昭和50年後半 鉄道ニュース
北海道ダイヤ改正延期で混乱 7/1
動労ダイヤSL廃止にともなう動力車基地統合反対闘争で,1日に予定されたダイヤ改正が延期され、夏の臨時列車も、殆どストップ。
羽幌線【貨物扱廃止】 鬼鹿、旅客駅に変更 7/1
京阪電気鉄道 社員に対して週休2日制を実施 7/1
山男に人気の中央本線客車夜行425列車(新宿発岡谷行き)が臨時列車で復活(9月末まで) 7/4
名鉄知多新線延長 7/6
49年6月の冨貴~上野間5.8kmに続き、上野~知多奥田間(2.3km)が開通、平日上下各36本、休日35本を運転、朝ラッシュ時に2本が新名古屋へ直通
国鉄25形寝台車と黒部峡谷鉄道EH10形電気機関車に49年ローレル賞 7/6
東海道本線小田原地区一部高架化 7/7
東海道本線東京~小田原間線増工事の一環として、酒匂川橋梁~小田原駅間1.3kmの下り線を高架新線に切替え、上り線は28日)
「国鉄再建間題懇談全」発足。木村運輸相を三座長に学識経量険者ら31人で構成 7/8
動労北海道闘争収拾 7/10
国鉄北海道総局は、SL廃止の追分機関区だけでなく滝川機関区にもDLを暫定配置すると譲歩し動労も受入。ダイヤ改正は18日実施
東北新幹線福島トンネル(8,090m)貫通 7/14 片町線(現・東西線)に新駅設置を発表 7/14
四條畷~長尾間13.4kmの複線化工事に合わせて、寝屋川(忍ヶ丘~星田間)、枚方(津田~長尾間)の2駅、どちらも仮称を設置、開業は複線化完成時の52年度
国鉄理事に茅誠司氏 7/15
6月にに死去した言論界代表の部外理事、岩渕辰雄氏の後任もと東大学長。76歳
「動労ビラ闘争」は、違法の判決 7/15
東京地裁は、’69年の機関助士廃止反対闘争で動労甲府支部員の国鉄甲府総合事務所建物へのピラ貼りに対し、国鉄当局が施設管理権を侵すと訴えた民事訴訟で、当局の主張を全面的にみとめ、ビラはがし代142,300円の支払いを動労側に命じ。判決では現在の車両などへの落書き斗争にも「国民のひんしゅくを買い、国鉄を私物化するもの」と批判の目を向けた。
特急そよかぜ189系に交代 7/18
季節特急「そよかぜ」は老朽化著しい181系で運転されていたが、「あさま」が189系で運転されることになり、輸送力の増強も(8連から12連へ)
新幹線ホーム完成 7/18
新幹線ホーム15番線が完成、列車遅延の場合に下り列車の発車待ちや増遅延を防止する目的で新設
北海道内ダイヤ改正 7/18
本来7月1日に予定されていた北海道内のダイヤ改正が17日遅れで実施され〈いしかり〉登場
特急〈いしかり〉が札幌~旭川間にデビュー。7往復、エル特急に 写真は、高架前の札幌駅ホームに停車中のライラック(いしかり)をライラックに改称
北海道専用電車として当時は珍しい交流専用電車として投入された。
運転席上部のカバーは雪を飛ばすための装置らしい。
ヘッドライト天井2灯は吹雪時の対策から取られたもので、711系にも増設された。新製の100番代は当初から設置。
S61年8月 撮影 blackcat
【開業】久慈線 久慈~普代(26.0km)旅客営業のみ (公団建設)7/20
【新駅開業】陸中宇部、陸中野田、野田玉川、堀内、普代
近鉄名古屋線【新駅開業】 新正 7/20
環境庁、新幹線相互騒音基準を決定 29日告示。運輸省に譲歩し基準達成時期を一部緩和 7/25
稚内公園ロープウェイ営業開始 7/27
新幹線の騒音基準を告示 7/29
環境庁は新幹線の基準値を住宅地域70ホン、商工業地域75ホンとし、既設線は3年以内に80ホン以下7~10年に基準値を達成、工事中の線は開業時に80ホン以下、3~5年で基準値へ。新規着工線は開業時に基準値を実現することを義務づける新幹線騒音環境基準を官報で告示。しかし運輸省・国鉄の「今の技術では基準値の完全実施は不可能」とする意向を入れ、「達成目標期間内に達成できなかった区域か生じても、可及的速やかに環境基準を達成するよう努める」という緩和処置を認めた。
本四架橋の着工決まる。 7/29
政治問題化して一括着工か否かでもめていた本四架橋は同日開かれた一連の政府関係者の協議で、実質的に「児島~坂出」ルートに一本化。これにより長大今日建設は事実上スタート
青函連絡船貨車航送50周年記念行事としてに森屋デパートで写真展、記念急行券を発売 8/1
国鉄青函連絡船、貨車輸送開始以来満50年を迎え。運んだ貨物は3億t 8/1
京成電鉄が進めていた同電鉄上野駅と国鉄、地下鉄上野駅を結ぶ「京成メトロ街」の改築完成,使用始まる 8/1
東北新幹線那須トンネル貫通 8/1
首都圏で最長となる東北新幹線那須トンネル(6250m)、着工以来3年ぶりに全工区が貫通。同トンネルは47年に着工したが、那須火山帯の泥流堆積に悩まされていたもの
深川市にSLホテル 8/1
国鉄から貸与されたC5898+寝台車2両+食堂車の列車ホテルが誕生
京都市電運賃を70円に改定 8/1
本州初のSLホテルが国鉄小海線野辺田駅付近にオープン 8/4
A寝台4両、(オロネ1028・オロネ1069・オロネ102016・オロネ102071)とお座敷列車オロ802008の計5両+C5696を連結
