R0001 [R-18]ちさとと楓

ページ名:R0001 R18ちさとと楓

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 楓さんの家で、テレビを見ながらぼけっとハイボールを飲んでいた。
 楓さんは横に座って、私の指に自分の指を絡めてくるのだ。
「もう、こんな昼間から発情ですか?」
 私が苦笑していると、愁いを帯びた微笑で言い返してきた。
「ちさとよ、そうは言ってもお主も好きで来ておるのじゃろ?」
「違いますよ?」
 私がしれっと答えると、「お主とて取っ替え引っ替えじゃろが」とムキになって言う。
 指を遊ばせながら私は反論する。
「そんなのこの学校の生徒ならみんなじゃないですか」
 私が唇を尖らせると、楓さんは「抜かせ」と小さく呟いて唇を奪った。

 それから思いのままに、舌と唇を嬲り嬲られた。
 段々と股間が熱くなってくる。
 楓さんも同じペースでヒートアップしてきている。
 胸を掴む手が乱暴になる。

 身体を一度離して「もう、最近誰ともしてなかったんですか?」と、呆れた様子で聞くと「そうでもないぞ」と笑う。
「ならがっつかないでくださいよ」
「儂は情熱的なんじゃ」

 それから二人で服を脱いで、それもはやる気持ちを押さえない手早さで脱いで、そしてキスの嵐を再開した。
 お互いの酒臭い息はお互いに相殺していて、柔らかく温かい舌の感触を、味蕾がぶつかり合う精度で味わい続けた。

 お互いの手は胸を揉んだり、脇や背中を摩っていたが、次第に股間へと移動していく。
 上げる声は相手の唇で押さえて、籠もった喘ぎ声がテレビの音と交わっていく。

 お互いに「イキそう!」と叫ぶと、手を挟むのを構わずに腰を近づける。そのままガクガクと震えて、それが自分なのか相手なのかも分からなくなってしまった。
 そこからぎゅっと抱きしめて余韻を楽しむ。
 耳元の吐息の他には、テレビの雑音が流れているばかりだ。

 息が落ち着いたところで身を離す。
「ベッドでしようか?」
 私が提案すると、楓さんは私に軽くキスをした。

 全裸のまま部屋へと手を繋いだまま歩いて行く。
 部屋を開けると、小走りにベッドへ倒れ込む。
 上になり下になり、身体を舐め合う。
 結局私は下になって、楓さんが私の乳首を舐めつつ、いじりつつ遊んでくる。
 段々切なくなってきて、「楓さん……楓さん……」と呼びかけると、「また濡れてきておるの」と笑われる。
「もう……」
 それからはクンニをされる。この道何年だろうと言う舌の技は、イカせないようにしつつ、十分気持ちいい。
「そろそろイキたいよぉ」
 私が懇願すると、漸く解放される。
「お! おぉぉ……」
 声にならずイってしまう。
「可愛い奴め」
 息が整うまで、楓さんの手を握りしめる。

 汗も引いてきたところで第二回戦だ……と言いたいのだけど、インターホンが鳴る。
 リビングに戻り、急いで服を着る。
 鏡で変な所はないか確認する。髪が乱れているな……ブラシを掛けつつ、時間はない。

「なんじゃ、俊子たちか」
 いつもの楓さんにしては素っ気なかった。セックスを中断させられたからだ。
「なんじゃとは何だ」
 俊子ちゃんが怒っている。
「まぁ、上がるといい」
 そう言って、俊子ちゃん、カナちゃん、凛ちゃんをリビングに通した。
「コーラでいい?」
 私が尋ねると「ありがとう!」とこっちには笑顔を振りまく。
「それで何の用かの?」
 楓さんは平静を装おうとしているが、しかし語感にトゲがある。
「私、何かしました?」
 俊子ちゃんが突っかかっていく。
 凛ちゃんが慌てて「今日は楓さんが一人だって聞いたので」と答えた。
「あ……」
 それを言ったのは私だった。すっかり忘れていた。
 楓さんに睨まれる。

 俊子ちゃんは私に向き直して、「手伝います」と駆けてきた。
 私とキッチンに向かう。
 そこで私に耳打ちをする。
「何をしてたか知ってますよ」
 少しせせら笑う感じがあった。
 私が「え!?」と答えると、「私も興味あるので誘ってくださいね」とコソコソした声で囁く。
「そりゃぁ不味いよ」
 私が答えると、満面の笑みで「え、何ですか?」とワザと馬鹿っぽく訊ねて来た。
「だってリアル中学生だし……」
 私がぼそぼそ言うと、「えー、つまんないのー」と大袈裟に笑った。
 リビングの二人は「なんのことー?」と尋ね返してくる。
 俊子ちゃんは照りつけるような笑顔で「ひみつー」と茶化していた。


FAQ

Q.転生者はみんなこうなの?
A.飛鳥みたいな堅物以外はみんなそうです。

Q.節操なさ過ぎやしません?
A.ボノボのホカホカみたいなものです。転生者以外にはガードが堅いです。

Q.ちさとあんなに遊んでいながら、よく勇結やつかさに説教できるな?
A.転生者はそういうものって同意があります。転生者同士はノーカンと言うか、別枠で考えているのが、転生者の一般的結論。

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