サンケンロック

ページ名:サンケンロック

登録日:2012/07/29(日) 20:54:10
更新日:2023/10/03 Tue 13:48:02NEW!
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漫画 韓国 ヤングキング ギャング ヤクザ 少年画報社 裏社会 ykコミックス boichi サンケンロック ゴンタル 国家とギャングは同一 抗争




サンケンロックとは、ヤングキングで連載していた韓国のギャングを題材にした漫画である。全25巻。
作者のBoichiは日本でのキャリアも長い韓国人漫画家で、この作品が日本での2つ目の連載作品*1で、『Dr.STONE』と並ぶ長期連載となった。


韓国を舞台にしたギャング物だが、グルメや社会風土のみならず、実際に韓国内の大きな社会問題なども次々と取り上げている。*2
その為、単なるギャング漫画と言うよりも韓国という国家に存在する様々な問題にアウトローである主人公が立ち向かっていくという一種の革命譚としての構造をなしている。
これは作中で頻繁に取りだたされる「国家とギャングは同一である」というセリフにも現れている。


作品の性質上、バイオレンスとお色気描写が際立つが、所々にギャグも織り交ぜられている。




ストーリー


主人公の北野堅は、告白した女の子ユミが実は韓国人で、その一年後本当に韓国で警察として働いているのを知り、韓国へ渡ることを決意する。
しかし、韓国へ渡ったケンはことの成り行きからユミの警察官とは全く異なるギャングのヘッドになってしまう。
始めは韓国で再会したユミに正体を隠しているのだが、日本と韓国のギャングの大きな影が二人に迫っていく…




登場人物


主要人物

  • 北野きたの ケン

熱血漢で情に熱い主人公。3700年間石化していた科学オタクではない。
ユミンの別れ言葉を真に受け、始めは韓国で警察官になる事を夢見ていたが、外国人が警察官になれる訳でも無いのですぐさま現実に打ちひしがれ、ひきこもり生活を送っていた所で屋台のおじいさんからご馳走された後、場所代を要求してきたギャングに絡まれていたところを助けた事により成り行きでギャング組織にスカウトされ「サンケンロック組」のボスとなる。
年収は2000万ウォン(だいたい200万円程)と要求する程の瀟洒な生活は慎み、普段は考試院*3暮らしでユミンにはダミー会社であるゲーム開発会社勤務と偽っている。


最初は狭く薄汚い事務所とボロい車一台(ドゥホンからかっぱらったもの)しか所有していない弱小ギャングだったが、後の抗争でカジノを所有し、韓国で大勢の部下から信頼を得るほどの大物へと成長していく。
作中で八ヶ月間に亘り智異山(チリサン)に籠っての修行を積み、普段から鍛錬している為か喧嘩の腕はかなりのもの。野球用バットを武器にし、最終決戦時には20kgもする特注鉛入りバットで戦う。
また、多くの女性に本番直前まで迫られるが、童貞はユミンに捧げるつもりでいる。


同作者の漫画『ORIGIN』にも登場。モスクワで余生を過ごしている所、主人公から移動式工場の発注を受け供給する事になる。


  • ユミン

ヒロイン。韓国人と言うのは実は嘘で、本名は吉沢よしざわ祐美ゆみという日本人。
日本の暴力団「白龍会」の会長の娘だが、とある理由から韓国へ渡り、韓国の警察官となった。
何度か外伝として描かれたセクハラまがいの訓練や潜入捜査を経て身についた筋肉を気にしている。
また、読者目線で描かれたグルメ漫画『ユミンにご飯を食べさせたい』のヒロインでもある。


サンケンロック組

  • パク 泰秀テス

ケンをボスとしてスカウトし、ギャングの道へ連れていった張本人。ロン毛のイケメンで愛煙家。霊長類最強の高校生ではない。
ギャング組織の息子であった事から顔が広く、様々な人脈を持っている。サンケンロック組のブレーンとしても活躍する。
ケンに「国家とギャングは同じ」だという持論を説き、彼と共に新たな国家を作ることを夢見ている。


  • 爽崎サンギ (マリン)

