スーパーロボット レッドバロン

ページ名:スーパーロボット レッドバロン

登録日:2015/02/14 Sat 23:41:10
更新日:2024/01/12 Fri 10:34:10NEW!
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『スーパーロボット レッドバロン』とは、宣弘社が製作、日本テレビ系にて1973年7月4日から1974年3月27日にかけて放送された特撮TVドラマである。
全39話。





あらすじ

日本で開催されていた万国ロボット博覧会に展示されていた世界各国のロボットがデビラー博士率いる“鉄面党”に奪取される事件が起こった。
警護にあたっていた科学秘密捜査隊“SSI”の一員・紅健の兄である紅健一郎博士も自作のロボット・飛龍ごと拉致されてしまった。


拉致された健一郎は鉄面党と戦う為にに密かに開発していたスーパーロボット・レッドバロンを渡すよう迫られるが、命と引き換えにそれを健に託した。
健はレッドバロンとSSIの仲間達と共に鉄面党に立ち向かうことを誓う。


だが、鉄面党の戦いは長く辛い戦いの始まりでしかなかった…





概要

本作は元々、日本テレビの一職員であった渡辺一彦氏と斉藤汎司氏が個人で制作したという特殊な経緯で企画されたものであった。


粘り強い制作会社への売り込みと局上層部への説得の結果は実り、『アイアンキング』で知られた宣弘社に企画が引き取られ、
日本テレビ開局20周年記念番組の一角として放送が決まったのであった。


内容はロボットものを基軸としながらもスパイ、ガン、チェイスなど様々なアクションを取り入れ、明朗ながらも重くハードなドラマに仕上がっている。
他作品からの脚本流用などもあったり放送開始から2ヶ月頃は視聴率が奮わなかったものの、やがて人気番組へと伸し上がり、
版権収入も当時の日本テレビとしては新記録の1億円の売り上げを成し遂げた。



だが、世は折しもオイルショック
メインスポンサーの日本空気販売が倒産すると制作費の調達が不可能となり、人気絶頂の中打ち切られてしまった。


本作は後に『スーパーロボット マッハバロン(日本現代企画)』や『小さなスーパーマン ガンバロン(創英舎)』と共に
“特撮ロボット戦記バロンシリーズ”としてひとくくりにされたが、その全てが人気絶頂の中でスポンサーや局の事情で打ち切られている。
その中でちゃんと物語を終えられたのはレッドバロンだけである。


1994年に『レッドバロン』のタイトルでアニメ化(製作は鉄人28号ゴッドマーズで有名なトムス・エンタテインメント)しているが、あちらはほぼ別物。
一応デザインなどオリジナルを想起する要素はそこかしこにあった。
格闘ゲームブームに乗っかったロボットプロレスというテーマで放映開始したものの、
放送から数か月後に『機動武闘伝Gガンダム』が始まってしまい、まさかのネタ被りという事態に。
ローカルネット放映だったのもあり視聴率は伸び悩んだものの、玩具がかなり売れたためクール延長する程度には人気があった。
ちなみに本作主演の山口勝平氏はGガンでサイ・サイシー役で出ており、「世界各地のロボットと戦う格闘ロボットを操る少年」を同時並行で演じていたことになる。


2017年には同じく宣弘社系特撮ヒーローである『シルバー仮面』とニコイチにする形でリブートした新作映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』が発表された。



なお、前年から放送されていた『マジンガーZ』とは似た要素が多く、その影響が指摘されることもあるが、企画そのものはこちらの方が早い。





登場人物

◆紅 健 (演:岡田洋介)
主人公であり、レッドバロンを唯一操縦出来る青年。
鉄面党に家族を全て奪われながらも勇気と優しさを忘れない熱血漢。
レッドバロン操縦席の入り口は首の左側にあるのだが、健は毎回全長40mのレッドバロンの肩までジャンプして上っている。
どれほどの脚力があるんだ…




◆松原 真理 (演:牧れい)
鞭を使った戦闘が得意なSSIの紅一点。健に好意を寄せている。
中の人の熱演により、パンチラしながら敵のメカロボをブチのめすアクション派のヒロインとなった。



