登録日:2022/01/09 Sun 20:50:00
更新日:2024/06/17 Mon 13:24:10NEW!
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シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜 ギミックボス ボスキャラ 七つの最強種 ユニークモンスター 隠しボス gm クトゥルフ ステージギミック 現実改変 ミニゲーム集 シャングリラ・フロンティア シャンフロ 深淵のクターニッド 元タコ 生きた魔法 クタニド ネカマの神
我が名はクターニッド、深き淵に座する者……
神ならざれど、神なる力を振るう者
「深淵のクターニッド」は、『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』の作中作VRMMO「シャングリラ・フロンティア」に登場するボスモンスター。
「七つの最強種」とも呼ばれる、世界に7体しかいない「ユニークモンスター」のうちの一角である。
●目次
概要
巨大な蛸のような姿をしたモンスター。
プレイヤーが遭遇する以前から、発狂したNPCからの情報で初期から存在自体は知られていた。
あらゆるものを「反転」させる能力を持っている。
地形だけでなく、そこに働く重力や生物の存在までも書き換える規格外の性能とその規模は、他のユニークモンスターに比べても上位に入る影響力を与えている。
ある存在を全く異なる何かに変化させるにあたり、その中間にある事象を起点として「反転したことにする」ことでありとあらゆる無理無茶無謀出鱈目理不尽を実現させることが可能。
結果、死者は生者となり、人外は人型となり、天は地となり、水中は空となり、不可能は可能となる。その逆も然り。
何を反転したかをいちいち説明する義理はないので、ありえないことがあってもお賢いプレイヤーやNPCが「あれを反転させたんだろう」と勝手に何とか納得する。
サービス開始以来、情報で存在を確認できるのみで遭遇したプレイヤーはいなかったが、主人公のサンラクが別のゲームで知り合ったルスト・モルドから関連を疑われるユニークシナリオの話を聞いたことが切っ掛けで事態が大きく動くことになる。
出現条件
旧大陸の港街「フィフティシア」で特殊NPC「自称大海賊スチューデ」と会話することで発生するユニークシナリオ「深淵の使徒を穿て」を受注、シナリオを進行することで強制的に移行・開始されるユニークシナリオEX「人よ深淵を見仰げ、世界は反転る」で戦闘可能となる。
スチューデと接触するための詳しい条件は明かされていないが、作中では「破楽戸NPCの挑発に乗って同様の悪人面NPCを大量に殴り倒す」ことでスチューデに招かれるイベントが発生した。
シャンフロではPKはもちろん、NPCに危害を加えるとカルマ値の増加をはじめとするペナルティが発生する仕様となっており、それがプレイヤー間で常識として浸透している。
そのような状況下で「NPCに意図的に危害を加える」というプレイヤーの心理の裏を突いた行動がイベントのトリガーとなっていたため、半年もの間他のシナリオ受注者が現れなかった。
一応「スチューデから接触される」ことが重要なので、他の方法が用意されている可能性は十分ある。
深淵の使徒を穿て
スチューデと共に海賊船に乗り込み、嵐と共に現れ船乗りを深い海の底へと引きずり込む呪われた幽霊船「クライング・インスマン号」を追う……というユニークシナリオ。
嵐で揺れる幽霊船から現れるモンスター「深淵の使徒」と戦うというものだが、このクエストは護衛ミッションの要素も含んでいる。
具体的にはスチューデが幽霊船に乗り込んだ瞬間、プレイヤーと戦っていた敵も含めて一斉にスチューデに襲い掛かるようになるので、彼の護衛も必要となる。
しかし、これまた具体的なトリガーは明かされていないが、作中では参加者が全員幽霊船に乗り込んだ直後にイベントが発生。
クターニッドの巨大な手足によって海中へと引きずり込まれ、ユニークシナリオEXが強制的にスタート、舞台となる「深淵盟都ルルイアス」へ転送されることになる。
深淵盟都ルルイアス
「人よ深淵を見仰げ、世界は反転る」の舞台となる特殊フィールド。
城を中央に円形に建造物や道路が配置され、四方向には塔が配置されている。
建物の建材から道路に至るまで全てが淡い青一色で統一されている。
場所は海底だが呼吸は可能。「海の上の島」から「海の底の島」へ「反転」させられたため、プレイヤー目線で見える上空には深海の底、上から下へと昇るマリンスノーが舞う海底が映し出されている。
かつては「ルールイア」という島国であったが、ある事件で滅亡寸前に陥った際にクターニッドによって救われ、クターニッドに差し出された歴史を持つ。
その後はある事情からクターニッドによって島ごと逆さにされて海に沈められており、クターニッドは「生きた魚」を「死せる半魚人」に、「死せる人間」を「生きた人魚」に変えて街に解き放っている。
結果深海は
- 昼:音に反応して半魚人がゾンビの如く群れを成して島の侵入者に襲い掛かるゾンビパニックが発生
- 夜:大魚群が宙を泳ぐ中、巨大で強力なモンスターが弱肉強食の生態系を築き上げているモンスターパニックが発生
が繰り返される魔境と化している。
プレイヤーはステージ開始直後、ルルイアスの各所にランダムで転送されることになる。
同時に特殊状態「深淵の刻限」が付与され、表示される時間以内にクターニッドの攻略が求められる。制限時間はリアルタイムで7日間。
なお、ルルイアス独自の特性として、地上生物には空気判定だが水中生物には水中判定で行動の抵抗が存在する。
水棲モンスターとは水中でも戦うことができるが、「プレイヤー側が実質地上で」水棲モンスターと戦えるのはルルイアスだけになる。
