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Smallwikipedialogo.png | このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はぼくは航空管制官シリーズにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |
テンプレート:Redirectテンプレート:コンピュータゲームシリーズぼくは航空管制官シリーズ(ぼくはこうくうかんせいかんシリーズ)は、1998年9月から株式会社テクノブレインより順次発売されたWindows対応の日本初の航空管制シミュレーションソフトのシリーズである。通称・略称はぼく管シリーズ(ぼくかんシリーズ)、ぼく管である。2013年現在、第三シリーズであるぼくは航空管制官3まで発表されている。
元々はPCゲームであったが、プレイステーション版[1]、プレイステーション・ポータブル版、ゲームボーイアドバンス版、携帯電話・PHS版[2]、ニンテンドーDS版、ニンテンドー3DS版[3]、iOS版[4] など派生ソフトも生まれている。日本国外への移植も行われており、北アメリカ・ヨーロッパ向けに英語版のI Am An Air Traffic Controller[5][6] やAir Traffic Chaos[7] がリリースされているほか、台湾向けには中国語版の夢幻飛機場[8] が発表されている。
それまでの航空業界を題材としたシミュレーションゲームは、航空機の操縦を目的としたゲーム[9] や、航空会社を題材とした経営シミュレーションゲーム[10] などがあった。前者は飛行機の操縦、後者は航空業界をメインとしていたのに対して、ぼくは航空管制官シリーズでは航空交通管制をメインとしたところが最大の特徴である。プレイヤーは航空管制官となって、航空機の飛行・離着陸・地上移動について指示を行う。
一般に、フライトシミュレーションなどの航空系のゲームは多くの専門知識を要求し、操作も高度な技術を要することが多い。場合によっては、英語の語学力[11] やNATOフォネティックコードなどの知識も要求される。しかし、本ゲームは『お子さんから年配者まで、幅広い年齢層の方にお楽しみいただける、ちょっぴり知的な頭脳ゲームです』[12] と銘打たれており、簡単な操作で気軽にプレイできる工夫がなされている(一部キーボードのショートカット機能を利用することも可能だが、基本的にマウス操作でゲームは完結する)。簡単な操作性に加えて、ゲーム初心者・航空初心者向けのチュートリアルも用意されており、ゲームをはじめるにあたって航空に関する知識はほとんど不要である。このように初心者向けに多くの配慮がなされているが、航空の知識をもつ中級者・上級者も楽しむことができ、プロフェッショナルのパイロットや航空管制官、あるいは、それらを目指す人々にも、このゲームの愛好家がいるという[13]。
ゲームのジャンルは航空管制シミュレーションである[14](初期作品はシミュレーター色は強くなかったが、後期の作品では現実を忠実に再現するシミュレーターの要素も強い)。一方で、航空機を配する工夫に知恵を絞るパズル風シミュレータとしての特徴もあわせもっている[15]。
1990年代、ぼくは航空管制官シリーズを開発するようになるまでは、テクノブレインはPCソフトの外注をしていた。当時は、不況の影響で先行きが不透明になるなか、芦達剛(代表取締役)らは新しいビジネスモデルを模索していた。そのころ、社員を率いて大阪国際空港へ飛行機を見に行くことがあったという。そこで『飛行機は眺めているだけでも楽しい』[13] と感じた芦達は、『飛行機を眺めるソフト』[13] を創ろうと思いいたった。ただ飛行機を眺めるというだけの商品では芸がないので、そこに航空交通管制の要素を加えることにしたという。しかし、当時のテクノブレインのソフト開発は外注専門で、自社製品を創るノウハウはまだなかった。そんな会社が自社製品を売り出すことはリスクを抱えることになるが、議論の末、初代ぼくは航空管制官の制作にのりだすことになった。
当初、テクノブレイン社内に航空交通管制の専門知識はほとんどなかったが、一般財団法人航空交通管制協会に監修をしてもらえることになった。空港などにも足しげく通い、取材を重ねた。(プレ取材の段階では、特に空港側にアポイントメントを取らずに行くこともあったうえ、飛行機ではなく建物の写真[31] を重点的に撮影していたため、警察官に職務質問されることもあったという) 取材にあたっては、地元航空ファンから、その空港のマニアックな詳細な情報を仕入れたという。その後、正式に空港事務所に取材に行き、詳細を詰める作業を行った。こうして得た情報を基に開発が進められることになった。