◆堀 大作 (演:保積ペペ)
SSIのムードメーカーでコメディリリーフ。
熊野警部と共に暗くなりがちなストーリーの清涼剤となる存在だったが…



◆坂井 哲也 (演:加藤寿)
SSI随一の射撃の名手。冷静なようで意外と熱血な性格。



◆大郷 実 (演:大下哲矢)
SSIの隊長。通称ボス。
任務には厳しいが、温和で頼れる人物。
鉄面党との決戦でデビラー博士を見事討った。
だが…



◆三神 四郎 (演:潮哲也)
SSIが再編されるに伴って科学顧問兼司令官に着任した若き科学者。レッドバロンの追加装備であるスペースウィングスの開発者でもある。
バイクを飛ばしたり戦闘にも積極的に参加するなど学者とは思えない程アクティブな人物。
「博士」と呼ばれるのを嫌い、「三神さん」と呼ばせている為にますます科学者らしくない。
たぶん彼の先祖は獅子の剣士。



◆熊野 一平 (演:玉川伊佐男)
SSIに協力する警視庁科学捜査科の警部。本作のコメディリリーフ2号。
常にサイレン付きの自転車で移動するので通称“自転車警部”。
いつも持ってる蝙蝠は弾丸をも弾き、機関銃が仕込まれた優れ物だが、彼自身もSSIに負けず劣らずの戦闘能力を持つ。
宇宙鉄面党が登場すると、なぜかヒッピー風の衣装に身にまとって潜入捜査をするようになった。
部下にフランス帰りの美人警官・水木ひかる(演:雨宮貞子)がいる。



◆紅 健一郎 (演:石田信之)
健の兄のロボット学者。レッドバロンの開発者。
鉄面党に拉致され、レッドバロンを渡すことを拒否した為に奴隷人間(人間爆弾)に改造され、健の目の前で爆死させられた。
二次元人と地球人のハーフではない。



◆堀 大助 (演:丸山久和)
大作の弟。11歳。
友達の林八郎、山田浩、村田ヨシ子と共に熊野警部と行動していることが多く、SSIの勝利に貢献することも多々あった。



◆デビラー博士 (演:伊海田弘)
鉄面党の首領。傲慢かつ人間不信でまさしく悪党といった人物。
体をサイボーグ化していて、右手の手袋の下には高熱を発するグロテスクな赤い手がある。
後に彼は中間管理職に過ぎないことが判明する。
本部からの使者エンジェル・キリーに突き付けられた最後通牒に焦ってSSIに決戦を挑むが、最期は基地に潜入した大郷によって討たれた。



◆紅 健太郎 (演:高桐真)
紅兄弟の父。彼も科学者で、妻や末息子共々4年前に鉄面党によって拉致され、協力を拒んで殺された筈だったが…?

実際には宇宙鉄面党によって脳以外をサイボーク化された挙句洗脳され、宇宙鉄面党の最高幹部として利用されてしまっていた。



◆ギラスQ (声:依田英助)
宇宙鉄面党の支配者。誰が、いつ、何処で造ったかもわからない自我を持った謎のコンピューター。
本拠地たる火星基地の全機能を司り、基地そのものがギラスQであると言えるだろう。
某ミスターブレインよろしく本体が破壊されても5分後に自らの複製が生産され、復活する。





レッドバロン

身長:40.0m
重量:150.0t
走行速度:時速500km
飛行速度:マッハ10
水中速度:500ノット
出力:100万馬力



鉄面党の存在を予期した紅健一郎が4年の月日をかけて密かに開発していたスーパーロボット。
動力は素手で取り扱える程安全かつ小型の小型中性子ロケットエンジン、装甲は10万度の高熱にも耐える特殊合金バロニウム。
そのボディには必殺のエレクトリッガーをはじめとする数々の武器と夢とロマンが詰め込まれている。
原子力で動いている為に燃料補給の必要はないが、潤滑油として「BR70」という特殊なオイルが必要となる。


パイロット登録は指紋と声紋で行われ、最初に登録した健以外には動かせない。
また、コックピット内部には防御シャッターがあり、爆弾を仕掛けられてもパイロットや操縦系を守ってくれるなど、セーフティも万全。


本編を通してスペースウィングスなどの補助装備やアームミサイルなど武装の追加、機体の改造が進められていった。
特に宇宙鉄面党のスカイシャークとの戦いをきっかけに発案された7つの強化案により