上越線井野~新前橋間の染谷川橋りょう下り線が完成、使用始まる 8/4
南海電鉄労組、762人の削減などを内容とする会社側の合理化問題譲歩案を受諾する旨正式回答 8/6
赤羽線混雑緩和工事 8/7
国鉄、赤羽線混雑緩和工事のラッシュ時のため1979年春の10両編成運転へ、総額77億円をかけ各駅ホーム延伸工事に着手を発表
新京成電鉄値上げ延期 8/7
新京成電鉄(京成津困沼~松戸間)は9日から平均55.6%6の運賃値上げを芙施の予定だったが、沿線住民の「抜打ちで大幅すぎるし、公示も不親切」などの抗議で15日に延期した。新京成は1日から車内などに公示しており、公示した値上げ実施日の延期は前例がない
関西線井田川~亀山間の椋川橋りょうが完成、使用開始 8/8
上越新幹線六日町トンネル(延長5020m)の北(同1820m)、寺尾(同1690m)両工区が貫通。8/8
京福電気鉄道嵐山本線【駅名改称】 嵯峨野→有栖川8/9
証券荷抜き事件主犯逮捕 8/11
神奈川県警は3月19日、横浜駅8番線ホーム荷扱い事務所前で、時価650万円の株券。割引債(70枚)入りの小荷物が盗まれた事件で指名手配中の金融ブローカー。畑川勇兵(43)を逮捕。駅での証券抜取りは’74年10月、静岡駅での3億300万円相当を最高に’67年の東京駅から今年7月9日の新潟駅まで、東海道。山陽。東北本線を中心に12件起きており、同県警は畑川を証券窃盗グルーブの主犯格と見ている。
国鉄再建問題懇談会第4回会合で貨物線の取扱について議論し、トラックに貨物を奪われる状況について説明 8/15
台風5・6号あばれる 8/17~24
奥羽本線、8月6日に発生した集中豪雨による土砂崩れの影響で不通となっていた真室川~横堀間などの区間の運転を再開 8/13
相模鉄道に新駅誕生 8/17
相模鉄道本線 【移転・駅名改称】大塚本町→さがみ野 【新駅開業】かしわ台
小田急電鉄 本社事務所を新宿駅西口の小田急明治生命ビル(現・小田急明治安田生命ビル)に移転 8/
台風5号によりダイヤ混乱 8/19
四国・中国から日本海へ抜けた台風5号により、土讃線高知以西が不通となったほか、中国地方の各線でもダイヤが混乱。
新幹線も最高5時間の遅れを出し。お盆の帰省ラッシュと重なって大混乱
高崎セメントターミナル基地起工。8/19
浜松・五日町・会津に次ぐ4番目のもので、面積6,900㎡、取扱量月間32,000t(開業時17,000t)、完成は51年3月を予定
イラン高速鉄道計画調査団(団長・滝山国鉄技師長)、同国へ出発。8/19
朝日新聞論壇に、新幹線騒音に関する楠本中公審委員長に対する反論を、滝山国鉄技師長を掲載 8/19
仙台陸上交通審議会(宮脇参三会長)、交通需要増大に対処する新しい交通機関には、地下高速鉄道建設が適当と答申。8/19
集中豪雨で奥羽本線など混乱 8/20
台風5号くずれの低気圧の影響により、同線は大館~弘前間、鷹ノ巣~森岳間が不通となり、26日の復旧までに171本が運休。また、花輪・五能線や北海道でもダイヤが混乱
青函連絡船、室蘭本線水害のため20日~21日、23日~31日までに上り114本、下り、113本、空船上り93本、下り91本運休 8/20
国鉄、夏季【7月20日~8月19日】の国鉄利用者の動きをまとめる 8/20
福島交通【新駅開業】桜水 8/20
奥羽本線【複線化】四ツ小屋~秋田間 6.4km 8/21
異羽本線【複線化】大張野~和田間5.4km 8/21
台風6号により新幹線川止め 8/22
近畿地方を襲った同台風により、新幹線は揖斐川の増水が停止水位にまで達したため、8時間も全面ストップして83本が運休した。
阪和線 天王寺~和歌山間でEF52形電気機関車さよなら運転 8/24
北海道のダイヤ再び混乱 8/24
台風6号によりダイヤは20日に続いて再び混乱、函館本線、函館~札幌間をはじめ、道内27線区、200カ所が不通
49年度国鉄監査報告書、運輸相に提出 8/24
累積赤字は2兆2,463億円に達し、財政状態はますます緊迫化、輸送・設備・車両・要員・労使関係などあらゆる分野に問題が山積されていることを指摘するとともに、国の助成を要望し、過去の債務のタナ上げを提案
監査報告書運輸相に提出 8/26
国鉄監査委員会(安居喜造委員長)、繰越欠損金は2兆円を超し、財政状態さらに窮迫、などを内容とする1974年度国鉄監査報告書を、また国鉄も黒字線は新幹線、山手線、高崎線3線のみで経営状態~段と悪化など、1974年度財務諸表ならびに財政再建計画実施状況報告書をそれぞれ木村運輸相に提出。
49年度国鉄収支決算書 8/26
各線別にみると、全国256線のうち黒字線は新幹線・山手線・高崎線の3つだけ。3線の黒字額のうち94%は新幹線の利益である半面、東海道・山陽本線など主要幹線で軒並み数百億円の赤字であることが明らかにされた。
特急「いなば」7・8号車を座席車に振替え(寝台車難燃化工事のため、年末・年始を除き1976年3月末まで)8/26
奥羽本線、8月20日の集中豪雨の為、大館~弘前間・鷹ノ巣~森岳間が不通となっていたが、復旧作業終了、運転再開となる 8/26