開発にあたっては、当時の芦達はDirectXの詳細な仕組みまでは理解が及んでいなかったという。そこで、DirectXについて勉強に勉強を重ね、ついにはそれを凌駕する自前のライブラリを作り上げるまでになった。結果、グラフィックスからサウンド、オーサリングに至るまで、ほとんどテクノブレインの独自規格が作られたという[13]。こうして、初代ぼくは航空管制官は世に出ることになった。
発売後、初代ぼくは航空管制官は好調な売り上げを記録し[32]、以後、同社の目玉商品となった。
ぼくは航空管制官2[]ぼくは航空管制官2(2001年10月18日発売)の開発では、ちょうどアメリカ同時多発テロ事件(同年9月11日)に時期が重なってしまった。当時、テクノブレインではエアラインとの重要なやりとりを行う時期であったが、エアライン側はそれどころではない事態に陥ってしまっていた。ゲームに実在のエアラインを登場させるうえで必要な使用許可も危ぶまれていたようだが、忙しい合間を縫って全日本空輸の担当者が『(テロで大変なこのようなときにこそ)こういうソフトが必要だ』[13] と芦達に伝え、ゴーサインを出したという。のちになって、ぼく管は一介のゲームソフトではなく『航空業界の信頼』[13] を背負うことになったのだ、と芦達は語っている。こうして、アメリカ同時多発テロ事件の約1ヶ月後の10月18日にぼくは航空管制官2 東京ビッグウィングAはリリースされた。
ぼくは航空管制官シリーズに共通のルールは概ね以下のとおりである。
以下に、ゲームに登場する一般的な旅客機の出発・到着便の流れを示す[34][35]。ただし、有視界飛行(計器などに頼らない目視での運行)をする航空機や軍用機などはこの限りではない。
ゲーム中において、ステージによっては機体などにトラブルが発生することもある。しかし、ゲーム中とはいえ実在の航空会社に深刻なトラブルを発生させることを避けるため、テクノエアという架空の航空会社を登場させ、シナリオ上のトラブルを発生させている[37][38]。これまでに、テクノエアは大小様々なトラブルを起こしているものの、機体を全損したり、死傷者を出したりするような大事故は起こしていない。ぼくは航空管制官3 大阪パラレルコンタクトに特に多く登場している。
テクノエア(TechnoAir)は略称・愛称、コールサインであり、正式名称はTechnobrain Airlinesである(航空会社コードはTBA)。航空事業者としてのテクノエアは、DHC-8のような小型機からボーイング747のような大型機、ボーイング727Fを中心とした貨物機、飛行船、果てはF/A-18Eなどといった戦闘機まで保有している。路線は日本国内の長距離・短距離路線から国際線までと幅広く就航しているという設定になっている。ノーマルカラー(ホワイトとライトブルー)、”エコボン”さながらのグリーン塗装、ましてやゴールド塗装機まである。
便番号 | 就航区間(発-着) | 機種 | 備考 |
---|---|---|---|
96 | 羽田-女満別 | A300 | 東京ビッグウィングAに登場。6:10分発のダイヤが組まれている |
326 | 羽田-帯広 | DC-10 | 東京ビッグウィングAに登場。11:38分発のダイヤが組まれている |
662 | 伊丹-福岡 | 747-400 | 福岡オリエンタルウイングスに登場。12:40分着のダイヤが組まれている |
153 | 福岡-伊丹 | DHC8-400 | 大阪インターシティエアポートに登場。16:00分着のダイヤが組まれている。青を基調とする配色のテクノエアの機材にあって珍しく、なぜか金色の塗装がなされている |
2007 | 関空-アンカレッジ | 727 | 関西ブライトリーパスに登場。8:36分発のダイヤが組まれている |
- | ツェッペリンNT | 関西ブライトリーパスに登場。18:08分着の飛行計画が組まれている。左舷にはテクノエアのA300、右舷には同社の747が描かれている。機体番号はJA02TA。架空の関連会社Technobrain Airship Services(航空会社コードはTAS)の所属 | |
2232 | 那覇-福岡 | A300貨物機 | 沖縄ブルーコリドーのファンステージに登場。10:05分発のダイヤが組まれている。登録番号はJA5963 |
8864 | 関空-那覇 | A300貨物機 | 沖縄ブルーコリドーのファンステージに登場。13:05分着のダイヤが組まれている。登録番号は同じくJA5963 |