エリア一覧
- 街エリア
家屋が立ち並ぶエリア。
損傷がひどいものが大半ではあるが、玄関の扉や窓が残っている家屋の多くは外側から封鎖されている。
封鎖されている建物に侵入できればセーブポイントとして利用可能。
この街にある全ての建物が理論上はセーブゾーンとして機能するので、セーブゾーンを確保しながら「隠れ進む」ことが運営が想定した行動となる。
モンスターの攻撃で破壊されても少し時間が経つとクターニッドの力で元通りに修復される。
- 塔
四方に配置されている、クターニッドの特殊な眷属である封将が待ち構えている塔。
塔には「反射」の効果が付与されているため、強力なモンスターの一撃でも破壊されない。
- 座礁船エリア
ルルイアス外縁、町外れの恐らくは元々砂浜であったのだろう場所に大量に存在する船の残骸。
座礁船内には全部合わせると億超えの価値がある金銀財宝が積まれている。さらに作者ゲロによると、ルルイアスの財宝は適宜補充されているとの事。
- 城
ルルイアスの中央にある、クターニッドが待ち構えるエリア。
城の上層には「王の執務室」「要の玉座」「望郷の最上階」の3つの部屋が存在する。
登場モンスター一覧
- 深淵の眷属
クターニッドの遣わす幽霊船、そして昼のルルイアスに出現するモンスター。
屈強な海賊のNPCが正気を失う程のおぞましい見た目をした半魚人。
感知能力の大部分を視覚と聴覚に頼っているため壁を隔てて静かにすれば見つからない。
その正体は「人ならざる生きた魚」を反転の力で「魚ならざる死せる半魚人」に変質させたもの。
ルルイアスが海底に位置するため、実質無限スポーン。そして下手に騒げば際限なく増えていく。
サンラクが持つ低レベルのモンスターが逃げ出す「リュカオーンの刻傷」があっても決して退いてくれない。
- 深淵の偽人魚
昼のルルイアスに出現するモンスター。
人間部分は美女や美少女だが、実はただの擬態である。
感知能力の大部分を視覚と聴覚に頼っているため壁を隔てて静かにすれば見つからない。
その正体は「人ならざる死せる魚」を反転の力で「魚ならざる生きた人魚」に変質させたもの。
ルルイアスが海底に位置するため、こちらも実質無限にスポーンする。
歌声には何らかのデバフ効果がある。
デバフ効果は出会う場所によって微妙に異なるようで、全身に影響を与えるためにサンラクの刻傷で無効化できるものもあれば、聴覚から入るために無効化できないものもあったりする。
- 海産物合体カイセンオー(仮称)
所謂喰纏種と呼ばれる、複数の生物の特徴を持つモンスター。
食べたものを自分の身体に追加できる特性を持つが、取り込めるのは「キメラの素体となるモンスターが元々備える器官」以外のパーツだけで、増やすことはできない。
シャンフロの世界ではごく稀に発生する生物の突然変異であり、厳密には種として定義することができない。
カイセンオーの場合は素体となった「リードール・ジェルフィッシュ」というクラゲモンスターが触手の先端に自身が産んだ幼生をくっつけて半分オートで操る、というなかなか度し難い生物であったため、
イカの足、蟹の脚、カジキのツノ、牡蠣の貝殻を持ち珊瑚を生やしたクラゲという名状しがたい形状となった。
なおカイセンオーというのはサンラクが付けた仮称であり、正式名称は不明。
- アルクトゥス・レガレクス
深海に棲まうリュウグウノツカイの如き姿の魚族モンスター。
虹色に輝く鱗と、海の中で焔が揺らめいているようにすら見える美しい鬣の如き背鰭が特徴。
口からブレスを吐くことができるらしい。
ちなみに生態系ピラミッドでは上の下程度、大量の魚類を喰らう捕食者であり、割と淡白な味わいとして深海三強によく晩御飯にされる被捕食者。
エムルが昼のルルイアス時に魔術「ランダムエンカウンター」で呼び出したモンスターだが、夜のルルイアスにも登場する。
深海三強
深海に生息するモンスターの中でも食物連鎖の頂点に君臨する3体。上記のアルクトゥス・レガレクスすらをも捕食する生態系ピラミッドの頂点。
3体とも夜のルルイアスに出現するモンスターで、能力の相性の関係上三竦みになっているがそれぞれのレベル次第では関係が逆転することもある。
3体揃えば実質レイドボスである「色竜」すら倒すことができる。
一覧
- アトランティクス・レプノルカ
海底の食物連鎖の頂点の一角。通称「深海の王」。
身体の上半分が燃えており、水晶で出来た翼の様な胸鰭が生えたシャチ。
生物のまま肉体の上半分が膨大な魔力に耐え切れず魔力の塊と化しており、「精霊」に限りなく近づいた状態となっている。
魔力体が炎のようにゆらめいて見えるのは常に余剰魔力を海水中へと排出しているためである。
餌は自らの魔力で活性化したプランクトンに誘引された魚類や、それを狙う捕食者。アルクトゥス・レガレクスを5分で晩御飯にできる模様。
同族同士の戦いは海底の地形を歪め、海底火山を活発化させるほどの被害を撒き散らすまさに天災。
地上に浮上することは絶無と言っていいほどなく、万が一、億が一にもこのモンスターとの決闘を望む者がいたならば、海の上ではなく下へと向かわねばならない。
その習性と威容から魚人族達からは「王」の象徴とされている。
戦闘時には「雷」を扱うという水中モンスターにあるまじき能力をもつ。
半径50メートルあまりが「致死圏内」となる放電攻撃の他、それより離れた場所へは凝縮させた魔力でレーザーを放つ。
本編ではルルイアスに出現したため強力なだけの光線であったが、本来の水中では海水を電気分解させることで空気の爆裂を生じながら超速で水中を貫く。
アンコウ相手には力業でゴリ押しできるため相性が良いが、ヤドカリ相手には天敵性能のモンスターを作成されるため弱い。
エクゾーディナリーは「覇頭衝角」。
