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カービィのエアライド | |
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KARpackage.png | |
読み: | かーびぃのえあらいど |
英名: | Kirby Air Ride |
品番: | DOL-GKYJ |
ジャンル: | アクションレース |
対応機種: | ニンテンドーゲームキューブ |
プレイ人数: | 1~4人 |
発売日: | 2003年7月11日 Flag_usa.png 2003年10月13日 2004年2月20日 Flag_australia.png 2004年3月30日 |
価格: | 5,800円(税別) |
開発元: | HAL研究所 |
発売元: | 任天堂 |
売上本数: | :約45万本 Flag_World.png: 約135万本(出荷,2020年12月)[1] |
“ | 誰もが遊べる「1ボタンレース」。Aボタンを極めて星となれ! | ” |
—公式サイトより |
『カービィのエアライド』とは、日本で2003年7月11日に発売されたニンテンドーゲームキューブ対応のアクションレースゲームである。カービィシリーズ14作目。
オープニング画面
カービィたちがエアライドマシンと呼ばれる乗り物に乗ってレースをしたり戦ったりするゲーム。レース中に使うのはAボタンとコントロールスティックだけ、というシンプルな操作性が特徴である。大きくルールの異なる3種類のモードが存在する。もちろんコピー能力も使える。また、各モードにはクリアチェッカーと呼ばれるある条件を満たすと空欄が埋まっていくという、いわゆるクリア達成率を示すものがあり、いつでも確認できるしくみになっている。
当時のカービィシリーズでは、アニメ版の放送が始まり、桜井政博はアニメの監修も含めたシリーズ統括ディレクターという立場にあり、『スマブラDX』とも並行して仕事を行っていた。アニメ放送をするにあたって、ゲームの製品群も必要と言うことで、カービィのゲーム企画もいくつか動いていたという。その中でも正統アクションゲームよりも時間がかからないと判断され、レースゲームが製作されることになった。正統シリーズは、『夢デラ』、『鏡』、発売中止のゲームキューブ版が予定されていたという。当時は広範な仕事を見ていた桜井は、基本的に人に任せるところは任せるというスタンスであったが、『エアライド』はほぼすべてを直接的に見て、グラフィックやサウンドを事細かに監修していた。しかし、ゲーム企画が上手く進まずワープスターが1年経っても動かないという状況になり、桜井が本ディレクターになって仕切り直し。素材はすでにできていたので、スタッフの食らいつきもあってそこから3ヶ月半で完成させたという[2]。
『エアライド』が発売され、アニメの放送も終了したことで、役目を終えた桜井はハル研究所を出てフリーとなる。
レースのゲームを作るに辺り、桜井政博は「ドリフト走行が楽しい」と仮定。コントロールを失うリスクと、それで壁を抜けたときの快感というリターンを軸に、更に楽しくする方法として、ドリフト中にチャージが行われるシステムとなった[3]。レースゲームの醍醐味をみんなに体験してもらいたい、ということでボタン1つで操作できる仕様になっている[4]。頂点を目指すタイムアタック的な遊びにのみ集約するのではなく、遊びを広げる方向にデザインされており、その最もたるものがシティトライアルである。シティトライアルは元の計画にはなかったモードであったが、もっと楽しんでもらいたいということで追加されたという[5]。クリアチェッカーは、なんとなく遊ぶものにも達成感を持たせるように作られている。なお、同名のゲームがNINTENDO64で開発が行われていた(第1期・第2期)が、こちらはスノーボード風のゲームで、今作とは無関係のものであるが、発想の元にはなったかもしれないと桜井政博は語っている[2]。
