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アーマード・コア2(ARMORED CORE 2)は、フロム・ソフトウェアから発売されたプレイステーション2用ロボットアクションゲームであり、アーマード・コアシリーズの4作目である。本作から『アーマード・コア ラストレイヴン』までPS2でのリリースが続いた。2000年8月3日発売。2002年8月1日に廉価版が発売された。
大深度戦争の終結後、地球政府を確立した人類は地上への復帰を果たすが、その過程で大破壊以前に火星テラフォーミング計画が行われていた事が明らかになり、既に火星が地球と同じく人の住める星となっている事が判明した。
そして地球暦223年。人類は火星へとその版図を広げていたが、それに合わせて企業間抗争も激化の一途を辿っていた。大深度戦争終結後、その活躍の場をアリーナに限定されていたレイヴンも多くが火星へと移ることとなる。しかしその一方で火星にはディソーダーと呼ばれる機械生命体が出没し、さらに政府直属の特殊部隊「フライトナーズ」の叛乱によって状況は混迷の一途を辿っていくこととなる。
本作以降PS2にプラットフォームが移り、画像の質やパーツの量などが前作を大幅に上回る出来となった。それに伴いオーバードブーストやエクステンション、ラジエータ、インサイド、シールドといった新規パーツカテゴリ及び機能が追加されている。
一部のパーツが非常に強いことや、熱が無いOB、非常に長いリミッター解除時間等、対戦バランスは悪い。
時系列としては『アーマード・コア』の約70年後の話にあたるため、設定上の繋がりがいくつかある。わかりやすいストーリーと、シリーズとしては低めの難易度で、初心者がアーマード・コアシリーズを最初にプレイする場合に推奨される。
熱量の概念が追加された。武器の攻撃力以外に、敵機を熱暴走させる事でダメージを与えられるようになった。
また、本シリーズにのみ存在する隠し機能にリミッター解除がある。戦闘中にあるボタン操作をする事によって、一定時間エネルギーの制約無しに機体を操作出来るが、一定時間経過後はコンデンサのエネルギーが全く回復しない状態が続くというもので、説明書には記載されていない。対戦終了直前にこれを使用し逃げ切る戦法が目立ったためか、大会ではリミッター解除に制限が加えられることが多い。
ちなみに、各ミッションの依頼文に声が入るようになったのは本作からである。
なお、BGMのうち二曲がマイク・ヴァン・ダイクにより提供されている。
テンプレート:節stub
声は依頼文において再生されるボイスである。
ジオ・マトリクス (声:火星支社…榎本智恵子 / 地球本社…細井治)火星において最大の規模を誇る企業。作中ではジオ社と略される事も多い。ムラクモ・ミレニアムの系譜に属する企業であり、ライドックス(食品)、ニューザイオン(重工業)、メルトラル(建設)、ウェブナーズ(エネルギー)、ジオエクスプレス(航空・運輸)の5社を中心に多くの企業を傘下に治めたことで成立した。大深度戦争終結後、大破壊以前に行われていた火星テラフォーミング計画を発見、半ば独断専行的に計画を再開し、火星の利権を獲得することで急成長を果たしている。ムラクモの血を引く企業であるだけに、その技術力は他企業の追随を許さないほど。また、ACパーツに関してはビジュアル面にも重きを置いており、エネルギー兵装の技術に優れる。作中ではディソーダー技術をものにすることで火星の支配をもくろみ、それが原因で地球本社、ひいては政府と対立することになる。その後地球本社に対して一方的な独立通知をし、武装蜂起を図るが鎮圧された。エムロード (声:青木建一郎)旧クローム系の企業を母体とする企業で、地球においては最大の規模を誇る。しかし他企業に対する牽制を怠った結果、火星開発に関してはジオ・マトリクスに遅れを取っており2番手の地位に甘んじている。