0400 日向心音のインタビュー抜粋

ページ名:0400 日向心音のインタビュー抜粋

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 日向心音は音楽に政治を持ち込まないから立派だとか、音楽に思想を込めないから二流だとか散々好き勝手言うんですよね。
 私としては楽しい曲のテーマとして、今までそういうのが上がってこなかっただけってだけで、今後絶対しないとも言わないし、強いて作りたいとも思わないってだけなんですよ。

 音楽家でも芸能人でも目立つ仕事の人が、何か使命感に駆られて政治の話をするのは、それはそれでいい事だと思うし、どんどんやればいい。なのだけど、周囲の人々が、自分の好きな思想は絶賛して、自分の嫌いな思想の人には、"芸能人風情が知った口利くな"って言うのはどうなのかと思いますよ。それにいい気分になっている芸能人も。

 あと、自分のコンサートや舞台なんかは、自分の好きなようにやればいいとは思うけど、お客さんを置いてけぼりにしてまですべき主張なのかどうかは、きちんと考えないといけないかなって。いやしくもお金取ってる訳なのだから、お客さんに満足して貰うパフォーマンスをするのは、プロとして最低限守るべき事でしょ? 勿論、自分のお客さんがそれを望んでいるならいいですけど、その時から全ての活動が思想とセットで語られる覚悟は必要だし、自分の言ったことはしっかり覚えてないと矛盾を突かれても仕方ないと思います。

 それから自分の知名度を使って自分の好きなことを拡散したクセに、都合が悪くなるとイチ個人の意見ですとか、一般市民ですとかそういう顔をするのは卑怯かなと思います。
 自分の知名度に自覚的であるなら、もっときちんと調べて、政治的に偏っていないか、盲目的になってないか、独り善がりにならないか……そういう事に慎重じゃないといけないんじゃないのかなって。
 それは右の人がどうとか左の人がどうとかって話じゃなくて、人のモラルとして守るべき事なのかなと思います。

 暴力反対、音楽は平和の象徴だって顔してる人が、裏で陰湿な事をやってるとかありますし、ファンに好き勝手やらせるとかあるじゃないですか? そういうのを見ると、私は音楽が無条件に暴力の反対側の存在だなんて思えないんですよね。
 音楽は良くも悪くも人を高揚させるのだから、その集団心理を利用して自分のいいように事を進めたがるのは、控えめに言っても横暴ですよ。
 そのくせ、人の前では聖人ぶってる。
 音楽に限らず表現活動って、本当は自分のいいところも悪い所も全部さらけ出して見せる所に魅力があるのに、"テクニック"で人を騙して、自分を着飾るのはどうにも好きになれませんね。
 まぁ、大五郎Pなんて名前で、顔隠して活動してた私が言うのもナンですけどね。
 

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