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Smallwikipedialogo.png | このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はカルドセプトにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |
テンプレート:コンピュータゲームシリーズテンプレート:コンピュータゲーム『カルドセプト』(Culdcept)は、大宮ソフトが開発した1997年10月発売のセガサターン用ゲームソフト。ジャンルはボードゲーム+トレーディングカードゲーム。
プレイステーション、ドリームキャスト、プレイステーション2、携帯電話、Xbox 360、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DSで続編が発売されている。
ゲームの大まかな流れとして、各プレイヤーはダイスを振って出た目に従ってマップ上を進む。チェックポイントを経てスタート地点に戻ると収入を得られる。停止したマス目を自分の領地として所有すれば、その領地に他のプレイヤーが停止した際に通行料を得る。逆に、他のプレイヤーの所有するマス目に停止した場合は、通行料を支払う。マップを周回して領地を獲得、さらに自領地に投資することによりその価値を高めるなどして、いちはやく自分の資産を目標額以上に殖やしてスタート地点に戻ることがゲームの目的である。
同様のルールのボードゲームにはモノポリー、いただきストリート等が挙げられるが、カルドセプトは領地の獲得に際しては土地を購入するのではなく、自分の使役するクリーチャーと称されるモンスターをカードから召喚して占領・守備させるという概念が異なる。それにより、他のプレイヤーとの領地の所有権を巡るモンスター同士の戦闘といった要素が加わっている。
クリーチャー、それらの戦闘を補佐するアイテム、各プレイヤーがダイスを振る前に使用できるスペルと称される魔法然とした効果全てが、手札にしたカードから具現化するイメージである。その手札を補充する山札はブックと称され、各プレイヤーがゲーム前に自分の作戦を反映して予め準備する。そのブックを構築する為のカードのストックが、初めてのゲームをしたときには50枚のみであり、ゲームを重ねる毎に少しずつ収集していくといった要素が、マジック:ザ・ギャザリングらトレーディングカードゲームと共通した点である。
誰でも初めから気軽に楽しむには取っ付き難さが残るものの、多彩な戦略と展開を産むゲームシステムはゲーム誌などのレビューで高い評価を得て、根強いファンを獲得している。
各プレイヤーはセプターと呼ばれ、最大4人(AIを参加させることもできる)でプレイ可能である。ゲームを開始する前に、プレイヤー各自は、クリーチャー・スペル・アイテムの計50枚(同じカードは4枚まで。なお、カルドセプトDSでは、ルール設定によってさらに細かい制限を設けることも可能)のカードで構成された個人専用の山札(ブックと呼ばれる)を用意する。駒を置くのに用いるボード(マップと呼ばれる)は、全プレイヤーでひとつを共同で使用するものとし、これもゲーム前に複数ある中から選択する。
このゲームでのお金に相当する魔力(コスト)の単位はG(ゲイン)と呼ばれ、所持魔力、カードの使用料、土地の価値や通行料など、全ての計算はこの魔力によって行われる。
各プレイヤーの手番(ターンと呼ばれる)は以下のように行われる。
マップは全て周回ができるようになっており、マップ上の全ての砦を通過してから城に戻ると周回ボーナスとして大量の魔力が得られる。周回ボーナスは周回数、領地の数、護符の価値などによって変化する。セプターが得られる収入には、他に通行料、スペルによる効果などがある。つまり、ゲームに勝つためには周回数を増やし、多くの領地を確保し、多くの通行料を得ることが望ましい。
最終的には、領地の価値、所持魔力、護符魔力、の3つの合計値である総魔力が目標魔力に達成した状態で城(スタート地点)に戻ったセプターが勝者となる。1ゲーム終了するごとに順位に応じた報酬枚数のカードが貰える。対戦条件(「奪取枚数」の設定)によっては、上位のセプターは下位のセプターからブック中のカードをランダムで奪うことができる。
ボード(マップ)のそれぞれのマス目のことを土地と呼ぶ。土地は、大まかに2種類に分類でき、通常地形と特殊地形に区別される。通常地形は、プレイヤーがクリーチャーを配置して領地にすることが可能である。特殊地形は、クリーチャーを配置することはできないが、プレイヤーの駒が停止や通過することで特別な効果をもたらす。
通常地形[]通常地形はそれぞれ属性(火・水・地・風)と無属性の5種類あるどれかになる。なお、各クリーチャーにも同様の属性がある。
