アーマード・コア3

ページ名:アーマード・コア3

アーマード・コア3(ARMORED CORE3)はフロム・ソフトウェアから発売されたプレイステーション2用ロボットアクションゲームであり、アーマード・コアシリーズの6作目である。ACシリーズは本作から世界観を刷新している。難易度が低い事から初心者向きとされる。2002年4月4日発売。2003年11月6日に廉価版が発売された。

目次

ストーリー[]

地球規模の大規模な災害から数百年後、人類は「レイヤード」と呼ばれる巨大地下都市の中で「管理者」と呼ばれる存在の元復興を遂げていた。企業間の抗争すら管理者の掌の中ともいわれる状況の中、唯一自由であった存在が、レイヴンであった。

特色[]

ミッションクリア時に、プレイ内容がS~Eまでのランクによって評価されるようになった。プレイ意欲が増すとの意見の一方、多くのミッションでSランクを取らなければ出現しないパーツもあり問題となった。評価の方法についても賛否両論である。

本作以降、左腕用の銃器が登場し、以後のシリーズにおいては作品を経るごとにブレードに取って代わる存在となっていく。また、コアの新機能として自律兵器を射出するイクシードオービットが本作より初登場した。他には、戦闘中に任意に武器を解除する事が可能となった点、『装備不完全』を除く異常状態でも出撃可能になった点を挙げることができる。これによって弾切れの装備を捨てて機動性の強化を図ったり、敢えて重量過多の状態で出撃して、予備武装として戦闘開始直後に装備を外しておく……などの戦術の拡大が為された(厳密に言えば、それまでの作品でも本編をクリアすれば『基準違反機体』として、それらの状態異常が発生した機体でも出撃可能だが、それとは別物である)。しかし、武装切り離し及び再装着のための操作方法が特定操作キーの同時押しであり、それを変更出来ないため、これまで独自のキーアサインを発展させてきていたプレイヤー層の一部を切り捨てた結果にもなっている。

尚、特徴的なOPの声は女性のものではなく、シリーズを通してBGMを担当する星野康太氏の声を加工したものである。

登場キャラクター[]

本項では、主にミッションに登場するキャラクターを記述する。

レイン・マイヤーズ (声:浅川悠)本作において主人公のパートナーとしてオペレーターを務める女性。常に冷静なナビを送り主人公をサポートするが、たびたび送られてくるメールでは彼女の世界に対する考え方や疑問が垣間見える。アップルボーイ主人公とともにレイヴン試験を受験したレイヴン。中量2脚ACエスペランザを駆る。シリーズ通しても珍しい、敬語で喋る好青年である。序盤においては未熟さが目立ち、機体構成も初期装備とほとんど変わらないが、中盤以降成長を果たし機体を強化する。実は上位ランカーレイヴンにも匹敵する能力を持つ。ゲド逆関節ACゲルニカを駆るレイヴン。序盤のミッションにて主人公と共闘する。台詞にはベテランの風格が漂っているが、実際のランクは下位。コールハート元クレスト所属の傭兵。序盤ではMTを駆って僚機として登場するが、途中でレイヴン試験を突破し晴れて乗機をACへと変更する。使っていたMTをモデルに逆間接2脚型のACを組んでおり、機体名はともにザ・サン。彼に限らずMTからACへと乗り換える僚機は、機体を変更した際にその旨をメールで伝えてくる。スキュラコールハートと同様、序盤はMTを駆り戦場に出る傭兵で、後にレイヴンとなり機体を乗り換える。MT、ACともに機体名はデルタで、4脚タイプに連射系の武装を備えている。スパルタンコールハートらと同様に序盤はMTを駆る傭兵。中盤以降、レイヴンとなってACを駆るようになる。機体名は一貫してテンペストで、どちらも重装備タイプ。僚機として雇えるレイヴン中では安定した強さを誇る。リップハンターコールハートらと同様に序盤はMTを駆る女性の傭兵。中盤以降はやはりレイヴンとなりACに乗り換える。機体名はどちらもルージュで、機体構成の殆どをミラージュ製の新鋭パーツで構成している。あるミッションにおいて主人公を裏切り返り討ちにあうが、続編であるSLにて彼女と同一人物ではないかと思わせる設定のレイヴンが登場する。レジーナ主人公の後輩にあたる女性レイヴン。勝気で攻撃的な性格で、それを反映した高火力で重武装の中量2脚ACエキドナを駆る。4脚ACを駆るレイヴン、トルーパーは彼女の父親である。

