ルパン三世_Wiki
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ルパン三世 | |
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アニメ:ルパン三世(TV第1シリーズ) | |
原作 | モンキー・パンチ |
監督 | 大隈正秋 |
キャラクターデザイン | 大塚康生 |
音楽 | 山下毅雄 |
アニメーション制作 | 東京ムービー |
製作 | トムス・エンタテインメント |
放送局 | よみうりテレビ系列 |
放送期間 | 1971年10月24日 - 1972年3月26日 |
話数 | 全23話 |
コピーライト表記 | ©モンキー・パンチ/TMS・YTV |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『ルパン三世』(ルパンさんせい)とは、アニメ『ルパン三世』の作品群の内、連続テレビシリーズとして1971年10月24日-1972年3月26日に本放送したシリーズ。
後続するシリーズとの識別のため、タイトルに第1シリーズ・第1期などと付記することがある。
演出
舞台
レギュラー
衣装
愛車
テンプレート:出典の明記
初めに演出のオファーを受けたのは芝山努だったが、当時『天才バカボン』の製作に加わっていたため、『TV第1シリーズ』に先んじて製作されたパイロットフィルム版の制作のみに留まる。代わって人形劇などを手がけていた異色の演出家、大隅正秋に演出が依頼される。製作会社東京ムービーの当時の社長藤岡豊が、大隅の演出した『オバケのQ太郎』のオープニングを気に入っていたからである。「初の大人向けのアニメを作ろう」と言われた大隅は意気投合し、「中学生以下の視聴層は全くターゲットにしていなかった」と語ってる。原作のアダルトな雰囲気が強く出た作風に、当初アニメ化に難色を示していた原作者モンキー・パンチもパイロット・フィルムを見て「ぜひやってくれ」と言わしめた。
大隅は絵が描けないため、作画監督として芝山努の元同僚、大塚康生が抜擢される。当時、東映動画に所属していた大塚は、東映を退社して東京ムービーの下請けをやっていたAプロダクションに移籍した。そして、大隅・大塚両者の話し合いでテレビ用のルパン三世や峰不二子の人物造形が決まった[3]。
パイロットフィルムではルパンの声は広川太一郎が演じていたが、広川のスケジュールの都合上出演が難しくなり、新たにテレビ用の声優を選ぶことになった。演出の大隅が色々な芝居の舞台を見て回った結果、山田康雄が選ばれた。大隈のイメージするルパンは、「しらけ世代の人物」で、祖父の多くの財宝を受け継ぎ、大邸宅に住み、物や金でアクセクせず、倦怠(アンニュイ)をまぎらわすためにときたま泥棒をし、場合によっては敵対する相手を手にかける事にも躊躇しない、という設定だった。飄々としていながら時にニヒルで、どこか暗さのある舞台上の山田は、まさに大隅のイメージするルパン像にぴったりだった。
パイロットフィルム製作から2年たち、ようやく大阪のよみうりテレビからTVアニメ化することが決定される。この様な試行を経て大人向けに製作され、そして新聞広告などにも大人向けとして広告されたそれまでにないアニメとしてスタートしたが、視聴率は厳しいものとなる。当時、アニメは作ればたいていある程度の視聴率が取れると考えられていた時代(例えば、同じ東京ムービーの作品の巨人の星などは20%を超えていた)だったが、初回6%、その後も3%などといった桁違いに低い視聴率をとり、即打ち切りも仕方ない状況だった(同局の歴代ワースト記録で、今も破られていない)。ひとつの原因としては、大人向けと広告したのが、昭和40年代の家庭での倫理観にそぐわず、意識的に子供に見せまいとした親側の圧力などが考えられていた。初回から峰不二子の衣装作画やルパンとのからみ、退廃的な世界観は現代の視点でも扇情的なものであったが、作品の内容そのものはそこまでアダルトではなかった。
第3話の視聴率が出ると、よみうりテレビサイドやスポンサーは、東京ムービー社長藤岡と大隅を大阪に急遽呼び、「この低視聴率はどういうことだ」「子供に人気がない」と問いただした。大隅は「大人向けのアニメを作ったまで」と率直に答えたが、藤岡は「今後は子供向けに改善して立て直す」と約束した。
その帰りに藤岡が大隅に「今後、子供向けの内容でやってくれないか?」と依頼したが「じゃあ子供向けにやって、人気が出る確証はあるんですか?」と反論し「それでは自分は降ろさせてもらう」と番組降板を切り出した。この日を境に、大隅はスタジオに全く入ってない為、引継ぎなどは全くされなかった。(大隅は「誰もこのあと引き継ぐやつなんていないだろう」と考えていた。以降の話も見ず、十数年以上ルパンについての取材も断り続けた。)(NHKBSルパン特集2008年7月29日放送内、制作秘話より)
