登録日:2012/03/23(金) 21:25:12
更新日:2023/10/20 Fri 12:24:14NEW!
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「うんこ! アンタの言ってる事なんて全部うんこにしか聞こえないわよ!」
「お前の言葉は全部『うんこ』にしか聞こえない」
概要
2004年10月1日にライアーソフトから発売されたアダルトゲーム。
企画・原案は天野佑一が担当。
シナリオにスチームパンクシリーズの桜井光、屋上の百合霊さんの睦月たたらを加え、原画・キャラクターデザインを狼と香辛料の文倉十が務める。
ライアーのバカゲーといえば天野佑一、シリアスゲーといえば桜井光。
この二人が合わさって起こした化学反応がこの作品。西部の土下座冒険活劇である。
世界観は実際のアメリカ開拓時代を元にしており、登場キャラクターは実在した人物をモデルにしている場合が多い。
非常に細かいネタが多いので、Wikipediaをいつでも開けるようにしてプレイすると良い。
一癖も二癖もあるキャラが多く、ストーリー序盤から中盤にかけての物語はギャグ中心に展開される。
しかし、終盤へ近付くと西部の魔界化が活発になるにつれて物語は事件の核心へと迫りシリアス一色となっていく。
ギャグの中にはギリギリのブラックジョークも含まれる為、その辺りでも人を選ぶ作品である。
物語
19世紀末のアメリカ西部――。
行方不明の父親を捜索する為に単身叔母の許を飛び出したセーラは、ならず者や魔物が跋扈する「魔界」と化した荒野に足を踏み入れる。
道中に列車強盗と遭遇するが、既にガンファイターとしての実力を備えた彼女に敵はいないはずだった。
しかし、そこで初めて対峙した脅威、「人狼」には通常の弾丸が通用しなかった。
戸惑うセーラだったが、偶然同車していた牧師クラウスから“魔力を蓄積した指輪”を渡される。
結果、セーラは見事魔物との戦いに勝利する。だが、それは彼女にとって壮絶な戦いの幕開けでしかなかった……。
システム
このゲームはストーリーの他にコマンドアクションによる「戦闘パート」と、クラウスがセーラにドMプレイをおねだりする「調教パート」で構成されている。
【戦闘パート】
セーラを操作し、通常弾と魔力弾、その他の行動を使い分けて行うガンバトルである。
銃は通常攻撃に用いるリボルバーと一発限りの大技であるショットガンの2種。
魔力弾と違って通常弾には弾切れの概念はなく、戦闘開始からバンバン撃っても何ら問題はない。
というか、むしろそれこそが西部劇の醍醐味である(キリッ
【調教パート】
戦闘パートで用いる魔力弾の発射に使用する魔力をセーラの指輪に注入するパート。
魔力弾は威力こそ通常弾と大差ないものの、敵が窮地に陥ると繰り出してくる障壁は通常弾をはじいてしまうため、戦闘終盤では魔力弾のみで戦うことになる。
戦闘において魔力はほぼ毎回使用するので、枯渇するとその都度クラウスが神と対話して起こる奇跡によって装填しなければならない。
そこで「調教」である。
「 調 教 」なのである。
なにを言っているのかわからない?
一応ちゃんと理由はある。
実は、クラウスが指輪に魔力を注入するには彼が性的興奮状態でなければならないのだ。…ライアーにしては珍しくエロゲっぽい設定のような。
ところが彼はED。つまりインポであり、特殊な条件を除いて一目惚れしたセーラ以外の女性ではエレクチオン不可能。
さらに本人が筋金入りの…、というか最早筋金どころか鉄筋入りなんじゃねーのと思うレベルに達している変態である為、
通常のプレイでもふにゃふにゃなままである。
そして、彼がセーラに要求するプレイの内容は
「愚息との世間話(蔑むような目でお願いします)」、
「船長と白鯨プレイ」、
「顔面に排泄」、
「加藤茶の物真似」etc…
正直人類には早すぎる。
当然セーラにも抵抗感がある。
自らの命が懸かっているとはいえ、何が哀しくてSMな感じに縛られた成人男性を前にして淡々と食事を摂る放置プレイやら何やらを要求されなくてはならないのか。
だから、彼女をどうにかして説得しなければならない。そう、日本古来から伝わる必殺の「ドゲザー(英語表記:Dogether)」をもって!
