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Smallwikipedialogo.png | このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はソニック ロストワールドにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |
テンプレート:コンピュータゲーム『ソニック ロストワールド』(Sonic Lost World)は、2013年10月24日にセガから発売されたアクションゲーム。対応機種はWii Uとニンテンドー3DS。
360度のチューブ状の地面や球体の地形などでステージが構成されているのが本作の最大の特徴で、この地形によってこれまでのソニックシリーズ以上に自由なルートをプレイヤー自身が構築する事ができ、新たにパルクールアクションが追加された事で、壁や段差をノンストップで駆け抜ける事が容易になった。『ソニック カラーズ』や『ソニック ジェネレーションズ』に登場したカラーパワーも引き続き登場し、新しいウィスプも登場している[注 1]。
世界観やステージデザインはメガドライブ時代のソニックシリーズをモチーフとしており[1]、『NiGHTS』や『ジャイアントエッグ』などといった、かつてソニックチームが手がけて来たゲーム作品の要素も本作に盛り込まれている。一方その360度の地形やポップなステージデザインから、デビュートレーラーを公開した当初は「(任天堂の)『スーパーマリオギャラクシー』と似ているのではないか?」と指摘されたらしく[2]、この事にプロデューサーの飯塚隆は海外メディアのインタビューで、「ステージのチューンナップに差し掛かった時に、フィールドの雰囲気がマリオギャラクシーに近い事に気がついた」と明かしている[3]。
Wii U版はゲームパッド単体でのプレイや、Miiverseによるアイテム共有、テレビ画面とゲームパッドの画面を使用した2人ローカル対戦・協力プレイに対応し、ゲームパッドを生かした直感的な操作でカラーパワーを使用する事が出来る[4]。ニンテンドー3DS版は携帯機で初めて本格的な3Dフィールドを実現し、Wii U版同様の協力プレイや1つのカセットでのダウンロード対戦、オンラインによる4人対戦にも対応している[4][5]。イベントにはWii U版と同じムービーが使用されているが、いくつかのムービーは未収録となっている[注 2]。
今作のソニックは通常の走行が遅くなっているが、これは最近のシリーズ作品におけるソニックのスピードが速すぎて難しいという意見を反映させたもので、初心者でも安心してプレイ出来るように心がけられている。だがトリガーボタンを入力したりスピンダッシュを行う事で、これまでのシリーズに近いスピードを出す事も可能である[1]。また、Wii U版はシンプルなグラフィックにした事で過去作でのリングや敵が時折見えにくくなる問題を解消し、グラフィック処理も軽減され60フレームを実現した[6]。
10月9日にはニンテンドーeショップからWii U版・ニンテンドー3DS版と共に体験版が配信され、体験版で手に入れたアイテムやスコアはそのまま製品版への引き継ぎが可能[7]。その後12月10日からWii U版の更新データ(ver.3.0.0)が配信された。ゲームの不具合が修正されている他、残りチャレンジ数の初期値の変更や一部のカラーパワーがスティックの操作に対応するなど、ゲームバランスにも調整が加えられている[4]。
尚、今作にはメインテーマは存在するが、サウンドディレクターの大谷智哉曰く「アクションゲームを楽しんでもらうための音楽、というところに本気で取り組んだ」という思いから、近年の作品のようなボーカル曲は採用されていない[8]。
島の小動物達がエッグマンによってさらわれてしまい、ソニックとテイルスはトルネード号に乗ってエッグマン達を追いかけるが、彼の攻撃によってトルネード号が操縦不能に陥ってしまう。何とか機体を持ち直し雲を抜けたその先には、幻の大陸と呼ばれている「ロストヘックス」が浮かんでいた。
『ソニック カラーズ』や『ソニック ジェネレーションズ』で登場した能力で、ソニックがウィスプの力を借りる事で発動する。カラーパワーを使用する際のボイスは同じく立木文彦が担当し、従来のカラーパワーのBGMは新たに作り直された。今作ではストーリーにまったく関わっていないため、ウィスプ達が何故ロストヘックスにいるのかは明らかにされていない[注 7]。
