0267 無敵の人

0267

　久し振りにSNSが炎上した。
　と言っても、毎度のように面倒くさい人間に絡まれて、一方的に叱られまくり、私が反論したところでブロックをされる。その先では一方的な勝利宣言と言うパターンである。今回も同じである。

　理不尽で偏見に塗れた主張で、私はSNSをやめなければならないと強く訴えていた。
　私は私の活動が公序良俗に反しない事や、彼（或いは彼女）の訴えの不当性を整理し、追及した。
　これに対して、私はオタクであり、オタクは世界を正しく認識出来ず、それ故、反論する価値はないと主張していたのだ。

　「オタクの意見だから反論する価値はない」とか、「ネトウヨの意見だから」「サヨクだから」「貧乏人だから」「日本語が出来ない（と私が認定した）から」「低学歴である（と私が判断した）から」「大した仕事をしていないだろうから」と、色んな理由で自分の耳に痛い反論を無視する理由を見つけ。それは無敵の論法だ。
　こうした論法を使われると、多くの人は無力感に苛まれる。如何に正しく反論しようとも、ルールを超越しようとするからだ。
　次に考える事は、私達はこのような人と話しても無駄だと言う事だ。対話に実りはなく、結論ありきでその立場を守る事が大切な人なのだなと気付く。
　そうして私達が手を引くと、一方的に勝利を宣言してしまう。
　彼等は自分こそが賢く偉くあると自分に思い込ませる事が出来る。それこそが彼等が醜態を晒してまで手に入れたかったものなのだ。
　そんなものは、どんな人でもやれる事であり、誇るべき事ではないのに。
　ただ、それでもそうした成果だけを数える事しか出来ない人は、彼等を支持していくのだ。
　それに気を良くすると、彼等はまた次の成果を欲しがり、理性的な人々への攻撃を続けていく。
　だから、私達は、何としてもその成果を与えてはならない。成功体験を与えてはならない。
　貴方は立派な反論をしていると装っているけれど、論点をずらし、または反論さえも拒否している。多くの人はそれを見てみっともなさを見出す。
　そのような恥辱を見ない振りをして、また勝利宣言をするのだろうか？　こんなつまらないことはやめたらどうだろうか？
　言葉は、人が人とわかり合う為に発明したのではないだろうか？

　この反論を彼は無視した。そして、オタクは犯罪者であり、犯罪者はこれこれこういう考えを持ち、それはこうした理屈で間違っているので、私は間違っているのだと主張し始めた。
　典型的なストローマンである。

「自分に都合のいい仮定の行動や想定の言論を元に、自己以外の人物を批判するべきではない」

　そこまで主張したところで私はブロックされた。
　予想通り、自分の支持者の中に引き籠もった彼は勝利宣言をした後、「社会はこのように分断される」と断じた。

　社会の分断は深刻な問題だ。「自分の意見に従わない連中が多い」と言う意味で使ってる問題ばかりだからだ。