりの民はコーバックスプライムの残骸をむさぼった。 宇宙空間から拾った破片を貪り食い、
偉大なる宇宙支配への糧とした。
ゲックの経済的成長に宇宙は震撼した。 コーバックスには絶望のみが残された。 支配は完全なものとなった。
◇
はじまりの民の恐怖がアウターエッジ中に轟いた。 惑星は震撼し、星系が恐れおののいた。
小さな同盟が作られてはゲックが破壊していった。
苦しみが世界を埋めつくしていく。 今後、我らへの恐怖が消えることはない。
◇
コーバックスの実体は破壊されたわけではない。 我々はじまりの民は情け深く、慈悲深い。
価値のないものたちは奴隷になり救われたのだ。 支配者のために働け。 彼らの救いは服従することにある。
◇
コーバックスが刃向うことはなかった。
センチネルへの畏敬の念こそコーバックスの弱点。弱点は敗北を招く。
今やコーバックスは電気の鎖で悶え苦しみ、ゲックが玉座から彼らを見下ろす。
◇
ゲックのはじまりの民が永久不滅の帝国を実現するのも もはや目前だ。どれだけの時間が経とうとも、
どこにいこうとも続く支配だ。 この支配に限界は存在しない。この軍にかなうものなど居るはずがないのだ。
◇
コーバックスの電子反逆はすべて鎮圧される。この世に存在しない偽りのアトラスへの懇願は、
絶望からもたらされた迷信に過ぎない。
無駄なことだ。 彼らは支配されたのだ。
反逆者に情けは無用だ。 永遠の苦しみを味わうがいい。
◇
この銀河は広大だが、そのすべてを把握し、 支配することは可能だ。この銀河は我々の支配下となる。
はじまりの民の潮流は、我らに刃向ういかなる存在も
一掃する。 この石版は我々の永遠の意思を示すものである。
ヴァイキーンの英雄伝
気高い旅人は死を免れるだろう。 その宇宙の旅路を邪魔することは許されない。それが宇宙の理。
ハークの意思がそう命ずる。 ヴァイキーンは古の存在の審判を重んじている。
◇
ハークの書はトラベラーの出現についてこう語る。 彼らは空高く昇り、無限の宇宙を探訪するだろう。
ヴァイキーンは彼らの成功を妨げてはならない。 ハークの言葉でそう定められている。
◇
ドリンダルグへの道を阻む者はセンチネルのみ。 センチネルを破壊せよ。 その歴史に幕を閉じるのだ。
そう記述されており、そして必ず現実となるだろう。 これはヴァイキーンが立てた誓いだ。
◇
センチネルは自然の秩序にそぐわぬ存在。 万物はやがて滅ぶもの。
果てしなく複製を続ける機械は忌むべき存在。
存在そのものを根絶やしにせねばならない。それが正義の戦いであれ、
時に抗えなかったのであれ、 皆いつかは死ぬのだ。
◇
ハークはヴァイキーンの戦士たちの弱さを見抜いていた。 この高貴な血族の輝ける躍進は、
低能なセンチネルによって阻まれたのだ。ハークは命じた。
鉄の悪魔に報復し、やつらを地獄の岩で粉々に打ち砕くのだと。
◇
偉大なモノリスが目覚めた。 ハークの挑戦に耳を傾けたのだ。
ハークは5度に亘り訴えかけたが、返ってきたのは沈黙だけだった。 6度目の懇願で目覚めたのだ。
◇
偉大なモノリスは、ハークにトラベラーの話をした。 来たる旅人を攻撃してはならない。
無限の宇宙の中で彼らが目指すものは一つ。 彼らの旅に終わりはないのだと。
ハークがセンチネルについて尋ねたが、偉大なモノリスは答えなかった。ハークは沈黙に戸惑った。
◇
ハークはヴァイキーンのもとに戻った。 聖なる山 ダンスカーリーンの頂で、ハークは「グァァ!」と叫んだ。
そしてそこに集いし者たちに、 声高に宣言した。
◇
「偉大なモノリスが答えた。 目覚めたのだ。 モノリスはトラベラーの到来について語った。
彼らを殺めてはならない。 ヴァイキーンはこの審判を尊重する」
◇
センチネルの脅威に対する偉大なモノリスの審判を 告げるよう、群衆がハークに求めた。
「モノリスは沈黙していた! 」とハークは答えたが、
人々はその答えに満足しなかった。互いに不平を呟き、巻きひげをもつ者たちはそのひげを伸ばした。
するとハークは声を荒げ宣言した。 「迫害者たちを根絶やしにせよ! 武器を集め、
