SQLの概要

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2. 1 SQLの概要

SQLは、アプリケーションの開発者がリレーショナルデータベースと相互に通信するためのプログラミング言語。

1970年代後半、米国カリフォルニア州サンノゼにあるIBMの研究所で生まれた。

Structured Query Language(構造化問い合わせ言語)の略で、「エス、キュー、エル」または「シークェル」と読む。

SQLの最大の特徴は、関係代数に基づく2次元の表の集合としてデータを扱うことができること。

 

2.1.1 プログラミング言語としてのSQL

SQLの対象は、データベースに限定されている。すなわち、すべてのSQL文がデータベースへの命令となる。

 

2.1.2 SQLの機能

SQLの機能を大別すると、およそ次のようになる。

  • データの取得・追加・変更・削除
  • データの定義・作成
  • データへのアクセスの制御
  • データの一貫性と整合性の保証

一般に、データベース言語には、データの取得、追加、変更、削除など、データを操作するための機能と、表の作成など、データを定義するための機能が求められる。データを操作するための言語をデータ操作言語(DML: Data Manipulation Language)、データを定義するための言語をデータ定義言語(DDL: Data Definition Language)と呼ぶ。SQLは、データ操作言語とデータ定義言語の両方の機能を備えている。

 

2.1.3 SQLの標準化

SQLの標準化は、ANSI(米国規格協会)とISO(国際標準化機構)の2つの標準化団体によって進められている。

この規格を一般にSQL-92規格、通称SQL2と呼んでいる。

次期規格を一般にSQL-98規格、通称SQL3と呼んでいる。

 

 

2.1 SQLの概要

2.2 SQLのプログラミングインターフェイス

2.3 SQLの構文規則

2.4 データ型

2.5 SELECT文の基礎

2.6 まとめ

 

1. リレーショナルデータベースの基礎

2. SQLの基礎

3. 演算子

4. 関数

5. SELECT文の句

6. 表の結合

7. サブクエリー

8. データの操作

9. 表の作成と保守

10. ビューとインデックス

11. トランザクション

12. セキュリティ

 

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