頭蓋骨が異常発達し、突撃槍を思わせる形状に変異した個体。
水晶的性質を持つ頭蓋槍は物理的武装であると同時に体内、体外のマナを集めるアンテナでもある為全力で戦えば深海を貫く帝王の槍が光臨する。
ただし頭蓋付近に魔力が集まり過ぎて脳が焼き切れるため短命なのが不世出の理由。
- スレーギヴン・キャリアングラー
海底の食物連鎖の頂点の一角。巨大なアンコウのメス。
その生態は端的に言えば「空母」で、あらゆる種族のモンスターを大量に従え、艦載機の如く突撃させるというもの。
特殊なフェロモンを散布して異種族のオスを取り込み、取り込まれたオスは母体から送り込まれる分泌液で眷属になり、強化改造される。
ヤドカリ相手には作成されたモンスターを奪えるため相性が良いが、シャチ相手には力業でゴリ押しされるので弱い。
エクゾーディナリーは「傀儡羅針」。
突然変異の中でも一際不気味な姿をしている。
キャリアングラーに吸収された寄生生物が本体を殺害、その死体を操る事で行動する死せるが故に死なずの怪物。
ただし死体が腐るので長持ちしないのが不世出の理由。
- アーコリウム・ハーミット
海底の食物連鎖の頂点の一角。通称「海の森」。
背中の宿に独自の生体系を形成し、さらに指向性を持たせた生物を作ることで「敵対する相手の天敵になる生物」を作り出し襲わせるトンデモヤドカリ。
シャチ相手には天敵性能のモンスターを作成して襲わせるため相性が良いが、アンコウ相手にはどれだけモンスターを作成してもフェロモンで奪われるため弱い。
本編未登場。
エクゾーディナリーは「廃罪玉座」。
肉体的特徴は通常種と変わりないがその思想において異端となった個体。
通常は状況に応じて生物を生産するが、この個体は絶対的単体、最強の「個」を生み出す為にその命の全てを捧げる。
曰く「玉座死して、王は立ち上がる」。
ただし本体は子育てに夢中過ぎて餓死するし、生まれた「王」は強いっちゃ強いが深海で調子に乗り過ぎると下記の三位一体にお仕置きされるのが不世出の理由。
- アトランティクス・レプノルカ"三位一体"
設定上存在する深海三強をも上回る深海最強の処刑者にして完全自立型完成生物。通称「雷輝の冥王」。
アトランティクス・レプノルカの喰纏種がスレーギヴン・キャリアングラー、アーコリウム・ハーミット、その他の様々なモンスターを捕食して誕生したモンスター……という設定。
カテゴライズは「二つ名持ちのレアモンスター」。
半精霊的存在の分体を生成してハンティング、捕食した対象の遺伝子情報を読み取り分体に反映、場合によりエネルギー体たる分体が対象に「憑依」することで洗脳操作*1を行うらしい。なんだこの怪物……
最終的に「半精霊的分身態*2を生成する」「捕食した対象の情報からウィルスorワクチンを生成し分身に付与する」「メインウェポンが波動砲」「本体が実質核弾頭」という超危険存在が誕生。
その力は青の色竜2体を葬るという驚異のキルスコアを誇り、深海三強のエクゾーディナリーを超え、クターニッド想像体すら脅かす。
結果運営側から「お願いだから海の底で大人しくしてて……」と隔離され、あまりの強さにあの創世をして出禁措置に反対しなかった*3バグみたいな存在。
現在は「背中から眷属を産み出し、フェロモンで操ることで狩りを行わせ、育つと喰うことで完全な自給自足を可能としたため、他との接触を求めなくなった」という建前で深海に封じられている。
なおこんなトンデモモンスターが未だデータごと消去されてないのは世界観重視する方の神がゴネたため。
封将
島の四方に配置されている、クターニッドの眷属である五体の特殊エネミーであるモンスター。
それぞれに特定の攻撃を無効化する能力を持っており、何らかの海洋生物をモチーフとした人の姿をしている。
クターニッドの眷族としてプレイヤーと敵対する為、クターニッドの行動によってはプレイヤーを助ける行動を取ることもある。
この眷族を無視してクターニッド本体と戦うこともできるが、その場合はクターニッドが封将の持つ能力を使用してくる為、封将を倒さないとクターニッド戦が地獄絵図になる。
一覧
- クリーオー・クティーラ
見た目はクリオネの姿をしたモンスター。魔法無効化を担当している。
透明な寒天のようなゼリー状の素材で人の形を作ったかのような姿をしており、頭部は美しい女性型。
ただし攻撃時には頭部が8つに割れる。バッカルコーンもきちんとある。
触手による隙のない攻撃を仕掛けてくるが、近距離攻撃か遠距離のどちらかしか攻撃できないため、対処は割と楽。ただし純魔は攻撃手段の九割が無効化される。
本編では戦闘シーンは省略されていると思いきや、章のプロローグで戦闘シーンがあったりする。
- アンモーン・オトゥーム
オウム貝、もしくはアンモナイトの形を模した西洋騎士型のモンスター。
遠距離攻撃無効化を担当している。
基本の武装はサザエを伸ばした様なレイピアだけだが、初回のシナリオだけ、レイピアとカトラスの二刀流を武器としている。
近距離による真正面からのタイマンのみが攻略法。
近距離肉弾戦のセオリーが通用するために最も戦いやすいボスだが、それなりに高度な行動を取るため油断は禁物。
- バーシュド=メルナクル
大量のフジツボが人型の塊に固まったモンスター。一種の群体モンスターのようなもの。
近距離攻撃無効を担当している。
体表から生み出される大量のフジツボの幼生が近距離攻撃の寸前で大量に増殖、本体の身体に纏わり付くことで衝撃を吸収、近距離攻撃を封じてしまう。
ただしド近眼なので10メートル以上離れた攻撃であれば幼生ガードが発生せず、さらに転倒耐性が低く簡単に転ぶため、物理的な妨害が可能なのが救い。
- スレイビール・ダーゴーン&ハイドーラ
2体で1体のボスである二対の半魚人の姿をしたモンスター。物理攻撃、ひいてはスキルによる攻撃を無効化する。