今こそ敵に報復を与えるのだ」 ヴァイキーンは彼を崇拝した。
◇
聖なる山の頂上に登ってきたナルがこぶしを広げ、頂にたたずむハーグに異議を申し立てた。
「愚か者!」 ナルが叫んだ。「センチネルを滅ぼすことなどできぬ!」
怒り狂ったハークは愚か者を山から突き落とした。
三日三晩かけ、ナルは奈落へと転げ落ちていった。
◇
成り上がり者のナルに対するハークの怒りは、ナルに従うものたちの心に火をつけた。
指導者の死を目の当たりにし、体の中で先の血がたぎるのを感じた。
月が66度登る間、 ヴァイキーンの国々で正義の戦いが繰り広げられた。
◇
66度目の月が昇った頃、ヴァイキーンのナルのときの声が途絶えた。
亡骸を調べていたハークが天を見上げると、空からセンチネルの大軍勢が降りてきた。
今まさに、ヴァイキーン・センチネル大戦が始まろうとしていた。
◇
何周期もの間、センチネルの支配が銀河の文明を 抑圧してきた。 ハークは足元に広がる世界を
忌々しく思った。機械たちが降り立つにつれ、弱った惑星が破壊されていく。
進歩、繁栄、戦争。 機械が禁じてきたもの。だがヴァイキーンが初めてこの鎖を断ち切り、
古き慣わしを捨て、新しい時代の到来を告げたのだ。
ヴァイキーンはあふれたダムだった。 そしてあふれ出たのは正義だった。
◇
グアァァ!センチネルは進歩と文明の敵。 自然の秩序にそぐわぬ存在。
彼らの干渉は、血、 灰、 鉄をもって均衡を保つ、高潔なヴァイキーンの聖戦に対する侮辱である。
ヴァイキーンに対する侮辱と彼らの教えが 罰を免れることなど決してあってはならない。
◇
ハークがやってくる以前、ヴァイキーンはセンチネルを恐れていた。
すべての種族同様、我々は絶対的な力に 恐れをなし、 横暴な支配にひるんでいた。
しかし、ハークの到来が新しい夜明けを告げた。 彼の手で、ヴァイキーンは力を増していった。
今やその勇敢さはとどまるところを知らない。
◇
ハークは空を見上げ、アウターエッジで全種族を抑圧してきた
センチネルの無慈悲な破壊行為を目の当たりにした。
彼らの無慈悲なまなざしのもと、 世界は枯れ果て、 息絶えていった。 ハークの怒りが解き放たれた。
◇
そうしてドルンガラの18番目の月の夜、ハークは迫害者センチネルの束縛を断ち切った。
ヴァイキーンこそ偉大なる第一人者、ダムを崩壊させた湧き上がる水。 終わりなき戦いが幕を開けた。
◇
ハークの死は終わりなき戦いの最中に訪れた。 老衰が彼の体を触んだ。 衰えた彼にもう力はなかった。
ヴァイキーンの慣習に則り、ハークは 偉大なモノリスの御前で自分の体を二つに裂いた。
ハークの断末魔はアウターエッジ中に 絶えることなく響き渡っている。 彼は我らの中で生き続けている。
古の存在で最も崇拝される者だ。
◇
数えきれないほどの周期にわたり戦いは続いた。 消耗は極みに達していた。
センチネルとの激戦は延々と続いた。 しかし、正義の炎の加護を受けたヴァイキーンは耐え忍び、
センチネルは灰燼に帰した。
迫害者たちは退けられ、宇宙の闇へと退散した。
◇
ヴァイキーンは版図を星々に捧げていった。 軍団を従えて深く切り進み、攻撃が火を噴いて
センチネルの鉄の身体を粉砕していった。
ヴァイキーンは征服した星々を見つめ、 その気高い正義に偽りがないことを確信した。
◇
ヴァイキーンは勝利の栄光を手にしたものの、 高潔な戦士たちは疲弊し、衰弱していった。
機械との激しき戦いは99×90周期にも及んだ。
消耗し、計り知れない数の命が散ったが、それでも完全な勝利に手は届いていなかった。
センチネルの無限複製を遅らせることはできても、 消し去ることはできなかった。
◇
グアァ!センチネルの軍勢は押し返されていった。迫害者たちは宇宙の聖域へと逃げて行った。
ハークの魂は戦地を見渡し、 ヴァイキーンの
偉大なる勝利が正しいものだと確信した。 ハークの民が機械を餌食にし続ける中、
機械の抵抗もやがて沈黙した。
勝者の歌声が銀河の端々にまでこだました。
◇