  • 装甲をニューバロニウムに強化・換装
  • 新装備ドリルアロー
  • 内部メカの改修
  • 防御の甘いバロンミサイル発射口と目の改修
  • エレクトリッガーとバロンパンチの威力倍増
  • 宇宙用ロケット弾の装備
  • 宇宙航行・空中戦強化ユニット「スペースウィングス」との合体機能の追加

など、対宇宙ロボット用に大きく強化された。



200万円かけて製作されたグラスファイバー製スーツはロボットの硬質感を見事に表現している。
だが、ガラス繊維であるグラスファイバー製スーツでのアクションは大変困難だったようで、アクション用にラバー製スーツが使用された。




レッドバロンの装備と武器

◆エレクトリッガー
両拳を打ち付けることで頭部両端の電極から発射される1億ボルト(強化後は2億ボルト)の放電光線。
必殺武器としては最も多用され、多くの敵ロボットを撃破した。
ビッグオーのクロム・バスターの元ネタ。



◆バロンビーム
喉から発射するビーム。


◆バロンパンチ
両腕を合わせて撃ちだす、所謂ロケットパンチ
毎回画面いっぱいの字幕スーパーをブチ抜いて飛んでいく為、インパクトは抜群。
スーツの都合か、腕が外れた状態のレッドバロンが画面に映ったことはない。
後の仮面ライダーゼロワン……になったかどうかは不明。


◆バロンキック
両脚で相手を蹴るドロップキック、もしくはミサイルキック。
同じくスーツ都合で、撮影では脚パーツだけ別撮りで相手に脚をぶつけている。


◆バロンミサイル
両胸に内蔵された強力なミサイル
度々止めにもなったメインウェポンの一つだが、中盤までハッチ部分の装甲が薄いのが弱点だった。


◆バロンハンマー
普通のラリアット。ただし100万馬力のな!


◆バロンブレイク
100万馬力のパワーから繰り出すタックル。
地味な技だが、ブラックマサイを葬っている。


◆ハンマーパンチ
高速回転しながらのパンチ。


◆バロンバリア
光の壁を作り出し、攻撃を防ぐ。
元々防御力が高い為か、あまり使用されていない。


◆アームミサイル
7話から追加された武器。
握り拳が手首を支点に上下に割れて発射される。主に空中戦で多用された。
手の構造について考えてはいけない。


◆スクリュービーム
あらゆる攻撃を反射するベドウィンGの磁力反射ミラーに対抗する為にミラーの開発者である藤堂博士が開発した。
右目に搭載され、見事ミラーを粉砕した。
8話のみの登場。


◆バロンスピン
高速回転して霧や煙幕を吹き飛ばす。


◆ジェットファイヤー
足裏のジェット噴射を直接相手に浴びせる。
敵の意表を突ける上に威力もあり、しばしば逆転の一手になった。


◆バロンフルパワー
レッドバロンの切り札。全エネルギーを集中して数倍のパワーを発揮出来るが、1分以上使えば自爆してしまうので、多用は出来ない。
劇中では武器回路が破壊されて一切の武器が封じられたガルニゾンエース戦、潤滑油BR70の補給を断たれて動けなくなる寸前になっていたモンゴルスター戦など、
極限状態でのみ使用されている。


◆ドリルアロー
7つの強化案の1つ。
強力なドリルミサイルで、敵ロボットに突き刺さってから爆発する。
発射台ごと基地から飛来し、肩部に合体してから発射される。
だが、オプションであることが幸いして30話ではリモコン装置を内蔵し、奪われたレッドバロンのコントロールを奪回した。


◆スペースウィングス
三神博士が開発した真紅のブースター。強力なロケット弾を搭載し、飛行能力の強化と宇宙航行が可能となる。
あくまで空中戦、宇宙戦用の装備なので地上戦の際には分離する。
38話で火星に到着した直後にディモスZの奇襲で破壊されてしまった。
真紅の翼で飛行ユニットというとジェットスクランダーを想起させるが、構想自体はこちらが先。


◆バロンサーチャー
頭部から照射する透視光線。煙幕の中でも見通せる。


◆アースマーカー
高速スピンすることで地中に潜る。
あまり遠くまで移動出来る訳ではないようだ。


◆レインボーショット
火星での決戦に備えて三神博士が開発した武器。
色違いの7つの吸着爆弾を発射し、隕石やディモスZを粉砕した。
発射口はアームミサイルと同じ。


◆ニューバロニウムの盾
バロニウムをも溶解してしまうスカイシャークのアシッドファイヤーに対抗する為に開発された。
スカイシャーク打倒後も開発が続行されていたようだが、結局本編未使用のまま終わった。


