.hack//G.U._(小説)

テンプレート:文学.hack//G.U.（どっとはっくじーゆー）は、浜崎達也原作による小説作品。2007年10月現在3巻まで発売中。

概要[]

ゲーム版「.hack//G.U.」や漫画「.hack//G.U.+」と同時系列の物語であり、共通する設定や登場人物が多く存在する。その一方、憑神の位置づけやプレイヤーのリアル設定には大きな変更も加えられている。

あらすじ[]

ハセヲは、The Worldのプレイ中に意識を失った友人・志乃を救うため、三爪痕＜トライエッジ＞を探し放浪する。半年の孤独な追跡の末、ハセヲはPKたちから「死の恐怖」と呼ばれ恐れられていた。かつて兄のように慕ったオーヴァンの指示を受け、ロストグラウンド＜隠されし禁断の聖域＞グリーマ・レーヴ大聖堂に向かうが、そこで彼が目にしたものは…

登場人物[]

ほとんどの人物はゲーム版.hack//G.U.と共通して登場するため、「.hack//G.U. (ゲーム)の登場人物」も併せて参照のこと。なお、ここではゲーム版との相違点を中心として記載する。

碑文使いPC[]

ハセヲ巫器「憑神鎌（スケィス）」を持つ、第一相「死の恐怖」の碑文使いPC。かつて「死の恐怖」と呼ばれて恐れられたPKK（プレイヤーキラー・キラー）。基本的な設定はゲームと同じだが、精神的な未熟さや凶暴性などが強調された人物像となっている。ゲームでは半ば強引にカナードのマスターを任されるが、作中では望の手伝いで参加。また、アリーナはエンデュランスの件で紅魔宮のみ制覇した。なお、ゲーム版で裏ヒロインともいえる位置づけであった揺光とは接点も持つことすらない。リアルの本名は三崎亮、都内私立の進学校に通う17歳の少年。志乃が未帰還者になって以来リアルを犠牲にしてThe Worldにのめりこみ、クラスでトップクラスであった成績は下降の一途を辿り、友人たちからは「ジャンキー」と呼ばれてしまっている。七尾志乃（志乃）や佐伯令子（パイ）とはリアルでの面識がある。アトリ巫器「憑神杖（イニス）」を持つ、第二相「惑乱の蜃気楼」の碑文使いPC。碑文の力によって聴覚が増幅され、AIDAの「音」を聴くことができる。碑文をAIDAに奪われた後リアルで聴力を失う。その後、碑文を奪われることへの恐怖と奪う憎しみにより開眼した際は、巫器ではなく憑神の姿をとった。リアルの本名は日下千草、千葉県在住の16歳の女子高生。クーン巫器「憑神槍（メイガス）」を持つ、第三相「増殖」の碑文使いPC。碑文の力によって視覚が増幅され、ゲームのグラフィックを実像としてとらえる力を持つ。開眼後はオッドアイに変化している（左目が碧色）。ジョブは重槍士（ゲームでは銃戦士）。ゲームでは自らカナードを創設しているが、作中では関わることはない。リアルの本名は香住智成、石川県金沢市在住の24歳のフリーター。ゲームでは直接語られなかったR:1時代のPC「ジーク」のプレイヤーと同一人物であることが語られ、物語の主軸になっている。八咫巫器は未登場だが第四相「運命の預言者」の碑文使いPC。碑文の力によって第六感が増幅され、近未来の預言が可能となった。リアルの本名は火野拓海。クーンと同様に、前作の登場人物「ワイズマン」のプレイヤーと同一人物であることが語られている。朔望巫器「憑神書（ゴレ）」を持つ、第五相「策謀家」の碑文使いPC。碑文の力によって味覚が増幅される。「カナード」のギルドメンバーとなっている（ゲームでは「トライフル」）。望のリアルの本名は中西伊織、9歳の小学生。朔は望の内に築かれたもう一つの人格である（詳細は、.hack//G.U. (ゲーム)の登場人物#朔望 （The Machinator『策謀家』）を参照）。エンデュランス巫器「憑神刀（マハ）」を持つ、第六相「誘惑の恋人」の碑文使いPC。碑文の力によって触覚が増幅され、碑文使い以外の攻撃などの感触を「感じる」ことができる。リアルの本名は一ノ瀬薫、神奈川在住の20歳の無職の青年。ゲームのようにハセヲに固執することはないが、潜在的にバイセクシャルであり、性別にとらわれない恋愛観を持っている。パイ巫器「憑神拳（タルヴォス）」を持つ、第七相「復讐するもの」の碑文使いPC。碑文の力により嗅覚が増幅され、The World上のにおいを感じることが出来ることに加え、リアルでも嗅覚が敏感になっている。リアルの本名は佐伯令子、24歳のCC社のシステムエンジニア。ゲームでは登場しない渡会一詩（アルビレオ）や水原遥（ほくと）らと面識を持ち、リアル面からThe Worldを調査する役割を担う。また、「番匠屋ファイル」が作中に登場するため、そちらのウェイトが増している。オーヴァン巫器「憑神銃（コルベニク）」を持つ、第八相「再誕」の碑文使いPC。リアルの本名は犬童雅人。

