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藤原 基央(ふじわら もとお、1979年4月12日 - )は、日本のミュージシャン。ロックバンド、BUMP OF CHICKENのボーカル、ギター担当として活動している。秋田県出生、千葉県佐倉市臼井出身。日出学園高等学校中退。血液型はO型。
テンプレート:出典の明記BUMP OF CHICKENのほぼ全ての楽曲を作詞作曲している。特に「映像的な音楽」という点では藤原も自覚している面があり[1]、特徴的である。最終的には童謡を作りたいと公言する(ただしこの発言は、特に子供向けの歌を作りたいという意味ではなく、ジャンルに特化した聴き方をされない、スタンダード・ナンバーを書きたいという意味である)。
後述のミュージカル音楽の制作経験に加え、ゲームソフト『テイルズオブジアビス』の主題歌を担当したことを期に、同ゲームのゲームミュージックも手掛け、サウンドトラック『SONG FOR TALES OF THE ABYSS』(2006年3月22日発売)をMOTOO FUJIWARA名義で発表した。現時点では唯一のソロリリースである。
サザン・ロックが好きであると公言しており、プレイスタイルにもその影響があると語っている。他に好んで聴く音楽ジャンルは1980年代ハードロック、カントリー・ミュージック、ブルーグラスなど。高校生の頃に先輩のバンドの助っ人ギタリストとしてメタリカやメガデスのコピーをやっていたことがある。また、好きなギタリストは、ザック・ワイルド、ジェリー・ダグラス、ブライアン・メイ、藤井一彦。また携帯の着信音を「世界の車窓から」のテーマ曲にしていた時期もある。
自身がバンド内で担当するギターのほか、ブズーキ、木琴、ピアノなど、必要に応じて多種類の楽器を使用する。また、河口湖の土産物屋で購入した300円の赤いハーモニカを愛用している。シングル「花の名」のカップリング曲「東京賛歌」以降、ハーモニカが度々レコーディングに使用されるようになった。バンドのベース担当、直井由文が欠席した日に、代わりにベースを仮録したこともある。楽曲「車輪の唄」のプロモーション・ビデオでは、マンドリンを演奏した。使用機材については後述の使用機材の節を参照のこと。
体型は非常に細身であり、身長は176cmと比較的高いが、体重は50kg程度しかない。視力が非常に悪く遠くのものがほとんど見えない。初めてメガネをかけてみたときは、あまりに景色が“見えすぎた”ため違和感と恐怖を感じ、すぐに外したとのこと(所持はしており、都合によっては使用する)。幼い頃に父親から目つきの悪さを指摘されたことや何もしていないのに睨んでると思われることが多々あった為、自分の目にコンプレックスがある。前髪を長くしているのはこのため。基本的にストレートの黒髪で定着しているが『ロストマン/sailing day』リリース時は金髪にしていた。
姉が2人おり、年少期は特に2番目の姉と仲が良かった。お爺ちゃん子で、昆虫博士だった母方の祖父によく山へ連れて行ってもらっていたという。小学生の頃はよく他人と違う意見を主張し、先生を困らせていた。そのせいで同じクラスの女の子を泣かせてしまった事もあった。一方で中学生になると本人曰く猫を被り、それまでとは違い他人に合わせたり意見の主張も控えるようになった。だが、放課後になると大声で唄うのは変わらなかったとのこと。また、小学校の卒業文集のタイトルは『だまれガチャピン』だった。もともとは『くたばれガチャピン』だったが、先生に注意されたため変更した。ちなみにガチャピンとは担任の先生のあだ名である。
苦手な食べものは辛いもの全般。しかし、本人曰く憎んではいないので嫌いな食べ物はないと言っている。プリン、ガリガリ君、栗金団(藤原はまわりのより栗の方が好き)、天津甘栗、いちごサンドなど甘いものが好物のようだ。特に、いちごサンド好きは公式サイトのコンテンツでも取り上げられていて、毎年、春の風物詩として紹介されつつある。他にも、おにぎり(1人で3合も食べたことがある。中身は梅干しが好き)、トマト、洗濯、ダッフルコート、犬(昔、タロという秋田犬を飼っていた)、猫(実家で『黒蜜糖』という名の黒猫を飼っており、シングル「LAMP」のジャケットにも登場した)、ライオン、シロナガスクジラ、妹(藤原に妹は居ないが、もし居たならば溺愛する自信があると語った)、木星などもこよなく愛する。誕生日に宇宙の図鑑を貰うなど、宇宙に興味があるようだ。本人によるとIQが下がっている時(下がるときは1まで下がるとか)は大抵“宇宙のこと”に考えをめぐらすと語っている。その時にスタッフからアルバムの名前のことを聞かれ、「jupiter」と答えてしまったことからタイトルが決まったというエピソードもある(後で分かった事だが、自分が木曜日生まれだった事に本人自身も驚いていた)。また、今までビールを飲んでいたが(増川が喜ぶし藤原自身もお酒を飲むことに憧れていた)蕁麻疹が出るということで、飲むのをやめて、お菓子のラムネを食べるようになった。また、ツアー中などで疲労が蓄積した時も蕁麻疹が出てしまう体質である。そこでライブの前後には風呂に1、2時間浸かるなどして徹底的に体調管理するようになり、結果「ガリガリに痩せてきてしまった」と語っている[2]。漫画『ONE PIECE』のファンを公言している。好きな季節は冬で、厚着をしてなら極寒でもずっと外にいたいと言っている。
