Menu
▪ トップページシャイニー!シャイニー!▪ 概要▪ 登場人物カオスティック☆ワールド▪ 概要▪ 用語▪ 登場人物幻想世界▪ 年表▪...
ようやみのあるがるぬ
「死を志し、灰を廃する。害によっては、骸を成す」
陽は沈み、闇が昇る。かの闇は、太陽を喰らう。
深きより至る呪い、三千世界を殺す呪いの子は、夜の王と成った。
かくして、貴族達は瞬く間に世界を静寂へと陥れ、永久が築かれる。
しかし、唯一の綻びを。知る由は無いのだろう。
――"第三の真祖"かく語りき。
死と呪いと、吸血鬼の蔓延る深山幽谷の世界。
自らを貴種として憚らない鬼が地に満ち、人と数少ない亜人らは拓かれぬ森に落ち延びた。
時を経、半人半魔の吸血鬼狩りの噂が鬱蒼とした地に流れる。
やがて鬼どもが言う、あれは一切に夜の帳を降ろした祖の落胤ではないか――と。
アルガルヌ――と呼ばれる世界は、多元宇宙の片隅で自然発生した世界である。
数多の宇宙で"死"を迎えた、あらゆる物が行き付く"墓場"のような場所が変質した物。
流れ着いた、死んだ物が溢れる程に集まる事により生まれた"熱"から生じたとされている。
そういった出自の為、生きながらにして死んでいる世界であり、外部的に見ても非常に不安定。
内部は、より死に近しい存在と、生に近しい存在、二つのカテゴリに分けられる者らが犇めいている。
最も死に近しい存在、もとい世界の根幹や成り立ちに近い存在の物は、"ノスフェラトゥ"と呼称される。
紅の瞳、鋭い犬歯、血を啜って生きる… と言う、外部の世界で言う吸血鬼に非常に近しい特徴を有する。
これらに共通する特徴は、いずれも莫大な"呪い"を持つ事。この為に、彼らは自らを最上の種として憚らない。
世界の誕生から、記録に残る所で既に数千年が経過しており、正確に遡っていけば、数万年が経過しているとも。いずれの歴史にもノスフェラトゥと呪いは存在し、世界の行く先に大きく関与して、歴史を操っていると噂される。
基本的に、彼らは自分達の種以外には敵対的な存在ゆえ、そうした彼らを狩る者も 太古の昔から多く存在している。狩る者らの活躍により、人類(以後、ノスフェラトゥ以外の種を全て呼称する)と彼らの均衡は意外にも保たれていた。
然し、狩る者らも多く戦死し、その戦いの果て、千年と少し前の時間にて 遂に均衡が崩れ去る事となる。
"夜王"を名乗るノスフェラトゥが、その呪いを以てして、世界を永遠の夜へと変えた。それが現在の世界。
世界全域が夜闇に覆われ、ノスフェラトゥらの致命的な弱点である陽の光が閉ざされた彼らに都合のいい世界。彼らは瞬く間に人類を支配し、家畜や道具として生きる事を強いた。
殆どの人類は対抗出来ず、支配されてしまう。その支配ないし領域から、運よく逃れる事が出来た極僅かな人類は、世界に点在する深い森の中へとその身を隠した。
狩る者による必死の抵抗は未だに続くが、それでも。
残った人類が服従か死に落ちるのは、もう時間の問題だろう――。
作中の括りで滅亡した世界。
半人半魔の吸血鬼狩りによる壮絶なアベンジの果てに滅ぼされ、現在存在しない。
この吸血鬼狩りは、「ソレナリの冒険録」「ポーンさんがやった果てのヘレン」に見られるカセイのモデルの、そのまたモデル。
他世界観の関係は実質的に無く、レイヤーとフォルダの纏まりから外れた世界。
多元宇宙で熱的死を迎えた総ての集積所。
初出・原文 > 2017年3月18日
シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。
▪ トップページシャイニー!シャイニー!▪ 概要▪ 登場人物カオスティック☆ワールド▪ 概要▪ 用語▪ 登場人物幻想世界▪ 年表▪...
創作の恥は書き捨て 当サイトは現・かせいのさなぎによる創作早見ポータルwikiです。 他名義で行った創作を含む、掲載可能な一次創作の内容を転記を行っています。 これは備忘...
右メニューサンプル右メニューはヘッダーメニューの【編集】>【右メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。 ここを編集する...