アーマード・コア_プロジェクトファンタズマ

ページ名:アーマード・コア_プロジェクトファンタズマ

アーマード・コアプロジェクトファンタズマ(ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA)は、フロム・ソフトウェアから発売されたプレイステーション用ロボットアクションゲーム・シミュレーションゲームであり、アーマード・コアシリーズの2作目である。

目次

作品概要[]

通称はPP(Project Phantasmaから)。時期的にはAC1とほぼ同時期だが、エンターブレイン刊行の設定資料『アーマード・コア EXTRA GARAGE Vol.1』によると地球暦158年(AC1の2年後)である。ただしこの設定では、後述する156年の時点で崩壊したレイヴンズネストが存続している点と、ウェンズデイ機関が(156年に崩壊した)巨大企業からの出資を受けているという設定と矛盾する。

ストーリー[]

『地下複合都市「アンバー・クラウン」に侵入して欲しい』

たったそれだけの文面の依頼を引き受けた主人公は、女性レイヴン・スミカと共にウェンズデイ機関と呼ばれる組織と戦う。この機関は強化人間技術を発展させた兵器「ファンタズマ」を開発していた。そして主人公達はファンタズマ奪取を図るレイヴン・スティンガーと死闘を繰り広げることとなる。

特色[]

前作と比較した場合、ストーリーは短くミッション数も少ない(初代ACが47ミッションに対し、本作は17ミッション)。ただし、ウェンズデイ機関という“敵”が存在し、ストーリーは非常に明快である。

今作からの追加パーツなど、一部に極端に性能が高いパーツが存在し、それらを利用することで容易にクリア(勝利)可能という点で、難易度も低いと言える。また、同様の理由で、対戦ではこれらのパーツの使用に制限が掛けられる事が多い。しかし、それらを除いたゲームバランスは良好であると言われる。対戦時に2P側が有利になるPSシリーズの仕様もこのPPまでなら小さいとされる。

一作目を元にパーツを追加し(ただし、前作の隠しパーツはデータコンバートをしないと入手できない)、ストーリー性を高めた作品。前作での隠し要素としての「強化人間」についても触れられている。この頃、AC対ACでの戦いを作品に入れようとする考えが広がり、以降のシリーズでは「アリーナモード」が加えられる。

また前作では、最終ボスが動かず攻撃もしないコンピュータだったのに対し(その道のりに登場するナインボールがボスであるとの意見もある)、今作は攻撃力の高い最終ボスが存在する。

登場キャラクター[]

スミカ・ユーティライネン (声:長沢美樹)主人公に対して依頼を発信した人物。21歳の女性で人種的には日系フィンランド人。スミカは純禾と書くという説もあるが、詳細は不明。地下都市『アンバークラウン』を拠点として活動するレイヴンで、同都市においては腕利きとして比較的知られた存在。しかしその腕前を理由にウェンズデイ機関によって拉致される。主人公によって救出された後は彼と共にウェンズデイ機関の研究妨害工作を行っていく事になる。搭乗機はムラクモ製AC『有明』をベースとした『コーラルスター』。スティンガー (声:速水奨)ウェンズデイ機関専属のレイヴンであり、ファンタズマ計画の中心人物の1人。27歳の男性で本名は不明。ファンタズマ計画に強く執着しており、その妨害を図る主人公達とはたびたび衝突し、強い敵愾心を抱いている。電撃的に任務をこなすことを重視し、『面倒』を何よりも嫌っている。そのためか、台詞の節々にそういった面が見られる。搭乗機はクローム・マスターアームズ製特殊AC『ヴィクセン』およびプロトタイプファンタズマ、ファンタズマ。ちなみにヴィクセンはAA及びNXにも登場するが、それぞれ性能が全く異なる。NXでこの機体のパーツが使えるようになるが……。

登場組織[]

ウェンズデイ機関地下複合都市『アンバー・クラウン』を拠点とする研究機関。主に強化人間や無人兵器に対抗する新型兵器システムの技術研究を嘱託されている。作中では『ファンタズマ計画』と呼ばれる兵器開発計画を進めていた。その背後にはムラクモの出資があり、クロームに比べると上記の兵器システムにおいて遅れを取っていたムラクモがそれを挽回するために設立したといわれる。しかしその一方で、この機関はクロームとも極秘裏に技術協力を行っている。これは背任行為ではあるが、ムラクモ側からは黙認されていた。最終的には、スミカ達によって全てが明らかになることを危惧した両企業によって壊滅に追い込まれる。

用語[]

ファンタズマ計画ウェンズデイ機関が推進する新型兵器システム開発計画。人間の身体を機械と直結させる事で従来の強化人間以上の能力を発揮させるというコンセプトの下に推し進められていた(ただし、その際に搭乗者の肉体は大幅な処置を受けるため、結果として肉体の大幅な劣化を招く)。作中ではこのマン・マシンインターフェイスを搭載し、計画名をその名に冠した機体『ファンタズマ』が2機登場した。ファンタズマウェンズデイ機関が開発した新型兵器システムであり、同時にこれを搭載した機体(MT)の名称。作中ではプロトタイプと完成型の2機が登場し、その両方にスティンガーが搭乗した。完成型がいわゆるラスボスであり、いずれも主人公と交戦の末、撃破されている。その機体構造はACのそれとは全く異なっており、形状も胴体に四肢(とは限らないが)を接続するACとは大きく異なる。MTとして見ても他に類のない形状をしている。また、全長20mとACの倍近いサイズを誇る。2機搭載されたファンジェットエンジンで機体を浮上させ、後部に搭載されたターボファンジェットエンジンを主な推進力とする。武装は機首のプラズマキャノンと機体中央に設置された垂直発射型ミサイルランチャーだが、完成型はこれに加えて大型ミサイルとエスコート・リグ(小型自律支援兵器)、全周囲エネルギー砲を搭載している。また、プラズマキャノンの威力も向上している。なお、プロトタイプの機体色は黄色であり、完成型は赤。ヴィクセンクローム・マスターアームズ製の高級量産型AC。ネスト規格とは異なるクローム独自の機体であり、この機体のパーツをプレイヤーが使用することは出来ない。同じくクロームのみで運用されるAC"ヴェノム"をベースに改良を施したものであり、本来は社内のエリート部隊のみに配備されている。一介のレイヴンであるスティンガーがこの機体を入手した経緯は作中では明かされていないが、彼のクライアントであり、クロームとの間にパイプを有していたウェンズデイ機関を経由して入手したとされている。機体構成は軽量2脚型であり、平面的な装甲と極端に長い両腕が特徴。ちなみにマニピュレーターの指の本数は4本である。固定武装としてコアにプラズマキャノンを内蔵し、20mmマシンガンとシールドを携行する。マシンガンはグレネードランチャーを銃身下部に備えており、シールドには対実弾/対エネルギー弾用の防御スクリーン展開機能と2本のプラズマトーチを備えている。ただし、作中ではマシンガンの代わりにレーザーライフルを装備し、プラズマキャノンも使用しない。また余談だが、当時は唯一シールドを装備した機体であり、この機体のパーツを求めたプレイヤーも少なくは無い。AAにおいてファンサービスとして復活を果たした際は、これとはまた別の機体となっている。NXに関してはパーツがリメイクされ、プレイヤーも使用可能となっているが、デザインや仕様に若干の変更が加えられている。

関連項目[]

  • フロム・ソフトウェア

外部リンク[]

  • ARMORED CORE WEB SITE

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