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多様性は重要だ。多様性こそが共和国の力の源だ。
あらゆる属性を混ぜ合わせて、真っ黒にした状態を多様性とは言わない。
ある属性が活躍する場面、ある属性が重用される場面。それがバラバラに存在している世の中が多様性と呼ぶのであって、自然に反して取り敢えず均等に分け与えよと言うのは間違っている。
ある分野で女性が活躍できないと言うことと、その分野で女性だと論文が通らないと言うことは絶対に是正されるべきだが、同じ試験問題を課した結果男女差が現れるのであれば、それは女性蔑視とは言えない。
男性が多い職場があってもいいし、ゲイの働きやすさに特化した職場があってもいい。
女性が女性のための商売をするのであれば(他のあらゆる事業と同じく)応援するし、同時に男性が男性向けの商売を始めるのであれば、それは(他のあらゆる事業と同じように)結構な事である。
アフリカ系移民ばかりが登場する映画があってもいいだろう。アジア人が中心のドラマも面白ければ売れるだろう。レズビアンが活躍してもいいし、子供が事件を解決してもいい。
白人が悪役でも、正義のヒーローがロリコンでもいいだろう。
問題なのは、ストーリーを彩るキャラクターの設定が、興業に結びつくかどうかだ。本質的な意味もなく、義務感に駆られて取って付けた設定が、その属性に対するリスペクトを意味するとは到底考えられない。
共生とは誰かに押し付けられて達成するものではなく、各個人の内部より出てくる意識により達成される。
平等について一つの考えを強制させると言うのは、愛国心を強制させるのと何の違いがあるだろうか?
平等の精神は各々の個人の心の中で涵養されるべきで、それ以上の教化はカルトと何も違わない。
押し付けられたから仕方なしに従う労働と、その労働が社会に資すると確信した上で行う労働では、確実性も生産性も違う筈だ。
社会道徳も同じで、押し付けられた道徳は、ペナルティを避ける為の最低限のものになり、良心から芽生えた道徳はその先を行くのである。
共和国は、人種、信教、文化、食事、性別、性的嗜好に於いて、個々人の良心を尊重する。
良心とは、他者の良心を妨げない正義であり、正義とは万人の幸福の為に満ちあふれる活力である。
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