各属性に合ったクリーチャーで土地を占領(配置)することにより、戦闘時に土地レベル×10の地形効果(=耐久力増加)が得られる。ただし、無属性の土地は(無属性クリーチャーを含む)どの属性のクリーチャーを配置しても地形効果が得られない。戦闘を行う土地の隣に自分の領地があれば、その戦闘の自分のクリーチャーは隣の領地の数×10の支援効果(=攻撃力増加)が得られる。なお、すでに他のプレイヤーの領地になっているマス目にクリーチャーを攻め込ませた場合(侵略と呼ぶ)、そのクリーチャーは支援効果を得ることはできるが、地形効果を得ることはできない。
マップは、複数のエリアと呼ばれる区分けがされている場合がある。各セプターは、同じエリアの同じ属性の土地を複数所有することにより、土地の連鎖を発生させられる。連鎖は5連鎖まで連鎖倍率を増やすことができる。各土地における価値と通行料は、この連鎖倍率をもとの数値に掛けた分だけ上昇するため、総魔力も増える。
プレイヤーの駒が自分の領地を通過もしくは停止すれば、その領地に対し既定の魔力を消費して領地コマンドが使用できる。領地コマンドには以下の項目がある。
基本的な作戦の1つとして「領地レベルを最大に上げ、相手に踏ませることで魔力を根こそぎ奪う」というものがあるが、領地を奪われると財産が一気に減りピンチになる。
特殊地形[]マップ内には、特殊地形(または施設)と呼ばれる、プレイヤーの駒が停止または通過することで特別な効果を与える地形がある。施設は、マップ内にすべての種類が置かれているわけではないが、下記の種類がある。
城スタート地点であり、ゴール地点でもある。全ての砦(チェックポイント)を通過して城に戻ると周回ボーナスが貰える。ダメージを受けている自分のクリーチャーは、最大耐久力(MHP)の2割が回復する(周回回復と呼ばれる)。また、停止すると自分の全ての領地に対して領地コマンドが使用可能となる。砦通過するとチェックされ、基本的にここを通過しないと城に戻っても周回扱いにはならない。マップによっては最大4種(N,S,W,E)を通過しなければならない。また、停止すると自分の全ての領地に対して領地コマンドが使用可能となる。聖堂通過または停止すると、護符の購入や売却ができる。ほこら停止すると、ランダムに様々な効果が起こる。転送円停止すると、既定の離れた場所(ほとんどはマップ上繋がっていない場所)へ飛ばされる。カードショップ停止すると、決められたカード4種類の中から1枚だけ魔力を使って購入できる。一部のマップに存在する聖堂では、護符の売買が可能である。護符の種類は各エリアごとに四属性(火・水・地・風)で区別される。護符の価値は地形変化や土地レベル変動により変わるため、総魔力も変化する。自領地に対応した護符をあらかじめ購入しておき領地をレベルアップすることで価値を上げるなど、うまく売買を利用することで魔力に大きな利益を与える。また、ある属性の護符を最も多く持つセプターは、周回時に護符ボーナス(その属性の護符魔力の10%)を得ることが出来る。
戦闘は一つのマス目に二体のクリーチャーが召喚されている場合に発生する。二人のプレイヤーのクリーチャー同士で1 VS 1。クリーチャーには耐久力(HP)と攻撃力(ST)の数値があり、攻撃力の分だけ耐久力にダメージを与え、耐久力が0以下になればそのクリーチャーは破壊される。「先制」や「後手」の特殊能力または効果が無ければ、基本的に攻めたクリーチャーの方が先攻で、攻撃は基本的にそれぞれ1回ずつ。先攻の攻撃で後攻のクリーチャーが破壊された場合、先攻のクリーチャーは攻撃を受けない。
戦闘時はアイテムと呼ばれるカードをお互いに手札の中から1枚のみ使用出来る。ただし、そのクリーチャーが使用できない種類のカード(使用制限、またはアイテム制限と呼ぶ)、およびプレイヤーの所持魔力よりも使用魔力の大きなカードは、使用することができない。アイテムはクリーチャーの攻撃力や耐久力を戦闘中のみ増加させるなどの作用を持つため、クリーチャーで劣っていてもアイテムが強力ならば戦闘で勝利することもありえる。
戦闘終了後にお互いのクリーチャーが破壊されていない場合、攻めたクリーチャーは元の場所(手札、または元いた領地)に戻る。ボード上にいるクリーチャーは、戦闘で増減した耐久力や攻撃力がそのままとなる。
本作には360種類のカードが存在しているが、このゲームには「最強」というアイテムはほぼ存在しないと言って良く、重要なのはブック構成と知略であろう。
シリーズによって収録されているカードが異なるほか、同じ名前のカードであってもシリーズによって効果が異なる場合がある。
カードから召喚されるモンスターたち。空地で召喚することでセプター(プレイヤー)の領地にすることが出来る。また、敵の領地に止まった時には召喚することで戦闘をさせることも出来る。