青森~室蘭間に臨時国鉄連絡船 8/27~8/31
不通となっている函館本線函館~札幌間の輸送を確保するため、1日2往復室蘭まで臨時延長、青函連絡船史上はじめてのこと 使用船摩周丸・十和田丸、1日2往復、輸送人員上り9450名、下り6133名 計15583名
民鉄初の大規模直上高架化工事・京浜急行北品川~青物横丁間(1.3km)下り線完成、切り替え。8/27
運輸省、気仙沼線御津~本吉間(34.21km)の開業設備実施計画を認可 8/28
奥羽本線【複線化】大張野~和田間 8/28
大分交通、耶馬渓線中津~野路間(10.4km)の10月1日廃止を申請。8/28
大手私鉄14社、普通運賃で平均28%の値上げ申請。8/29
大手私鉄14社値上げ申請14社平均で普通運賃28%、運勤定期36.3%、通学定期30.3%の値上げ案で、最もアツブ率が高いのは京成。人件費などの増加による経営悪化がおもな理由
仙台市電全廃を発表 8/30
島野市長は、マイカー増加、ドーナツ化現象、赤字などの理由や、地価建設計画も煮詰まってきたことから、大正15年から50年走り続けてきた動市電の全系統14.8kmを、51年3月限りで廃止、バスで代行を行うと発表
三江線が全通 8/31
三江線(口羽~浜原間 29.6km)開業 (公団建設)
三江北線と三江南線、両線を合わせ、江津起点108.1kmの三江線(江津~三次)開業。
新設駅は6両。
函館本線8日ぶりに全線開通 8/31
台風6号で不通になっていた函館本線の桂川~野田生間の復旧作業が終わり、午後4時過ぎの普通列車から運転開始
東亜国内空港、旅客減で休止 9/1
東亜国内航空の大阪~広島線ダウン新幹線博多開業の影響で乗客が激減したため9月1日から運休。’64年に開設され、昨年までは夏7往復、冬9往複のYS11(定員64人)が飛び、利用率90%だったが、3月10日から3往復、6月から2往復に減らしたものの、30%前後の利用率に落ちこんでいた。
京都~西明石間の快速・新快速を禁煙化 9/1
仙台臨海鉄道【開業】埠頭本線 仙台港~仙台埠頭間(1.596km)9/1
東京急行電鉄 創立50周年式典を挙行 9/1
静岡鉄道静岡清水線 ワンマン運転開始 9/1
名古屋鉄道名古屋本線新清洲駅地下駅開業 9/1
青函連絡船、新造貨物船第1船、函館ドックにて起工式 9/4
国鉄、10月1日から12月19日まで、連休を中心に2741本の秋の臨時列車ダイヤ発表。9/5
奥羽本線【複線化】和田~四ツ小屋間(6.9km) 9/5
東京都、帝都高速度交通営団に対し着工の遅れていた地下鉄8号線(有楽町線)の板橋区内原1丁目~練馬区北町6丁目間(約3.6km)建設で、道路と切り離し着工認めると通知 9/10
富山駅、盲人用点字ブロック設置工事完成 9/11
国鉄新幹線、開業以来3999日目に9億人輸送達成 9/12(9/26)
近鉄大阪線 上本町~布施間を方向別運転化 9/13
近鉄 上本町~布施間を方向別運転化 9/14
京浜東北線にも「シルパーシート」設置(山手線に続く第3弾)9/15
国鉄、特急、急行など平均32%の旅客関係料金値上げ申請、同時に貨物運賃制度改正も報告。9/16
吹田操車場地区輸送近代化準備室開設 9/16
名古屋鉄道美濃町線 急行廃止 9/16
国鉄、列車火災防止対策として室蘭本線・苗穂工場貨車職場で初の寝台車燃焼試験実施。9/17
東京モノレール(浜松町~羽田空港間)開通11周年目。9/17
奥羽本線【複線化】芦沢~舟形間6.3km、羽後境~大張野間8.1km 9/17
EF527
竜華機関区でEF527号機のお別れ式 9/18
日本民営鉄道協会、初の部門別収支を公表。9/19
政府、名古屋・大阪・神戸3市の地下鉄値上げ了承、10月から実施。9/19
青函連絡船、函館4岸可動橋(有川)遠隔操作実施 9/20
国鉄常務会、総武線快速電車の東京~品川間(6.8km)延長運転の1976年10月目途実施を正式決定 9/22
ESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)運輸通信委員会の鉄道線路保守改良セミナー、東京で開幕、10月4日まで 9/22
青函連絡船、函館~室蘭間 代行輸送船、摩周丸.十和田丸が船舶局長より表彰を受ける 9/23
宇高連絡船、第一讃岐丸を売却 9/23
東北線大宮~黒磯間で全面運休 9/26
大宮~黒磯間で、昼間列車を4時間半全面的に運転を止めて、老朽レールの交換を行った。
奥羽本線【複線化】峰吉川~羽後境間(33.3km) 9/26
京王帝都電鉄、10月20日がらの朝クラッシュ時の8両運転を決定。9/27
近江鉄道、普通30.75%、定期30.3%の値上げ実施。9/27
国鉄、草津(柘植~草津間36.7km)、桜井(奈良~高田間29.4km)、和歌山(王寺~五条間35.8km)3線の電化工事を運輸省に認可申請。9/27→9/29
中央線、高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪の快速線にエスカレーター設置(乗客には好評)9/29
