友好宇宙人モノロン星人

ページ名:友好宇宙人モノロン星人

登録日:2018/09/26 (水) 03:57:59
更新日:2024/03/25 Mon 13:45:20NEW!
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後味の悪いオチ 考えさせられる話 ※土曜夜19時です。 防衛隊 黒い円谷 ゴース星人 矢田耕司 マイティジャック 戦え!マイティジャック 来訪者を守りぬけ モノロン星人 パッキー 地球の友人1968 現実という名の『地獄』




相手を信頼すれば、心は通じあうものです……




『戦え!マイティジャック』の第16話『来訪者を守りぬけ』に登場した宇宙人。この項目では、宇宙猿パッキーについても解説する。


友好宇宙人モノロン星人


出典:戦え!マイティジャック/円谷プロ/第16話「来訪者を守り抜け」/1968年310月19日放送


身長:2m
体重:70kg
声:矢田耕司


地球の近くを航行中に宇宙船が故障を起こし、地球に不時着した宇宙人
地球侵略の意思などは持たない友好的な宇宙人で、無益な争いは好まない。
非常に身軽で、木の上に一瞬で飛び上がる。
地球と比べて非常に高い化学力を持ち、モノロン星人の宇宙船にはマイティ号の一切の攻撃が通用しないほど。


スーツは「ウルトラセブン」に登場した「ゴース星人」のスーツを赤くリペイントしたもの。



宇宙猿パッキー



出典:同上


身長:50cm~48m
体重:8kg~2万4000t


元々はモノロン星人が連れていたペットの小猿だったが、地球の環境に適応できず、ホルモンのバランスを崩して巨大化してしまった姿。
小猿の時はポケットモンキーのように大人しい性格だったが巨大化するとゴリラのような姿となり、性格も狂暴になってしまった。
大きく開いた口から吹く火炎と怪力で暴れ回った。


パッキーの着ぐるみは元々は円谷プロが昭和42年に企画していた、7人の類人猿が繰り広げるコメディー作品『ウルトラ・セブン』に登場予定だった「類人猿」であった。


この企画は消滅してしまったが、タイトルを転用したのがご存知『ウルトラセブン』である。


顛末

暴れ回るパッキーをエキゾスカウトのミサイル攻撃で倒すと、マイティジャックはそのままモノロン星人を救助に現れた宇宙船との戦いに突入してしまう。
しかし、マイティ号のあらゆる攻撃が宇宙船に通じず、宇宙船は着陸。


宇宙船に突入しようとする防衛隊の陸戦部隊を今井がなんとか制し、モノロン星人はようやく仲間の元へたどり着く。


そして、今井への友情の印として白い小鳥を贈り、手を振りながらモノロン星人は宇宙へ帰っていった。



こうして、二つの魂と魂の触れ合いが、無益な戦いを避ける力となった。


だが……


小鳥がパッキーのように巨大化すると判断したのか、その場で処分すると防衛隊は決断してしまい、今井の頼みも通じず、小鳥は防衛隊の銃によって殺されてしまった。


後には、撤収する防衛隊の規則正しい足音と、今井の叫びが虚しく響くだけだった……


平和を返せえーーーっ!!


■その他

実は金城哲夫氏の脚本は、モノロン星人が無事宇宙へ帰っていくところで終わっている。
本作を「マイティジャック」有数の印象的な回にしたラストの鳩が射殺される部分は東條昭平監督により現場判断で追加されたシーンである*1
東條昭平氏は本作が初監督作であり、いきなり作品テーマを180度ひっくり返すラストシーンをぶち込むという、たいへん挑戦的な監督デビューとなった。
後に東條氏は、本作のテーマを更に深掘りし、更に過激に演出した、かの『怪獣使いと少年』を撮影する。


同じく、監督が加えたラストワンシーンによって作品の印象が大きく変わった作品としては、『ウルトラセブン』の狙われた街がある。
奇しくもあちらも金城哲夫氏脚本である。