◆にせレッドバロン
レッドバロン改修作業の時間を稼ぐ為に製作されたアルミ合金製のハリボテロボット。
本物とすり替わってキングデビラーに破壊されることで鉄面党の目を一時的に欺いた。





主な組織

◆SSI (Secret Science Institute)
「エス・エス・アイ」と読む。
全員が素手で戦闘アンドロイドを破壊出来る超人である、“現代の忍者”と称されるエキスパート集団。
普段は市井の市民としてカモフラージュしているが、警視庁などの国家組織と共に鉄面党の作戦を阻止する為に日夜戦う。


鉄面党との戦いでボスと大作が殉職し、宇宙鉄面党の存在が露見した為に地球防衛軍傘下の組織として再編された。


武器は専用車両のアイアンホーク以外にはせいぜい普通のピストルかライフルくらいだが、前述のように全員が素手でアンドロイドを破壊出来る程の戦闘力の持ち主である。




◆鉄面党
デビラー博士率いる秘密結社。
劇中の4年前から既に暗躍しており、第1話にて万国ロボット博覧会の会場から世界各国のロボットを強奪、本格的な侵略を開始した。


戦闘員メカロボを始めとして幹部などのメンバーはサイボーグやアンドロイドであり、拉致した人間に爆弾を埋め込み、奴隷人間として酷使、毒ガス作戦や爆弾テロなどを平然と行う悪逆非道の組織。
実は宇宙鉄面党の地球支部に過ぎず、本部から最後通告を突き付けられた為にSSIに決戦を挑み、壊滅した。


あまり大きなロボット工場がないのかそれとも経費節約のためなのか、主戦力は各国から奪ったロボットが殆どで、自前のものはトロイホース、キングデビラー、未完成のロボの3体しかいない。



多種多様なロボットも本作の魅力の一つである。
特に鉄面党は世界各国から奪ったロボットが主力なので、興味深いデザインのロボットも多い。



◆メカロボ
鉄面党のアンドロイド戦闘員。
擬態能力があり、戦闘から工作まで幅広く活動する。
武器は鎌と機関銃。ただしクソAIM。



◆トロイホース
鉄面党のロボット。脚部の分離と飛行が可能。
頭部には輸送スペースがあり、その名の如く万国ロボット博に出展されたロボットに紛れ込んで会場内にメカロボを侵入させ、各国の科学者を拉致、各国のロボットを強奪することが目的。
主な武器は頭部から発射する赤青黄のビーム、右手のドリル、そして分離した脚部がブーメランのように飛行して撃ちまくるブーメラン速射砲。



◆ビッグバイソン
元はNASAの基地防衛用に製作したアメリカのロボット。
ICBMの直撃にも耐えられる装甲と110万馬力のパワーを持つが、後頭部に露出した電子頭脳が最大の弱点。
超パワーから繰り出す体当たり・バイソンヘッドパンチと頭部の光線砲が武器。



◆ブラックマサイ
ケニアが開発した密猟取り締まりロボット。
右目に内蔵された小型原子炉が弱点だが、鉄面党によって予備の頭部が内蔵されていた。
胸部のワイヤーとロケットが武器。



◆アグンガルーダ
東南アジア連邦の戦闘用ロボット。
頭部、肩当て、両腕が分離して、それぞれ機銃攻撃をばら撒くオールレンジ攻撃が可能なのが特徴。
しかし、分離している間は内部メカがむき出しになるのが弱点。



◆アンドロイドX
健一郎を模したアンドロイド。
飛龍のパイロットとして健の動揺を誘い、反撃を封じるのが目的。



◆飛龍
健一郎が開発した公害監視除去ロボット。レッドバロンの言わば兄弟。
レッドバロン同様飛行能力を持つが、本来は非戦闘用なので装甲はバロニウムではない。
武器は鉄面党の改造で取り付けられた腹部のミサイルと飛行能力を活かした「飛龍キック」。
アンドロイドXをパイロットに据え、レッドバロンを火炎放射トラップに誘い込むことが目的。



◆豪竜
中国で開発されたウラン鉱発掘用ロボット。
辮髪状の電磁が武器で、雨が降ることで威力が倍増する。
鉄面党の降雨ロケットによる豪雨の中でレッドバロンを圧倒した。
だが、雨が止んでしまうとどうにもならなかった。



