銀河戦国群雄伝ライ

ページ名:銀河戦国群雄伝ライ

登録日:2012/07/29 (日) 00:41:39
更新日:2023/11/21 Tue 11:01:28NEW!
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~概要~
1989年~2001年にかけて、月刊コミックコンプと月刊電撃コミックGAO!にて連載された、真鍋譲治原作のSF漫画。
全27巻。
1994年にはテレビ東京系列でアニメ化された。
こちらは全52話。


作者は以前に本作同様、宇宙戦艦xヒーロー、ヒロインx獣人といった世界観である『アウトランダーズ』というSF漫画を執筆していたが、
作者自身としては書き足りなかったという思いがあり、コミックコンプから依頼があった際に同様の漫画を執筆したいと考えていた所、
1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』を見たことで日本の甲冑、しいては戦国時代のイメージを追加する事を思いつき、
本作のイメージが固まったとのこと。


~世界観~
本作の大きな特徴として、戦国モノ、三国志モノ、戦艦モノ、スペースオペラモノといった要素を
全く融合させずに別箇の要素として、それぞれ作中に独立させている事であろう。


その為、登場人物達は普段は朝服や漢服のような衣服を身にまとい、史記さながらの策謀を張り巡らせたかと思えば、
いざ合戦ともなると日本の胴丸や中国の明光鎧のような甲冑を身にまとい、
太平洋戦争時代さながらの主砲と中世の衝角が取り付けられ、更に甲冑のような装甲が取り付けられた宇宙戦艦に乗り込み、
宇宙空間で実体弾をぶっ放しまくった後、甲板上にて日本刀や槍、弓等で決着をつけるという唯一無二の世界観を構築している。
その為、宇宙戦艦は元より巨大な大砲やそれらを建造する巨大なドックも存在するものの、
登場人物達の移動はあくまでも徒歩や馬だけであり、一応単筒や火縄銃のような小火器は存在するものの主兵器は槍刀である。


中世の甲冑を纏った人物が電探や各種スイッチ、無線等を操る姿は冷静に考えればかなりシュールだがすぐ慣れる。
悪名高いアニメ版は更に悪化(?)しており、ブラウン管モニターが取り付けられたパソコンまで登場した。


なお、宇宙空間での切り合いと言いつつ、人物は平気で呼吸や会話をし、甲板上を走り回っている。
一応連載最初期には真空状態についての言及はあるものの、無重力に関しては最後まで触れられる事は無かった。


~あらすじ~


  • 導入

元魔三年、神聖銀河帝国皇帝であった光輝帝が崩御したことにより十三代二百七十年にも及んだ帝政が崩壊する。
帝国の崩壊により各地の群雄での権力抗争が始まる中、北天を制したのが元帝国左将軍の比紀弾正である。
彼は自らの軍事力を持ってして、全銀河を統一しようとしていた。
そして紀霊元年、弾正王朝残党の一掃に取り掛かる。
後に戦国時代の風雲児として歴史の表舞台に立つ竜我雷はその戦場にいた・・・。



~登場人物~


[五丈]

  • 竜我雷

CV:檜山修之
本編の主人公。
物語の当初は一兵卒であるが、旧帝国将官の阿曹主禅を討ち取り、その手柄の恩賞の直訴をしたりと、その根性と悪運の強さを五丈四天王の女将、狼刃に買われ、師団長に抜擢される。
その後、数々の功績を上げ、第一近衛軍騎都尉、南京楼の太守、鎮南将軍、南京楼軍盟主、五丈王、遂には皇帝へと登り詰めた。
なお、五丈王にはなっても勇者王にはならない。


  • 大覚屋師真

CV:矢尾一樹
元々は南京楼の豪商大覚屋の放蕩息子であったが、史書、経書から兵法、天文、医学に精通した天才的な戦略家である、後に雷の下で丞相としてその真価を余すことなく発揮する。


  • 紫紋

CV:三石琴乃
旧帝国将官、阿曹主禅の一人娘であったが、阿曹主禅が打ち取られた後は、身柄を五丈に引き渡される。
皇室の血をひく唯一の王女であるが故に数々の運命に弄ばれるが、父親の敵である雷とそれを乗り越え、後に雷と結婚し、正妻となる。


  • 麗羅

CV:熊谷ニーナ
時の権力者であった比紀弾上の娘。
それであるが故に、当初はその権力を振る舞い、我が儘し放題であったが、雷との出会い、そして弾上の死後に骸羅に国を追われ、雷の元に転がり込んでからは少し改心した。
後に雷の第二婦人となる。
なお、劇中では明かされていなかったが、後に作者本人の同人誌にて紫紋とこんな関係になっていたことが明らかになった。


