変数

変数とは、マクロが実行される度に変わる可能性のある（変わってほしい）値を、そのまま値を記述する代わりにマクロの組み立て段階で記述しておくための仕組みです。

 

変数の名前と値

変数の名前に意味はありません。マクロが実行される（各種トリガー・アクションが実行される、条件判定がされる）際に、指定した変数の値に置き換わって実際の動作が行われます。変数を作っただけでは何も起きないということに注意しましょう。

ほとんどの場合、実際にマクロを動作させる時（必要なアクションの直前）に指定した変数に欲しい値が入るよう、変数を設定するアクションを設定する必要があります。

 

変数の種類

Macrodroidのバージョンアップに合わせて、「変数」も数多くの拡張がなされています。「配列」など「変数」の範囲では扱いきれないような機能も含まれているので、一般的な情報との差異には注意する必要があります。（このページでも「配列」等、より高度な機能については解説がそぐわない場合があります）

 

変数の種類では作成した変数がどのような値を保持できるかを指定します。このような区分けとしては、一般的には「変数の型・変数のタイプ」と呼ばれます。

指定した種類によって、単純な値一つを扱うだけでなく、計算結果を保存したり、文字を繋げたり・切り取ったりした結果を保存できたります。

ただし、よくあるプログラミングやスクリプトのように、計算しつつ文字列として整形するといったような1行表記ですべてをこなすような手法にはほとんど対応していません。中間処理を行うために、そのための変数を用意して、中間処理のアクションを組み込むというような場合もでるでしょう。

 

変数の型変換

異なる種類の変数を使って値を設定した場合、選択した変数の種類に応じて値の変換が行われます。このような動作のことを一般には変数の型変換と呼ばれます。

 

Macrodroidでは、変数の種類に応じて変数の設定で計算式が使えるかどうかなどが変わるため、中間処理のために適切な変数を新たに用意して都度値の入れ替え処理が必要になったりします。

 

たとえば「11時」の3時間後の時間を知りたいなど、テキストの中から数字を取り出して数字部分の計算を行ってからまた文字列を作るような場合、文字列を分割した後、計算用の変数に値を設定してから再度文字列としてつなげるのような手順をとる必要があります。

このとき、文字列から「11」だけをとりだして「種類：整数」の変数に値を設定すると、型変換が行われます。（「11」という文字列から「11」という数値に変わる。文章上の表現では違いがわからないが、システム上の扱いは違うので、計算式を使った結果を求められるようになる）

また、「種類：整数」の変数に小数の値を設定しようとするとき、「小数点以下の値が消える」という現象が起きます。このように型変換の結果、扱えない部分の値が消える場合もあります。

 

グローバル変数、ローカル変数、マジックテキスト

Macrodroidでは変数として扱われるものに大きく分けて、グローバル変数、ローカル変数、マジックテキストの３種類があります。

グローバル変数、ローカル変数はユーザーが名前を決めて、値の設定もユーザーが行う変数です。グローバル変数はマクロを跨いで使用することができ、ローカル変数は設定したマクロ内でしか使用することはできません。それ以外の違いはなく、すべての変数をグローバル変数として作成しても問題はないですが、変数の数が増えてくると管理に問題が発生するようになります。なるべくローカル変数を使うよう心がけましょう。

マジックテキストはMacrodroidがデフォルトで用意しているグローバル変数です。ただし、ユーザーが直接値を書き込むことはできません。用途が決まっていて、マクロの実行時に自動で変数の設定を行ってくれるグローバル変数とみることができます。（「クリップボードのテキスト」のような例外あり）