岐路に立たされた大塚は、東映で一緒に子供向けアニメを作っていた高畑勲と宮崎駿(当時東京ムービーの専属下請け会社であったAプロダクション(後のシンエイ動画)に在籍していた)2人に演出を依頼した[4]。両名は以後原作の影響の強いハード・タッチの作風を中盤以降、徐々に低年齢層向けに軌道修正していく[5]。宮崎は後年、大隅時代からAプロ時代のルパン像の変化を、“退廃したフランス貴族の末裔から、何かうまい話はないかと常にきょろきょろとあたりを見回しているイタリアの貧乏人の子倅への変化”と称している。高畑勲、宮崎駿演出のルパンは、視聴率は9%程度と序盤よりは安定していったものの、約半年後の全23話で放送が打ち切りとなった。
だが、数年後の再放送で夕方の放送枠にもかかわらず20%台という異例の高い視聴率を叩き出し評価が高まり、その質が改めて評価されることとなった[6]。ただし、大隅は後年、再放送の人気が高まった理由を当時のテレビ局で聞いた際、「余計な説明をしていない、新しさが未だにある」など、視聴率が低かった理由と全く同じであった、と語っており[7]、再放送の人気が高まった理由は必ずしも宮崎・高畑両名の参加による路線変更のみにはよらない。そして本放送終了から約5年後、再放送の人気を背景として新作アニメ(『TV第2シリーズ』)が製作される事になった。
宮崎駿は、劇場版『ルパン三世 カリオストロの城』や『TV第2シリーズ』での2作は「第1シリーズでやったことの総棚ざらえ」と称している。『TV第1シリーズ』については「ぼくらはまぎれもなくハングリーだった。スカッとしたおもしろい仕事をやりたいという願望と気力はいくらでもあったのだ」と意欲が強かったことを語っている。しかし「放映中の路線変更は製作を混乱させ、テレビアニメーションの技法が停滞した時期もあって、画面は乱れ、完成度は低く、技術的に見るところのない作品であった」と評している。再放送で人気を得た理由を「ベンツに乗るルパンと大衆車のフィアットに乗るルパンがせめぎあい、結果として番組に活力をもたらしたのが原因では」と語っているテンプレート:要出典。
なお前番組の『巨人の星』からのスタッフが多く流れていた。そのためにスタッフの一人に峰不二子を描かせると星明子と瓜二つの容姿になってしまったという逸話も残っている。
※詳しくは、ルパン三世の登場人物(TV第1シリーズ)及び登場人物ごとのリンクを参照。
オープニングテーマおよびエンディングテーマのタイトルは、放送当時から長年にわたってファンを混乱させる元となっていた。放送当時のシングルレコードはテイチクと朝日ソノラマから発売されたが、「ルパン三世その1」がテイチクではエンディング、朝日ソノラマではオープニングとなっている。後に様々なレコード会社から発売されるようになって以降も、発売元によってテイチクに準ずる場合と朝日ソノラマに準ずる場合があった。コロムビアに至っては、発売時期によってタイトルが逆転したこともある。なお、現在は以下に太字で記したものが正式なタイトルとしてJASRACに登録されているが、CDの種類によっては資料価値を考慮して意図的に旧タイトルを表記している場合もある。
また、レコード用音源の編曲者は馬飼野康二で、放送当時のシングルには表記されていたのだが、その後表記漏れになることが多かったため、山下毅雄が自ら編曲したと誤解されていた時期もある(TV用は山下自身が編曲)。
オープニングテーマは全23話の中で何度も変更され、再放送やビデオ化の際にも一部差し替えが行われていた。また、当時の資料が一部散逸しているため、初回放送時の正確な使用状況については、公式な記録が現存しない。以下に記した使用状況は、初回放送時に最も近いと思われるDVD版のもの。
エンディングテーマは一貫して同じ曲が使用された。但し、曲の終わりに入る(一部を除く)バイクのエンジン音のSEのタイミングにバリエーションがある。
なお、奥田民生によってカバーされている(シングル「イージュー★ライダー」のカップリング曲)。
山下毅雄によるサウンドトラックは、放送直後よりそのマスターテープが紛失しているため、完全な形でのレコード化あるいはCD化が不可能な状態となっている。それでも『TV第1シリーズ』を彩った音楽の音源化を望むファンは絶えず、代替案として過去に3つの企画盤が発売されている。
