緊急取調室

ページ名:緊急取調室

登録日:2019/06/30 (日) 00:24:26
更新日:2024/04/19 Fri 10:30:39NEW!
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あなたをマル裸にする。



緊急取調室とは、テレビ朝日が制作する刑事ドラマである。主演は天海祐希。


概要

刑事ドラマと言えば、犯罪が起きて、刑事たちが現場に行き、聞き込みなどをしながら証拠を集めて犯人を探し出す流れが主流だが、
このドラマは事件が起き、刑事たちが被疑者や重要参考人が取調室で話を聞くところから始まる。
関係者などの聞き込みをもとに、「言葉の銃撃戦」と称した相手との舌戦、心理戦を繰り広げ、事件の真実を暴くのがこのドラマの見どころとなっている。
その斬新な切り口と相手との心理戦、そして暴き出される真実が好評を博し、連続ドラマが4シリーズ、スペシャル版が2本製作された。


更に2022年12月に「FINAL」と称した劇場版の制作が発表。2023年6月に公開され、その直前にスペシャルドラマを放送する予定…だったが、劇場版のメインゲストであった市川猿之助*1のトラブルから2作とも延期が発表された。


近年は「出演者の不祥事と作品は無関係」という社会的コンセンサスが得られ、たとえ不祥事が起きても予定通り映画は公開される例も増えつつあったが、本件については後に猿之助が両親に対する自殺ほう助の容疑で逮捕された*2こともあり、ほぼ全編の撮り直しを行わない限り公開が難しくなってしまった。
なお、スペシャルドラマについても大麻所持で逮捕された永山絢斗氏がゲスト出演していた。
どんだけついていないんだよ…



あらすじ

ある事件での交渉失敗の全責任を負わされた真壁有希子は、「警視庁捜査一課 緊急事案対応取調班」(通称:キントリ)に左遷される。
そこは、密室の取調室で起こる過剰な取り調べや自白強要問題に対処すべく、警視庁が取調室に監視カメラを置き、取り調べ専門のチームを新たに結成させたものだった。
この取調室に来る、一癖も二癖もある容疑者を落とし、事件の真実を暴くべく、キントリは奮戦する。


シーズン1は真壁有希子の夫である真壁匡の死の真相を探るというバックストーリーがあったが、シーズン2以降は基本的に完全一話完結となっている。
ただし、シーズン3はキントリ再編の計画が裏で進められ、シーズン4でキントリはいったん解散している。



登場人物

緊急事案対応取調班

  • 真壁有希子

演:天海祐希
元は特殊犯捜査係(SIT)に所属しており、その時に起きた事件で犯人との交渉に失敗し、
その責任を負った結果、梶山の推薦もあり、キントリに異動となった。
同じ刑事である真壁匡(演:眞島秀和)と結婚し子供を2人もうけたが、夫が殉職してしまう。
シーズン1は子供2人とのホームドラマ要素もあったが、シーズン2以降はカットされた*3
事件の展開に大きな変化があると「面白くなってきたじゃない」とよく口にする。


  • 梶山勝利

演:田中哲司
キントリの管理官。出世欲が強い。真壁匡とは元同期であり、

というのは建前で、実際のところ真壁匡の死が、シーズン1の郷原刑事部長の計画の一環で、
梶山もそれに一枚かんでおり、監視の目的として連れてきた。
結局その事件は、郷原が全責任を負って逮捕されたことで、責任を追及されることなく管理官の立場に戻っている。

学生時代は山岳部に所属していた。
シーズン2で離婚協議中であること、シーズン3で離婚が成立したことが分かった。
調停担当の弁護士が間宮貴子だったかは不明


  • 菱本進

演:でんでん
マル暴出身。短気で素行も口も悪い。愛称は「菱さん」。真壁を「おばはん」呼ばわりしており、真壁からは「菱やん」と呼ばれている。宮城県出身。
後述の小石川と組んで、「悪い警官、良い警官」を演じることが多い。
拳銃と似顔絵の腕前は良い。
中の人であるでんでんも、メイク担当からメイク道具を拝借して共演者の似顔絵を描いている。


