XI_(ゲーム)

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『XI』(サイ)は、ソニー・コンピュータエンタテインメントのパズルゲーム、およびそのシリーズ。開発はシフト。

目次

基本ルール[]

このゲームは悪魔のキャラクター「アクイ(AQUI)」を操作し、ステージ上に次々と現れるサイコロを操って消していく、アクションパズルゲームである。

以下は初代『XI』のルールについて述べる。後の作品でも基本はこれと同じルールである。

アクイは玉乗りのようにサイコロの上に乗って転がすか、あるいは地面の上でサイコロを押すことができる。地面上からサイコロの上に乗るには、沈みかけか湧き出てくるサイコロを足場として利用する。サイコロは一定時間ごとに地面から湧いてきて、フィールドがサイコロで埋め尽くされるとゲームオーバーとなる。

次々に湧き出るサイコロを消すには、以下の方法を用いる。

  • バニッシュ
一番基本的な消し方。サイコロの上面に出ている目の数の分だけサイコロを隣接させると、それらのサイコロが沈んで消えていく(例えば「4」の目が出ているサイコロを4つ隣接させると消すことができる)。
  • チェイン
沈みかけのサイコロに同じ目のサイコロを隣接させると、そのサイコロも消すことができる。ただしチェインする際も、目の数と同じ数だけサイコロがそろっている必要がある。大きい目をチェインし続けるほど、多くの得点を得られる。
  • ハッピーワン
「1」の目のサイコロは単独では消すことができないが、沈みかけているサイコロに「1」を隣接させると、アクイの乗っているもの以外のすべての「1」を消すことができる。地上からサイコロを押して消した場合は、くっつけた「1」も消える。

5人のアクイ[]

初代「XI」では、まだ説明書やルール説明内で操作キャラクターに「アクイ」という名前がつけられておらず(「小悪魔」「キャラクタ」と表現)、ウォーズモードで5人のアクイが色(赤・青・緑・桃・黄)だけで区別されていた。

「XI JUMBO」からは、5人のアクイたちに“5人兄弟”という設定が付加。それぞれに名前がつけられ、ゲーム中の能力(移動スピード、対戦モードの攻撃方法)が差別化された。

「XIゴ」では、アクマの一族「AQUI族」の5人兄弟とされている。あんまりアクマらしくないらしい。いろんな動物と仲良くなるのが得意。爆発ルールでは、爆発したダイスの爆風もそれぞれ色分けされる。

ロッシ(赤アクイ)アクイ兄弟の長男。面倒見が良くみんなをまとめるリーダー格。リンゴが好き。アスール(青アクイ)アクイ兄弟の次男。冷静沈着でキレイ好きなクールキャラ。ブルーベリーが好き。ヴェルデ(緑アクイ)アクイ兄弟の三男。お調子者でイタズラ好き。モモとコンビを組み、ロッシを困らせている。メロンが好き。モモ(桃アクイ)アクイ兄弟の紅一点で末っ子。性格は気まぐれでちょっとわがまま。桃が好き。ホァン(黄アクイ)アクイ兄弟の四男。いつものんびりマイペース。アスールに憧れの目を向けている。バナナが好き。

いろんなダイス[]

ゲーム中にはさまざまな種類のダイスが登場し、それぞれ性能が異なっている。性能の「持ち上げ」「ジャンプ」は『XI JUMBO』および『XIゴ』のJUMBOスタイルでのみ適用される。

