魔法使い

ページ名:魔法使い

 魔法使い

 まほうつかい


魔法で人を幸福に出来ないのならば
きっと、この役目は終わっていたのだ


奇蹟使い。窮極の神秘、根拠なき全能。
個体をもって一種としうる、この世で最も馬鹿げた生命体。

論拠と術理を持たず、「そうなるから、そうなる」をも一笑に付す「そうなった」を振り翳す愚昧な子供騙し。魔女、呪術師、まじない師、奇跡認定、真にそう呼ばれた総ての正体であり、滅びの一途を辿る他ない御伽噺。多くは既にこの世を去り、または戮されている。

形式として殆どが人間のていで生まれるが、根本から異なる種と言っても相違はない。
多くのフィクションとして描かれる存在とは異なり、魔力というエンジンを持たず、支払う代償も無ければ、生得の由来も、そして意義も無い。法なき法は人を択ばない。
あらゆる度外視で与える結果は、結果以上の中身は無く、その神威に仰々しい修飾で語る以外を見出せず――今、こうして書き連ねる行為そのもののように――ノンフィクション、ひいては空想に対する冒涜である。

魔法使いの「不可」は、人産まれ人育ちの倫理、または気質によるものでしかなく、界渡や星墜とし、絶滅、死者蘇生、外宇宙改竄のいずれも叶えられる。それでも、先史以前の先史、一般的に知られた先史、現代史に至る今日までの世々へ存続を臨んだのは、祈り願うという唯一の必要性トリガーに対する、想像力の限界と自ら頭打ちを定める怠慢、神秘戮しなる天敵があってこそ。

魔法使いは、アルラト――アレン・ブラックをもって滅びることが決定している。
冒頭の言は彼による言葉であり、最後の魔法使いは「魔法とは人を幸せにするための物である」と語り、「たった一人でも幸福に出来ないのなら、僕たちは二度と現れなくてもいい」と結論付けた。
意義の無い力であるため最終回答へ是非を求めることは出来ないが、魔法は魔法であるまま歴史を閉ざすことになり、数少ない夢物語として後世に生きる人々への希望ものがたりを遺し、喪われてようやく意味の生まれる、やはり、意義を持たない無色透明であったのだ。


 備考

他世界観に跨って存在する重要項目。
『独法師、遺論を称えよ』にのみ存在を確認される、世界に対する全能者。
その気になれば他創作にも影響を及ぼすことの出来る、ルート次第では実際影響により他世界の神秘すら消し去る所業を成して見せる、文字通りの規格外……というよりはレギュレーション違反。
常に強さ議論での例外枠。


 関連項目


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