フラジャイル

あるミッションにおいて主人公の友軍として登場。極限まで軽量化を図った4脚ACナイトフライヤーを駆るレイヴンで、回避能力に長けている。

フライングフィックス

女性ながら嘗められることを嫌い、重武装を施したタンク型ACフラッグを駆るレイヴン。高位ランカーゆえに実力はあるが、味方として出現するミッションでは弾切れを起こしてすぐに帰還してしまう。

ツインヘッドB

ツインヘッドWの姉。依頼をこなす際には常に弟と組んで行動するらしいが、ミッションでは姉弟2人で姿を現す場面はない(エクストラアリーナにコンビを組んで登場)。愛機は中量2脚ACパトリオットで、とあるミッションにおいて敵として登場する。

ツインヘッドW

ツインヘッドBの弟。アリーナでのランクは姉よりも上だが、とあるミッションで味方として登場した際、主人公と合流すると助ける間もなく撃破されてしまう。愛機は4脚ACスクリーミングアニマル。ファナティック4脚ACレッドアイを駆るレイヴンで、どこか冷めた印象の女性。あるミッションにおいて主人公の友軍として登場するが、彼女を2回誤射すると敵へ寝返る。ストリートエネミースラム街出身のレイヴンで、あるミッションにおいて主人公の友軍として登場。悪事に手を染める生活に終止符を打つべくレイヴンとなった。貧しい環境で育ったこともあり、依頼を受ける基準は報酬のみである。愛機は、機動力を重視した中量2脚ACスタティックマン。機体名は日本語に直訳すると“静かな男”という意味である。クライゼンストリートエネミーの旧友。彼と同じくスラム街出身の下層市民である。以前は同郷の仲間と共に様々な依頼を受けていたが、アリーナに参戦してからは、一切の依頼を受けていなかった模様。あるミッションにおいて主人公の敵として登場した際、ストリートエネミーと再会するも対決することとなる。愛機は重量逆関節ACインソムニア。機体名は日本語に直訳すると“不眠症”という意味である。トラファルガーあるミッションにおいて主人公の友軍として登場。かつて自分を裏切り、報酬を横取りした元仲間を追っている。愛機は2丁の銃が特徴的な重量2脚ACダブルトリガーで、僚機の中ではかなりの実力者。ファンファーレトラファルガーの元仲間で、「守りは時に最大の攻めたり得る」がモットー。その言葉通り、防御力重視の重量2脚ACインターピッドを駆る。管理者を崇拝しており、あるミッションにおいて主人公を抹殺しようとするも、返り討ちにあう。ノクターンアリーナの上位に位置するランカーで、終盤のミッションにおいて主人公の敵として登場する。愛機はショットガンとブレードによって近距離戦に特化した中量2脚ACザイン。ワルキューレアリーナ上位のランカーの女性で、ミッションでも僚機として登場する。アリーナで主人公に敗北すると、賞賛と忠告を交えたメールを送ってくる。愛機はスナイパーライフルによる正確無比な射撃を誇る軽量2脚ACグナー。ロイヤルミストアリーナの上位ランカーで依頼を受けることはほとんどなく、常にアリーナの上位に上がることを考えている。事あるたびに主人公を脅迫するメールを送ってくるが、友軍として彼を雇うこともできる。愛機は重量2脚ACカイザーで、僚機の中では間違いなく最強と言える。エース本作のトップランカーである。自分の強さ高める理想的な戦いを望んでおり、対戦前後に丁寧な挨拶メールを送ってくる非常に紳士的なランカーである。シリーズを通しても珍しい、スナイパーライフルを装備した中量2脚ACアルカディアを駆る。動きが素早く、主に空中戦を得意としている。テラ射撃に絶対的自信を持ち、それを反映してかかなり極端な装備を施している。戦闘スタイルは至ってシンプルだがその実力は本物である。本作における隠しキャラ的存在であり、アリーナのみに登場する。強化人間特有の驚異的なエネルギー回復でプレイヤーを圧倒する。愛機は中量2脚ACスペクトル。エグザイルテラ同様本作における隠しキャラであり、全ランカー中最強と言われている。シンプルな機体構成だがその実力はトップランカーに匹敵するほどの腕前であり、エースすら上回ると言われる。数々のACを葬ってきたが、戦場だけでは満足いかずアリーナに参戦した。愛機はステルスを搭載したフロート型ACアフターペイン。管理者(DOVE)文字通り、地下世界レイヤードを管理するAI。都市をはじめ、あらゆる地域の機能を司り、こと地下都市においては万能に近い力を持つ。全世界を網羅する、巨大ネットワークを掌握しており、あらゆる日常は何らかの形で管理者に依存している。あまりに生活に溶け込み、融合しているため、一般的な市民が平素その存在を意識することは稀である。作中、実働部隊を用いて各地を荒らし回るなど、一見理解しがたい異常な行動を取るようになり……。