◆バイキング三世
スウェーデンの海戦用ロボット・バイキングが鉄面党によって陸戦用に改造された姿。
光線を放つ「バイキングソード」と円形型のの「バックラーS」を持つが、大して強くない。



◆ブリザード7
アイスランドの気候制御ロボだったが、鉄面党に奪われ改造された。
全身から出す冷気はレッドバロンを凍結させるだけの威力を持つが、鉄面党のシミュレーション結果は「危うい」と微妙な評価だった。
「赤い風船作戦」でSSIを混乱させた間に発電所を襲撃する。



◆ベドウィンG
「砂漠の魔王」の別名を持つアラビアの石油採掘ロボット。
右手から1万℃の赤い砂、左手からミサイルを出すが、鉄面党の改造によって両肩に藤堂博士から奪った磁力反射ミラーを搭載され、レッドバロンのあらゆる攻撃を跳ね返した。
腹部のビームランプが弱点。



◆ベスビオスY
イタリア・ベスビオ火山研究所の火山研究ロボット。
頭部からは原爆と同威力を持つ原子光線を放つ。右手のドリルも武器になり、霧を噴射して目晦ましが可能。
足があるが、主にホバーで移動する。



◆マウマウ
南アフリカの都市警備ロボットだが、鉄面党に奪われた。
両手からミサイルを出し、飛行能力も持つ。
新宿のビル街に仕掛けられた破壊光線との連携でレッドバロンを苦しめる。



◆鉄腕アンクル
鉄面党の幹部。
文字通り左腕がメカになっていて、ガルニゾンエースや血中に超ミクロ電磁波受信機ブラッドトロンを注射された人間を操ることが出来る。
真理を操り、健の暗殺やレッドバロンのコックピット破壊を目論む。



◆ガルニゾンエース
カナダの森林警備ロボットを鉄面党が改造。
両手から出すミサイルの他、右手をハンマー、左腕をチェーンソーに変形させることが出来る。
耳の部分にある光波レーダーが弱点だが、再戦時には防御装置を取り付けていた。



◆エレキアマゾン
ブラジルの移動発電用ロボットの成れの果て。
地中に相手を引きずり込む戦法を得意とし、胸に内蔵されたチューブから出す溶解液や伸びる腕が武器。



◆マッキンレーV6
アメリカ製ロボ第2号。
本来はアラスカの土壌改良を目的としていたが、鉄面党の手に落ちてからは鬼月山ニュータウンにミサイル基地を建造することを使命とする。
主武装は頭部のミサイル。



◆キングジョンブル
元はイギリス海軍の警備用ロボット。
武器は左手のミサイルとキック。軍用ロボットだけあってエレクトリッガーさえ受け付けない装甲とレッドバロンの左腕をもぐ程の攻撃力を持つ。
頭部の光電管が弱点だったが、鉄面党の改造である場所に移設されていた。
その為に単体では弱点が無いと言える。



◆プロトアンデス
ペルーの遺跡発掘ロボット。
右手のドリルはロケットパンチのように自立飛行ながら光線を発射する「ドリルミサイル」となっていて装甲の薄い箇所ならバロニウムを貫きながらレッドバロンを空高く持ち上げるパワーがあり、左手の盾はレッドバロンのあらゆる攻撃を弾く、攻防共に隙の無いロボット。
健が鉄面党の罠に嵌っている隙に関東石油コンビナートを襲い、人々の生活を麻痺させようとした。



◆アイアンクロスG
西ドイツが開発したロボット。
両手のミサイルと左手の毒ガスが武器。
一千万人毒殺作戦の為の下準備として東京郊外の第四ガスタンクを襲撃、職員を皆殺しにした。



◆グランマタドール
スペインの大陸横断鉄道建設用ロボットを鉄面党が改造。
光線や高圧電流を放つ右手の剣と左手の赤いマントが武器。



◆ラジャスターン
インドの魔術ロボット。
とは言っても足を外して飛行したり腰の投射装置から霧をスクリーンにして幻を映すだけであとは機関砲と自爆装置くらいしか積んでいない。



