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『WIND DEAD 〜極・RPGツクールXP物語〜』（エンジェル・デッド ～ごく - ものがたり～）は、2022年12月18日に公開された『極・RPGツクールXP物語』のリメイク作品。使用エンジンはWOLF RPGエディター（ウディタ）。作者はロナルド。
クロノア「ウクライナってだれだ！？俺の夢がなにほざいているんだ！」
ウクライナ「あ”てめぇ何いきがってんだよ」
ストーリー
主人公・ウクライナはボーイフレンドのカナダから渡された本を読み、剣と魔法などについて書かれていた本の内容を思い返しながら床に就く。しかし、目を覚ますと友人たちと一緒で、そこは見知らぬ場所。転校していった友人であるカジユの話を思い返すに、その場所は浮遊大陸であるらしく、大陸のどこかにあるワープ装置から家に帰れるという希望を求めて浮遊大陸の遺跡を探索し始める。そして、探索の途中で莫斯教頭という女性に出会うと、彼女は何の脈絡もなくウクライナたちと行動を共にするようになるが、その真意はカジユという少年と魔王をおびき出して倒し、賞金を手に入れることにあった。
その後、同行者の一人である理恵は友人のイタリアの衝動的な行動が原因で一行から離されることとなるが、カジユと出会い、彼とともに元の仲間たちと合流して莫斯教頭の野望に挑む。やがて莫斯教頭が倒されると、友人たちは元の世界へ帰って行くが、莫斯教頭は人間ではない姿に変貌して復活して残ったウクライナとカジユを襲う。すると、吾作もまた姿を変え、莫斯教頭が前世で数々の人々を殺害したこと、彼もまたそこで莫斯教頭に銃殺されたことを明かし、彼女に決戦を挑む。しかし、彼女を倒してもウクライナは友人たちのもとに戻ることはなく、行方不明のまま物語の幕を閉じる。
概要
極・RPGツクールXP物語の「リメイク」という体で公開されたが、蓋を開けてみると全くの別物。ストーリーの大まかなあらすじが極RPGXPの吉野教頭が裏切るシーンまでを申し訳程度に踏襲しているというだけで、そのストーリーもオリジナルのキャラクターと設定を主軸として展開していく。クロノアはウクライナというオリキャラに主人公の座を奪われている上、RPGツクールXP勢は全員が知らないキャラに置き換わっている。また、全キャラクターの顔グラが原作と同じただの色付き長方形。
内容は大まかには『極・RPGツクールXP物語』とどっこいどっこいの作者専用RPGといった感じで、ストーリー部分が異様に淡白な代わりに探索と戦闘の要素は驚くほど水増しされており、特殊技能の多彩さの割に戦術の幅はとても狭いので、ゲームとして見ると非常にテンポの悪い作業以外の何物でもない。
内容
ウディタを用いて制作されているため、戦闘システム自体のポテンシャルは『極・RPGツクールXP物語』に用いられたツクール2000のそれよりも高い。敵キャラクターの体力が可視化されており、ターンの進むテンポもよく、作者側で設定可能な範囲も広いので戦術の幅を広げやすい。前のターンで選んだ戦闘コマンドを記憶でき、ボタンを長押ししているだけで同じ行動をとって戦闘を続けることができる。また、このゲームではエンカウントがシンボル方式なので、戦闘頻度はプレイヤーの手で調節可能。
しかし、エンカウントごとの敵の出現個体数が非常に多い。最初のエリアでは敵は一度に1～2体ほどで襲ってくるが、少し進んだだけで5体以上から最大8体前後で出現するようになり、HPや攻撃力も非常に高くなる。また、編成可能なパーティキャラクターの多く、特殊技能で、非常に幅広い戦術が用意されているように見えるが、実は効率を考えると使える戦術は僅かに限られる。例えば、戦闘開始時点では多数の敵から攻撃にさらされることになるので、それに耐えながら敵の個体数を少しでも早く減らしていくことが最も重要な戦法になる。その場合、編成可能なパーティキャラは防御が固く攻撃に長けたものに限られる。また、特殊技能に関しても、戦闘ごとの敵個体数が異常に多いため、選ばれる特殊技能は自然と全体攻撃技能に限られてくる。その場合、ロマーノが覚える「迫真の追放」は全体に対して即死効果があり、どれだけHPの水増しされた敵の軍勢に対しても何度も使い続ければ最も効率よく全滅に導くことができる。これは全てのボスに対しても効果がある。