絵が得意で、アルバム『THE LIVING DEAD』『ユグドラシル』『orbital period』などのジャケットの絵を手掛けている。また、藤原がよく描く“ニコル”というキャラクターが存在する。アルバム『FLAME VEIN』の歌詞カードや楽曲『ガラスのブルース』のプロモーション・ビデオ、アルバム『orbtal period』のブックレット『星の鳥』、DVD作品『人形劇ギルド』の隠し映像などバンド関連作品にたびたび登場している。外見は猫であるが、2足歩行。マフラーを巻いている。マフラーの色は特に決まっていない。また長靴、カバンを装着している時がある。使用する言語は日本語である。作者は藤原だが、元は藤原の母親が描いた猫がモデル。藤原がほめられる事をすると母がこの猫を描いており、藤原にとっては『自分が認められた瞬間』の象徴だったと言う[3]。なお、楽曲『スノースマイル』のプロモーション・ビデオで、藤原が同じようなマフラーを巻いている。
秋田県秋田市で誕生した後、幼稚園に入るまでの間に現在の千葉県佐倉市へと引っ越す。年少期はピアノを習っていて、その頃から既に作曲を手がけていた。姉の影響でマイケル・ジャクソンが好きで、録画したMTVの番組を流していたという環境から洋楽などを頻繁に聴いていたが、日本のポップスも姉とハモって歌うなどしていた。初めて買ったギターは小学校6年生のころに姉の友人から3000円で購入したアコースティック・ギターである。ゲームが好きなのは当時から変わらず、ドラゴンクエストをクリアした後にサウンドトラックを聴くのが趣味だった。中学生時代も気がついたら歌い始めている、というほどの根っからのミュージシャンだったという。ドラムスの升秀夫に誘われて、自分が副委員長の担当になっていた文化祭で現在のBUMP OF CHICKENの母体バンド「バカバンド」(藤原、直井、升、“あいつ”(増川はスタッフとして参加)での初となるライブを決行(「ツイスト・アンド・シャウト」等をカバー)、結果大成功。また、中学時代バスケ部であったが、補欠だったため部活中は体育館器具庫で過ごし、試合には出なかった。
中学卒業後も頻繁にメンバーと会い、自作曲を書き始めるが、進学した日出学園高等学校では周囲の雰囲気に馴染めず、高校1年生の秋に中退。そのため、家に家賃(5万円)を入れる事となるが、アルバイトは長くは続かず、家に5万も入れるぐらいなら同じ5万円のアパートに住んだほうがいいと思い、16歳のとき上京した。
初期の代表曲「ガラスのブルース」はこのころ作曲された。上京したての頃は住所不定で知人の家を転々としていたが、泊まる場所がなく公園で野宿したり、新宿アルタ前で演奏して日銭を稼いだりしていた。「ガラスのブルース」とアルバム『FLAME VEIN』の間の期間、ミュージカル用の楽曲を書き下ろす経験をしている(曲名は「はしるおんな」で、メンバーと共に『バンド役』として出演した)。
BUMP OF CHICKENの作品についてはBUMP OF CHICKEN#作品を参照のこと。
フェンダー製のミディアムの白のティアドロップ型のピックは落としたらマイクスタンドに大量に付けてあるにもかかわらずインディーズ時代同様、未だ「拾いたい」と語っている。頻繁に使用する「レスポールスペシャル」(TVイエロー)は楽器屋の端にひっそりと置いてあったものを見つけたとのこと。この時スペシャルを購入するまではレスポール・カスタムのコピーモデルを使っていた。現在は、ギブソン・カスタム・ショップ製のヒストリック・コレクションが4本、57年製のビンテージが1本、トーカイのホンダ・サウンド・ワークスモデルが2本、ラムトリック・カンパニーのオリジナルブランドであるSonicのレスポールスペシャルモデル1本と、同モデルを8本も所有している。ピックアップは常にセンター。4弦の開放を頻繁に使用するためにナットの4弦の減りが早く、本人は「4弦ナット壊し病」と語っている。サブ・ギターを用意していなかったインディーズの頃は4弦が切れてしまい、その場で張りなおしたこともあったそうだテンプレート:要出典。ちなみにハルジオンのプロモーション・ビデオでは後半に4弦を切っている。
藤原とは長年親交深い音楽評論家の鹿野淳は、藤原の曲を「ブルースとフォークがものすごく根深いところで根付いている音楽」と分析している[4]。作詞に関しては「“終わり”とか“死”とかっていうものからの逆算(中略)があるから“生きる”ってことを歌うということではない、“生きてる”っていう、この淡々とした現実っていうとこから物事を進めていく」「いろんな人のいろんなコンディションで聴き方が変わってもOKなだけのタフネスを、楽曲自体が持っている」と評した。
またMr.Childrenの桜井和寿は、2000年代を総括するインタビューの中で、「バンプは凄い衝撃だった」と自ら切り出し、「言葉に対する美意識と、執着と、そして同時にバンドとしての音も、凄いなぁと思う。コンポーザーへのリスペクトも感じている」と評し、2000年代の最も印象的だった曲として「ロストマン」を挙げた[5]。
音楽プロデューサー、ベーシストの亀田誠治は、2000年代に「本当に信念をもって頑張った」アーティストとして、桜井和寿、椎名林檎と共に藤原基央を挙げている[6]。
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