「実際にいやしない鐵池甚五郎なんて奴を殺そうと、随分とご執心だねぇ」
把握している限り、鐵池甚五郎暗殺計画は十二あり、そのうち五つは某国の差し金だった。
暗殺計画の察知は実はそれほど難しいことではなく、そのような意志のある連中に偽情報をリークして、実行の後押しをすればいいだけなのだ。
取調室に"工作員"がいる。
それが何処の工作員なのかは分かる――誰が仕組んだかも、どういうルートでそうなったのかも分かる。
分かりすぎて、別に彼にどうすると言う事も出来ない。
伝聞を握らせて戻らせろと指示する。
「私のところへ刺客を送り込むのは、もうやめないだろうか? 我々はもう五人捕縛した。一人は爆弾をもっていたし、ライフルで武装した者もいた。もし刺客を送り込むのをやめられないなら、私の方から刺客を差し向けることになる。その場合は二人目の必要はないだろう」
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