草津(柘植~草津間36.7km)、桜井(奈良~高田間29.4km)、和歌山(王寺~五条間35.8km)3線の電化工事を運輸省に認可 9/29→9/27
羽越本線、荒川新橋梁完成 9/30
国鉄、荷物運賃改定を実施。10/1
駅レンタカー、東京・八重洲口に営業所オープン。 10/1
国鉄国府津保線区60年の歴史に幕、小田原保線区として再スタート 10/1
東北新幹線の駅舎で初めての新郡山駅が開業。10/1
上越新幹線、新潟駅建設工事開始 10/1
運輸省、新幹線騒音基準決定で、騒音、振動への住民パワーに対処するため「新幹線公害対策官」制度発足へ 10/1
とき183系への置換え進む 10/1
老朽化著しい181系「とき」を置き換えるべく183系を新製中であるが、この改正で更に7往復を置き換え
当初は新幹線開業〈上越新幹線)の絡みもあり、新製を渋っていたのであるが、当時の特殊な労使関係も影響し、耐寒耐雪設備を強化した183系を投入することになった。新幹線開業後は、「あずさ」等の増発に当てられた。
国鉄東名バスのダイヤ改正 10/1
国鉄東名ハィウェイバスは,長距離利用客の大幅減にともなって、東京~名古屋便20往復を14往復に減らす一方、東京~静岡便を13往復から30往復,静岡~名古屋便を2往復から8往復に増強するなど、中距離輸送重点に転換。快速便はなくなった。
釧路開発埠頭 日本国有鉄道と石油元売5社が出資を開始 10/1
豊橋鉄道 豊鉄タクシー(株)を発足。関連会社と三河観光(有)のタクシー部門を統合 10/1
大分交通耶麻渓線【廃止】中津~野地間 (10.4km) 10/1
1914年以来続いた国鉄苗穂工場でのSL検修作業終わる。最終出場機はD51603 10/2
豊橋鉄道 豊鉄自動車整備(株)を発足。草間工場と豊鉄商事整備工場を吸収 10/3
上越新幹線用レール輸送開始 10/4
新日鉄八幡工場で製造された上越新幹線用レールを鹿児島本線・西八幡駅から軌道基地のある上越線の浦佐駅に向けて発送・チキ5500形3両に60kgレール28本をまたがせ、5組連結の専用列車で新幹線用のレールを輸送するのは初めてのこと。
仙台市電 市電全線廃止に関する議案を市議会で可決 10/4
国鉄、火災時の運転取扱基準を改訂、11月から実施を決定 10/6
トンネル内での火災にあっては、とにかく走ってトンネルから脱出することを第一とする方向に変更、同時にトンネル走行時には、乗客が非常ブザーや、非常弁を扱うことを禁止するステッカーを貼付することとするなど
ハンディーン・カナダ国鉄総裁ら、朝の新宿駅を視察、10/6
国鉄品鶴貨物下り線でもレール交換工事(851.2m)10/6
上越新幹線要レール、第一陣が、浦崎同建設基地に搬入 10/6
西鉄軌道線の一部の廃止を承認 10/7
西鉄の福岡市内線のうち、貫線・呉服町線・城南線(計17。7km)の廃止申請を承認、実施は11月2日。また、北九州市も軌道の
廃止を申請していたが、西鉄と同時に承認され、11月1日に廃止となる。なお北九州市の軌道は国鉄の若松駅を起点に計4kmの路線をもつ貨物路線で、路面区間を凸型電機が貨車を牽引していた。
建設省、国鉄が長野県岡谷市と塩尻市間に建設中の国鉄中央本線線路増設工事(延長11.2km)に土地収用法を適用できる事業に認定 10/7
公企体閣僚協専門懇会合。国鉄など3公社当局、スト権について是非を示さず、〈高度の政治判断に属する事項〉と見解表明 10/9
新大阪駅17番ホームで24系25形寝台客車のローレル賞授賞式 10/11
奥羽線【交流電化】羽前千歳~秋田間交流電化完成(奥羽線全線電化)10/13→正式開業は11/25
堺まつりで花電車
南海大阪軌道線(現・阪堺電車)堺まつりで花電車運航 10/13~10/19
参宮線、鳥羽駅新駅舎完成 10/14
宇高連絡船で危険品搭載貨車投棄試験 10/14
宇高連絡船に人災発生した場合の危険品搭載貨車を海中に投棄する試験が行なわれ、成功した。試験にはワム車とタンク車に見たてたトキ車を使用し、2.3トンの碇に100mのワイヤーを結んで投棄するもの。
作業完了まで5分で終了し、成果はまずまず。
国鉄 ’条件つきスト権付与’を明言 10/16
全国総務部長会議で文書によって示した・20日には藤井総裁が労組代表者にも見解を示し、21日、衆院予算委で確言。(注:国鉄時代はスト権は付与されませんでした。)
神戸電鉄【信号所開設】藍那~電鉄木津間に川池信号所 10/16
広島電鉄で、広島東洋カープの優勝を祝って、花電車を運航 10/16~ 国鉄諮間委員会(桜田氏委員長)、公共負担など6項目にわたる「国鉄再建のための提案」を決め、藤井国鉄総裁に答申。10/17
公共負担分の政府補償
赤字ローカル線の地方移管か、廃止
政府が借金を肩がわり
給与の当事者交渉
条件つきスト権付与
運賃の法定制を廃止など。
大阪駅前に、義経号展示 10/18
大阪駅前広場で、第5回”こども天国ぽっぽ祭り”を開催、鷹取工場から義経号が運ばれ展示人気を集めた
藤井国鉄総裁、国鉄五労組代表との会見で条件付スト権付与を確認、国労等は非協力闘争中止を決定 10/20
京王高尾線 8両編成運転開始(特急・通勤快速の一部)10/20