また、機種限定のクリーチャーカードも一部存在し、これは発売メーカーやハードのキャラクターをパロディしたものであった。
戦闘時にクリーチャーに使用させることができる。武器、防具、巻物、道具に分類され、クリーチャーによって使用可能な種類が決まっている。アイテムは基本的に1度使うとなくなってしまう。
ダイスを振る前に使用することで様々な効果が得られるカード。
『カルドセプト』シリーズ各作品には、その背景として一貫した神話大系が存在している。
「カルドセプト」とは本来、最初の世界リュエードを創造した女神カルドラが、その創造の手段として作り出した本の名である。この本に世界の詳細を書き込むことで万物が創造された。しかし反逆神バルテアスにカルドセプトが奪われ、世界を脅かす魔物たちが創造されたため、カルドラは自らカルドセプトを打ち、これを粉砕した。ゲーム中に登場する「カード」はこの「カルドセプトの破片」であり、セプター(カード使い)たちがカードを賭けて行う魔力争奪戦が『カルドセプト』のゲームなのである。
全種類のカードを集めたものは創造神の力を得て、新たな世界を創る権利を有する。ゲームの続編及び小説版の舞台は、このようにして造られた世界である。なお漫画版はゲーム第一作を元にしているが、ゲーム続編の新カードを題材として取り込んだ関係上、これらの異世界が既に存在するものとして描写されている。また、ゲームソフトを「電子情報として顕現したカルドセプト」と位置づけ、我々の住むこの世界も実はカルドセプトに創造された世界なのだとほのめかすメタフィクション解釈がなされている。
カルドセプトはカルドラの被造物ではあるが、カルドラの意思を超えた運命を司るかのような描写もある。すなわちカルドラによるカルドセプトの創造も、未来に存在すべきカルドセプトが自らを誕生させるべく運命を定めた結果で、またカルドセプトが砕けて無数のカードとなり、セプターによって集められ新たな世界を創造するという一連の出来事は、カルドセプトが自らを再編し続けるための手段ではないかと考えられている。
リュエードの創造神であり、カルドセプトの製作者である時の女神。カルドセプトにより生み出されていく多数の世界の基であるため、『カルドセプト セカンド』以降では「究極絶対神」の尊称で他の創造神達と区別されている。「ほこら」で発生するイベントなどでその姿を見ることができる。
三極神[]リュエードにおける破壊と創造の摂理を管理する三柱の神々。ただし、ゲーム中では過去にバルテアスが反逆神として封印されているため、抑制神の座は空位となっている。
バルテアス抑制と中立の神。破壊と創造のバランスを取るという仕事の性質上、自主的な判断をするための強い自我を与えられており、自身の世界を創造したいという欲望を抱いてカルドラに反逆した。カルドラの親征によって神としての力を奪われ地の底に封印されたが、カルドセプトが破壊される直前に「カルドセプトを復元した者は、カルドラにいかなる願いでも叶えさせることができる」という呪いを書き込んでおり、後にこの記述を頼んで再起を企むこととなる。カルドラに逆らった「反逆神」ではあるが、セプターによる世界創造の可能性を開いた神として評価し、セプターの守護神とする信仰も存在するようである。小説『ストーム・ブリング・ワールド』では、主人公が「古代の反逆神バルテース」信仰を公言して周囲を驚かせるシーンがある。アティス創造と秩序の神。羽の生えた天使のような姿を取る。「ほこら」で発生するボーナスイベントの際に姿を見ることができる。ガイデス破壊と混沌の神。ただし、ここで言う破壊は、あくまでカルドラの計画に基づいた必要性のあるものを指す。大鎌を構えた悪鬼のような姿を取る。「ほこら」で発生するペナルティイベントの際に姿を見ることができる。四柱神[]世界における地水火風の四元素の働きを司る神。カルドセプトの記述を遵守するよう創られており、バルテアスの創造した魔物であっても、属性が定められていれば元素の加護を与えてしまう。四柱神による元素の管理はリュエード以外の世界とも共有されており、『カルドセプト セカンド』以降の続編にも登場する。「ほこら」で発生する各属性のイベントの際に姿を見ることができる。
セレニア地元素を司る神。三本ずつ対六本の腕を持つ女性の姿を取る。イクシア水元素を司る神。人魚のような女性の姿を取る。ビステア火元素を司る神。四つの目と角、獣の下半身を持つ獣人の姿を取る。テレイア風元素を司る神。面長で痩せた男性の姿を取る。テンプレート:コンピュータゲームテンプレート:コンピュータゲーム
セガサターン版からのバージョンアップ移植。
カードの総数は変わらないが、セガサターン版でバランスが悪いと思われた10種類のカードが廃止され、代わりに新しい10種類のカードが追加されている。サターン版と同じく、361種のカードのうち1種はゲーム中に2枚のカードを合体させないと出てこないので、コレクションできるのは360種までである。また4種類の対戦用マップの追加、操作性の改良がなされ、サターン版にあったバグも修正された。メモリーカードから追加マップを読み込む事ができるようになり、大会や雑誌のCD-ROMなどで配信された。