テレビオリジナルBGMコレクション ルパン三世 〜山下毅雄オリジナルスコアによる「ルパン三世」の世界〜1980年3月25日、日本コロムビアより発売完全新録音による音源を収録しており、メロディー等は劇中で使用されたものと共通しているが、テレビ放映からかなり時間が経って再レコーディングされた事もあり、放送当時のものとは音質やアレンジなどに大きな違いが生じていた。当初は本当にオリジナルBGMを収録する予定だったのだが、締め切りギリギリまで捜索しても音源を発見できず、発売中止にするわけにもいかなかったのでやむを得ず録音をやり直した、というのが真相である。なお、主題歌は、オリジナルLPではSEやパーカッションの音を被せたTVサイズを収録していたが、2度目のCD化の際にフルサイズに差し替えられ、これが長年にわたって流通することになった。2007年に発売された限定復刻盤では、LPと同じ形に戻されている。ルパン三世 '71 ME TRACKS1999年2月21日、バップ(ミュージックファイルEX)より発売アニメ本編を製作工程において作られていたMEテープ(アテレコの前段階に場面に合せて選曲された音楽と効果音だけが収録された音源テープ)を利用し、デジタル処理で再編集を行ったものである。通常、個々の場面でフルレングスで音楽が使用される事はまずありえないため、複数の場面のMEテープを素材に、使用に適した個所を細切れで抽出し、それぞれを繋ぎ合わせて一曲の尺になるように編集が行われている。なお、素材の性質上やむを得ず効果音がそのまま残っている個所が多く、音質も本来レコード化に配慮したものではないため、いずれも芳しくない状態であり、やはりこれも苦肉の策といえる内容となっている。ルパン三世 ザ・ファースト・シリーズ・アンソロジー2003年3月21日、コロムビアミュージックエンタテインメントより発売コロムビアで制作された音源を体系的にCD化する企画「ルパン三世クロニクル」の第1弾として、「ルパン・ザ・シングルス」(コロムビアから発売された全シングルを収録)と同時発売。主題歌のTVサイズの各バリエーションを放送で使用された音声から収録、さらに辛うじてオリジナル音源が残っていた「主題歌I」「主題歌II」のTVサイズ[9]とレコード用フルサイズ、『テレビオリジナルBGMコレクション』の完全復刻という内容になっている。回 | サブタイトル | 放送日 | 演出 | 脚本 | コンテ |
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1 | ルパンは燃えているか・・・・?! | 1971年10月24日 | 大隅正秋 | 山崎忠昭 | 高橋和美 |
2 | 魔術師と呼ばれた男 | 1971年10月31日 | 大和屋竺 | 奥田誠二 | |
3 | さらば愛しき魔女 | 1971年11月7日 | 宮田雪 | 斉九洋 | |
4 | 脱獄のチャンスは一度 | 1971年11月14日 | 佐脇徹 | 佐々木正広 | |
5 | 十三代五ヱ門登場 | 1971年11月21日 | 山崎忠昭 | 小華和ためお | |
6 | 雨の午後はヤバイゼ | 1971年11月28日 | 松岡清治 | 小泉謙三 | |
7 | 狼は狼を呼ぶ | 1971年12月5日 | Aプロ演出グループ | 大和屋竺 | 斉九洋 |
8 | 全員集合トランプ作戦 | 1971年12月12日 | 宮田雪 | 奥田誠二 | |
9 | 殺し屋はブルースを歌う | 1971年12月19日 | 大隅正秋 | 佐脇徹 | |
10 | ニセ札つくりを狙え! | 1971年12月26日 | Aプロ演出グループ | 矢沢則夫 | |
11 | 7番目の橋が落ちるとき | 1972年1月2日 | 宮田雪 | 小華和ためお | |
12 | 誰が最後に笑ったか | 1972年1月9日 | 大隅正秋 | 鶴見和一 | |
13 | タイムマシンに気をつけろ! | 1972年1月16日 | Aプロ演出グループ | 宮田雪 | 斉九洋 |
14 | エメラルドの秘密 | 1972年1月23日 | 岡崎稔 | ||
15 | ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう | 1972年1月30日 | 松岡清治 | 小華和ためお | |
16 | 宝石横取り作戦 | 1972年2月6日 | 七條門 | 出崎哲 | |
17 | 罠にかかったルパン | 1972年2月13日 | 斉九洋 | ||
18 | 美人コンテストをマークせよ | 1972年2月20日 | 松岡清治 | 小華和ためお | |
19 | どっちが勝つか三代目! | 1972年2月27日 | 小山俊一郎 | 棚橋一徳 | |
20 | ニセルパンを捕まえろ! | 1972年3月5日 | 七條門 | 小華和ためお | |
21 | ジャジャ馬娘を助けだせ! | 1972年3月12日 | 松岡清治 | 高橋春男 | |
22 | 先手必勝コンピューター作戦! | 1972年3月19日 | 宮田雪 | 小華和ためお | |
23 | 黄金の大勝負! | 1972年3月26日 | 田村多津夫 | 吉川惣司 |
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