石ノ森章太郎の漫画『サイボーグ009』、およびそれを原作としたアニメに登場する人物について解説する。
ここでは漫画版およびアニメ版の設定について記述する。完結編における設定については『2012 009 conclusion GOD'S WAR』を参照のこと。
00ナンバーサイボーグ[]
00ナンバーサイボーグを参照。
00ナンバーサイボーグの関係者[]
黒い幽霊団(ブラックゴースト)[]
未来人(移民)[]
イシュタルの竜編[]
その他のキャラクター[]
黄金のライオン『黄金のライオン編』に登場。全身黄金色で高い知性を持つ牡ライオン。ピュンマたちの独立運動を妨害していた。銃弾が効かず、高速で行動し、口から高熱の息を吐く能力を持つ。放射能を食料としており、仲間である「黄金の木」の食事となる放射性物質を得るため、本国から派遣された人物に協力していた。旧昭和版アニメでは子ライオンを人質に取られており、最後はゼロゼロナンバーと和解する。クビクロ『まぼろしの犬編→クビクロ編』に登場。茶色い犬(犬種は不明だが、容姿は日本犬に近い)で、その名の通り、首輪のような首の黒い模様が特徴。芸をする両親と共にある老人に飼われていたが、飼い主の老人と両親が轢き逃げにより死亡し、ジョーに拾われた。実は両親は脳改造により人間並みに賢くなっており、クビクロもその賢さを受け継いだうえ、恨みの感情を炎に変えて相手を焼き殺す特殊能力も得ていた。その能力を使って飼い主と両親を殺した人間に復讐し、更に野犬を率いて保健所や養豚場を襲った。最後はジョーの手で逝く。旧昭和版アニメでは途中から脳改造され光線を出すという設定。平成版アニメではジョーを慕っている描写が強調され、敢えてジョーに撃たれるという悲愴の最期を遂げる。パル(声:平成版アニメ・常盤祐貴)イシュキック(声:平成版アニメ・島本須美)『風の都編』に登場。マチュピチュ遺跡にて、黄金のピラミッドと共に異次元から現れた王女。何でも消す光線を放つ護衛ロボット「カブラカン」と共にピラミッドを守っている。実は彼女もロボットだが、ピラミッドに取り残され長い年月を過ごす内に感情が目覚め、強い孤独感からジョーに助けを求める。だが最後はカブラカンの攻撃からジョーを庇い機能停止した。平成版アニメでは自己修復装置をつけていたために機能停止はしていないが、現実世界に来るための装置が壊れたためにピラミッドと共に永遠に次元に閉じ込められることになった。カール・エッカーマン(声:平成版アニメ・三木眞一郎)『未来都市編』に登場。未来都市を建設したエッカーマン博士の息子。彼本人はすでに病気で亡くなっているが、その人格は未来都市の万能コンピュータ「スフィンクス」として残っていた。フランソワーズに一目惚れしてしまい、彼女と恋仲であるジョーに敵意を抱き(平成版アニメではジョーを恋敵と勘違いして)、彼に激しい攻撃を加え、フランソワーズを監禁して洗脳しようとした。
旧昭和版アニメのみのゲストキャラ[]
ナック(声:朝井ゆかり)『Xの挑戦』に登場。元はバラと恋人を愛する普通の少年だったが改造されて、円盤と一体のサイボーグ「X」となる。ミッチィ(声:白石冬美)『Xの挑戦』に登場。ナックの恋人。ガラリア王(声:富田耕吉)『ガラリア王救出作戦』に登場。クーデター計画の首謀者である親衛隊長オネストを盲目的に信じ窮地に陥る。クロッグ博士(声:内海賢二)『消えたスクール・バス』に登場。誘拐した子供達をサイボーグに改造して悪事に利用する。009らに追い詰められ自害し果てる。志木博士(声:風祭修一)『悪魔は夜歩く』に登場。エネルギー集中剤を開発し、自ら実験体となるが一定期間副作用で理性の無い怪物と化してしまう。リタ(声:白石冬美)『金色の目の少女』に登場。金色の目をした不思議な少女。