一切のスキルの発動を封じるため攻略難易度は一番高いものの、ボス自体のスペックはそこまで高くはなく、さらにボスからの攻撃を防御することは可能なので魔法職をメイン火力として動けばあっさり倒せる。
形態
本編では5つの形態が登場するが、プレイヤーが実際に戦うことになる形態は4つである。
妄想態
ルルイアス中央の城、その地下の扉を開いた先で待ち構えている形態。
見た目は巨大な漆黒のタコの姿をしている……が、この姿は仮の姿であり、実際には存在していない。
この形態に戦いを挑んで倒しても、強制的にユニークシナリオEXが終了となり、ランダムなエリアに飛ばされて解放されるだけとなってしまう。
この状態時にはシナリオ参加NPC全体に「呪い」を振りまく特殊行動「深淵錯視」を常時発動し、影響下にあるNPCはクターニッドに積極的に戦闘を仕掛けるようになる。
シャンフロ世界の設定風に言うのならば「自身に抱かせる脅威の感情を反転させている」。*4
ある条件を満たすことで次の形態に移行する。
ちなみに戦った場合、攻撃手段としては触手を使った薙ぎ払いや叩きつけを用いる模様。
幻想態
示せ 継がれし遺志を
揺るがぬ心で進め、届かぬ高みはなく
条件をクリアすると舞台は海底から地上へと「反転」、それまでの城を急速に組み換えて作られた野球場並みの大きさを持つコロシアムで戦うことになる。
外見は宙に浮いた巨大な八芒星に触手と目玉がついている姿。
戦闘開始と同時にシナリオ参加NPC全体に「恐怖」を振りまく特殊行動「深淵凝視」を発動してくる。
さらに触手が上空からプレイヤーを襲撃してくる。
触手の大元は8本だが、それがさらに12本に枝分かれするため総数は計96本とかなり多く、各触手は微ホーミング機能もある上速度も凄まじい。
この触手は地面に突き刺さるが、攻撃すると魔法陣に引っ込むので、触手を全て引っ込ませることで次の段階へ移行する。
空想態
届かぬ高みはなく、されば至りて後に人は何処へ征く……
信ずる己を見出せ、世界が変わり果てようと根幹は揺るがず
外見は幾つもの魔法陣によって形成された巨大なタコ。
タコの姿を創り出す際に、8つの触手にはそれぞれ8色の聖杯が握られることになる。
この聖杯は発光することで8つのそれぞれ異なる特殊能力を発動し、それに対応した反転効果がプレイヤー及びNPCに適用される。
ただ、この聖杯のうち、最大4つは先に「封将」を倒すと戦闘開始時に自壊する。
30秒間隔で光る杯がもたらす効果は別々の色同士であるならば重複し、同じ色が2度光ることで元の状態へと戻る。
この聖杯をすべて破壊することでクターニッドは次の形態に移行する。
なお、この形態で発生した反転効果は戦闘終了まで継続する。
聖杯の種類及び効果一覧
- 赤
近距離攻撃無効化。クターニッドから10m以内の座標から放たれた攻撃をすべて無効化する。
「封将」バーシュド=メルナクルを倒すことでクターニッド戦での効果発動を阻止することができる。
- 橙
遠距離攻撃無効化。クターニッドから10m以上離れた座標から放たれた攻撃をすべて無効化する。
「封将」アンモーン・オトゥームを倒すことでクターニッド戦での効果発動を阻止することができる。
- 黄
物理攻撃無効化。クターニッドに対しての物理、スキルによるダメージの一切を無効化する。
「封将」スレイビール・ダーゴーン&ハイドーラを倒すことでクターニッド戦での効果発動を阻止することができる。
- 黄緑
魔法攻撃無効化。クターニッドに対してのMPを消費する魔法によるダメージの一切を無効化する。
「封将」クリーオー・クティーラを倒すことでクターニッド戦での効果発動を阻止することができる。
- 緑
色彩反転。プレイヤーおよびNPCの視界の色調を反転する。
原作web小説版ではサイト内の色彩変更機能を使って表現された。
- 青
性別反転。プレイヤーおよびNPCの性別を反転させ、アバターを変化させる。
体型や年齢などは対象者のステータスの他に行動ログを参照して生成されるため、それまでの行動によっては別キャラレベルで体格が変化する。
ネタ能力に見えるが、身長が変わる変化で有れば視界をはじめとして様々な感覚がずれるし、体格のサイズが変更されても装備品には適用されないので装備のサイズが合わなくなってしまうなど想像以上に厄介な能力。
- 藍
ステータス反転。ランダムに選択された2つのステータスの数値が反転する。
ステータス特化型のプレイヤーにとっては変化内容が致命傷となり得る。
- 紫
ダメージ反転。手段は問わずダメージを受けると体力が回復、回復効果はダメージにと文字通りにダメージに対する概念が反転する。
しかもこの効果が発動中にクターニッドが他の聖杯を所持していた場合、他の聖杯を地面に叩きつける……つまるところ、傷ついた聖杯を修復させる行動をとってくる。
仮想態
この世に在りて、されどこの世に在らざるもの
我が身に肉はなく、我が身に骨はなく、我が身に血は流れぬ
であれば、私は妄想を事実とし、幻想として生じ、空想より出でて想像とならん
故にこそ、故にこそ仮想となりて我血肉を求む
命脈の波濤に抗え、闘争こそが命の本質故に
外見はブラックホールの様な漆黒の穴になった姿。
この形態は5分経つと自動的に最終形態に移行するが、その時間内に魔法「ランダムエンカウント」を無差別かつ無尽蔵に発動し続け、30秒ごとに召喚されたモンスターを吸収する。
この形態時に吸収したモンスターの総数によって第五形態のHPが変動する。
なお、この時はプレイヤーおよびNPCに対して攻撃を行うことはない。
想像態
私は倶なる天を戴く者、私は深き淵より世界を見遣る者、偉大なる軌跡の残照を知る者
示せ、命の価値を
彼らの、彼女の願いは果たして叶ったのかを
闘争こそが命の本質故に、されば汝ら……証明せよ……!