  • 雲海入道

CV:島香裕
雷の一兵卒時代からの戦友。
大酒飲みの女癖が悪い破戒坊主だが、雷にとって最も頼れる人物であり、暴政下の武王都より麗羅を救出したりと活躍する。


  • 太助

CV:山口勝平
雷とは兵になる前からの付き合いで、雷を兄貴と呼んで慕っている。
体は小さいが、雷と雲海と共に数々の戦場を潜り抜けた強者である。


  • 比紀弾上

CV:飯塚昭三
元神聖銀河帝国左将軍であり、帝国崩壊後は兵を上げ、その強大なカリスマ性により配下に多くの武将を抱え、北天を制圧する。
銀河統一の野望を夢見ているが、病に伏してしまい、七十四歳でこの世を去る。


  • 狼刃

CV:山田栄子
五丈四天王の一人で知勇を兼ね備えた女将。
雷の才能を見抜き、自身の配下として置き、彼の行く末を時に温かく時に厳しく見守る。
なお、同人誌でかなりの淫乱だった事が明らかになり、骸羅三兄弟を再起不能にしている。


  • 骸羅

CV:玄田哲章
同じく五丈四天王の一人。
狼刃とは弾上の旗揚げからの戦友である。
一騎当千の武将で、その腕から弾上の覇業に大いに貢献していた。
しかし弾上の死後、五丈の全権を掌握し、遂には皇帝へと登り詰めるも、最期は雷が率いる南京楼軍により追い詰められ、玄偉に討たれる。


[智]

  • 独眼竜正宗

CV:高島雅羅
父である先代正宗の死後、弟の虎丸に代わって智の国の国政を握る女将。
本名は紅玉。
その戦略、行動力の優れたカリスマ性で五丈の南征を食い止め、雷に多大な影響を与えた人物である。
因みに、彼女は雷と肉体関係を持っており、彼の子を身に宿していた。


  • 飛竜

CV:緒方恵美
正宗の側近で、南天の将軍である姜子昌とは共に兵学を学んだ仲であったが、敵同士になったが故に複雑な運命を背負い込む。


  • 虎丸

CV:阪口大助
正宗の弟。
後に智王となるが、自身の意志が弱かったため、雷に国を滅ぼされ自害した。


[南天]

  • 羅候

CV:置鮎龍太郎
父である羅鶴が狼刃に討ち取られた後、練の兵権を引き継いで、正宗の傘下であったのも独立し、竹馬の友である姜子昌の働きもあり
南天王になる。
そして、雷を最大のライバルとして幾度も対決した。


  • 姜子昌

CV:梁田清之
南天の将軍として羅候を支えている苦労人。
もはや敵なしと思われた五丈の丞相・師真を長年の実戦での経験、そこで養われた勘を武器に戦略的に打ち負かした。
因みに、貧乳好きである。


~余談~
真鍋の代表作と言って良い大長編だが、決して順風満帆というわけではなかった。
コンプの休刊と移籍に伴うゴタゴタを含め、作者は常に打ち切りの影に怯える日々だったと述懐しており、そのためにストーリーを端折った点も多々あったらしい。
南天の諸将が終盤あっけなく散っていったのも(そしておそらく羅候が割と残念な結末を迎えたのも)この事情と無関係ではない。


またアニメは原作を知らないファンからは好評だったが、原作のファンからは黒歴史扱いされ、作者自身も酷評している。
この憤りは原作にも影響を与え、後半のストーリー展開はアニメの影響を排除することを意識したと作者HPで述べていたことも。*1
また映像ソフトが放送当時に出ていたVHS以外になく(BDはもちろんDVD化すらされていない)、CS放送も1996年頃にキッズステーションで1度だけされて以降全くない。
それらをこれ以上許さないほどに作者の圧力がかかっているのだろうか。
さらに、作者本人によりエロ同人誌されており、それの続編である『銀河戦国群雄伝ライ 異聞』が商業作品で作られるという異例の作品である。






俺はWiki篭りに全消しされるより、追記・修正・編集される男になる。
そして千年いや万年をも続く大帝国の項目を築くのだ。
それをクソ項目・・・オナニー項目と呼ぶなら呼ぶがいい!
そいつらのアナルをぶち抜くまでよ・・・!!



