燃料パック

燃料パック (ねんりょう-) とは、ガープス第3版でのPower Cellの訳語。ガープス第3版では、TL8以降の世界で登場し、さまざまな機器の動力となる電池として利用することができる。この訳語の初出は『ガープス・サイオニクス』であり、後に『ガープス・サイバーパンク』や『ガープス・ベーシック完訳版』にも登場した。

燃料パックのタイプ[]

AパックはAAパックの容量の10倍、BパックはAパックの容量の10倍と、各燃料パックの容量は指数関数的に増えていく。

名称	原署名	寸法と形状	価格	重量	第4版対応	用途と備考
AAパック	AA cell	直径1.5mm、厚さ0.7mmの針の頭のような円盤	$2	0.05g	脳に移植する器具、計算機など。脳に埋め込まれるサイバー装備やマイクロボットなど、小型化が絶対条件の装備に使われる
Aパック	A cell	直径5mm、高さ2mmの円筒形	$10	1g	小型ラジオなどの電力源。超小型コンピュータや短距離通信機など、わずかなエネルギーで作動する装備に使われる
Bパック	B cell	直径1cm、高さ1cmの円筒形	$30	20g	小型の武器や携帯用装備のエネルギー源など
Cパック	C cell	直径2.5cm、高さ5cmの円筒形	$100	200g	個人用火器、工具、装備品などに最もよく使われる。大型の燃料パックを使用する装備でも、Cパックのアダプターが付いていることも珍しくない。
Dパック	D cell	直径5cm、高さ10cmの円筒形	$500	2kg	軍用重火器、大型装置に用いられる
Eパック	E cell	直径10cm、高さ15cmの円筒形	$2000	10kg	価格と重量のみ同一	車輌や支援火器など、多くのエネルギーを必要とする装置に用いられる。大型車輌などでは数10個のEパックが予備電力として使われることもある

原語と訳語[]

原語は Power CellであってFuel Cellではない。そして Power Cellの解説によれば、燃料電池 (Fuel Cell) に限らない記述がある。また、ガソリンや灯油などのような「燃料」として使われている記述はとくになく、主に電気エネルギーのみを提供する電源としての解説しかない。『ガープス・サイオニクス』によると、TL7以下では、家庭用電源や発電機、発電所などから代わりに供給すると記述されている。 プルトニウムや反物質、準安定ヘリウムなどでできている電池などさまざまな設定がされた電池があり、機械に電力を提供するために使われるものが多数あるため、燃料とは限らない。GURPS Ultra-Techでは、Power Cellが燃料電池のようなものである場合は、GMの判断によって爆発物として扱かわれる Power Cell を登場させることもできるので、このような例外的な扱いをするのときのみ「燃料」といえるだろう。Power Cellは英辞郎によると、「動力電池」と訳されている。

第4版[]

第4版では、日本語版に関しては『ガープス・ベーシック【第4版】キャラクター』などにも掲載がなく、未翻訳のGURPS Ultra-Techなどの原書に掲載があるのみとなっている。

GURPS Ultr-Tech では Power Cellの重量と価格に違いがあり、4版に対応した完全に同一の電池は存在しない。Eパックのみが、唯一、価格と重量のみが同一の電池として存在する。他の電池は用途も価格も重量も著しく異なり、互換性がない。また3版では寸法と形状がほぼ円筒形という決まりがあったが、4版では、明確な寸法と形状の記述はない。

さらに、E cell と F cell は合法レベル4の制限が追加されている。

またE cell (Eパック) の容量を超えるF cellという電池が登場している。

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