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セイント★セイジのうたは、コナミデジタルエンタテインメントより2006年9月28日発売のプレイステーション2用音楽ゲームソフト『pop'n music 13 カーニバル』に収録された楽曲。アーティスト名義は「西本英雄ともうしま児童合唱団」。
漫画家西本英雄が週刊少年マガジンに連載している漫画『もう、しませんから。』と『pop'n music』のコラボレーション企画として作詞・作曲・歌唱を行い、その経緯がゲームの発売に合わせて前後編2週にわたって『もうしま』の中で描かれた。この様子は同作の4巻に収録されている。
本作はいわゆる電波ソングの範疇に入る、完全なるコミックソング。もともとはコナミサイドが「『もうしま。』と『pop'n music』がコラボすれば面白そうだ」という発案から次第に話が進んでいったものである。
その後、キャラクターデザインおよび、収録する楽曲の作詞作曲を依頼された西本が自宅で最も音が響きにくいという理由でトイレの中を使い(最初は風呂で録音しようとしたらしい)、楽器が弾けないために伴奏を全て口で行うという、ある意味すさまじい楽曲を製作した。
しかし、同席した村井聖夜はこの口だけのアレンジを大変気に入り、口楽器も歌詞としてそのまま収録しようということになり、まわりの雑音などを取り除くために改めてボーカル録りを行い、ゲーム内へ収録された。
村井聖夜のアレンジは完璧であり、デモテープでは「ジャカジャカ……タカタカ……」などと表現されていた部分をもヒーローソングのそれのように見事な仕上がりとなっている。なお、電波風な曲の雰囲気とは裏腹にゲーム中での難易度は、『pop'n music』において事実上の最高難度とされている43である(EX譜面)。ただし、その難易度は譜面の配置よりも、ロング曲を除いては当時歴代最高であったポップくんの数の多さ(1819個)と、その影響によるゲージの上昇率の低さによるものが大きい。なお、ノーツの最大数については、後のシリーズに登場したニエンテEX(1899個)で更新されている。
なお、楽曲の構成としてはイントロは1分以上もあり、本来の歌詞が始まるまで延々と西本の口楽器が披露され、さらには途中で咳き込み、台詞の途中で「あ、間違えた」ということで曲が終わってしまう。ちなみに、PS2版『pop'n music 13 カーニバル』の楽曲が収録されているサウンドトラック(「pop'n music 14 FEVER! AC ♥ CS pop'n music 12 いろは & 13 カーニバル」)でも、口楽器の部分まで含めてすべて歌詞としてブックレットに記載されている。
「兄のセイント★カズオが志半ばで悪の組織(ボスはとても病弱なため家政婦が代わりに指令を送っている)に敗れたため、いやいやながら後を継いで闘う弟」というよくわからない設定のキャラクター。曲の担当キャラクターとしてゲーム上に登場する。
キャラクターデザインは西本本人が行った。しかし、あまりにもゲームの世界観とかけ離れていたために、修正が行われた。キャラクターデザイン修正はコンシューマー版『pop'n music』のデザイナーのアオニサイが担当。なお、敵キャラ3体のデザインはそのまま流用しており、セイント★セイジの元デザインは漫画内のほか、ゲーム内でも一瞬登場している。
なお、『pop'n music』のキャラクターには各自簡単なキャラクター紹介文が用意されているのだが、セイント★セイジの場合は曲最後のセリフ部分がそのまま紹介文となっている。前述の通り、「あ、間違えた」の部分まで込みの紹介文である。
同ゲームの特別版に付属の『V-レアサウンドトラック vol.15』に収録されているその名のとおりの「元歌」である。
こちらは『もうしま。』内で披露されていたのと同じ、上記のトイレ録りのデモ音源をそのまま収録しているというのがミソであり、同サウンドトラックのボーナストラックであり、目玉とされている。
購入者からの評判は概ね良好で、まさにバカバカしい企画を大真面目に実行してしまうというコナミと少年マガジンの懐の深さが伺える作品となっている。
テンプレート:Song-stub
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