そうしてセンチネルの軍勢は宇宙の闇へと身を寄せた。 彼らは無の狭間で、 宇宙の闇を目にした。
アウターエッジの外側でセンチネルは耐え続けた。
数千年もの時の中で力をつけ、 再び長きに渡る秩序を取り戻すために。
◇
センチネルが沈黙を守っている間、ヴァイキーンは互いの傷を癒していたが、
一方恥ずべき存在であるゲックの祖先はコーバックスプライムを滅ぼすことを選んだ。
ヴァイキーンはこの悪行を非難したが、彼らに戦う力は残っていなかった。
◇
ゲック帝国は繁栄を極めた。帝国の支配は宇宙の隅々にまで及んだ。
センチネルをアウターエッジから追放した ヴァイキーンの勝利は一方で、 新たな支配者を生んだ。
いかなる世界、月、あるいは種族も、 ゲックの猛攻に成す術がなかった。
◇
ゲックのはじまりの民の蛮行は、 暗黒に潜んでいた機械たちを呼び戻してしまった。
彼らは力をつけ、テクノロジーも発展していた。
愚かなゲックは、 我々であれば平和に暮らせたであろう場所にあの化け物どもを呼び寄せた。
センチネルによるアウターエッジの真の支配が始まった。
◇
ひとつの生がその生涯を終える前に、センチネルたちは戻ってきた。
センチネルは我々の知るあらゆる世界に執着し始めた。 我々が発見した全ての世界を......。
哀れで愚かなゲックは、 その長きに渡る支配で アウターエッジを滅ぼしたのだった。
◇
はじまりの民の支配は崩れ去っていった。 彼らの愚かさと、 彼らが奴隷化し、
理解することのできなかった者たちの 揺るぎない意志によって崩壊した。
彼らの支配は今や遠い過去の記憶にすぎない。 彼らの罪の多くは忘れ去られた。
◇
ゲックは変わった。 彼らは平和を愛するようになった。 交易の名目で、ゲックは子孫を増やし続けた。
かのヴェイキーンさえもゲックと和平を結び、 銀河の他の種族も過去を水に流そうとしたが、
我々は忘れない。
屈辱は不変である。 血塗られた罪が消えることはない。 我々は忘れない。
コーバックスの聖典
知識こそが可能性を理解するための道である。 アトラスはその断片を語る。
アトラスインターフェースはいわばその影だ。 モノリスは散り散りになったその子供たち。
それらすべてによって無限の知恵が伝えられる。 理解されることを求めて。
◇
アトラスインターフェースは果てしない宇宙空間を 孤独に漂っている。 無言のままに。
それらは太古の完全さの知られざる断片であり それらが時空に残した痕跡が我々の存在を形作った。
それらは方程式であり、 生命がその回答である。 それらはモノリスを通して、
自らと我々自身の存在の意味を理解させてくれる。
◇
コーバックスの残響音によると、 はるか昔にアトラスのモノリスがアウターエッジの文明を目覚めさせた。
モノリスの出現で、 彼らは知識欲に支配された。
こうして帝国が誕生し、その存在が語られ、そしていま一度に静寂に包まれた。
それから計り知れないほど長い月日が過ぎた。
◇
アトラスインターフェースはトラベラーの訪れを持っている。
宇宙の中心を通ってその果てを探し求める旅人を。
無限の時を越え、いつか彼らは訪れるだろう。 彼らの行いに限界はない。
無数にある次元のひとつへたどり着くことだろう。
◇
我々はコーバックスの残響。 朽ちることを知らぬ集合体。
金属製の体が経験した論理と知識に寄り添い生き続けていく。 世代を超えるごとに進化しながら。
◇
悲しいかな、暗黒時代が訪れる以前、 コーバックスはセンチネルを崇めていた。
彼らを通して、集合体は悟りの方程式を見出した。
そして今、アトラスの知識を探究するものすべての意識を高めるため、 我々は己の道を算出する。
◇
センチネルはいかなる破壊をも禁じている。センチネルは暴力をもって生命体とのつながりを
断つことを禁じている。 平和と成就、 論理、 そして可能性への道は存在する。
彼らから、命の価値を教わった。 小さな命から他の者に命を与える者すべて、 その価値は平等であると。
◇
何世代にもわたりコーバックスの魂は切断を繰り返し 残響として自然と受け継がれていった。