最終形態、血肉を基底として仮初めの実態を得た深淵の盟主外見はマッシブな人型になったタコ。
想像態はこれまでの形態とは別に、二段階の行動パターンを持っている。
第一段階では戦闘に参加しているプレイヤーおよびNPCからランダムに選出された8名のモーションログを参照する「Analysis.」と、自身の行動パターンに反映させる「Reflexus.」を使用する。
これによって、プレイヤーやNPCが最も長く使っている、もしくは最も得意なプレイスタイルをコピーする。
なお、8人以上のパーティの場合は定期的に分析情報を更新してくる。
人型になったクターニッドは見た目通りゴリゴリの近接特化型なので、重戦士系の戦闘スタイルとは相性が良い。
想像態第一段階のクターニッドは5つの「ダメージアーマー」が備えられており、一定以上のダメージを与えることで一つずつアーマーが解除される。
そしてすべてのアーマーがブレイクされることを条件に第二段階へ移行する。
第二段階ではクターニッドは背中に浮かべた8つの深淵宝玉を基点として8本の「巨神触手」という超巨大触手を展開する。
プレイスタイルのコピーは終了するが、振り回すだけでコロシアムが半壊する威力の触手を8本も振り回してくるのは脅威以外の何物でもない。
この巨神触手を展開する8つの深淵宝玉をすべて破壊したのち、破壊後本体に一定量のダメージを与えることでクリアとなる。
攻略
クターニッドの戦いはサンラク曰く「ミニゲームの連続」。
また、各形態前後にクターニッドのポエムが挟まれるが、その内容も実は今後の展開のヒントとなっているため、気付くとかなり有利となる。
- 妄想態
この形態の時には戦っても何も得るものがないため、興奮しているNPCやプレイヤーを抑えて撤退するのが正解。
ルルイアスの城の最上階でモンスター「虚飾の鮫怪」を倒すことで手に入る「かつての栄光」という王冠に、上階の一つである「要の玉座」にあるギミックアイテム「反転の要石」に嵌め込まれた宝石を嵌め込むことでギミックが作動し、自動的にクターニッドの「妄想態」が解除され戦闘に移行する。
なお、上層の「王の執務室」にはギミックのヒントとなる女王の日誌が存在している。
- 幻想態
触手には微ホーミング機能については無茶苦茶な性能でもないので、襲ってくる触手を適宜撃退する。
NPCはクターニッドの特殊効果でお荷物状態となっているので、連れて来ている場合は避難させること。
- 空想態
クターニッド本体からの積極的な攻撃はないので聖杯の破壊に集中できるが、聖杯の影響は戦闘終了まで続くため、聖杯の壊すタイミングには注意すること。
紫(ダメージ反転)の発動時には、ルルイアスで大量に入手できるポーション代わりに使える魚が投擲アイテムとして利用できる初見殺しの救済策があるので、積極的に利用すると良い。
- 仮想態
召喚してくる雑魚敵は直接攻撃はしてこないが、雑魚敵を放置しておくと最終形態である「想像態」で不利となるので倒せる限り倒しておく。
- 想像態
第一形態はクターニッドが選ぶ戦闘スタイルで、純粋な魔法使いなどプレイヤーに都合のいいスタイルに変わっている時が攻撃チャンス。
また、プレイスタイルのコピーは強力かつ厄介だが、その模倣には応用がなくパターン化されているため、慣れればそれぞれに対応も可能となる。
第二形態の超巨大触手については、1本1本の動きは遅く、隙は大きく、安全地帯もあるため、回避自体は難しくない。
また、触手を展開する深淵宝玉の破壊には何らかの遠距離攻撃があると便利。
ところで、それまでの形態名が「仮」「妄」「幻」「空」といった虚ろな意味を持つ漢字+想という構成だったのが、想+(実体的な意味を持つ漢字である)像という構成となったのと直接攻撃可能になったのは関連があるのだろうか。
攻撃不可能な4形態にしても、形無き偽りである「妄」、目に映れど存在しない「幻」、存在するが掴めない「空」、目に見え存在し形もあるが真ではない「仮」、と言葉の意味が実体に近づいてきている。
報酬
- クターニッドの聖杯
クターニッド戦における確定報酬の一つ。入手時に色を自身で選択できる。
性能は基本的にクターニッドが使用していた物のダウングレード版となっており、デメリットが存在する。
プレイヤーが使用する場合にはデメリットが存在し、破壊できるかは不明。
使用者本人のみ対象にすることが可能。
もらえるのは8つのうち、基本的に1つだけである。
「タコさん! これ三つくらい貰えないんですか!!」
「うぉい!?」
『…………』
「せめて二つ欲しいです!」
「秋津茜、お前……勇者かよ」
『二つ授けよう』
「やった! ありがとうございますタコさん!!」
「嘘だろオイ!?」
実はこのアイテム、シナリオ中の行動とクターニッドとの交渉次第で2つ入手可能。
クターニッドに交渉が効いたのはシナリオ中の行動などから判断されたため。
最適最速で面白みもなくクリアしていた場合、交渉は失敗していたとの事。
作者は「シナリオの山場を超えて寛容になったTRPGのキーパー」に例えている。
また、最初に茜が3つ要求しているのもポイントと思われる。
スタートからしてNPCを意味なく殴り倒すというペナルティ行為をやる必要があり、最速クリアすると交渉失敗するなど「無駄が必要」というこのイベントはそれ自体が反転している。
つまり、要求を1つ減らすことはクターニッドからすれば1つ増やすことと同義であり、即ち「2個聖杯を提供する」という内容で合意したと言える。
2個もらうために2個要求したところで、それは2個もらうための最短行動であり失敗する可能性が考えられる。
聖杯の種類及び効果一覧
- 赤色の聖杯
クターニッドの効果から察するに、一定以内の座標から放たれた攻撃をすべて無効化すると思われる。