Wii U版 / ニンテンドー3DS版共通[]シアン・レーザーシアンウィスプの力でレーザーに変身する。通常は一直線に進むが、壁やプリズムに当たる事で反射する。Wii U版ではゲームパッドの画面をスライドする事で操作を行うが、スティックとボタンでの操作も可能になっている。イエロー・ドリルイエローウィスプの力でドリルに変身し、海中では3D視点で進む事が可能。Wii U版ではゲームパッドの画面をスライドする事で操作を行うが、シアン・レーザーと同様にスティックとボタンでの操作も可能。また、一部の場所では地表に出ても解除される事はない。インディゴ・アステロイド今作初登場のカラーパワー。インディゴウィスプの力で土星のような姿に変身し、障害物や敵をデブリへと変える。Wii U版は更新データのインストール後、スティックでも操作が可能。Wii U版のカラーパワー[]クリムゾン・イーグル今作初登場のカラーパワー。クリムゾンウィスプの力で鳥のような姿に変身する。ボタンを押す事でダッシュ飛行が可能だが、カラーパワーゲージを消費する。更新データのインストール後、スティックでも操作が可能。オレンジ・ロケットオレンジウィスプの力でロケットに変身し、ゲームパッドのジャイロ操作で進みたい方向を指定する。更新データのインストール後、スティックで照準を合わせる事が可能。マゼンタ・リズム今作初登場のカラーパワー。マゼンタウィスプの力で音符に変身し、タッチした場所へ向かって進む。ゲームパッドに表示されている音符をタイミングよくタッチし続けるとリングを獲得出来る。グリーン・ホバーグリーンウィスプの力でホバーに変身する。通常はゆっくりと飛行するが、並んだリングに乗ればライトダッシュのような高速移動が行える。ブラック・ボム今作初登場のカラーパワーで、Miiverseを利用や追加ステージ、一部のミッションをクリアする事でブラックウィスプの入手が可能。ランクが設定されており、ランクが大きければ大きいほど巨大な爆弾となり、破壊力が増す。更新データのインストール後、スティックでも操作が可能。ニンテンドー3DS版のカラーパワー[]アイボリー・ライトニング今作初登場のカラーパワー。アイボリーウィスプの力で稲妻のような姿へと変身し、電気を使う仕掛けを起動したり、特定の仕掛けを利用する事でロープアクションのように移動する。グレイ・クエイク[注 8]今作初登場のカラーパワー。グレイウィスプの力で鉄球に変身し、ニンテンドー3DSのジャイロ操作で移動する。特定の壁を破壊する事や、空中から落下すると衝撃波を発し、その衝撃で大型のスイッチを押す事が可能。レッド・バーストレッドウィスプの力で炎に変身し、チャージをしてからボタンを放つと大爆発を起こす。タイミングよくボタンを押す事で、空中を素早く移動する。今作ではアイテムをいくつかストックする事ができ、いつでも使う事が出来るようになった。Wii U版ではアイテムにランクが設定され、Miiverseを利用するなどでアイテムのランクが上がり、アイテムの効果がより強化される。ニンテンドー3DS版ではテイルスラボで生産する事が可能で、ラボの改築が進むほどに多種多様のアイテムの生産が出来るようになるが、生産するにはステージクリア毎にもらえるマテリアルが必要となる。ここではその中の一部を記載。
1UPソニックの残りチャレンジ数が1つ増える。ハイスピードソニックのスピードが一定時間速くなる。BGMは『ソニック カラーズ』のメインテーマアレンジが使用されている[注 9]。無敵無敵状態となり、敵の攻撃を受け付けなくなる。BGMは『ソニック ヒーローズ』のメインテーマアレンジが使用されている。フレイムバリア炎をまとったバリアを張る。バリアが張られている間、炎の攻撃や仕掛けのダメージを受けない。サンダーバリア電気をまとったバリアを張る。バリアが張られている間、電気の攻撃や仕掛けのダメージを受けず、周囲のリングも吸い寄せる。アクアバリア水をまとったバリアを張る。バリアが張られている間、水中での息継ぎは不要。テイルスが開発したソニックの操作をサポートするアイテム。様々なバリエーションがあり、全35種類。Wii U版では2P協力プレイで使用する事ができ、オモチャオのミッションやMiiverseを利用する事でもらえる事がある。ニンテンドー3DS版ではアイテムと同様にテイルスラボで生産する事が可能で、作ったラジコンはWii U版にも転送出来る。こちらも生産するにはステージクリア毎にもらえるマテリアルが必要。
ヘリコプター機体から爆弾を投下して周囲の敵を倒す。せんとうき敵を複数ロックオンし、ミサイルで攻撃する。ステルスきソニックの体を透明にして、敵に気付かせないようにする。ボバークラフトWii U版では機体を広げ足場となってサポートを行い、ニンテンドー3DS版ではラジコンに直接またがる。ききゅうソニックがつかまると、一定時間空に浮く事が出来る。UFOWii U版ではソニック以外の敵の動きを遅くし、ニンテンドー3DS版ではソニックの滞空時間を伸ばす。オモチャオソニックの周りのリングやレッドスターリングなどをロックオンして回収する。ニンテンドー3DS版のテイルスラボで生産するには、一定の条件を満たす必要がある。『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』と同様に、今作の各ステージは「Act(アクト)」ではなく「Zone(ゾーン)」と表記され、1つのエリアには基本的にWii U版は4つのゾーン、ニンテンドー3DS版はラバーマウンテンを除き3つのゾーンとボスステージで構成され、同じエリアでもゾーンごとに全く異なるスタイルに仕上がっている[2]。