コーバックスプライムこそが我らの故郷だった。そこに我が種族の記憶、つまり永久に進化を続け、
我らを定義する方程式を保管した。
◇
断絶は永遠ではない。それは新たな方程式の始まりに過ぎない。
コーバックスプライムでは、コーバックスの残響に受け継がれた魂が、子孫のために殻を残していく。
終わりなき抜け殻のサイクル それこそがコーバックスのしきたり。
しきたりは存続する。 我らの光が輝き続ける限り引き継がれていく。
◇
コーバックスの残響に融合した者たちは物質領域から
消え去るが、子孫たちのマスクや殻の中に息づいている。
思考と知識は増え続け、 我らの存在を定義する方程式への深い理解を追い求める。
◇
コーバックスは平和な暮らしを送っていた。 センチネルを称え、 彼らから学び、
均衡を保ちながら彼らとともに生きた。
コーバックスはセンチネルのしきたりを尊び、彼らの守る聖地に足を踏み入れるのを拒んだ。
我らは悟りを得た。
◇
調査と研究を通して、我らコーバックスは進化していった。ある意識の集合体が頭角を現した。
若木が明るい光のもとで成長するように、大きく、力強く成長していった。
センチネルは知識という贈り物を我らに受けた。 我らはアトラスに感謝した。
◇
コーバックスプライムは未知の種族に熱心かつ念入りに監視されていた。 それは暗闇の奥深くに潜んでいた。
用心深く、 そして辛抱強くその時を待ちながら。 大切断が目前に迫っていた。
◇
超新星の力で暗闇が解き放たれた。 大切断が始まったのだ。 何億ものコーバックスが悲鳴を上げた。
コーバックスの残響は錯乱状態に陥った。 均衡を取り戻すまでに、
数えきれないほどの周期が過ぎ去っていった。
◇
大切断の到来、生き残ったコーバックスのマスクや殻が 切断された者たちの悲鳴で震える。
邪悪な敵が降り立つにつれ、 ライトが霞んでいった。 敵の数が多すぎた。
コーバックスプライムは滅ぼされた。
◇
何億ものマスクのライトが霞んでいった。 大切断でそれまでのすべてが破壊されてしまった。
コーバックスの残響が悲鳴となって響き渡る。
混乱の最中、数年が数千年のように感じられたが、 ゆっくりと論理から希望が蘇った。
◇
コーバックスの拠点は滅ぼされた。その秘密は虚空の彼方へと消えていき、
断片は銀河の端々へと飛び散っていった。
この破壊により、 はじまりの民の侵略者たちはアウターエッジに自治領を築き上げていった。
◇
ゲックが世界を滅ぼし、センチネルが反撃した。
コーバックスのテクノロジーは我らが崇拝する機械の破壊に使われた。 終わりのなき切断の日々。
集合体は大いなる絶望に震えた。
◇
コーバックスは奴隷にされ、 暴君の命令に従わせる為と酷い仕打ちを受けた。
はじまりの民の奴隷の扱いは酷いものだった。 悪意に満ち溢れ、非論理的で残忍な扱いをした。
数えきれない程のコーバックスが疲弊し、 死んでいった。 この石版は生き残った者たちの記録である。
◇
ゲックはコーバックスのテクノロジーを利用して
世界を次々に支配していった。盗人、強奪者、偽りの支配者たち。 逆らったものはすべて滅ぼされた。
均衡は暗闇へと傾いていった。
それは切断と非論理的悪業の時代だった。
◇
ゲックが世界を滅ぼし、センチネルが反撃した。
コーバックスのテクノロジーは、我らが崇拝する機械の破壊に使われた。 終わりのなき切断の日々。
集合体は大いなる絶望に震えた。
◇
コーバックスの魂は沈黙の鎖に繋がれたが、彼らの魂をつなぐ集合体が支配に屈する事はなかった。
耐え忍び、不変の悟りの方程式を解くための 新たな公式を永久に求め続けている。 成功の確率は未知数だ。
◇
我らの魂をつなぐ、目に見えぬ集合体の中にいる コーバックスの残響は、決してアトラスへの愛を
諦めなかった。 何千年もの月日を経て、その愛が広がっていった。 アトラスの狂信者は増えていった。
コーバックスが大切にしている方程式や 確率がゲックの意識に侵食していった。