藤井国鉄総裁、衆院予算委員会で条件付スト権付与が当局の真意と表明 10/21
総裁表明を当局の公式見解として国会の場で確認。専売・電電総裁も同趣旨の発言
上越新幹線塩沢トンネル(延長6000m)の南(450m)、上の原(2250m)両工区が貫通 10/21
運輸審議会、京都市電の値上げ(11月1日実施)認可。10/21
名古屋鉄道の津島線甚目寺駅改築工事竣工。10/21
室蘭本線【複線化】礼文~大岸(4.1km) 10/22
運輸省、民鉄27事業者に「シルバーシート」設置の早期実施を通達 10/22
東京急行電鉄 とうきゅう外来留学生奨学財団を設立 10/23
運輸省、福岡市地下鉄工事施工認可 10/23
認可区間は、1号線(姪浜~博多駅間9.7km)の愛宕下~祇園町間8.5km、2号線(中洲川端~呉服町間0.5km)
三重国体でお召し列車運転 10/24.10/28
181系「あずさ」も置換え 10/27 老朽化著しい、181系電車に代わり、新製の183系電車で特急「あずさ」を置換
181系「あずさ」も置換え 10/27
老朽化著しい、181系電車に代わり、新製の183系電車で特急「あずさ」を置換
羽越本線、府屋~鼠ケ関間新線、使用開始 10/28
六甲越有馬鉄道と合併し六甲摩耶鉄道の路線となる 10/29
京都市電、追加の廃止申請 10/31
市電今出川線【白梅町~銀閣寺道 5.6km】・丸太町線【円町~天王町 1.3km】・白川線【銀閣寺道~天王町 1.3km】の計12.3kmの営業廃止を申請
仙台市電 運輸局に軌道事業廃止許可申請書提出 10/
国鉄、長大トンネル内での「列車火災取扱いマニュアル」作成、実施へ。11/1
国鉄、桜井線・和歌山線(王寺~五条間38.5km)の電化起工。 11/1
高田駅前で、篠原常務理事を迎え電化起工式を挙行
中国ハイウェイバス発車 11/1
国鉄‘神姫バスと共通乗車で、大阪~津山~落合インター(188.7km)のハイウェイバス開業。大阪~津山間(162.9km)3時間08分。1,200円。両社て12往復。うち国鉄バス2往復は落合インターまで乗入れ
弘南鉄道弘南線 快速列車運行開始 11/1
京王帝都、京王線全線でTTCシステム使用開始
西鉄、福岡市内線の大半、廃止 11/1
西日本鉄道福岡市内線 貫線、城南線、呉服町線廃止 呉服町線 呉服町~祇園町
城南線全線 渡辺通一丁目~西新
福岡市内線 今川橋 ~ 姪の浜間
国労が国鉄再建の要求書 11/4
国鉄労働組合(村上義光委員長・23万人)は、国鉄再建についての考え方や提言をまとめた要求書を藤井総裁に提出、労使間に再建問題の小委員会を設けることになった。再建問題で、当局と話し合うのは初めて。提案の内容は。赤字・債務の国庫肩代り、運賃改訂を審議する国民各層の「公共料金審議会を」設置。スト権回復、公安職員廃止など。
函館本線上砂川支線 D51形603号機による運行を持ってSL運転廃止 11/4
東北市長会(会長・島野仙台市長)、与野市新幹線反対同盟協議会に東北新幹線建設、の協力要請。11/4
上越新幹線魚沼トンネル(8414.8m)の中(3300m)、北(2488m)両工区が貫通 11/6
新幹線の緩衝帯を20m幅に 11/8
国鉄は東北・上越新幹線の大宮以南のルートについて地元代表のの会見で、高架線の両側に騒音対策などで20m幅の緩衝帯を設けると新提案、地元側にも軟化の動きがでてきた。大宮~東京間は沿線の反対で用地買取もできず、カベにぶつかっていた。
国鉄、草津線の電化起工。11/10
手原駅で起工式を実施
運輸省、県単位に公共交通機関の整備計画検討のため、トツプを切って宮城県に広域交通圏公共輸送整備計画調査委員会を設置、初会合。11/10
京王帝都電鉄、電車運行をコンピューターで集中制御する「列車運行総合制御システム」(TTC)を全線で実施 11/11
近鉄、新青山トンネル完成 11/11
運輸省(現国土交通省)国鉄料金値上げ認可 11/12
木村運輸相は、国鉄の特急・グリーン・寝台料金などの平均32.2%値上げを、運輸審議会の答申に基き、申請どおり認可した。
九州で初の福岡市の地下鉄建設起工、第1期工事は1号線室見~砥園駅間(8.5km)、2号線中洲川端~呉服町問(0.5km)計9km 11/12
私鉄運賃値上げ公聴会、気象庁講堂で開催 11/13
‘天皇列車爆破計画’を起訴 11/14
東京地検は「東アジア反日武装戦線」‘狼’グルーブの天皇特別列車爆破計画で、人道寺将司(27)ら3人を殺人予備罪と爆発物取締罰則違反で追起訴。昨年8月14日、那須帰りの東北本線特別列車を荒川鉄橋に爆弾を仕掛けて爆破しようと計画に着手したが、当日、現場に人通りがあったため中止したというもの。
大道号らは一連の全業爆破事件の容疑者として逮捕、起訴されている。
紀勢本線【複線化】(紀伊田辺~芳養間3.5km)の新線完成 11/15
衣浦臨海鉄道半田線【開業】(東成岩~半田埠頭問3.4km) 11/15
京阪電気鉄道 全車両に「優先座席」を設定 11/15
年末臨時給要求で私鉄大手が始発からストに入ったが、4万円積み上げで妥結。午前7時スト中止 11/16
国府津電車基地一部使用開始 11/17