しかしその正体は宇宙人のスパイ。キャサリン(声:向井真理子)『地底の黄金宮殿』に登場。インカの謎を突き止めようとして命を落とした老人の娘。しかしその正体はインカの秘宝を守る王女ジザルパでジェロニモが本物のキャサリンに当てた手紙を奪い取り彼女になりすましていた。ルネ技師長(声:島田彰)『天かける巨人』に登場。モリス航空に請われ、巨大航空機ターレスの開発責任者を勤める。何者かの妨害により試作機の失敗が続き、失意の中帰国の途に就くが…アンナ(声:桂玲子)『天かける巨人』に登場。ルネ技師長の娘。平博士(声:千葉順二)『太平洋の亡霊』に登場。超心理学を専門とする科学者。念力を増幅させる装置を使い旧日本海軍の連合艦隊を実体化、次々と復活させる。一人息子を特攻隊で亡くしている。平祐太郎(声:野田圭一)『太平洋の亡霊』に登場。イクラ・デモアール(声:神山卓三)『幽霊同盟』に登場。ゴーチェ(声:市川治)『わが父は悪魔の使徒』に登場。ハトランド共和国の大統領の息子。突如暴君と化した父に心を痛めている。ロック(声:野沢雅子)『わが父は悪魔の使徒』に登場。ゴーチェに付きそう子供の使用人。ベティ(声:白石冬美)『果てしなき逃亡』に登場。黒人解放の指導者マルク牧師の娘でアフリカ人と日本人のハーフ。クルテール兄弟(声:白川澄子)『非情な挑戦者』に登場。遺伝子組み合わせによって生まれた双子で、名前はそれぞれガイとビル。優秀な頭脳を持つが冷酷。若柳(声:野田圭一)『よみがえれ! 不死鳥』に登場。009のライバルレーサー。カリフォルニア大障害レースを前に仕組まれたカーレース事故で負傷し自信を失う。悪の人形(声:堀絢子)『平和の戦士は死なず』に登場。人間の心に潜む悪が実体化された人形。新昭和版アニメのみのゲストキャラ[]
ジロー(声:塩屋翼)ジョーの親友で彼同様ハーフの少年。昔自身が起こしたケンカのせいで少年院送りにされたジョーをずっと気にかけており、再会した時は喜んでいた。電力会社で立派な研究員として働いていたが、ネオブラックゴーストの襲撃に巻き込まれて命を落としてしまう。父親の顔を覚えていたようで、父親からもらったナイフが宝物。ナタリー(声:松島みのり)ジェットのかつての恋人。再会した時は喜んでいたものの、最後は事件に巻き込まれた仲間の輸血を拒否するジェットを冷たい人と誤解してしまう。カトリーヌ(声:松島みのり)フランソワーズの親友。かつては彼女と共にバレエをやっていたが、フランソワーズが行方不明になってしまい悲観にくれバレエを止めてしまう。フィリップ(声:古川登志夫)という恋人がいる。爺さん(声:沢りつお)ジェロニモと共に牧場を営んでいた老人。第1話では連絡を受け旅立とうとするジェロニモを引きとめようとした。ジャッカ(声:徳丸完)ピュンマの仲間。かつては銃の名手の勇敢な戦士だったが、巨人にあっけなく敗北したショックで酒びたりになってしまう。ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァネオ・ブラックゴーストの首領。インドの行者の息子達である三つ子の兄弟であり、3人とも001の父であるウィスキー博士によって改造された。頭の一部が透けて脳髄や機械が剥き出しになっているのが特徴で、中央が剥き出しになっているのがブラフマー、左半分が露出しているのがヴィシュヌ、右半分が露出しているのがシヴァである。脳改造は001以上に行われており、001よりも強力な念動力を操る。三つ子のためか一種の脳内リンクが形成されており、互いに情報を共有することや言葉を交わすことなく意思疎通を行うことが可能だが、兄弟の内、1人が身体にダメージを受けると他の2人もダメージを負ってしまう。終盤、聖人であるガンダールとも兄弟(厳密には分身)であることが判明し、彼がダメージを受けた時も影響を受ける。