デメリットは不明。
初攻略メンバーではルスト、アラバが取得した。
- 橙色の聖杯
クターニッドの効果から察するに、一定以上離れた座標から放たれた攻撃をすべて無効化すると思われる。
デメリットは不明。
初攻略メンバーでは誰も取得してはいない。
- 黄色の聖杯
クターニッドの効果から察するに、使用者に対しての物理、スキルによるダメージの一切を無効化すると思われる。
デメリットは不明。
初攻略メンバーではモルド、アラバが取得した。
- 黄緑色の聖杯
クターニッドの効果から察するに、使用者に対してのMPを消費する魔法によるダメージの一切を無効化すると思われる。デメリットは不明。
初攻略メンバーでは誰も取得してはいない。
- 緑色の聖杯
クターニッドの効果から察するに、使用者の視界の色調を反転すると思われる。
デメリットは不明。
初攻略メンバーではルストが取得した。
- 青色の聖杯
使用者の性別を反転させ、アバターを変化させる。
デメリットは「死亡し、リスポーンするまで効果が解除されない」というもの。
一見ネタアイテムに見えるが、死ぬまで持続するビジュアルの偽装能力という点で優秀であり、異性に変身して相手の目を欺くことが可能。例えば女性になれば女性用装備の装着もできるので装備の幅を広げられるという恩恵もある。
そもそもシャンフロではリアルとは逆の性別のアバターを作ってプレイすることもできるが、性別に応じて声に補正は掛からず現実の声そのままになってしまう。
そんな中、このアイテムで変化した場合は性別に応じたボイチェン機能がかかるため、開き直って地声でネカマ・ネナベをしていたプレイヤーを歓喜させた。
しかし、既にネカマ・ネナベとしてプレイしていた場合は聖杯効果で現実と同じ性別になってしまうため、同時に絶望に落としたアイテムでもある。*5
何はともあれ、この聖杯が明らかになったことでクターニッドは「ネカマの神」と一部のプレイヤーに崇められるようになったとか何とか。
初攻略メンバーではサンラク・サイガ-0・秋津茜が取得した。
後にアーサー・ペンシルゴンやエターナルゼロも取得している。
- 藍色の聖杯
使用者の指定したステータス2種の数値を入れ替える。
デメリットは「一定時間経過すると指定したステータス2種に一定時間元のステータスの半分以下まで弱体化するデバフが付与される」というもの。
初攻略メンバーではサンラクが取得した。
- 紫色の聖杯
使用者および「杯」に対して与えられるダメージは回復効果に、回復効果はダメージに反転する。
デメリットは「効果時間が切れると同時に、効果中に受けたダメージの判定を「受け直す」ことになる」というもの。
初攻略メンバーではサイガ-0・モルド・秋津茜が取得した。
- 深淵の警鐘
クターニッド戦における確定報酬の一つ。海色をした鈴。
効果は「一定距離にレイドモンスターが近づくとインベントリに入れていても音が鳴る」というもので、隠密奇襲系のレイドモンスターに対してかなり有効、との事。
- 世界の真理書「深淵編」
ユニークシナリオEXに共通する確定報酬。
運営が想定していた攻略方法や背景ストーリーが記述された攻略本のようなもの。
だがこの真理書、クターニッドとの再戦要素という考えなしに開示するには無視できない情報が記載されていたことから、サンラクは参加したプレイヤーたちに開示しないよう口止めしている。
再戦要素
そう、このユニークモンスター、実は再戦可能なのである。もともと幻想の存在故、実空間で倒されたところで消えないかもしれない。
クターニッドの撃破から二週間経過したフィフティシアで発生する「嵐の日に海に船出するNPCのユニークシナリオ」を受注することで、クターニッドが遣わす幽霊船とエンカウント可能になる。
一例としては、
ユニークシナリオ「恐れ知らずの遠征漁業」
嵐の日に海に遠洋漁業船「セレス・テレシアル号」で船出するNPCの依頼を受注すると発生。
要するに「今日は天候荒れそうだけど俺たちなら大丈夫! 漁に出るぞォ!」という死亡フラグ満載のユニークであり、実際航海中にクターニッドが遣わす幽霊船と遭遇してフラグ回収してしまうシナリオ。
これはあくまで一例で、「嵐の日に海に出る」ユニークシナリオは他にも存在している模様。
現にペンシルゴンやオイカッツォ、ライブラリの面々がルルイアスへ行くために乗った船は密漁船だった。
繰り返し受注可能で再挑戦可能な期間は週一。
ただし、一度クリアしたプレイヤーが一人でも混じっていると難易度が急激に上昇する。
関連キャラクター
- 自称大海賊スチューデ
ユニークシナリオ「深淵の使徒を穿て」のキーキャラクター。
旧大陸の港町「フィフティシア」でシナリオを依頼してくる、大海賊を自称するNPCの少年。
ダボダボの服装に生意気そのものな性格で、サンラク曰く「俺は正しい意味でのクソガキを今知ったのかもしれない」と言わしめるほどのテンプレなクソガキ。
赤鯨海賊団の船長だった父親の仇を取るため、幽霊船「クライング・インスマン号」を沈めんとする自称大海賊。
しかし、リュカオーンの刻傷を持つサンラクからは目をそらし、引き込まれたルルイアスでは異常状況におびえて引きこもってしまうなど、ヘタレな面も強い。
- アラバ
ルルイアスでサンラクが出会ったNPC。種族は鮫の魚人族。男性で26歳。
他RPGで言う精霊に相当する「存在を得た者たち」のネレイスを憑依させた大太刀「大海峡」を使う。
サンラクの無茶な行動に振り回されているが、本来は人を振り回す強引な性格。
割と大人しいのはサンラクに刻まれたリュカオーンの刻傷によるNPCに影響を与える効果によってかなり抑えられているため。