…というのが調教パートの内容である。
システム的には各プレイごとに設定されたセーラの「抵抗値」を2つのダイスを振って出た目の和が越えれば説得可能、
越えなければ不可能というシンプルなもの。
「逆切れ」コマンドを使えば振るダイスを2つから5つに増やすことができ成功率が上がるが、
次回の調教時にセーラの抵抗値が大幅上昇してしまうためご利用は計画的に。
登場人物
- セーラ・V・ウィンタース(声:一色ヒカル)
行方不明の父親を捜し求め西部に赴いた駆け出しの賞金稼ぎ。血の滲む特訓を経ている為、ならず者相手なら余裕で勝てる。
インディアンや黒人などマイノリティに対する偏見はない。人外であるリザードマンとも心を通わせた。
ダイムノベル(安価で手に入る小説)を読み漁っていて、有名人を前にすると猛烈に反応する。
クラウスとの関係はトリックの山田と上田教授そのもの。
情事においての罵倒責めと放置プレイにかけては天才。
東部訛りがあり「ひこうき」を「しこうき」と言ってしまう(西部開拓時代だろ!)。
- クラウス・スタージェス
陰茎が勃起したときのみ神と対話ができる変態牧師。というか最早超越者。
ある事件がきっかけで勃たなくなった。が、セーラに一目惚れしてからは彼女にのみ反応するようになる。
自称インテリで豊富な知識を有するが、知らない事を訊ねられると適当に誤魔化す悪癖を持つ。
物語のクライマックスである出来事に見舞われ、覚醒する。というか地獄に堕ちる。
見た目は某滅却師と某黒執事を足して割った感じ。
- スーザン・M・マクグラレン(声:野月まひる)
ある男を捜しにフォート・ジョルディへやってきた女賞金稼ぎ。通称スー。武器はライフルで、超一流の実力者。
赤いロングヘアーとそばかすが特徴で、けだるい声で関西弁(カリフォルニア訛り)を喋る。
公式で作中上位の巨乳とされているが服の上からだとそうは思えない。詐胸疑惑である。
- パール・ヤンガー(声:草柳順子)
英雄コール・ヤンガーの娘。父親に似ず非暴力主義で理知的で現実主義の眼鏡。
経理を得意としており、節制という言葉を知らない父親の抑止力。
ちゃっかりクラウスとのフラグを立てている。その眼鏡は伊達か。
- 飛び立つ鳥(声:かわしまりの)
マントを纏ったインディアンの少女。自棄にも等しい、達観した眼でインディアン世界の終焉を見届ける。
作中でも度々白人から迫害を受けているが逆に彼らを憎む感情は薄い。
白人文化をわきまえているが、誤解も多い。突っ込む時は突っ込むがボケる時はボケ倒す。
DVD-ROMのおまけフォルダで「電波相談室」を開いている。
- コール・ヤンガー(声:尾崎淳)
実在の人物。伝説と称される程の凄腕ガンマン。かつては南軍ゲリラ「ジェシージェームズギャング団」の幹部だった。
終身刑を言い渡されていたが西部鎮静を取引に一時釈放されている。
娘パールを溺愛するあまり、彼女の機嫌を損ねると泣き喚き、近付く男は徹底的に排除する。正直かなり迷惑。
- ピート・セダー(声:真田雪人)
オカマにして最強のくそみそ。
仕事仲介の片手間で酒場を営み更にその片手間で保安官を務める。
かつて恐れを知らなかったコールに逃げる事を教えた。
- ヘレナ・P・ブラヴァッキー(声:杉山亜以)
実在の人物。ミステリアスマダム。神智学を駆使して開発した魔物退治のグッズを賞金稼ぎ達に格安で提供している。
ふらっと突然現れる。ぶっちゃけ活躍するのは終盤以降。
外見も30代ほどだが大分若造りしてる。可愛いものが好き。
- ステファニー・D・テイラー(声:杉山亜以)
娼館のマダム。さっぱりとした性格で、EDに悩むクラウスに何かと世話を焼く。
通販にハマってらっしゃる。エロ小説をくれる。
- ノーザンベル(声:QUE)
白いタキシードを着たアラスカ生まれの謎のおっさん。というか変なおっさん。
あまり本編に関わらないが登場する毎にインパクトを与える。
ガンマンとしての実力は本物らしいが目立った活躍は少ない。
- ハリエット・ハリスン(声:中家菜穂)
フォート・ジョルディに観光目的でやって来た世間知らずなお嬢様。
おっとりマイペースな性格なのでノーマークにしてしまいがちだが終盤衝撃の展開を迎える。
「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです」
- ケイト・クラム(声:かとうまどか)
新聞記者志望の男装少女。真面目な性格ゆえに奇人変人に振り回される。
永遠の処女。
- カトリーナ・クレーン(声:森永ゆう)
連邦保安官助手。祖父イカボッド(実在の人物)を介護する鬼嫁。
- デビッド・メイザー (声:真田雪人)
オカルトの知識を備えた巡回牧師。
物腰は柔らかいが胡散臭さが酷い。
「はい。私です」
- グレートチーフけーこ
インディアンの偉い人。
彼女を目の当たりにした者は口を揃えてこう言うだろう。
「またお前か」と。
「さあセーラ、ぜひ追記・修正をお願いします!」
「嫌よ! なんで私がしなきゃいけないの!」
「そんなこと言わずに! さあ! どうかこのロクに記事も書けないダメ編集者の私を…」
「えええええいどうせそこからいつもみたいに調教にもっていかせるんでしょーが!! わかったわよ! やればいいんでしょやれば!」
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