機動戦艦ナデシコ22話のサブタイトル「『来訪者』を守り抜け?」は本作のパロディであろう。


普段はお調子者として描かれている源田であるが、この回に限り「モノロン星人の処遇を巡って今井と対立する」所謂嫌われキャラとなってしまっている。


追記・修正をお願いします。


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  • パッキーの造形が怖いんだよな…。個人的に鳩が殺されるのは仕方ないかなぁと思わなくもない -- 名無しさん (2018-09-26 07:02:39)
  • 最後の今井の虚しい叫びが印象に残った話。 -- 名無しさん (2018-09-26 09:31:32)
  • もし今井以外のマイティジャックをウニトローダ、グルマン博士、ペガ、ゼナ先輩とAIBの面々に会わせたらどんな反応をするだろうか -- 名無しさん (2018-09-26 15:37:13)
  • モノロン星人とパッキー、人形劇「ウルトラP」でウルトラ怪獣たちとの共演が実現してるんだよね -- 名無しさん (2018-09-26 19:30:16)
  • 今井の気持ちも分かるが外来種問題とか考えるとなぁ -- 名無しさん (2018-09-27 13:46:44)
  • でもマイティジャックが、ウルトラシリーズ並にシリーズ化してメビウスのような作品作られてたら、この回のラストの件を理由にモノロン星人の子供とかが地球に復讐するって話作られそう… -- 名無しさん (2019-01-11 06:52:41)
  • 今回のウルトラマンタイガはまんまこの回だったな -- 名無しさん (2019-11-24 00:32:06)
  • 鳩が殺されたのって、言ってみれば帰りマンでクプクプが殺されたのとほぼ同じ事なんだけど、状況が色々変わると、ここまで悲劇的で腹立だしくなるものなんだね…しかしモノロン星人も、パッキーが巨大化したのを見たばかりなのに、動物をプレゼントするのは危険だとは考えなかったのかな -- 名無しさん (2019-11-29 18:19:49)
  • ↑2、あちらのほうは後味の悪さを残さずこの話よりも救いは見えていたけどね・・・。 -- 名無しさん (2019-11-30 17:46:43)
  • ↑3 修は源田隊員そのものだったな -- 名無しさん (2019-11-30 18:44:56)
  • この監督のデビュー作ってたしか「来るなら来てみろ」(7話)だった様な………? -- 名無しさん (2021-07-25 08:18:05)
  • 「地球の友人」でゴース星人に(令和の世において生々しい)執拗な暴行を加えてた修の姿、この回でモノロン星人を匿っていた今井にブチギレてリンチした源田の姿ともろに重なってるんだよねえ。ジャンボーグAでオネストキングに基地潜入の幇助をやらかした和也を何発も引っ叩いたナオキの描写もそうだったが、ほんと東條監督って暴行・リンチをよく描くな。 -- 名無しさん (2021-08-19 04:01:47)
  • 著作権保護のため、項目名を「来訪者を守りぬけ(マイティジャック)」から「友好宇宙人モノロン星人」に変更しました。 -- 名無しさん (2023-09-02 12:52:35)
  • バーバパパシリーズの『バーバパパかせいにいく』は真逆の展開、表題通り火星(この世界では谷間は地球生物が生きれる環境)に行ったバーバ一家の息子が記念にえんどう豆を植えたら、怪獣化して火星人と共同で退治する羽目になり、火星人が「助けてくれたお礼」と植物のようなものをくれて息子が喜ぶがパパは「さっきのことを忘れたのか、返してきなさい!」と怒るオチ。 -- 名無しさん (2023-09-08 17:56:46)
  • 弾超七の件から、MJとセブンの世界は同一なんじゃと見るネタ的解釈があるが、もしガチだったら最大級の侵略をかましたゴース星人の他人の空似を信用し難いのも無理はない…と思ったがゴース星人の実物を地球人は眼にしていたっけか? -- 名無しさん (2023-09-08 19:18:10)

#comment

*1 「上原正三シナリオ傑作集 24年目の復讐」P418より

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