アラバの祖父はかつてルルイアスから生きて帰っていたため、アラバはルルイアスの内情についていくらか知識を持っている。
- 狂える大群青
クターニッドとの戦闘終了後に突如襲ってきたモンスター。
この島を侵食し、クターニッドによって封印された「青」の正体。
その実態は群体生命体でありながら統合された意識を持つプランクトン型のモンスター。
プロセスを踏めば無機物・有機物問わず寄生・侵食することができる極めて厄介な性質を持っている。
クターニッド戦後に活性化しだしたが、島が沈むと同時にクターニッドによって再度封印された。
ワールドストーリー第4段階で動き出すレイドモンスター「始原眷属」の一種であるが、設定上プレイヤーでは殺しきれない存在なので、他の眷属が活動する中、このモンスターだけは封印されたままだった。
作中での活躍
当初はサンラク・ルスト・モルドの3人で「深淵の使徒を穿て」のクリアでユニークシナリオEXが発生するか調査する予定だったが、「夜襲のリュカオーン」戦直後で前の晩からシステム上サンラクとパーティを組んだままだったサイガ-0と秋津茜、さらには同行していたヴォーパルバニーのNPCであるエムルやシークルゥも巻き込んで、ユニークシナリオEXを攻略することになる。
プレイヤー未踏の新フィールド、完全初見のシナリオ、巻き込んだNPCのお世話、無下に出来ない現実の都合といった様々な困難に見舞われるも、限られた時間の中で検証を重ねながら少しずつ進めていき、全員合流を果たしたことで最終日の7日目にクターニッドへ挑むこととなった。
完全初見で挑むこともあってスキル、アイテム問わず限界まで追いつめられるも、出し惜しみ無しの全力のぶつけ合いの果て、2番目に撃破されたユニークモンスターとなった。
人よ、この場は再び深淵へと沈む……危機は近い、ゆめ忘るることなかれ
サンラク達の行動に満足しクターニッドは、活性化をはじめた「狂える大群青」を再封印するために再び深淵に沈み、サンラク達をルルイアスから解放した。
- シナリオクリア後の影響
ユニークモンスター撃破に伴い、「シャングリラ・フロンティア」の根幹を成す「ワールドストーリー」が進行。
第3段階となり「竜」達の戦争が始まることになる。
一方、サイガ-0と姉であるサイガ-100の間で姉妹喧嘩が発生。
サイガ-0がリュカオーンのユニークシナリオEXを先んじて発生させた上に、クターニッドのユニークシナリオEXまで受注したことを黙っていたのがバレてしまい、横暴な姉特権の行使*6に対してサイガ-0がキレてしまったのが原因だった。
これによって、サンラクの所属するクラン「旅狼」と連盟を組んでいたサイガ-100が率いるトップクラン「黒狼」の関係が悪化。
対人戦の匂いを嗅ぎつけた京極が旅狼へ参加し、さらにはクラン同士の決闘にまで発展するきっかけとなった。
クラン戦後は広く一般にも情報が公開されたようで、再戦のシナリオには様々なプレイヤーが挑戦するようになった。
第二陣はペンシルゴンやオイカッツォを含むトップクラン検証班、更にその後はエターナルゼロなどの上位プレイヤー達が続々とクリアしている。
設定
クターニッドのストーリー背景
大前提として深淵のクターニッドの価値観は人間のそれとは大きく異なっており、クターニッドは人間を「個」として識別せず人間という「種族」という枠組みで認識する。
クターニッドはその出自から人間という種族に対して「敬意」の感情を持っており、ある理由から拠点としているルルイアスへ「一号計画」及び「二号計画」の産物たる人類を誘い、その力を観測している。
そのため、ユニークシナリオEX全てがクターニッドによる壮大な「盤上遊戯」に過ぎず、ゲームキーパーたる己が課した苦難を乗り越え、最後の試練を打倒した者達を讃え、報酬を与える。
クターニッドのやっている事はTRPGのゲームキーパーそのもの。かつて己を生み出した優れた人類達、滅びに対して絶望に打ちひしがれ……されど歩みを止めなかった偉大なる人類。
その後継を見極めることこそがクターニッドの根本原理であり、彼の生きがいなのである。
性格的には人間寄りで、慈善的な性質を持っている反面、自身の縄張りであるルルイアスに侵入した者は、クターニッドが満足するような戦いぶりを見せない限りは開放されることはなく、NPCであれば死亡すればクターニッドの眷属である人魚にされる。*7
そんなクターニッドの大元は、神代の時代に行われた「二号計画」における前提実験「1個体における限定的現実改変特性の付与」の被験体として選ばれた1匹のタコ。
第一、及び第二の実験で得た「術式」が肉体に施された状態で、無差別な現実改変を1個体の制御化に置くための処置が施され、その結果「反転」という条件付きでクターニッドの意思で自在に現実改変が可能となった。
ただその副作用としてクターニッドは肉体を喪失してしまう。
自身の意識、思考能力、そして記憶を転写した自律魔法術式、言わば生命体魔法……それこそが現在の深淵のクターニッドの正体である。
そして魔法とはすなわち世界に刻まれた「概念」。
火によって物質が変質する概念を「燃焼」と呼ぶように、上に投げた林檎が下に落ちる概念を「引力」と呼ぶように、あらゆる現象、状態を反転し意思を持った現象そのものが「深淵のクターニッド」という概念であるとも言える。
余談
- クターニッドのモデル
モデルとなったのはクトゥルフ神話に登場するKthanidという旧神が一柱。
ブライアン・ラムレイの作品『タイタス・クロウサーガ』では、旧神のリーダーとされており、クトゥルフの従兄弟で同じ姿だが、人間たちを守りたいと願う強く優しい神との事。
- 討伐タイミング
運営の想定では「最初にクリアされるはずであったユニークモンスター」。