  • 小石川春夫

演:小日向文世
10年前は捜査二課に所属していた。その経歴あってか、頭脳派である。愛称は「春さん」。
温厚だがドライな性格で、あまり同僚と親しい関係を結ぼうとは思わない。
プライベートの話も全く語ろうとしない。ある事件で犯人に対して自身の家庭状況を語ったが、真偽は不明。
主に菱本と組んで「悪い警官、良い警官」を演じる。


  • 中田善次郎

演:大杉漣
少年課出身。愛称は「(ホトケの)善さん」。穏やかで物腰も柔らかい。19歳年下の妻がいる。
学生時代は、父親の事情で高校へ通うことができず、定時制の学校に行っていた。
犯人には時に誠実に、時に情に訴えて落としている。
将棋部に所属しており、後述の玉垣とは親しい間柄だった。
中の人である大杉漣の死去に伴い、シーズン3では退職した設定になっているが、以降の作品にも写真や回想シーンで登場することもあった。


  • 玉垣松夫

演;塚地武雅
シーズン3から登場。
元は警視庁捜査支援分析センターに所属していたが、中田の退職に伴いキントリに異動となった。
中田とは共に将棋部に所属していたこともあり、親しい間柄。キントリのコミカル担当。
スマホを持ってカメラ越しに見ることが多い。画像解析のエキスパートで、画像から見える人の表情も読み取ることができる。


警視庁刑事部捜査第一課

  • 監物大二郎

演:鈴木浩介

  • 渡辺鉄次

演:速水もこみち
通称「モツナベ」。監物は一係の係長で、渡辺はその主任。
過去には容疑者に対し過剰な取り調べを行い、冤罪だった人の人生を破壊してしまい、その復讐の標的にされた。
その事件が解決した後も監物はキントリと関わっては衝突していたが、シーズン2のある事件をきっかけに自身を見つめなおす。
その後はキントリとは嫌味を言いつつも険悪な雰囲気は無くなった。
根底には正義の心を持っており、犯罪に手を染めた警察官を許さない。
監物はS4-6話で被疑者を確保する際に警告なしで発砲したことで異動処分を受け、キントリの面々に渡辺のことを託して去ったが、最終話で事件に関する情報提供のため再び真壁たちの前に姿を見せる。

  • 山上善春

演:工藤阿須加
階級は巡査部長。中田の息子だが、幼少期に両親が離婚しているため母方の姓を名乗っており、真壁にも中田との関係をキントリのメンバーに口外しないよう念を押している。
人情派で知られていた父と違い警察組織に忠実。
S4第7話で捜査第一課に異動になる。

警視庁幹部

  • 郷原政直

演:草刈正雄
シーズン1のみ登場。
警視庁刑事部部長。キントリを創設した張本人。
自身の掲げる目的のために必要悪として警察の裏金を作っていたが、真壁匡に見つかり、自身の掲げる計画にも反発されたため、口封じとして真壁匡の殺害指示を出した。
最終的には罪を認め、事件の全責任を負って逮捕された。


  • 磐城和久

演:大倉孝二
ドラマスペシャル2015から登場。
警視庁刑事部部長。国民からの信頼が自身の出世につながると考えている。
「いやいやいや…」が口癖。イライラすると時折、持っているペンを噛む癖がある。
キントリの常軌を逸した行動に頭を悩ませており、疎ましくも思ってるが、手柄を上げるためにはキントリを利用せざるを得ないというジレンマを抱えている。
シーズン3ではキントリが法的にスレスレな行動を起こしていることもあり、苦労人ポジションが強くなった。
映画では副総監に就任している。