普通のダイスもっとも基本的なダイス。それぞれの面に色がついており、見やすく揃えやすい。転がす:○ 押す:○ 持ち上げ:○ ジャンプ:○木製ダイス木でできたダイス。茶色。軽いため、地上で押しても上に乗ったときと同じように転がる。転がす:○ 押す:☆ 持ち上げ:○ ジャンプ:○氷のダイス氷でできているダイス。水色。押すと滑り、壁やダイスにぶつかるまで直進する。『JUMBO』のみ、上に乗った場合もそのまま滑ってしまう。転がす:(☆) 押す:☆ 持ち上げ:○ ジャンプ:○石のダイス石でできているダイス。灰色。重いので転がす以外には動かすことはできない。また初代の対戦モードでこのダイスに踏まれると、残り体力にかかわらず一撃で死んでしまうので要注意。『JUMBO』では転がすときに処理が遅くなる(仕様)。転がす:○ 押す:× 持ち上げ:× ジャンプ:×鉄製ダイス鉄でできたダイス。石よりも重く、一切動かせない。初代ではパズルモードのみ。『JUMBO』では対戦でも登場し、石ダイスと同じくつぶされると一撃で死んでしまう。転がす:× 押す:× 持ち上げ:× ジャンプ:×磁石ダイス(『JUMBO』のみ)黒のダイス。磁力を帯びており、他の磁石ダイスにくっつくといっしょに転がるようになる。鉄ダイスにくっつくと一切動かせなくなる。転がす:☆ 押す:☆ 持ち上げ:○ ジャンプ:○幽霊ダイス(『JUMBO』のみ)アクイも通ることができる。直接動かすことはできないが、ほかのダイスと入れ替えることができる。転がす:× 押す:× 持ち上げ:× ジャンプ:×ジャンボダイス(『JUMBO』のみ)通常の8倍の大きさを誇る、巨大なダイス。動かせないうえに場所を取るが、攻撃力は高く、チェインもしやすい。転がす:× 押す:× 持ち上げ:× ジャンプ:×自爆ダイス(『XIゴ(爆発スタイル)』のみ)スタンダードで一定レベルになると出てくる。一定時間が経つと爆発し、飛んだ火によって着火したダイスもまた、自爆ダイスになってしまう。転がす:○ 押す:× 持ち上げ:× ジャンプ:×ワイルドダイス(『XIゴ(爆発スタイル)』のみ)自爆ダイスとともに、スタンダードで登場する。「1」の目と同じように単独ではつなげることができないが、どの目からも着火することができる。転がす:○ 押す:× 持ち上げ:× ジャンプ:×ワイルドキュアダイス(『XIゴ(爆発スタイル)』のみ)ウォーズモードのみ。乗っている間相手からの攻撃を弱めることができる。ただしワイルドダイスのようにどの目からも着火する。転がす:○ 押す:○ 持ち上げ:× ジャンプ:×

作品紹介[]

初代『XI[sai]』[]

基本ルールは前述の通り。特殊なルールがまだ少なく、純粋にダイスを転がしたり押したりして、次々に消していく。※ここではおもにPS版での記述となっている。別機種の場合は設定が異なる場合がある。ゲーム本編とは関係ないが、音楽CDとして再生すると、トラック2以降がBGMとなっている。

TRIAL(トライアル)1~2人。アクイを操作して、ダイスを次々に消していき得点を競う、基本的なモード。時間無制限でゲームオーバーになるまでプレイするエンドレス、3分間の得点を競うタイムリミテッド、2人で協力してプレイするエキシビジョンの3つがある。エンドレスをプレイ中、2Pが途中乱入することもできる。BATTLE(バトル)1~2人。2人のアクイが1つのフィールドで対戦する(1P:ロッシ、2P:アスールを操作)。ダイスを消すことで消した目の“権利”を得ることができ、相手の持っている“権利”を、沈みかけのダイスにくっつけて消すことで奪うことができる(スナッチ)。先に規定数分の権利を取ったほうの勝利。使用ダイスを普通・氷・石の3種類から選択できる。WARS(ウォーズ)1~5人。5人のアクイが1つの巨大なフィールドで対戦する。(1P:ロッシ、2P:アスール、3P:ヴェルデ、4P:モモ、5P:ホァンを操作。3人以上で遊ぶ場合マルチタップが必要)ダイスを消すとほかのプレイヤーを攻撃でき、チェインすることで攻撃力を高めることができる(目が大きいほど、長くつなげるほど強力に)。また相手のチェインしているダイスを、スナッチの要領で横取りすることもできる。攻撃権はダイスが沈みきったときに最後に繋げていた人のものになる。ハッピーワンすると自分の体力を回復できる。攻撃により体力がなくなったアクイは死んでしまい脱落。最後まで生き残っていたアクイの勝利となる。使用ダイスを普通・氷・石の3種類から選択できる。PUZZLE(パズル)1人専用。あらかじめ配置されたダイスを決められた手数内ですべて消す、詰めパズル。パズルモードでしか登場しないダイスも存在する。MANUAL(マニュアル)ここでゲームの基本や応用をほとんど覚えることができる。自分で操作できるシーンもある。OPTION(オプション)ゲームの設定を変更できる。メモリーカードのロード/セーブのほか、ゲーム中のアクイの移動速度を変更できる。はじめは0~2の3段階だが、エンドレスで良い成績を残すと最大値を増やせる。