◆マグマウルフ
土田博士が開発した列島改造用ロボット。
万国ロボット博覧会日本代表の座を飛龍と争ったが、「エンジンの振動が地震を誘発する」という致命的な欠陥を解消出来ず、完成が間に合わなかった。
それを鉄面党が復活させ、復讐に燃える土田博士の娘ユカの操縦でレッドバロンに挑む。
武器は両手の爪と親指の爪を鎖付きで発射するウルフチェーン。
また、ユカが裏切った時の為にコックピットには遠隔操作装置と処刑用の機関銃がこっそりと仕込んであった。



◆モデルロボット
鉄面党のロボット工場で建造されていたエレキアマゾンそっくりのロボット。設計を流用したのだろうか?
工場がSSIに襲撃された為に未完成のまま出撃したが、滅茶苦茶弱い上に自分のミサイルで自滅した。
スーツは当然エレキアマゾンを改修したもの。



◆スフィンクサー
元はエジプトのピラミッド警備用ロボ。
SSIに捕まったシュンケル博士を救出に出撃した。
指が独立して行動することが出来、熱線やミサイルを出す。



◆エスカルゴス
フランスの土木工事用ロボットで、名前のようにカタツムリ型ロボット。車輪で走行する。
ミサイルと妨害電波が武器。
鉄面党から脱走した奴隷人間の生き残り・浜田を追っていたが、真の目的は健とレッドバロンを分断してレッドバロンの電子頭脳を改造する時間を稼ぐことであった。



◆モンゴルスター
モンゴル製のロボット。
武装は、頭部に長射程レーザー砲、腹部に多銃身砲、右手に張扇状の打撃武器、左手に煙幕噴射装置。
潤滑油BR70が不足したレッドバロンは、終盤バロンフルパワーを発動して撃破した。



◆キングデビラー
最後通牒を突き付けられたデビラーが、25話で鉄面党海底基地で建造させた鉄面党最後のロボット。
両手のガ〇ダムハンマーみたいな棘付き鎖鉄球のハンマーパンチ、胸部の光線砲、あらゆる攻撃を弾くマント「バッドフェザー」を持つが、最大の武器は頭部から発射するカッター「ヘッドギロチン」。
バッドフェザーの防御力はレッドバロンを手こずらせたが、新兵器ドリルアローであっさり倒された。



◆宇宙鉄面党
火星に拠点を持つ鉄面党の本隊。正確には“鉄面党銀河連邦総本部”というらしい。
銀色の怪人エンジェルキリーやテレポート能力を持つディモスZをはじめとして鉄面党より強力な幹部やロボットを保有しており、レッドバロンを苦しめた。


実は地球侵略は宇宙鉄面党が銀河系に進出する為の実験に過ぎず、最終的には衛星フォボスをミサイルとして地球を破壊しようと企んだ。



鉄面党よりも強力なロボットを持つ。
その大半が火星から送り込まれるので、空中や宇宙空間での戦闘も増えた。



◆宇宙鉄面党戦闘員
宇宙鉄面党のロボット兵士。中には現場指揮を行う幹部クラスも存在する。
やはり擬態能力を持ち、戦闘から工作と幅広く活動する。
銀色のフランケンシュタインの怪物のようなマスクをしていて、主に「宇宙人」と呼ばれる。
武器はレイピアで、メカロボのように機関銃などはあまり使用せず、飛び道具には専らレイピアを投擲していた。
接近戦では言わずもがな、レイピア投擲も嫌に正確で油断のならない相手。



◆エンジェル・キリー
23話から登場した銀色の顔、銀色の服、全身銀色の不気味な男。
その正体は宇宙鉄面党からの使者で、デビラーに最後通牒を突き付ける傍らレッドバロンを始末しようと企む。



◆スカイシャーク
レッドバロンが戦った初めての宇宙ロボット。宇宙鉄面党からの使者エンジェル・キリーが操る。
ゴルフクラブ状の右手のハンマー、ゴルフボールを模した左手の鎖分銅、ゴルフボール型の球体ミサイル*1など何故かゴルフ用品を模した武器が多いが、頭部から火炎と溶解液を組み合わせて放つ「アシッドファイヤー」はバロニウムを溶解する程の威力があり、一度はレッドバロンを完膚なきまでに打ちのめした。
頭部が破壊されても第2の頭部が搭載されていて、分離して独自に飛行することも出来る。