念動力だけでなく加速装置も内蔵されており、009達が直接戦闘で勝利することは一度も無かった。最終決戦の時は合体して009達を叩きのめして宇宙へ向かおうとしたが、ガンダールの捨て身の行動で滅びた。ガンダール「東洋のイエス」と呼ばれ、戦争や災害に疲れた世界中の人々の心を癒す聖人。穏やかな性格だが悪を憎む強い心の持ち主である。容貌がブラフマー達に酷似していたので当初は009達にネオ・ブラックゴーストのメンバーだと疑われた。正体はウィスキー博士がブラフマー達を改造した際に彼らから取り除いた良心のみの脳髄を、余った身体のパーツに組み込んで誕生させた人造人間である。このため、ブラフマー達に近づくと激しい苦痛を互いに感じた。自らの誕生の秘密に苦悩するが、009達との交流で自分の「兄弟」との対決を決断し、オーディンに導かれるままに彼等の元に赴く。最後は合体したブラフマー達に突入して共に消滅した。平成版アニメのみのゲストキャラ[]
神父(声:小山武宏)ジョーの育ての親。経営する孤児院の孤児達に愛情と誠意をもって接する立派な人物だったが、養子斡旋組織を装ったブラックゴーストに騙されて散々利用された揚句に事実を知ったため、スケアに口封じとして殺害されてしまった。ナタリー(声:小島幸子)平成版オリジナルエピソード『幻影の聖夜(イブ)』に登場。改造前のフランソワーズのバレエのライバル。当時の姿でフランソワーズの前に現れ踊るよう迫る。ソフィー(声:沢海陽子)平成版オリジナルエピソード『倫敦(ロンドン)の霧』に登場。ブリテンの昔の恋人。ローザ(声:沢海陽子)『倫敦(ロンドン)の霧』に登場。ソフィーの娘。カボレ(声:高木渉)原作のベトナム編を改変したアフリカ編に登場。ピュンマの友人。ママドゥ(声:置鮎龍太郎)アフリカ編に登場。ピュンマの友人。黒い幽霊団によってサイボーグマンに改造され、身も、そして心も別人となってピュンマと対決する。キャシー(声:彩木香里)平成版オリジナルエピソード『英雄の条件』に登場。ジェットの知り合いの女性。夫に出て行かれて苦労しているためか、定職につかず息子に夢物語(だと思っている)ばかり聞かせるジェットを毛嫌いしていた。ジミー(声:亀井芳子)『英雄の条件』に登場。キャシーの息子。母親とは逆にジェットを慕い仲が良く、彼から聞かされるサイボーグ002の活躍譚(ただしジェット自身の脚色も含まれている)に憧れている。青いけもの(声:津嘉山正種)平成版オリジナルエピソード『青いけもの』に登場。005が出会った、自然を汚すものに怒りを覚え次々人間達を殺害する文字通り青い体をした獣。しかしその正体は地球意思。アリス(声:山下夏生)『星祭りの夜』(ただし、原作の星祭りの夜とは違うオリジナルエピソード)に登場。ジョーがふと立ち寄った田舎で出会った少女。見る限りジョーより幼いが何故か小さな頃のジョーを知っているようで彼と約束を果たしに来たというが・・・。ちなみにアリスという名は、好きではない本名の代わりにジョーに呼んでほしいと名乗った名前であり、本名は不明。フィル(声:斎賀みつき)ミュータント戦士編に登場。リナ、ケイン、ミーと共にサイボーグ戦士に立ちはだかるミュータント戦士の少年。彼だけは原作のモデルはいない。篝矢翡翠(声:井上喜久子)完結編に登場。篝矢教授の一人娘。不思議な力を持っており翡巫女というもう一つの名を持つ。父親のために力を使っていたが次第に自身の力を恐れながらも利用する父に悲観するようになり、それをジョー達が発見したモアイ像に宿る者に付け入られ操られて女神として君臨し、ジョー達サイボーグの前に立ちはだかるようになる。出典・脚注[]
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