現在同基地に建設中の電留線22本のうち、8本が使用を開始
奈良線京都~桃山間(7.2km)の自動信号化が完成。1904年甲武鉄道(現在の中央本線)の第1号から71年ぶりに1万km突破。11/18
運輸省,公共輸送網整備計回策定で宮城県につぎ広島県にも委員会発足。11/18
国鉄,新幹線など2292本の年末年始臨時列車ダイヤ発表。11/19
上越新幹線妙見トンネル(1440m)が貫通。11/19
特急,急行,グリーン,寝台等の料金改訂(平均32.2%値上げ) 11/20
連絡船グリーン料金1000円(指定席・自由席料金が1本化)寝台料金1600円
国鉄総裁、国労・動労にスト権スト中止を申入れ 11/20
常磐線平~岩沼間(133.7km)の自動信号化使用開始。11/21
公労協共闘委スト突入指令 11/22
近鉄大阪線完全複線化 11/23
近鉄は大阪線。西青山~東青山間の新青山トンネル(複線型5、652m)と、前後の計8.2kmの複線を使用開始、上本町~伊勢中川間109kmの複線化が完成した。
特急「白根」から157系電車が引退 11/24
国鉄再建問題懇談会で国鉄が初めて「再建案”概要”」提出。11/25
つばさ電車化 電機の補機も廃止 11/25
奥羽線時刻改正。上野~秋田間特急気動車「つぱさ」2往復電車化(所要7時間35分)
奥羽線羽前千歳~秋田間206.8kの工事が完成。これにより従来181系気動車を使って運転していた「つばさ」を485系特急に置換え、最高で20分の短縮を実現
この開業に先立ち車両は新製されず、東北地域の車両などから捻出で対応、翌年耐寒耐雪装備を強化した1000番代を投入、なおこれにより「つばさ」に投入された当初の車両ははるばる九州の長崎佐世保電化開業用として転出〈当時はこのような配転は当然であった。)
仙台~秋田間を間合い運用の特急気動車「あおぱ」1往復廃止、急行〈きたかみ)に格下げ。
公労協が「スト権スト」に突入11/26 →関連 昭和61年後半
3公社5現業のスト権奪還をめざす公労協の統一ストで、国鉄はほぼ完全ストップ、公営交通も時限スト。
25日夜行から国鉄ダイヤは全線マヒ。ストは12月4日午前0時まで192時間おこなわれ、国鉄史上最長となる。
閣僚協専門委員会懇談会「スト権意見書」(スト権全面否認) 11/26
西武新宿線【複線化】入曽~入間川(現・狭山市)間 11/26
最高裁、国労の臨時組合費徴収訴訟で「違法スト」目的の組合費強制徴収も可能とする判決 11/27
政府、長期ストによる生活物資不足、値上がり防止のため「生活物資等確保緊急速絡本部」(本部長・福田副総理)発足、道路運送法に基づく運送命令発動 11/29
昭和43年から実施されていた橋脚修繕工事が11月末で終了の予定 政府、スト権問題に関する方針発表 12/1
三木首相記者会見、「スト権問題に対する政府の基本方針」を発表(違法ストの中止、専門懇意見書の尊重など)
総評、政府方針に反論 12/1
政府、臨時閣議で5項目から成る「三公社五現業職員の労働基本権についての基本方針」を決めたが、労組が反対、スト収拾ならず。
京浜急行 京急本線【高架化】大森海岸~平和島間 12/1
運輸審議会、大手私鉄の値上げ答申、13日から実施。12/2
国鉄、スト権ストにより客貨減収337億円、影響人員5090万人と発表(正午まで)12/3
スト権スト、192時間ぶりに中止 12/4
このストライキにより、運休列車18万4千本、減収額338億円、影響受けた人、延一億五千万人、滞貨368万トン
これによって得られたことは、貨物輸送は鉄道は全く頼られていなかったという事実であり、当初自衛隊による貨物輸送も考えられたが結局肩透かしに終わるという結果となり、その後組合はその力を徐々に失ってゆくことになる。
衆議院社会労働委員会スト権問題を論議。三木首相、ストの処分は当然と言明 12/5
鉄道新線建設促進全国協議会(会長代理・堂垣内北海道知事)、1976年度鉄道新線予算の増額など4項目を決議。運輸、大蔵両省に要望 12/5
運輸省の新交通システム設計検討委員会(八十島義之助委員長)、中量軌道輸送システムの一般設計基準決める 12/9
運輸省、札幌市地下鉄の値上げ認可、20日実施。 12/9
天北線(廃線)中頭別駅が落成。 12/10
神戸・山陽電鉄が値上げ申請。12/12
政府、イラン政府から要請のあった約1000kmに及ぶ新幹線級の鉄道建設基本計画作成への技術協力を閣議了承。12/12
小田急電鉄 旅客運賃改定。初乗旅客運賃、大人60円、小児30円に 12/13
室蘭本線で最後のSL旅客列車走る。 12/14
国鉄最後の蒸気機関車けん引旅客列車(225列車),室蘭~岩見沢問運転
蒸気機関車はC57135で、現在は大宮の「鉄道博物館」の屋内で永久保存されている。
関西の国電にもシルバーシート登場 12/15
新快速・快速を除く、(東海道・山陽本線、大阪環状線、関西本線、阪和線、片町線、桜島線)
京福電気鉄道嵐山本線 車両の集電装置をホイール式ポールからZパンタに変更 12/15
京福電気鉄道北野線 車両の集電装置をホイール式ポールからZパンダに変更 12/15