つまり、対属性無効化装備が必要な特定の戦闘を除き、ほぼすべての戦闘で、最も威力の高い全体攻撃とロマーノの即死技を使い続けるという脳筋作業戦法しかすることがなく、さもなくば長時間にわたり面白みのないレベル上げと削り作業を続けなければならない。後述のストーリーのアホ臭さも加味して考慮すると、そこまで手間暇かける価値もこのゲームにはない。
ほとんどのアイテムや特殊技能に説明文が設定されていないという不親切さも目立つ。他にも、一部の魔法がタダで使えたり、「サンダーⅢ」を使用しても自身が回復したりと、設定に抜かりのあるところが多く見受けられる。
一方、ストーリーも淡々としている上に説明不足。例えば、莫斯教頭がなぜ浮遊大陸にいて、なぜ仲間に加わるかも一切説明がなく、彼女が物語上の立場では吉野教頭を模しただけのキャラクターである以上、その存在理由も極RPGXPからパクればよいだけのはずなのだが、それすらないので存在そのものが突飛なものになってしまっている。また、ラストバトルの会話から、莫斯教頭は吉野教頭の生まれ変わりで、吾作は吉野教頭に銃殺された人物の生まれ変わりだとすれば、そもそもクロノアやイタリア、ロロなどといった、かつて吉野教頭と同じ場にいた人間が吾作に同行していることは明らかに矛盾だろうし、ここまでくるともはや意味不明。ちなみに、ウクライナはエピローグで行方不明になってストーリーが終わるが、その後のロナルドの作品『極・RPGツクールXP物語if...』では最初からベラルーシというよく分からないキャラを連れて当然のように登場している。
経過
公開後は本スレやWiki掲示板でも目立った感想はなく、成果もないまま進行させられるリメイクの話題に痺れを切らした人物がついに検索してはいけない言葉 Wikiにて作者を誹謗中傷。逆上した作者が同所で暴言を吐き、サイトに常駐する小学生から諭されるという結果に至った。現在こういったゲーム制作の話題は作者のツイッター上で繰り広げられている。
未だに完成する様子はないが、容量削減のために2部作に分割されることとなったらしく、WIND DEADⅡの存在が明らかにされた。RPGツクールVX aceで作り直しが進められていたらしく、しばらく作者のブログにて制作日誌が綴られた。ツイッター進出後は3部作にするかもしれないと語ったが、その後はどういった脈絡か「極・RPGツクールXP物語if...」製作への転向を決めたらしく特に本作に関する話題が見られなくなっていった。
登場人物
主人公は原作とはうって変わってウクライナという全く新しいキャラクターが務めることとなった。また、原作主人公のクロノアは主人公の座から降ろされたとはいえ健在であり、ウクライナと行動を共にすることとなる。他にもロマーノ、ロロ、イタリアなどの原作キャラが主人公と行動を共にする。
アルシェスやバジルといったRPGツクールXPのキャラクターは一切存在しないものの、ザキェツ=マスケントゥ、アナベル=ネイフーといった「ANGEL FANTASY」のキャラを出すことで、RPGXPファンを傷つけないようにする事を第一に考慮したという。しかし、「ANGEL FANTASY」でググっても中国のドールメーカーしか出てこなかったのでこれが何のことなのかは不明。
- ウクライナ - 主人公。冷静な性格の持ち主。