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  • OPは良かったと思う。そこしか記憶にないが -- 名無しさん (2013-09-28 04:09:32)
  • もう一人の主人公といえた羅候が駄目君主に転落していく姿は涙を禁じ得なかった(哀悼) -- 名無しさん (2013-09-28 11:33:52)
  • ↑五丈に攻め込んだ際に過去の恨みとかあるんだろうが中央の人間に対して容赦の無さを軍全体で晒したのはマズかった。 -- 名無し (2013-10-15 12:41:13)
  • ↑それよりも妻のワガママで簡単に心変わりして勝てたかもしれない姜子昌の作戦を台無しにしたのがマズかった。それとライと違って難しいこと考えようとする姿勢が足りなすぎたのが敗因だ。 -- 名無し (2013-11-09 02:53:38)
  • ↑アニメでは雷と相討ちになったらしいな -- 名無し (2013-11-27 01:29:47)
  • 雷は当時も今も一兵卒と紹介される事があるけど、物語開始時点で中隊長だから下っ端とは言え兵卒ではないんだよね。しかも自分の死を覚悟で部下の恩賞の少なさを抗議する割りと良い隊長 -- 名無しさん (2014-03-24 23:11:01)
  • 原作の雷は狼刃戦で副軍師の林に戒められてからアニメでは相変わらずの血気盛ん気味だったが、徐々に冷静になって太助の死以降に羅候が比べられるの気の毒で正宗に程じゃないにしてもある程度は迫る程の知力を持つレベルで化けた。人物紹介で書かれた通りに林の功績デカいどこじゃなかった。 -- 名無し (2014-05-09 14:35:02)
  • アニメ、エンディングは好きだったな -- 名無しさん (2014-06-17 08:54:06)
  • 羅侯の親父が別作品の外道キャラうさぎ小僧のそっくりさん(羅侯はその作品での止め役的ヒーロー)で吹いたのもいい思い出。 -- 名無しさん (2014-06-17 08:57:04)
  • ヒロインではなく愛人に当たる女が主人公の子供を産むのが嫌だった。 -- 名無しさん (2014-06-17 09:15:19)
  • OPが素晴らしかった、よく試験の日の聞いて気持ちを高ぶらせたな -- 名無しさん (2015-01-20 12:39:40)
  • 作者直々の同人誌が本編と密接に関わっているという希有な作品。骸延夫妻の幸せだった頃の話とか載っていて涙を禁じ得ない -- 名無しさん (2017-05-17 13:37:30)
  • 正宗と雷が交わって子を宿していたってソースどこです?あの二人ほとんど直接はあってないし 死にかけの正宗が雷を撃とうとして止めるのが最後の出会い それ以前は単行本持ってますが記憶にございませんぞ 作者同人設定なら追記が必要だし そうでなければ後削除しますぞ -- 名無しさん (2020-11-15 17:07:58)
  • ↑公式の続編外伝 -- 名無しさん (2020-11-15 17:39:20)
  • 「異聞」の名で出版されてるから電子図書で漁ってみるといい -- 名無しさん (2021-11-03 06:36:02)
  • 後半は駆け足になったが、それでも南天編の内外政治や西姜の叛逆などのエピソードはしっかりページ割いて描写してたんだよな。 -- 名無しさん (2021-11-03 07:08:05)
  • そこそこ面白かったけど、横山三国志の影響が強すぎるのが残念。骸羅 -- 名無しさん (2022-02-13 02:01:07)
  • ↑続き、骸羅の悔しがり方が横山三国志のキャラそのままなのはまだいい。似たような人物が大量に出て、戦術がそのままで、敵の反応も同じで、戦闘シーンもかなりそっくりとなると先が読めて萎えた。まあ、横山三国志もオリジナル作品とは言えないけどさ。 -- 名無しさん (2022-02-13 02:17:51)
  • 初期は和風戦国SFって感じだったのが、弾正の死であっという間に三国志に浸食されていった感。中華風は嫌いじゃないけど表紙を見て期待してたのと違う。それぞれの国や軍団で雰囲気が違うのならまだしも、全体的に中華風でその中に和風武将がちらほら存在するから変な感じなんだよ。 -- 名無しさん (2022-02-13 02:44:54)
  • 弾正が死んだ辺りはかなりの方針転換があったんじゃないか?あそこで弾正の幹部がごっそり死んだり猿空間送りしてるし。また最初期のみ空母と艦載機が登場してるがすぐに出なくなって大艦巨砲主義一色に。 -- 名無しさん (2022-05-20 19:09:46)

#comment

*1 但し、アニメ版を元に製作されたゲーム(SFC)版については、「意外としっかり原作の雰囲気を再現している」と評価している

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