『XI JUMBO』[]

基本のルールはそのままに、ダイスの上にもう1段ダイスを乗せることができる。また、目の前のダイスを持ち上げて動かしたり投げたりできる「持ち上げ」、さらには他のアクイちゃんを投げられる「アクイ投げ」、1マス先を飛び越したり、ダイスの上に乗れる「ジャンプ」、上にあるダイスが落ちたことで通常よりお得なチェインが成立する「予約チェイン」などのテクニックが登場した。

ゲームのメニュー画面は『アクイズルーム』という、アクイちゃんの家の中になっている。アクイズルームは秘密がいっぱい隠されており、カーソルを動かしていろいろと調べることができる。各置物はゲームの進行、ゲームの成績に応じて少しずつ変化する。そして、ゲーム内の時計がある時間になると・・・?

部屋の中で気ままに動くアクイの中から、ゲームで使用するキャラを自由に選ぶことができる。またアクイを整列させたりなでたり叩いたりすることもできる。

5人のアクイはそれぞれ足の速さやバーサスでの攻撃ダイスの種類などが異なっている。「強い目」で攻撃すると、より効率的に相手を攻撃することができる。

  • ロッシ移動速度:☆×2攻撃ダイス:普通のダイス強い目:すべて(1~6)
  • アスール移動速度:☆×4攻撃ダイス:氷ダイス強い目:3・4
  • ヴェルデ移動速度:☆×4攻撃ダイス:磁石ダイス強い目:5
  • モモ移動速度:☆×3攻撃ダイス:幽霊ダイス強い目:6
  • ホァン移動速度:☆×1攻撃ダイス:鉄製ダイス強い目:2
練習モード1~2人。初代『XI』のエンドレスモードとほぼ同じ。次々に湧き出るダイスをひたすら消していく。あくまでも練習なので、ハイスコアの登録はされない。トライアル1~2人。ゲームオーバーになるまで、次々に出される課題(ノルマ)をクリアしていく「ノルマアタック」と、前作同様3分間の得点を競う「タイムリミテッド」の2つがある。どちらもプレイ中に2Pの途中乱入が可能。バーサス1~2人。真ん中がつながっている2つのコートに分かれてダイスを消しあい、相手を攻撃する(相手のコートにダイスを降らせる)。相手のコートを2段分ダイスでいっぱいにすれば1本先取となり、2本勝てば勝利。1人プレイではCPキャラとの対戦を勝ち進んでいく冒険モードとなる。全9戦。途中で使用するアクイの変更はできない。途中で敗北した場合、負けたアクイは倒され使用できなくなる。5人全員が倒されるとゲームオーバー。コンティニューは何度でも可能だが、コンティニューすると一部の隠し要素が変化しない。2人プレイでは対人戦となる。ルールは同じだが、1戦ごとにコートチェンジが行われる。同じアクイで戦うこともできる。パズル1~2人。あらかじめ配置されたダイスを手数以内にすべて消す、詰めパズル。1人プレイと2人プレイで、別々のステージが用意されている。中には持ち上げとジャンプを駆使する面も存在する。また、1人プレイのみ自分でパズルのステージを作ることができ、作成したステージをメモリーカードに保存することもできる。

『XIゴ』[]