スティックを使う操作はスティックの代わりに十字キーも使える。また、Aボタンを使う操作は代わりにLトリガー・Rトリガーも使える。
通常走行マシンは一部を除き、地面からある程度浮いた状態で、ヘビースター、ハイドラを除き、何もボタンを押さなくとも走行する。また、Aボタンを押すことでプッシュというマシンと地面を擦り合わせてブレーキをかける動作をすることが出来る。この際、マシンにパワーが発生し[6](チャージ)、それが右下のチャージタンクに溜まり、Aボタンを離すことで、チャージの力でダッシュする(チャージダッシュ)。また、チャージは停止中にも可能であり、そのパワーの原因が何なのかは不明である。むやみにチャージダッシュを使うのでは速く走ることはできず、このチャージダッシュの動作をコーナーで行うことで、コーナーでの減速を抑え、かつコーナー終わりでダッシュできる(ドリフト)。ただし、チャージは満タンになってからも行い続けるとオーバーヒートし、溜めたチャージが無くなってしまう。ヘビースター、ハイドラは、チャージを燃料として走るマシンであり、チャージがなくなると停止してしまう。クイックスピン敵やライバルの攻撃には左右に素早くスティックを倒すことで出来るクイックスピンで可能である。ただし、これを使うと、若干スピードが落ちてしまう。スター型(マシンが基本浮いている)とバイク型(マシンが地面に接している)とでは、スター型はカービィも一緒に回るが、バイク型がカービィがこちらを向いて片足立ちしてバイクだけが横倒しで回るという違いがある。このため、ある能力では攻撃範囲に差が生じる。いずれも回転方向は反時計回り。また、ホイールカービィの時は横倒しで、、ウィングカービィとメタナイトはキリモミ回転をする。プラズマカービィの時は使うことができない。クイックスピンは当てる部分により攻撃力が異なり、発動直後で、より相手に密接すると大きなダメージを与えられる。その際は、ダメージ音も大きい。逆に音が小さいときはかすっただけ。これでは大したダメージにならないが、シティトライアルで倒さない程度に相手を攻撃し、アイテムを奪うときは、この「かすり」のほうがいい。壁に向かってクイックスピンをすると弾かれる。この弾かれは加速性能が弱いほど大きく弾かれる。吸い込み・吐き出し・コピー能力吸い込みの動作もAボタンで行う。吐き出しの動作は、スカキャラを吸い込んだ後に自動的に行われる。吸い込んだ敵が能力を持っている場合、能力をコピーし、Aで使用できる(コピー能力)。体当たりシティトライアルのみ、互いのマシンが衝突する、あるいは後ろのマシンが前方のマシンに追突する、いわゆる体当たりでもダメージを与えられる。前者は衝突した2人が互いにダメージを受ける。後者は後ろのマシンがかなり早くないと失敗しやすいが、前のほうにいたマシンだけがダメージを受け、後ろのマシンは無傷となる。コンテナを体当たりで壊せるのも同じ原理である。このテクニックは、スタジアムでは使用不能。体当たりの攻撃力は速度とコウゲキとオモサで決まる。攻撃力は一定値より小さくならなく、10km/h未満では0になる。極めて稀とはいえ、マシンが後方に動いている場合にもダメージを与えることができる。滑空マシンが空中を飛行することを滑空と呼び、段差やジャンプ台から飛び立つことが出来る。滑空時はマシンの速度が上昇したり、道を省けたりと得することが多い。滑空中はスティックによる重心移動で調整が可能である。滑空から着地への移行には、マシンと地面を平行にして着地すると、着地時の減速がなくなる(ナイス着地)。また、滑空時にはAを押すことで真下へ急降下することができる。ただし、急降下した後は、再上昇できなくなる。一部のマシンでは、滑空中にチャージが溜まるものがあり、着地と同時にそのチャージでチャージダッシュが起こる。また、空中ではクイックスピンが出来ないが、トルネイド能力所持中は可能である。仕掛け仕掛けを利用することでレースを有利に進めることが出来る。レールは乗るだけで自動的にレールの終点まで運んでもらえ、速度も上昇する。