その他の登場人物[]

志乃未帰還者になる以前、一度リアルで亮と会っている。意識不明となってからは病院での彼女の様子が描写されている。リアルの本名は七尾志乃。三爪痕＜トライエッジ＞（蒼炎のカイト）ゲームとは違い蒼炎の守護者の形態にはならなかった。また、ゲームよりも回復が早いためかバルムンクやオルカを伴わず一人で行動している。榊無名の売れない舞台俳優で、自分の演技力を誇示するためにThe Worldをプレイしている。オーヴァンによってAIDAに感染させられ自己顕示欲が増大、アトリの碑文の暴走を促し月の樹を占拠。最終的には、突如現れたクーンによりデータドレインされる。なお、オーヴァンの話によれば未帰還者にはならずに済んだらしい。

リアルの登場人物[]

水原遥.hack//AI busterの登場人物「ほくと」、および.hack//黄昏の腕輪伝説の登場人物「W・Bイェーツ」のプレイヤー。渡会一詩.hack//AI busterの主人公「アルビレオ」のプレイヤー。

ゲーム「.hack//G.U.」との上記以外の相違点[]

設定の変更点[]

• アバターは武器化した巫器という設定であり、人型の憑神ではなくゲーム「.hack//G.U.」に登場したロストウェポンのような姿である。また、データドレインの際はロストウェポンの名が技名として出る。
• 「黄昏の旅団」はロストグラウンド発掘で有名なギルドということになっており、オーヴァンの知名度も「変人」としての知名度とは異なっている。
• 前作との関連性がはっきり描写されている（エンデュランスとエルク、八咫とワイズマンなど）。
• 六鳴山 アル･ファデル ～真理の高み～ 「θ隠されし 禁断の 未踏峰」、バル･ボル美術館 「Σ隠されし 禁断の 展覧会」などといったゲームでは設定だけで出てこないロストグラウンドが登場。さらにはラーン・バディでは「隠されし 禁断の 月蝕」となっている。

ストーリーの変更点[]

• 紅魔宮でエンデュランスをデータドレインしたとき、ハセヲがエンデュランスの記憶（ミアの消失の記憶）を、エンデュランスがハセヲの記憶を見ている。
• ハセヲがデータドレインを受けて初期化された後、八咫にデバックコマンドをメニューに追加してもらうことで3rdフォーム/レベル133へと回帰する。
• 作中に『番匠屋ファイル』が出てきており、それをG.U.メンバーが全員読む事となる。

文庫[]

• .hack//G.U. Vol.1 死の恐怖 ISBN 404422207X
• .hack//G.U. Vol.2 境界のMMO ISBN 4044222088
• .hack//G.U. Vol.3 ハロルドの原型 ISBN 4044222096

テンプレート:.hack

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