ルールを一新し、『Explosion(爆発)スタイル』が形成された。

ダイスをくっつけると地面に沈まず、“着火”する。着火したダイスにもチェインの要領でくっつけることができる。時間が来るとダイスは“爆発”し、得点が得られる。また、ダイスが爆発したときに四方に目の数分爆風が飛び(「6」なら6マス、「2」なら2マス飛ぶ)、爆発した目と同じ目かひとつ下の目(「5」が爆発した場合、周囲にある「5」と「4」)のダイスに着火する。着火したダイスにアクイが乗っていてそれが爆発するとゲームオーバー。ゲームが進むと、初代XIのルールで遊ぶ『Classic(クラシック)スタイル』、XI JUMBOのルールで遊ぶ『JUMBO(ジャンボ)スタイル』を選べるようになる。TRIAL(トライアル)1~2人。爆発スタイルでは、時間無制限でゲームオーバーになるまでプレイするスタンダード、3分間の得点を競うリミテッド、公式ページで公開されていたパスワードを入力して、さまざまな条件下でプレイするアタックの3つがある。2007年現在公式サイトはなくなったが、今でも個人サイトでアタックのパスワードが公開されているところもある。クラシック、ジャンボスタイルは、基本的に初代『XI』とほぼ同じ。フィールドがダイスで埋まるまでプレイするスタンダード、3分間の得点を競うリミテッドの2つがある。アタック以外のモードは、どちらも1人プレイ中に2Pの乱入が可能。QUEST(クエスト 爆発スタイルのみ)1人専用。アクイ5兄弟を操作して、数々のステージをクリアしていく。全5エリア。1エリアは3つのステージとボスとの対戦ステージで構成されている。ダイスの爆風に当たる、敵に触れる等でミスとなり、次のアクイに交代する。ロッシ→アスール→ヴェルデ→モモ→ホァンの順に交代し、ホァン操作のときにミスするとゲームオーバー。コンティニューは何度でもでき、アクイは全員復活する(ロッシから操作可能)。ステージ内でフラッグを取れば、ミスしてもその地点からやり直すことができる。BATTLE(バトル クラシック・ジャンボスタイル)1~2人。2人のアクイが1つのフィールドで対戦する。ルールは初代『XI』のBATTLEモードを参照。ただし詳細設定は変更できない(制限時間、使用ダイスなど)。WARS(ウォーズ)1~5人。5人のアクイが1つの巨大なフィールドで対戦する。爆発スタイルは、ダイスが爆発すると他のプレイヤーに炎で攻撃でき、目の数や繋げた数に応じて攻撃力が異なる。他人が揃えているダイスもスナッチで横取りできる。また、ワイルドキュアダイスに乗ると炎の威力を弱めることができる。体力がなくなると死んでしまい脱落。(他人の着火したダイスに乗っていて爆発すると、体力にかかわらず即死。自分の着火したものであれば地面に落下する)脱落した場合も「ゾンビアクイちゃん」になり、地上でダイスを押すことができる。それにより着火した場合や、ゾンビアクイを踏み潰したダイスは自爆ダイスになる。最後まで生き残っていたアクイの勝利。クラシック・ジャンボスタイルについては、初代『XI』のWARSモードを参照。ただし、このモードで先に脱落した場合もゾンビアクイになり、地上でダイスを押すことができる。それにより消した場合は生き残っている全員に攻撃する。MANUAL(マニュアル)ゲームのルールをほとんど知ることができる。OPTION(オプション)設定を変更したり、ゲームのセーブ/ロードができる。

シリーズ作品[]

  • 『XI JUMBO』(サイジャンボ) - 1999年12月22日、プレイステーション
  • 『PSone books XI[sai]』 - 2001年10月12日、プレイステーション初代『XI』の廉価版。
  • 『XI Little』(サイリトル) - 2001年12月20日、ワンダースワン、発売元:バンダイ初代『XI』のモードの他、サウンド要素を取り入れたAQUIちゃんのダイスでダンスモードもある。
  • 『XI コロシアム』(サイコロシアム) - 2006年03月09日、PSP内容はほぼ初代『XI』と同じ。
  • 『XI [sai]』、『XI [sai] DX』(サイデラックス) - 携帯電話アプリケーション(iアプリ、S!アプリ、EZアプリ)『XI [sai]』は2D、『XI [sai] DX』は3Dバージョン。

外部リンク[]

  • PlayStation.jp (ソニー・コンピュータエンタテインメント)
    • XI[sai] (PSone Books)
    • XIゴ
    • 携帯版 XI[sai]DX
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