- カナダ - ウクライナのボーイフレンド。事故で声帯を傷めているらしく序盤は一切台詞を発さず、やがて幼女の幻影を追って崖から落下しそうになった西村を助けようとして代わりに落下しパーティから離脱する。後半になって倉地彰に救われていたことが明らかになり、彼の力で声帯まで回復し台詞を発するようになる。クロノアに想いを寄せられており、クロノア自身もそのことを公言しているが、理恵自身は特に気にしていない模様。補助系の魔法を中心に数多く覚えるが、補助よりガシガシ敵のHPを削ることが最も重要視されているこのゲームではあまり需要のあるステータスとは言いづらい。
- 莫斯教頭 - ウクライナと行動を共にする女性。合流場所や言動、顔グラフィックからして極・RPGツクールXP物語 （完全版）における吉野教頭の代替キャラであると思われ、服装は吉野教頭と酷似しているが、髪は真っ緑色で、合流した時は口数が少ない。カジユを捕獲するためにウクライナたちを利用するという目的を序盤でプレイヤーに明かしている。
- カジユ - 「光の大最終魔王」という二つ名を持つ強キャラ。元ネタはニコニコ動画とYouTubeで有名な創価ネタで、創価のテレビ番組「Future 3」の再現ビデオにて、宗教の勧誘に対して「俺は宗教になんか興味ねえんだよ」と言い放って追い返した人物と思われる。
- エルトゥ=ラスクン - アナベルと同じくRPGツクールXPのキャラクターの代替として登場したと思われる人物。ルナたちとともに闇の魔王を倒した人物の一人。
- ザキェツ=マスケントゥ - 上に同じ。
- アリッア - ウェンディの代替キャラと思われる人物。ウクライナたちが2度目に過去世界へ飛ばされた時に、突然彼女の会話から場面が始まる。城の主人に仕える奴隷であり、ウクライナたちと合流して城から抜け出そうと試みる。
- キングマンスチュー - 過去世界で登場するオリジナルボス。
攻略情報
「WD攻略情報」の記事から移動。作者による情報。
- ステージⅠ - 基本的にザコ敵は弱いので楽に倒せると思う。ボスのクリスタルはロロのフレイムなどの全体攻撃があれば楽また、ロマーノの守備力が高いのである程度レベルを高くすることで瞬殺されない。
- ステージⅡ - ザコ敵に属性設定がされているのが多くなっているため、HD敵リストを参考にすると楽に進める。途中でカナダ、イタリア、クロノアがいなくなるため少し進行が難しくなる。ボス１のドラゴンバインは炎に弱いため炎系の魔法で攻撃しよう。ボス２のゴーレムは、クロノアがレベル１０上がった状態で再び仲間になるので恐らくはクラッシュナックルを覚えている。ゴーレムは守備力が高いのでクラッシュナックルで守備力を下げる。
- ステージⅢ - ザコ敵は、技や魔法で戦わなければ倒せない。ボスは、属性攻撃を防ぐ御札で防ぎ第二形態は物理攻撃で戦う。どうしても勝てないという人は、http://www1.axfc.net/uploader/so/678913241のデータを使用してください。
- ステージⅤ - ウクライナと合流した後、すぐに『ラム・ポティーニの逆襲』でおなじみのCruse of the Retardedが出現する。非常にHPとMPが高いため、長期戦を覚悟で挑むべし。
EXボス
- イカマンⅡ - まず、まともな戦術では瞬殺されるのは間違いない。さらに、狂ったようなHPの高さなため、普通は無視するのが一番。倒すに当たって、まず味方の能力は呪文で最大限に強化する。あとは、一番最強の技で攻撃する（せいけんづきやギガデスフレアなど）。MPの消費が半端ないため魔法のミストは大量に買いだめておくこと。
関連項目
- WIND DEAD/データベース
ギャラリー
コメント欄
- smile endってことですね？ -- (名無しさん) 2022-12-28 21:28:57
- そういうことです＾＾ -- (ロナルド) 2022-12-28 22:12:48
- ゴミかな？ -- (名無しさん) 2026-09-21 24:40:06
- ☝黒歴史 -- (名無しさん) 2026-09-23 17:44:48
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