  • 相馬一成

演:篠井英介
警視庁刑事部捜査一課長(シーズン1)→警視庁副総監(シーズン3)
シーズン1である不正を働き、失脚したかに見えたが、シーズン3では警視庁の副総監に出世する。
だが、部下の参事官が保身のために誤認逮捕した犯人を射殺した事件の隠蔽を図ろうとしたことが発覚、再び失脚する。
そもそもあの状況からどうやって副総監に昇れたんだ…


  • 沢渡巌

演:三上市朗
警視庁刑事部捜査一課 課長(シーズン2のみ登場)。相馬の後任。
白髪混じりのオールバックの人物。キントリを疎ましく思っているが、それは磐城刑事部長の手前で、実はどこか頼りにしているところもある。
かつての事件で、容疑者で会った少年に対し、恫喝まがいの取り調べを行い、結果として自殺させてしまう*4
そのことがきっかけで起きた拳銃強奪事件で、犯人から銃撃を受ける*5。その後の消息は不明*6


  • 北斗偉

演:池田成志
シーズン4のみ登場。警視庁刑事部部長。
警視庁公安部出身。磐城の後任。キントリを疎ましく思っている。
かなり思い込みが激しく、十分な証言・証拠が揃っていない状況で犯人を決めつけたりするなど警官としての能力は欠けている。
国会議員の宮越肇とは何らかの繋がりを持っており、彼が搭乗する飛行機をハイジャックした大國塔子をキントリが取り調べる条件として「真壁に辞表を書かせること」を提示したり、大國の取り調べに真壁が同席した途端にキントリの部室に駆け込んで庁内視聴の回線を切るよう梶山に命令するなどの妨害を行っていた。その後も宮越の指示でキントリを監視している。
最終回で記者会見に出席した際、記者の質問を「次の質問どうぞ」とかわすが、厳しく追及した女性記者に対し不用意な発言をしてしまう。


居酒屋「しんじ」

  • かやの

演:中村静香

  • しんじ

演:生島勇輝
夫婦であり、居酒屋を営んでいる。シーズン1では妊娠が発覚、後に出産する。
しんじはかつてはワルだったが、中田の熱心な説得により更生した。
その縁もあってか、キントリのメンバーは常連客となっている。
時折、キントリの部屋に料理をもっていくことも。



追記・修正はカメラで見られている中でお願いします。


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  • ページ作成乙。実際に見てみたら結構面白いドラマである。 -- 名無しさん (2019-06-30 08:48:05)
  • テンション低い円陣が結構気に入ってる -- 名無しさん (2019-06-30 15:17:37)
  • 第4シーズン始まった -- 名無しさん (2021-07-08 21:25:39)
  • 刑事部長「次の質問どうぞ」に吹いた。河野太郎じゃねえか。 -- 名無しさん (2021-9-16 22:15:39)
  • 刑事部長が花切るのって半沢直樹の箕部幹事長のオマージュかな? -- 名無しさん (2022-01-04 15:39:58)

#comment

*1 猿之助が演じるのは被疑者となる内閣総理大臣・長内洋次郎役。作中で長内が取り調べを受けるシーンもある。冒頭で長内を襲撃した暴漢・森下弘道(演:佐々木蔵之介)と総理大臣は学生時代にヨット部の仲間という設定で、猿之助の代役は佐々木の年齢に近づける必要がある。
*2 なお猿之助が演じた長内も過去(セーリング部時代)に人の死に大きくかかわる出来事に関与しており、森下はその内容をよく知る人物である。
*3 のちに子供2人は、どちらも進学で家を出ていることが明らかにされている。
*4 この少年・峰岸健太は本当は冤罪であった。
*5 銃撃の実行犯は健太の父・允彦(演・眞島秀和)。拳銃強奪の共犯者は5年前に殺された久保寺みどりの父親・圭(演・鶴見辰吾)であった。そのことをキントリに伝えようとしたところを銃撃されている。
*6 入院したことが語られている。おそらく軽傷だと思われる。

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