管理者実働部隊AC[]

管理者の意思を物理的に実行する無人のAC部隊。カラーリングは黒がベース。尚、パーツのほとんどがミラージュ社製であり、特に頭部パーツ「MHD-MM/003」、中量EOコア「MCM-MX/002」は全機体が装備している。

中量2脚プレイヤーが最初に戦うことになる管理者実働部隊ACである。実働部隊の中で最もバランスの取れた機体構成である。唯一、撃破することが必須でないACでもある。4脚武装のほとんどをエネルギー系武器で固めており、耐久力は低いが非常に攻撃力の高いACである。軽量2脚最終ステージにて登場。武装は貧弱だが機動力に特化しており、主に空中戦を仕掛けてくる。重量2脚最終ステージにて、軽量2脚と同時に登場する。重装甲、重武装といった機体構成で、実働部隊の中で最も攻撃力・耐久力に特化したACであるが、機動力が完全に殺されている。

管理者大型機動兵器[]

D-C101-D水中用大型機動兵器。主にインターネット上で、その外見から「ザリガニ」と称されている。大量の垂直ミサイルと連装グレネードが脅威。潜水時には機体から小型自立兵器(オービット)を射出する。DC-001-G分離型巨大兵器。親機(本体)と子機に分離する。大量のコンテナミサイルやプラズマキャノンといった高火力でかなり大型にも関わらず、非常に機動力が高い。主にインターネット上において、「大仏」と称されている。D-C001-FDC-001-Gの子機。高高度を飛行し親機の支援を行う。

登場組織[]

声は依頼文で再生されるメッセージのもの。

ミラージュ(声:成田剣)地下世界レイヤードにおいて頂点に君臨する企業。管理者の支配からの脱却を目指し、地下世界の支配を目論んでいるが、管理者の絶対的な力を恐れ、表立った行動は出来ていない状況にある。ACパーツは2シリーズにおけるジオ・マトリクスのそれを踏襲しており、最新の技術を惜しみなく投入した高性能かつピーキーなものがそろっている。また、本作においてEO搭載タイプのコアはミラージュ製のみである。クレスト・インダストリアル(声:榊原良子)地下世界第二位の企業。ミラージュとは逆に管理者を肯定し、現状の維持とその中での発展を旨としており、ミラージュとは敵対関係にある。ACパーツは、2のエムロードの方向性を踏襲しているため、信頼性と生存性重視で直線主体のものが中心となっている。また、OBタイプのコアをリリースしている。キサラギ(声:中田譲治)ミラージュ、クレストに次ぐ第三の企業。どちらの企業の考えにも明確な態度を示さず、ひたすらに自社勢力の拡大に努める。ACのフレームパーツの製造には至っていないものの、ジェネレーターやFCS等の内装機器に関しては一定のシェアを持ち、射突型ブレード等をはじめとした他社の製品とはまったく違う発想から造られたパーツも多い。2のバレーナと同じタイプの企業という事もできる。また、生化学工業の分野では他社よりも優位に立っており、生物兵器の開発にも着手している。ユニオン管理者の支配体制に疑問を持つ、知識者層の急進派組織。管理者の暴走による地下世界の危機を主張し、新たなる支配体制の確立を謳う。主張を同じくするミラージュの支援を受けて活動している。グローバルコーテックスAC3シリーズにおいて傭兵の仲介・斡旋、アリーナの興行を手がける企業。地下世界においては唯一、管理者の干渉を受けないレイヴンを統括する存在であるが故に、その行動を危険視されることも多い。単にコーテックスと呼ばれることもある。

関連項目[]

  • フロム・ソフトウェア

外部リンク[]

  • ARMORED CORE3 公式サイト

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