翌年には廉価版である『エキスパンション・プラス』が発売されている。ゲーム内容は基本的に同じだが、大会でしか入手できなかった物を含め20面もの追加マップが収録されている。また、追加マップはメモリーカードにセーブすることで、通常の「カルドセプト エキスパンション」でも使用可能。こちらは2008年11月26日からゲームアーカイブス(PS3/PSP)で配信されている。
カルドセプトDS[]テンプレート:コンピュータゲーム
『カルドセプト エキスパンション』を基にした移植版。カルドセプトシリーズとしては初の「任天堂ハードでのソフト」であり、(『モバイル』を別にすれば)初の携帯型ゲーム機用ソフトでもある。
ストーリーやカード構成は『エキスパンション』に沿っており、『セカンド』以降は廃止された「種族」などのルールも残っている一方で、チェックポイントたる砦を通過することで魔力を獲得できる「砦ボーナス」、2対2のチームで対戦できる「同盟戦」など、『セカンド』以降の改良点も部分的に取り入れた仕様になっている。『セカンド』以降同様、インターネット通信による対戦や配信(新カードやマップデータのダウンロードなど)が可能。通信対戦は、不特定多数のユーザーから対戦相手を募る「だれでも対戦」と、「ともだちコード」を登録した友人とのみ対戦できる「ともだち対戦」の2種があり、「ともだち対戦」はボイスチャットに対応している。
テンプレート:Main2001年7月12日に、メディアファクトリーからドリームキャスト用ゲームソフトとして『カルドセプト セカンド』が発売された。カードの種類の増加やルールの追加・改訂が行われた続編。本体の数々の通信機能を生かし、ビジュアルメモリによるカード交換や、インターネット機能による対戦や配信に対応している。
2002年9月26日には、セガからプレイステーション2用ゲームソフトとして、カードの追加・調整やマップの追加が行われたバージョンアップ版である『カルドセプト セカンド エキスパンション』が発売されている。通信対戦こそ対応していないもののインターネット機能による配信内容は強化され、長い対応が行われた。
カルドセプト サーガ[]テンプレート:Main2006年11月22日に、バンダイナムコゲームスからXbox 360用ゲームソフトとして『カルドセプト サーガ』が発売された。
カルドセプト(ニンテンドー3DS)[]テンプレート:コンピュータゲーム2012年6月28日に、任天堂からニンテンドー3DS用ゲームソフトとして『カルドセプト』が発売された。任天堂との共同開発で、『サーガ』までの全カードから厳選・調整したものになっており[1]、ソロプレイのボリュームも充実している[2]。
当初、『セカンド エキスパンション』をベースとした『カルドセプトDS 2』として開発されていたが、ダウンロードプレイの実装がニンテンドーDSでは困難であったことなどから、開発途中でニンテンドー3DSに変更となった[3]。ローカルプレイやインターネットによる通信対戦にも対応しており、同盟戦はルール改定がされている[2]。
とっつき難いという同シリーズのイメージを払拭させるため、インターフェイスの改良やチュートリアル機能の充実がなされている[4] ほか、初心者向けの宣伝活動[5][6] にも力を入れている。
携帯電話用にアレンジされた外伝的作品。NTTドコモのFOMA900シリーズ以上、WIN、S!アプリ対応。2006年3月6日にiアプリ向け(月額税込み315円)に、11月1日にS!アプリ向け(1ダウンロード税込525円)に、ドワンゴにて配信されている。
「アナザーチャプター」という名前が示す通り、内容は家庭用ゲーム機版から大きく変更されており、ほぼ別物と言っても良い。カードを集め、それらによりブックを構築するというシステムは共通するものの、ダイスを振ってマップを周回するのではなく、マス目にクリーチャーを配置して、移動させながら相手セプターを倒すというシミュレーションRPGのような2人対戦ゲームになっている。これにより名前は同じでも能力が大きく変更されたカードが多数ある。アイテムカードは家庭用では1度限りの使い切りだが、モバイル版では耐久力が設定され、複数回使用可能になっている。
サーバとの通信回数が多くプレイ環境はあまり快適とは言えない。
テンプレート:脚注ヘルプテンプレート:Reflist
テンプレート:Video-game-stubテンプレート:カルドセプトzh-yue:Culdcept
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