◆マーズサターン
宇宙鉄面党編の1番手。
バロンミサイルの効かない装甲と額からのミサイル、口?からは煙幕を吐き出す。
宇宙用装備の無いレッドバロンを宇宙に引きずり出して始末することが目的。



◆ゴールドフィンガー
透明金属VQの秘密書類を狙ってきたロボット。
普段は球状で、必要に応じて首、腕、脚を展開するが、頭、手、足の無い妙な姿をしている。
主に胸部のキャノン砲、腕から発射するワイヤーからの高圧電流、体当たりを得意とする。
巨腕ガンガー?はて何のことやら。



◆ベムパンサー1号、2号、3号
単眼で両手とも円筒状の1号、双眼で左手がツルハシ状の2号、三眼で右手が刃物で左手がクローの3号からなるロボット3兄弟。
共通して手先からのミサイルとチェーンが武器。
一体一体は大して強くないが、三位一体のスクランブル戦法はレッドバロンをも苦しめた。



◆戦闘員3号
鉄面党に追われる少年・シゲルに化けた宇宙鉄面党戦闘員。
健に近づいて指紋と声紋をコピーし、一度はレッドバロンを強奪した。



◆デビルゴースター
リンゴ爆弾作戦に投入された。
体内にリンゴ爆弾の製造工場があり、吸い込んだリンゴを爆弾に変えて発射することが出来る。
この他にも本体が倒されても自動で襲い掛かってくる両手のクロー、足からの煙幕と投光機による撹乱も強力な武器となる。



◆マースバード
「鳥の頭脳を持つ」という(頭だけ)鳥型のロボ。
右手からのミサイルと左手の刃物、口元のビーム砲が武器。
……なのだが、ビームの発射口は真下を向いているので、物凄く海老反らなければ正面に撃てないというよくわからない仕様になっている。
それに鳥の頭脳って凄いのか?
何を考えて作られたのかよくわからない変なヤツ。



◆スパイダーロボ
レッドバロンを捕獲する為に用いられたロボット。
頭部のキャノン砲から糸を出し、名前が示すように蜘蛛の巣を張って相手を絡めとる。
あくまで捕獲が使命なのでこいつ自身の戦闘力は高くないが、ドンキーワンとの連携でレッドバロンを追い詰めた。



◆ドンキーワン
健一郎の親友だった吉村博士が作った子供用レジャーロボットだが、宇宙鉄面党に心を売った博士によって悪の手先となった。
宇宙鉄面党のロボットには珍しく有人式で、初戦では吉村博士、再戦時は洗脳した大助達が操縦した。
レジャーロボットらしく可愛らしい見た目だが、オプションパーツとして頭と足先には刃物、左腕には機関砲と放電装置付きの剣、右腕には回転鋸を合体させる。
中でもヤバイのは右腕の回転鋸。こいつはニューバロンニウムを切り裂き、しかも自立行動が可能になっている。
スパイダーロボとの連携でレッドバロンを追い詰めた。



◆アンドロイド・サーシー
吉村博士の妹・千恵子の振りをしてレッドバロンの破壊を狙っていた女アンドロイド。
捕えたレッドバロンを秘密基地のプレス機に掛けて逆に拘束が解けてしまうあたり、間抜け。



◆ドラキバット
ドラキュマンが操るコウモリ型ロボット。
耳から発する破壊音波と腕の翼を使った突風が武器。
腹部には兵員輸送スペースがあり、戦闘員を投下することも可能。
35話ではエレクトリッガーを受けても悠然と逃げ去るタフさを見せつけたが、36話では当たり所が悪かったのか普通に倒された。



◆ドラキュマン
宇宙鉄面党の幹部。重力増加光線を放つ光線銃が武器。
吸血ヴィールスを使って人間を吸血鬼に変えて思うままに操ることが目的。
吸血ヴィールス作戦が失敗すると、今度はSSI国際本部からの使者・ジョージ隊員に化けてSSIに潜り込み、レッドバロンに重力増加光線を浴びせて行動不能にした。



◆ディモスZ
宇宙鉄面党最後のロボット。
刃物状の腕の他、4つの顔を切り替えることで火炎放射、溶解ガス、冷凍液、ミサイルなどを使用出来る。
そして、本部に置かれた伝送装置を用いたテレポーテーションが最大の武器。
火炎面の右目が弱点だが、瞬間移動のためにまともに攻撃を当てることさえ難しい。