旧大陸と新大陸の間にあるのもプレイヤーに接触しやすくするため、ギミックが多いボスになっているのもある種の救済要素と言える。
ちなみに、シャンフロの世界を作り上げた継久理創世は、全部で十五形態かつ空間転移と時間干渉を使って過去と未来から奇襲を仕掛けるなど無茶苦茶な設定を考えていたが、シャンフロ世界をゲームとして調整している天地律によって調整したのが現在のクターニッドである。
- 青色の聖杯によるキャラクター変化の一覧
キャラクター変化一覧
- サンラク:
身長150位の「クリクリおめめなコケティッシュ美少女でトランジスタグラマー痴女」(ジョゼット談)に変化。
後にアバターのリモデルを行った関係で、聖杯による性転換後の姿も変化(よりロリ化)していることがTwitterで明かされている。
- サイガ-0
リモデル前は190cmの大柄な男性アバターから少なくとも同じく性転換したサンラクがお姫様抱っこできる程度には縮んでいる女の子に変化。
リモデル後は不明。
- 秋津茜
「カイゼル髭を蓄え額に狐の面をちょんと乗せたガチムチのおっさん」に変化。
- ルスト
「少女漫画のイケメンをそのまま実体化させたかのような八頭身の男」に変化。
- モルド
「少女漫画のヒロイン」になる。サンラク曰く「(ルストを含めて)魂の性別が逆だから今の方が見た目しっくりくる」との事。
- エムル
姿の変化は不明だが「生えて」きたそうで、変化に混乱していた。
- ペンシルゴン
眼鏡が似合いそうな気取ったイケメンになる。ルルイアス外で変身を見せていることから、鉛筆は青の聖杯を選んだ模様。
- オイカッツォ
見た目は変わらずに「棒だけ生えた」らしい。クターニッドにすら受け認定された
- キョージュ
見た目はイケシルバー、声はイケメンばあちゃんみたいな声に変化。
- エターナルゼロ
成熟しきったマッシブな女性の姿に変化。
元々のアバターの肉体はオギャるために5歳児にリビルドしており、戦闘力が欠如した部分を補うために活用している。
- 京極
2021年の年末ゲロによると、戦国BAS〇RA的な耽美系イケメンに変化する。
当たりを引いたので普通にノリノリ。
- ディプスロ
ダンボール戦機の八神英二みたいになる。
追記、修正はルルイアスに招かれてからお願いします。
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▷ コメント欄
- ギスオンのエッダのオマージュかと思ったらそれはジークヴルムの方だったのはびっくりした -- 名無しさん (2022-01-09 21:13:56)
- 作成してみましたが、クターニッドに台詞部分に合うカラーが分からなかったので募集 -- 初期投稿者 (2022-01-09 21:16:07)
- 「エルム」じゃなくて「エムル」(アルファベットのMが名前の由来) -- 名無しさん (2022-01-09 22:33:42)
- ルルイアスステージの天井の光景とかそこ見るためだけのツアーとか組めそうよね -- 名無しさん (2022-01-09 22:43:15)
- クタに行けるユニークシナリオの条件は嵐の日に出港する船なので恐れ知らず以外でもいけると思われ -- 名無しさん (2022-01-09 22:48:36)
- 紫杯は魚投げつけるんじゃなくてポーションが攻撃用で足りなくなるから代わりに魚食えってことじゃなかったか -- 名無しさん (2022-01-09 23:58:19)
- まぁ現地で実質無限に回復アイテムとれるなら回復にはそっち優先して使うよね・・・って思ってたけどインベントリ容量節約するなら先にポーション使い切るか・・・下手すると詰むなこれ -- 名無しさん (2022-01-10 01:20:15)
- ↑まあ、下手したら詰むのはシャンフロではよくある事 -- 名無しさん (2022-01-10 03:28:02)
- 座礁船から財宝持ち出したおかげでサンラクは金策に走らずに済む様になり割と金に物を言わせた作戦を取れる様になったからある意味重要ではある -- 名無しさん (2022-01-10 03:30:50)
- なおそれでも足りなくなる場合素材収集も兼ねてマブダチん家に遊びに行く模様 -- 名無しさん (2022-01-10 09:20:28)
- ヒドイです>< -- 名無しさん (2022-01-11 15:20:36)
- 部下を倒さないとボスが部下の能力使って地獄絵図になるってどこのフロンティアですか?ヒドイです>< (※上の投稿ミス) -- 名無しさん (2022-01-11 15:24:33)
- ↑ロマサガ3の破壊するものを思い出した。四魔貴族を倒さないと適当なステータスなら詰むくらい強くなるんだよなあ -- 名無しさん (2022-01-16 16:08:54)
- 案外話せるタコさんなのね。(推しは夜襲のリュカオーンだけど) -- 名無しさん (2023-10-16 19:30:40)
#comment(striction)
*2 ユニコーンガンダムのシールドファンネルくらいの強さのやつが時間経過で無尽蔵に増え続ける模様
*3 本来創世ならばそんな対応をすればバチクソにブチギレる
*4 さらにサンラクの推測によると、プレイヤー側の脳にも電気信号による誤認によってNPCと同じ影響を与えているとの事。
*5 セーブデータは1個しか作れず、本気でネカマ・ネナベをやるなら隠しダンジョン「ベヒーモス」でのアバターのリモデルが必要になる。
*6 着信履歴124件と自宅凸。
*7 作者曰く、「暇を持て余したタコの暇潰し」。
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