大深度戦争終結後、エネルギー企業のセプテムがギムレブナー(重工業)、ローレス(軽工業)、オレージソフトウェア(ソフトウェア)、オレージ(コンピュータ)、黄港電工(建設)、ベルメルト(航空・運輸)等との合併、吸収を行って誕生した企業である。クロームと同様に質実剛健の風土を持ち、ACパーツなどにもその方針が現れている。ジオ・マトリクスとは対照的に、実弾武装を多くリリースしている。作中ではLCCと激しく対立したが、フライトナーズなどによって鎮圧された。バレーナ (声:鷹森淑乃)独自の技術力を武器に急成長を遂げた企業連合体。旧ムラクモ、クローム両陣営の企業を傘下に治めているとはいえ、ジオ・マトリクス及びエムロードとの格差は未だ大きく、ACのフレームパーツの製造には着手していない。ただし、ジェネレータやラジエータ等の分野では画期的な技術によって一定のシェアを確保している。中心となった企業は情報通信企業のバレーナ・コミュニケーションズ。他に、バレーナ・インダストリー(重工業)、バレーナ・ケミストリ(化学工業)、バレーナ・エイジェンシー(人材派遣・傭兵仲介)がある。バレーナ・エイジェンシーは大道芸人から傭兵まで手広く派遣する企業だが、ACを駆る傭兵(=レイヴン)に関しては対応していない。これはこの時代においてレイヴンの仲介業を行うコンコードとの衝突を回避したため。上位2社には中立の姿勢を取るが、LCCとの間で協力体制をとり、フライトナーズに対してもパーツの提供を行っていた。LCC (声:難波圭一)正式名称はLarge scale enterprises of Central Committee(企業中央委員会)。地球暦210年(AC2本編の13年前)に政府が設立した火星における統治機構だが、実際には地球の復興を優先する政府の方針もあって、企業に主導権を握られているためその発言力は低い。その状況を打破する目的で地球から特殊部隊フライトナーズの派遣を受け、企業間抗争の鎮圧には成功するが、その直後、新長官の着任と同時に同部隊の反乱が勃発した事から実質的に機能停止に追い込まれる。地球政府 (声:新藤明夫)大深度戦争末期に設立された「地下世界停戦委員会」を母体とし、人類の生活圏全域を統括する機関。その構成は大深度戦争を生き残った主要な企業、組織、レイヴンらの代表による。元々地下世界停戦委員会は戦争終結と同時に解散する予定であったが、疲弊した企業体だけでは人類の生活環境を再編する事は不可能と判断された事から、全ての企業の上に立ち、監督する組織として機能している。フライトナーズ地球政府直属の特殊部隊。その構成員には元レイヴン等が含まれており、隊長のレオス・クラインは元アリーナチャンピオンである。作中においては企業間抗争鎮圧のために火星に派遣され、LCCの尖兵として戦っていた。しかし、抗争の鎮圧後に突如として反乱を起こし火星の各地を制圧する。最終的には政府の反抗作戦などによって鎮圧されるものの、その過程でフォボスを火星に落着させるなどしている。コンコード (声:岩男潤子)傭兵の仲介を手がける情報・通信企業。ネットワークシステム「ナーヴス・コンコード」を運営する。表向きにはアリーナの運営も手がける企業であり、その興行を放送したり、ギャンブルの胴元としても収益を上げている。そしてその関係上、所属するレイヴンにはアリーナへの登録が義務付けられており、同時に各レイヴンを担当するマネージャーが配属される。元々、レイヴンズネスト消滅後には多数の依頼斡旋業者及びアリーナ運営組織が乱立したのだが、地球暦223年の時点では完全にコンコードに一本化されている。なお、本企業は所属するレイヴンの実戦データを大量に保有していることから、そのデータを企業側に有償で提供することによっても利益を上げている。このデータは企業によって現行パーツの改善点の洗い出しや次世代パーツの開発に利用される他に、コンコード自身によってもAC用シミュレータの開発に用いられている。テンプレート:Navbox generic
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