オープニング曲・エンディング曲

◆レッドバロン (第1 - 26話OP)
作詞:阿久悠 / 作曲:井上忠夫 / 編曲:ボブ佐久間 / 歌:朝コータロー


前期OP曲。冒頭のサビ前からねちっこく鉄面党への憎しみを歌い上げる。


◆S・S・I (第1 - 26話ED)
作詞:江利知己 / 作曲:比呂公一 / 編曲:ボブ佐久間 / 歌:ミュージカル・アカデミー


前期ED曲。レッドバロンのアクションシーンをバックに歌が流れるのが印象的。


◆飛べ!宇宙のレッドバロン (第27 - 39話OP)
作詞:阿久悠 / 作曲:井上忠夫 / 編曲:ボブ佐久間 / 歌:団しん也 


後期OP曲。歌っている団しん也氏はモノマネ芸人として有名だが歌手としても活躍している。だが氏の歌はちょっと大人びた曲とかが多いのでこうしたアニソン系の曲に起用されるのは異例。


◆斗え!レッドバロン (第27 - 39話ED)
作詞:輔田正男 / 作曲・編曲:ボブ佐久間 / 歌:団しん也、グリーンピース


後期ED曲。軍歌か、という感じのハイテンションな曲調が特徴。こちらも団しん也氏が歌う。




ようし、行くぞレッドバロン!追記・修正!


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  • 世界各国のロボットと戦うGガンダムを連想する作品。フランス代表のガンダムローズとエスカルゴンの対決を見てみたい。 -- 名無しさん (2015-02-14 23:55:40)
  • 男のロマンの塊のレッドバロンと一転してハードなストーリーが忘れられない、なんだよ開始数分で脱走者皆殺しとかその生き残りすらスパイだとか… -- 名無しさん (2015-02-14 23:57:08)
  • ↑×2アニメ版じゃもはや『Gガン』そのものになってたな。 -- 名無しさん (2015-02-15 00:02:33)
  • 十字架に磔にされた鏡京太郎が五体バラバラに吹っ飛ぶシーンはトラウマ -- 名無しさん (2015-02-15 01:52:47)
  • あれ?着ぐるみは確か一部に鉄を使っていたからスーツアクターに負担が半端なかったんじゃなかったか? -- 名無しさん (2015-02-15 18:15:13)
  • ↑激しい動きをするとスーアクさんが血だらけになったらしいな。ロボのデザインは前半の世界各国ロボットが好きだけど、話は前半も後半も好き。 -- 名無しさん (2015-02-15 23:56:14)
  • レッドバロンのボディはグラスファイバー製で、当時の価格で二百万円もしたってのは割と有名だった気が -- 名無しさん (2015-04-17 20:40:09)
  • この番組が放映されていたときに流れていた例のCMは今も有名だけど、映像は現存してないのかな?当時を知っている人の思い出話でしか聞いたことがない。 -- 名無しさん (2015-04-18 00:39:39)
  • ↑×3着た瞬間呪いの効果音が聞こえてきそうだ(ドラクエ脳) -- 名無しさん (2015-04-18 00:48:55)
  • CSで見て牧れいさんって凄い綺麗な人だなー思ってたら、案の定当時の少年達の憧れの的だったのね。 -- 名無しさん (2016-05-22 10:43:04)
  • スーパー特撮大戦2001では唯一円谷と東映以外のヒーロー。だが扱いは非常に悪い。そしてパワーアップの面が鬼畜難易度。 -- 名無しさん (2016-05-22 17:28:48)
  • まさかのシルバー仮面とのクロスオーバー&現代リブート映画 -- 名無しさん (2017-07-21 12:24:37)
  • 因みにレッドバロンの主題歌、前期と後期別テイクがあるんだよな -- 名無しさん (2017-08-21 19:48:16)
  • ちゃんとお話自体完結してるから「打ち切り」という感じはなかったな。 -- 名無しさん (2020-05-10 20:01:45)
  • この記事見るまで「エレク」と「リッガー」だと思ってた… -- 名無しさん (2021-08-08 12:01:19)
  • 「鉄面党が許せぬぁ~い」な前期OPも「よこしまな人の心に操られ平和乱しに来る奴は塵になれこの大空の」と倒置で畳みかける後期OPも大好き -- 名無しさん (2022-10-19 19:07:31)

#comment

*1 勿論、右手のハンマーで撃つ。いや、打つ。

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