テスの右腕の男で、彼の命令には忠実に従う。基本的に敬語で話す軍隊刈りのクールガイだが、義理堅く熱い一面も持ち合わせている。実は童貞


  • ヤン 相太サンテ (つるはし)

ギャグ要員でケンの座を狙っているソフトモヒカン。ケンがボスになるより前にテスにスカウトされてメンバーとなった。
戦闘時にはつるはしを得物にすることから仲間からは「つるはし」と呼ばれる。故郷は在韓米軍基地建設のために接収されて残っていない。
性欲のブレーキが壊れかけており、コミックス15巻をオナニーだけで乗っ取ったツワモノ。
作者によると、髪型が書きやすいので気に入っているキャラクターであるとのこと。
番外編では主人公となっており、何故かパワードスーツに身を包み、セクシーなおねーさんのような見た目の宇宙人と戦っていたが、その時の記憶は一切残っていない。


  • チャン 頭弘ドゥホン

顔の傷とゴリゴリの筋肉が特徴的な大男。実はまだ21歳
元々は水原出身の無敗のストリートファイターだったが、ケンとの戦いに敗れたことで仲間となった。
自慢の筋肉を活かし、レスリングのような豪快な戦闘スタイルを持ち味としている。筋肉の鎧の他にデカイ角材を得物として使うこともある。
しかし見た目のイカツさとは裏腹に、筋肉を保持するために地味に身体の動かし方や食事に気をつけていたり、愛車の起亜スポーテージにソニアと名付けて可愛がるといった繊細な一面もある。


  • キム 恵隣ヘリン

褐色肌の紅一点。サンケンロック組のメンバーが智異山で山籠りの修行をしたときに武器の教官を務め、修行後は彼らに着いていき、サンケンロック組のメンバーとなる。
ナイフと格闘術に長けており、サンケンロック組の中でもトップクラスの戦闘能力を持つが、スタミナ不足が弱点。
ケンにベタ惚れで度々彼を誘うが、ケンはユミン一途なので結局抱いてもらうことはなかった。
スタイル抜群で、自己申告によるとバストは三桁あるらしい。


  • ベニト・アルマーニ

元々はイタリアシチリア出身の下っ端ギャングで、ポルノ俳優も務めていたが大きいのに早いためクビにされた。
韓国で仕事がしたい申し出でサンケンロック組に加わったが、実際はケンをマークする為に組織から派遣された。憶病で逃げ足が早く、モンゴル三兄弟との対決でようやく実戦に向き合う。
日本人女性を口説く為に習得した日本語にも長けているが、3ヶ月の智里山修行により全羅道訛りではあるが韓国語も習得している。



宿敵たち

  • キムバンフム

韓国に渡って情に救われたケンとは違い、常に虐げられた経緯故に対となる人物。
韓国出身のベトナム帰化人の父親とベトナム人の母親のダブルルーツ。母親の死後に韓国に渡り、仕事先で襲われそうになり身を投げた同郷の恋人を失って主犯らを殴り殺した後、ガルギ組に拾われる。
ナイトクラブ抗争でケンに深手を負わせガルギ組東支部長を殺害した後、同じように虐げられていた外国人達を集め組織を組む。





お前にとって追記とは何だ?追記とは記事そのものか?俺と一緒に修正をしてみないか?ケン


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  • テスとバンフムはダークヒーロー -- 名無しさん (2014-05-08 12:37:11)
  • 上条当麻みたいなガキの説教と比べて、ケンのは大人びていながら理想論語るのが格好良い -- 名無しさん (2014-05-08 12:38:05)
  • 終盤のアメリカ制圧のダイジェストに笑う -- 名無しさん (2016-07-09 12:01:46)

#comment

*1 日本での初連載作品は『究極宇宙味帝シーザー』。後に「スペースシェフシーザー」と改題。
*2 外国人差別や搾取される性風俗、身売りを強要されるアイドル等
*3 コシウォン。本来は受験生のための机とベッドしかない3畳程の借り部屋だが、安価なので宿泊施設や脆弱層の生活空間としても用いられている。

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