地面にあるダッシュパネルやスピンパネルは、プッシュまたは着地することで利用できる(ウィリーバイクなどのバイク系は走行時、常に地面に接しているためプッシュする必要は無い)。チャージタンク画面右下にはスピードメーターが一体となったチャージタンクが表示されている。チャージが完全に溜まると、チャージの部分が点滅し最大のチャージダッシュができる。また、スピードメーターは2分割画面までは100分の1まで時速が表示されるが、4分割画面では小数点以下は表示されない。また、速度表示の裏の赤い針は速度をアナログで示している。現在コピーしている能力はチャージタンクの横に表示される。また、北米版では速度表示はmph(マイルパーアワー)になる。ちなみに、スティックと十字キーでは処理が異なるのか、旋回具合がいくらか異なる。主として全マシンに共通するテクニックを記す。
ポンピングAを連打することで、マシンに小回りを効かせ、減速を押さえて、急カーブを回るテクニック。チャージがたまりにくいマシンや旋回能力の低いマシンはこのテクニックのお世話になるだろう。スチールオーガンなどで特に有効。ダブルプッシュ(非公式名称)素早く2回プッシュすること。主にスター型(常に浮遊している)のマシンにおいて、ダッシュパネルを踏むときなどに利用し、成功すれば更なる加速ができる。加速力の低いロケットスターやフォーミュラスターなどのマシンにとって重宝するテクニック(減速もしにくいため)。ただ、あまりにも速いマシンや、加速度の高すぎるマシン(主としてルインズスター)では無駄な行為。スピンパネルでも加速効果があるので同様のことが可能だが、スピンパネルは小さいため難しい。大きなダッシュパネル等では3回以上踏むことも可能。スタースリップライバルマシンの後方につくことでスリップストリーム効果(空気抵抗を軽減する効果)での加速を行うテクニック。マシンによってスタースリップのかかり具合には差があり、ロケットスターでは非常に加速するので、ゼロヨンアタックやシングルレースのギャラックスで記録を作るときに有効である。逆に、メタナイトやヘビースターはスタースリップを発生させることも利用することもできない。空中でもスリップ効果は発生し、ライバルマシンのかなり後方でも効果が持続する。近づけば近づくほど効果が大きくなる。チャージホフク(非公式名称)地面でプッシュ中に重心を前に倒すと、約2km/hで前方にはいずる様に進む。スタートダッシュ時にチャージが長いマシンや、距離の微調整時に便利。エアライドのエンディングでこの技を使っている場面がある。クイックスピン回避(非公式名称)クイックスピンには一瞬無敵時間が生まれるので、これによってパワーアップアイテムの二セモノを緊急に回避したり、ウエライドで追尾するミサイルを回避したり出来る。路面の影響コルダのような路面が凍結していて摩擦が起きにくい場所では、プッシュ時の減速が小さい。そのため、上手く行けばフォーミュラスターでもコルダでいいタイムを出すことが出来る。逆に大きく減速する悪路も存在する。また凍結路面では後述のスリップが生じやすい。スリップバイク型のウィリーバイク等に限られる。コルダのような路面がつるつるの地形ではスリップ現象を起こし、速度が著しく落ちてしまう。プッシュをすれば元に戻る。バイク型マシンの猛ダッシュ時(ハイジャンプなど)でも、起こることがある。今回は吸い込み以外に、コピールーレットの装置、コピーパネル(シティトライアルのみ)でも入手可能である。