1998 | 遊覧飛行 | F/A-18E | 沖縄ブルーコリドーのファンステージに登場。13:10分発の飛行計画が組まれている。登録番号はJA3396 |
9696 | 那覇-羽田 | 747-100 | 沖縄ブルーコリドーのファンステージに登場。13:30分発の飛行計画が組まれている。黒一色に「デクノ省」の塗装で、NASAのスペースシャトル輸送機を模した機体。登録番号はJA4649 |
305 | 伊丹-福岡 | 737-500 | 大阪パラレルコンタクトに登場。移動のみで出発はしない。登録番号はJA600I |
270 | 伊丹-三沢 | A300 | 大阪パラレルコンタクトに登場。10:05分発のダイヤが組まれている。登録番号はJA8080 |
441 | 伊丹-長崎 | A300 | 大阪パラレルコンタクトに登場。10:15分発のダイヤが組まれている。登録番号はJA8086 |
8210 | 松本-伊丹 | DHC8-400 | 大阪パラレルコンタクトに登場。11:10分着のダイヤが組まれている。登録番号はJA2413 |
1002 | 新千歳-伊丹 | 777-300 | 大阪パラレルコンタクトに登場。12:20分着のダイヤが組まれている。登録番号はJA386I |
829 | 伊丹-羽田 | A300 | 大阪パラレルコンタクトに登場。11:45発のダイヤが組まれている。登録番号はJA8080 |
12 | 福岡-伊丹 | 777-300 | 大阪パラレルコンタクトに登場。14:25着のダイヤが組まれている。登録番号はJA286I。テクノエアは通常青色系だが、この機体は珍しく緑色ベースの塗装となっている。 |
7065 | 但馬-伊丹 | DHC8-400 | 大阪パラレルコンタクトに登場。14:19着のダイヤが組まれている。登録番号はJA3526。153便と同じく金色の塗装。 |
5073 | 伊丹-隠岐 | DHC8-400 | 大阪パラレルコンタクトに登場。13:55発のダイヤが組まれている。登録番号はJA2413 |
296 | 伊丹-鹿児島 | A300 | 大阪パラレルコンタクトに登場。16:45発のダイヤが組まれている。登録番号はJA8080 |
523 | 伊丹-宮崎 | A300 | 大阪パラレルコンタクトに登場。16:20発のダイヤが組まれている。登録番号はJA8086 |
765 | 羽田-伊丹 | ボーイング777-300 | 大阪パラレルコンタクトに登場。18:40着のダイヤが組まれている。登録番号はJA386I |
1102 | 奄美-伊丹 | 737-500 | 大阪パラレルコンタクトに登場。18:40着のダイヤが組まれている。登録番号はJA600I |
遊覧飛行 | セスナ172 | 仙台エアマンシップに登場。8:30分発、11:23発の飛行計画が組まれている。登録番号はJA77TB | |
遊覧飛行 | セスナ172 | 仙台エアマンシップに登場。11:06分発の飛行計画が組まれている。登録番号はJA78TB | |
110 | アンカレッジ-羽田 | 747-400F | 東京ドリームゲートウェイに登場。9:20着のダイヤが組まれている。登録番号はJA01TB |
125 | 羽田-香港 | 747-400F | 東京ドリームゲートウェイに登場。16:35発のダイヤが組まれている。登録番号はJA02TB |
119 | アンカレッジ-羽田 | 747-400F | 東京ドリームゲートウェイに登場。17:50着のダイヤが組まれている。登録番号はJA01TB |
テンプレート:Otheruses
ゲーム中でテクノブレインのオンラインショップであるAirShopの商品を運送する架空の航空会社AirShop(えあしょっぷ)が登場する。AirShopはコールサインでもある。また航空会社コードはASPである。
ユーザー登録者のみを対象として行なわれている販売形態で、一般発売の概ね1ヶ月前にはユーザーへ先行予約の通知メールが届く。メール内で指定されたアドレスから申し込みすると、一般発売の1週間程度前にはユーザーの手元に届くというもの。このため、ユーザー登録者は一般発売前に無理なく全ステージをクリアすることも可能である。メーカー公認のフライングゲットといえる事例であり、ユーザー登録者への特典としてのみならず、不正コピー防止策としての側面もある。
テンプレート:Aviation-stubテンプレート:Video-game-stub
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