Wii U版では他にもサーカスミニゲームや、特定の条件で出現するミニゾーンといった寄り道要素があり、一部ゾーンはある程度小動物を救出しないと出現しない。また、対戦モードではフィールドの構成やカメラワークが異なっている。ニンテンドー3DS版でも特定の条件を満たすとエクストラゾーンが出現する他、ストーリーをクリアするとハードモードが解禁し、ゾーン内にリングがほとんど出現しない、敵や一部の障害物の変更や新たなフィールドの追加など、難易度が非常に高い。
ウィンディヒル(Windy Hill)ロストヘックスの放牧的な平原地帯。地下には広大な洞窟が広がる。デザートルーインズ(Desert Ruins)ピラミッドや遺跡が点在する広大な砂漠で、巨大なミミズ生物が生息する危険地帯。Wii U版にはその上空に巨大なハチの巣やスイーツが浮遊しているエリアがある。トロピカルコースト(Tropical Coast)ロストヘックスに広がる熱帯地帯。チューブ状の地面にも海が広がっている特殊な地形をしており、様々な巨大フルーツが自生する。フローズンファクトリー(Frozen Factory)雪原地帯に建造されたエッグマンの秘密基地。Wii U版では氷上でトリガーボタンを押すとスケート走行になる。サイレントフォレスト(Silent Forest)ジャングルに建造されたエッグマンの前線基地。深部には古代遺跡が広がっている。スカイロード(Sky Road)ロストヘックス上空に浮かぶ雲の世界。Wii U版とニンテンドー3DS版では雰囲気がかなり異なる。ラバーマウンテン(Lava Mountain)ロストヘックスの火山地帯で、深部にはエッグマンの要塞が建てられている。ヒドゥンワールド(Hidden World)ラバーマウンテンのクリア後、Wii U版のみ行く事が可能なステージ。摩訶不思議な空間であり、ミニゲーム集に近い。スペシャルステージ(Special Stage)ニンテンドー3DS版のみ、リング50枚を持ってゴールへ到達するとスペシャルステージへ行く事が可能。制限時間内にニンテンドー3DSのジャイロ操作でソニックを動かしオーブを全て集めると、カオスエメラルドを入手出来る[4]。Wii U版の追加ダウンロードコンテンツで、ニンテンドーeショップから全て無料で配信されている。
ナイトメア(Nightmare)10月24日より配信開始。『NiGHTS』の世界観や敵をモチーフにしたゾーンで、主人公のナイツも少しだけ登場。ヨッシーアイランドZone(Yoshi's Island Zone)12月19日より配信開始。任天堂の『ヨッシーアイランド』をモチーフにしたゾーンだが、ステージデザインは『ヨッシーストーリー』が元になっている。他にもリングがコインに、レッドスターリングはスペシャルフラワー、敵はヘイホーとパックンフラワーへと変更され、ヨッシー本人(声 - 戸高一生)もタマゴをゴールに持ち帰ると登場する。ゼルダの伝説Zone(The Legend Of Zelda Zone)2014年3月28日より配信開始。任天堂の『ゼルダの伝説』シリーズの世界と要素をモチーフにしたステージ。前半はハイラル平原、後半はドドンゴの洞窟を謎解きしながら進んで行く。このゾーンに限りリング制ではなくハート制になり、ソニック自身もリンクの衣装を着用する。またハートの器やルピーを集める要素や、デクナッツやスタルベビーなどのシリーズでおなじみの敵が登場する他、『スカイウォードソード』のリンクもゲスト出演している。インターネット通販サイト『エビテン』では、本作とトートバック、手書きソニックマグカップが同梱されたDXパックが販売され[注 10][11]、ニンテンドー3DSLLのオリジナルカバーケースやスペシャルセレクションCDなどが入った「キャラクターケースセット」、ソニックとテイルスがモチーフなっているイヤホンジャックやイヤホンがセットの「キャラクターイヤホンセット」も発売日と同日の10月24日から数量限定で販売された[12]。
テンプレート:Main今作のサウンドディレクターは概要の通り、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006)』や『ソニック ワールドアドベンチャー』などでサウンドプロデュースを手がけた大谷智哉であり、サウンドプロデュースは彼の他、江口貴勅と幡谷尚史が担当した。交響楽が多くイベントミュージックのパフォーマンスのために、ソニックロストワールドセッション交響楽団を新たに構成している。
テンプレート:Video-game-stubテンプレート:ソニックシリーズテンプレート:Link GA
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