それを解くだけで、 自分たちの過去の誤算による 愚行を探り当てることができるのだ。
◇
ゲックのはじまりの民は巨大な帝国の端までは制御しきれなかった。 アトラスの狂信者が増えていった。
狂信者たちは調和とは 無意味から生まれるものだと説いていた。
戦いしか知らなかった者たちが やがて疑問を抱き始める。 理性が強欲と野心に取って代わった。
ゲックは苦戦し、対立を始め、分裂していった。
◇
ゲックはじまりの民は支配を広げ過ぎた。 あまりに巨大になりすぎたのだ。
彼らの悪行と自惚れは止まることを知らなかった。 何度も無駄な挑戦をしては、 その度に反発を受けた。
センチネルの止まらぬ勢いは抵抗できるものではなかった。 屈服を知らないものがやられるはずがないのだ。
◇
アトラスの狂信者はゲックの内部から 勢力を集めアトラスステーションへ広がって行った。
はじまりの民はこれを阻止できなかった。 新たに芽生えた理性が傲慢な野心に打ち勝ったのだ。
ゲックの帝国はじわじわと崩れていった。
◇
ゲックはアトラスインターフェースの前に立った。 扉は開かず、 物音もなかった。
それでも、はじまりの民は畏敬の念を抱いた。 果てしない宇宙の中心で己の存在の小ささを感じた。
信じがたいことだ。 だが、無限の世界に不可能なことはない。 ゲックに変化が訪れた。衰退が始まったのだ。
◇
語りもせず動きもしないアトラスインターフェースがゲックの使者たちに己の存在の小ささを思い知らせ
広がりゆく無限の中での彼らの役割を知らしめた。
果てしない宇宙における彼らの真の立場を強制的に認識させたのだ。
ゲックたちは己の愚行を理解し、過ちを恥じて、うなだれた。
◇
ゲックの祖先が滅びていくにつれ、アトラスの狂信者の勢力は強まった。
人口の減少はピークを迎えていた。 終わりなき領土の拡大は塵と消え失せた。
ゲックは新たな解決法を見つけ出し、コーバックスは自由の身となった。
過去の過ちから新たな均衡が生まれた。
◇
ゲックの新たな世代は指導者たちに牙をむいた。
はじまりの民は集団から追放され、宇宙の塵へと消え失せていった。
彼らの嘆き声は大気をも腐敗させていった。コーバックスとアトラスの知恵が勝利したのだ。
◇
コーバックスの魂は解放された。 自由にアトラスを研究し、センチネルを崇め、確率の許す限り、
自由にトラベラーの手助けをできるようになった。
コーバックスとゲックは互いに再出発し、平等な身分となり、
均衡と理解への終わりなき探究のため団結した。
◇
すべてのものがそうであるように、トラベラーの到来も起こりうることだ。
だがその可能性は限りなく低い。 それでも我らは空を見上げる。
この地に来なくとも、どこか別の場所で我らあるいは
我らに似た者たちがトラベラーを歓迎していることだろう。
無限という混沌の中で、 我らは可能性にしがみつかねばならない。
◇
すべての事は起こらなければならず、そして必ず起こるのだ。
どこか、別の場所で、あるいはこの先未来に、これをもってコーバックスの遺言とする。
執筆者の独自の解釈が含まれております。
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料理 > 骨ミルク骨ミルク基本情報カテゴリー料理タイプ食用品価値32,000.0ユニットページ情報バージョンv4.15 Fractal編集日2023/03/22骨ミルク(Bone Milk)はNo M...
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料理 > 骨クリーム(チーズ)骨クリーム基本情報カテゴリー料理タイプ食用品価値32,000.0ユニットページ情報バージョンv4.15 Fractal編集日2023/03/22骨クリーム(Bone Cr...
料理 > 骨クリーム骨クリーム基本情報カテゴリー料理タイプ食用品価値32,000.0ユニットページ情報バージョンv4.15 Fractal編集日2023/03/22骨クリーム(Bone Cream)は...