当局、国労・動労に対し、スト権ストの損害賠償請求の方針を決定 12/16
吹田操車場構内一部配線変更 (貨物線 配線変更及び留置線新設)12/18
青函連絡船、新造貨物第1船 空知丸 函館ドックにて進水式 12/18
奈良線正本~本津問(7.4km)の自動信号化完成で、全線(京都~木津問34.7km)が完成 12/19
関東でもシルバーシート拡大 12/20
(中央・総武緩行線、常磐快速・緩行線)
地方鉄道業免許が小湊鉄道から千葉急行電鉄に譲渡 12/20
近畿日本鉄道鳥羽線【複線化】朝熊~鳥羽間(宇治山田~鳥羽間13.2km)の全線複線化が完成、使用開始 12/20
西日本鉄道天神大牟田線 シルバーシート設置 12/20
京成電鉄・京成上野駅の改良工事が完成、使用開始 12/21
日本航空が開発を進めていた超高速地表輸送機関の実験第1号機「JAL‐HSST」が完成、日本初の吸引式磁気浮上リニアモーター駆動による走行テストに成功 12/23
国鉄、経営の抜本的刷新をめざし、「国鉄経営刷新委員会」(委員長・藤井総裁)設置。12/24
夕張線に国鉄最後のSLけん引による貨物列車6788レ(夕張19:10-追分21:30/D51241):石炭車33両連結(荷重990t)(D51241号機)運転。12/24
「国鉄経営刷新委員会」設置 12/25
準鉄道記念物に指定 12/25
D51488号機関車 米子駅構内
石北本線【駅→信号場(仮乗降場)】上越(のち仮乗降場扱いも停止) 12/25
地方鉄道軌道整備法一部改正 法律第九十号(昭五〇・一二・二六)許可、認可等の整理に関する法律12/26
老朽化著しい157系電車を使用中の臨時特急「白根」は183系に置換え 12/27
藤井国鉄総裁、「今後の国鉄経営」・「姿勢を正すための緊急措置」(国鉄再建計画)を運輸相に提出 12/28
昭和50年後半 鉄道に関する事件・事故
木原線で気動車脱線 7/8
9時08分ごろ、千葉県の木原線・上総東~新田野間の警報機つき踏切で、大多喜ゆき755Dに警報無視のダンプカーが衝突、計27人が重軽傷
佐世保線、土砂崩壊に乗上事故 7/11
大塔~日宇野駅間で土砂崩壊に気動車乗上で、12人重軽傷
豪雨で山陰線不通 7/14
梅雨前線による豪雨の影響で、石見福光駅構内の湊川橋梁の盛土流出始め土砂崩壊・線路浸水など9:30頃から不通、16日18時に完全復旧、この間延べ198本の列車が運休
過激派内ゲバで新橋駅マヒ 7/17
12時33分、国電新橋駅5番ホームヘ南浦和ゆき京浜東北線電車が着いたとたん、ホームで待ち受けた中核派グルーブが電車に乗っていた革マル派グループを襲い、革マル派の立命館大生1人死亡、一般乗客23人を含む34人重軽傷。
このため京浜東北・山手線電車、東海道・横須賀線電車は、上下ともおよそ1時間ストッブ、現場検証のため17時すぎまで新橋駅は閉鎖された。
両過激派は、「皇太子訪沖阻止闘争」の集会に参加していたもの
快速電車に落雷 7/21
17時34分ころ、東海道本線浜松駅に停車していた米原ゆき2145M2両目に落雷、天井に直径12センチの穴があき、床にも直径5センチの焦げあとがつき、車内に天井の鉄片が飛び散った。乗客80人には怪我は無かったが、避電器が役に立たなかったわけで、国鉄は対策を検討することに
上り寝台特急「さくら」名古屋の手前でトイレ故障続発 7/28
6時ごろ、名古屋到着直前の長崎・佐世保発東京行き特急「さくら」の13両の寝台車のうち11両、22箇所のトイレで水が出なくなる故障が続発。592人中希望した約300人を名古屋発の新幹線で輸送、列車トイレの一斉故障は初めて
新幹線架線事故 7/29
11時55分ごろ、静岡駅近くの東京寄りで架線の継ぎ目が切れ、博多ゆき〈ひかり111号〉のパンタグラフにひっかかってこわし、上下線ともおよそ3時間不通。運休総点検以後、最大の事故
吾妻線で落石事故 7/31
9時16分ごろ、群馬県の吾妻線・群馬大津~長野原間の第1長野原トンネル前で高崎ゆき528Mが進行左手の山から落下した直径約2mの岩石にぶつかって脱線200m暴走しトンネル内でとまった。
1両目は大破、約30人の乗客のうち・19人と運転士が重軽傷
集中豪雨で旅客死亡事故発生 8/6
〈津軽2号〉に土砂崩れ12時ごろ,豪雨被害のため山形県の奥羽本線・
大滝駅で待避していた青森ゆき急行〈津軽2号〉(12両編成)が迂回運転のため新庄へ句けて発車しようとしたときに土砂崩れに襲われ5~10号車が土をかぶり、5号車(A寝合車)が横転、この退避途中に、旅客1名がホームと客車の間に転落、ホーム上から流れ出る土粒水に埋もれ死亡した。また流木などで16人名が負傷、近所の人が死亡、という事態となった。
同線は真室川~横堀間など不通個所が続出。復旧は13日。
長崎本線でDC火災 8/6
13時55分ごろ、佐賀県の長崎本線。鳥栖~肥前麓間の警報機つき踏切で立往生していた軽自動車に佐世保発鳥栖ゆき428D(3両編成が衝突、軽自動車は下敷きになって燃えあがり、DCの1~2両目に延焼。1~2両目の乗客60人が3両目に逃げて飛び降り無事だった
新幹線まき散らし事故 8/12