ボム爆弾を1つ投げることが出来る。Aを押す長さで距離を調節。爆風の範囲は広い。フリーズAを押すと、周囲に冷気を出す。当たった敵・ライバルを凍らせる。トルネイドクイックスピンを強化する。コピー時にも当たり判定がある。空中でも使用可能。ウィングカービィがマシンから離れ、ウィングカービィになる。強制的にスター型となり、ウィングカービィ専用の速度になるため、速くなる時もあれば遅くなる時もある。加速と滑空能力が上昇するが、チャージは不可能となる。また、クイックスピンの動きがキリモミ回転になる。ファイア前方に火炎弾を連射する。地面に落下した炎はしばらく燃え続け、トラップとなる。OPではブルームハッターを倒している。スリープ眠って操作不可能になってしまうので、スティックをガチャガチャして起こさないと治らない。スリープ中は近づいたライバルを眠らせたり、敵を倒せるという効果がある。ニードルAを押すと針を出す。また、Aを押さなくても当たり判定が存在する。Aボタンを押したときの攻撃判定の発生が早いので、VSデデデで有効な能力。プラズマスティックをガチャガチャしてエネルギーを溜めることで5種類のビームを放つことが出来る。中でも3番目のビームがバトルロイヤル1などで非常に活躍する。また、スーパーデラックスの物と1,2,3番目は異なる。なおクイックスピンができなくなる。ソード前方にいる敵を自動的に斬りつける。後方の敵には反応しない。ただし、スター系マシンでクイックスピンした場合は後ろにも攻撃できる。OPではソードナイトを倒している。マイクコピーした瞬間にマイクで歌い、周辺の敵にダメージを与える。今作では1回しか使えない。ホイールカービィがタイヤになる。強制的にバイク型(常に地面に接している)になり、速度もホイール専用のものになる。能力を持つ敵
能力を持たない敵
エアライドマシンの一覧は、「エアライドマシン一覧」を参照。
詳細は、「エアライド」を参照。
通常のレースモード。ただし、一番始めの状態では使えるマシンがワープスターしかない。詳しくは当該項目参照。
詳細は、「ウエライド」を参照。
コース全体を上から見下ろす視点でレースするモード。各ステージは画面に収まるほど小さいものばかり。詳しくは当該項目参照。
詳細は、「シティトライアル」を参照。
制限時間内で広大な街(シティ)でマシンを育て、育てたマシンを使って何らかの競技(スタジアム)で対決を行う。詳しくは当該項目参照。
詳細は、「スタジアム」を参照。
詳細は、「ドライブ」を参照。
街を自由に走ることができるモード。このモードでのみフライトワープスターが使える。メタナイトやデデデ大王もプレイヤーキャラクターとして使用可能。
詳細は、「クリアチェッカー」を参照。
条件を満たすとマスが埋まっていく。条件とそのごほうび内容の一覧は、クリアチェッカー一覧を参照。
サウンドテストの一覧は、「カービィのエアライド/音楽」を参照。
とあるゲームに付属としてあった「ニンテンドーGC ソフトeカタログ 2003・春」には『カービィのエアライド』のページが存在し、開発時のカービィのエアライドの画像をいくらか見ることが出来る。現状の物との相違点を挙げる。
制作スタッフについては「カービィのエアライド/スタッフリスト」を参照。
言語 | 名前 | 意味・由来 |
---|---|---|
英語 | Kirby Air Ride カービィ エアライド | カービィエアライド |
ドイツ語 | Kirby Air Ride | |
スペイン語 | Kirby Air Ride | |
フランス語 | Kirby Air Ride |
『名探偵コナン』第343話より
2003年12月1日に放送されたアニメ『名探偵コナン』第343話「コンビニの落とし穴 (前編)」のとあるシーンでこのゲームのパロディと思われるパッケージが登場した(画像左下)。カービィのようなキャラの体色は青く(足の色も同じ)、目にハイライトは無く、口は菱形に開いている。また赤いワープスターのようなものに乗っている(ターボスターのようにも見える)。その他、ゲームキューブのロゴのようなものもあり、作品名と思われる「のエ」の文字が見える。原作漫画における該当話は42巻FILE.2「good-bye ジョディ」、FILE.3「蘭の推理」、FILE.4「信じられない結末」であるが、いずれもカービィ関連のパロディと思われるパッケージは登場していない(『ゼルダの伝説』など他ゲームタイトルのパロディと思われるものは存在する)。
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