7時20分ごろ、愛知県大府市の名古屋~豊橋間を走っていた東京ゆき〈こだま302号〉が床下の部品や線路のパラストを沿線にまき散らし、民家13戸の瓦やガラスをこわして、電車は後部の1・3~7号車計6両の床下のブレーキ装置などが破損、いったん運転台の故障表示ランブで急停車、応急修理のうえ豊橋駅に着き運転を打切り。線路内になにか重いものがあり、電車の振動で動いて7号車床下の自動電庄調整装置のフタにぶつかったのが発端らしい
成田線で貨物列車が転覆 8/13
15時37分ごろ、千葉県の成田線。成田~下総松崎間で、下鹿島発北柏ゆき貨物列車(24両編成)の1~9両目が脱線、うち6両が転覆、タンク車からカセイソーダが水田へ流れた。犬クギのゆるみが原因らしい
つばさ脱線 レールの膨張が原因 9/4
13:24頃、秋田から四ッ小屋間でのぼり「つばさ2号」が前より3両目から11両目の9両が脱線した。
原因は複線化に際し新線と旧線の接続において不備があった事と、連日の高温でレールが張り出していたため
呉線でレッカー車と衝突 10/1
須波~安芸幸崎駅間の踏切で、三原発広島行き普通電車と、レッカー車が衝突。先頭車が脱線し12人が重軽傷。原因はレッカー車のエンジン故障
総武本線で貨車転覆 10/14
4時20分ごろ、千葉県の総武本線・八街~日向間で、佐倉発銚子ゆき貨物列車(20両編成)の8両が脱線、うち4両が転覆、15日朝まで不通となった。雨のため路盤がゆるんだらしい
信越線軽井沢駅-横川駅間回送機関車脱線転落事故 10/28
6時20分ごろ、信越本線軽井沢~横川間上り線で、単行機関車列車(回送列車)列車番号単5462列車(4両編成、EF63 5,9+EF62 12,35)が下り勾配でブレーキが利かなくなり、スピードが超過したため、脱線転落した事故。乗務員3名が重軽傷を負った。事故機は4両とも現場で解体され廃車となった。
事故がおきたのは、午前6時16分ごろ。信越線上り線第一トンネル内で暴走し、出口付近で脱線した後、転覆・転落した。この区間は、最大66.7‰の急勾配のため、下り勾配を走行するEF63は、発電ブレーキという抑速ブレーキを作動させながら、列車が過速度で暴走しないように下りてくる。その際に全ての列車は、過速度検知装置(OSR)によって最高速度を旅客列車40km/h、貨物列車25km/hに制限されており、機関車の回送列車である当該列車は貨物列車と同じ扱いで25km/hの制限によって走ることになっていた。ところが何らかの原因でこのスイッチが正常に作動しなかったものと見られ(一説には運転手が誤って旅客列車側にスイッチを入れていたとも)、制限速度を大幅に超過して坂を下り、トンネル内壁に傷をつけるなど暴走した後に脱線・転覆した。
EF63には下り勾配で暴走したときのために、回路をショートさせ、電動機を破壊してでも列車を止めるための装置が装備されていた。この事故の際、運転士は最終手段であるこのブレーキも使用しているが、それでも下り坂で暴走する列車を止めることはできなかった。急勾配の恐ろしさを関係者に知らしめた事故である。この事故を教訓に、EF63全車両に設置されている過速度検知装置(OSR)に、より厳重な安全対策が施された。
参考 wikipedia
広島電鉄千代田車庫にて火災事故 11/1
朝9時30分ころ広島電鉄本社事務所脇の千代田車庫から出火、11時半頃鎮火。この事故で、552形が全焼、旧大阪市電の901、旧神戸市電の1100形も半焼 原因は修復作業中の車両の火花が洗浄用燃料に引火した事による。
札幌交通局で路面電車同士の追突事故 11/6
西4発すすきの行き電車が14条停留所に停車中に後続の電車が追突、原因は後続の車両のブレーキミス
旭川車両センターで失火 12/11 車掌、ホームに転落した男性乗客を救出しようとして死亡 12/27
15時50分頃、吹田発西明石行き267C普通電車乗務の車掌が新快速通過待ちの為(注 当時新快速は内側線を走っており、外側線(列車線は本社権限の線路でした。)ホームに下りたところ、ホームから下り2番線(新快速通過ホーム)へ老人が転落、すぐさま車掌は老人をホームと線路の間に避難、車掌本人も老人に覆い被さるようにして守ろうとしたが、当該線路を通過の新快速電車に接触し、両名とも死亡、(車掌名 故大山健一氏)
→参考
表彰状 大山健一殿
あなたは昭和五十年十二月二十七日第二六七C電車の車掌として乗務し、山陽本線須磨駅において通過列車を待避中ホームから通過線路上に転落する乗客を発見するや身の危険を顧みず敢然と身を擁してその救出に全力を尽くしたが及ばず折から進入してきた電車に触れ殉職されました。この強い責任感と勇敢な行為は他の模範として顕彰すべきものと認めここに鉄道顕功賞を授与して表彰します。
昭和五十年十二月二十七日 日本国有鉄道総裁 藤井松太郎
花時計賞 大山健一殿
善行 人命救助 花時計の花のように人々の心に明るさとやすらぎを与え、住みよい神戸をつくる為に寄与されたあなたの善行をたたえこの賞を贈ります。
昭和51年1月25日 神戸市長 宮崎辰雄
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