#2 都からの使者
※サンプル台本2
【キャスト】
犬獣人アレン(自警団の青年)
犬獣人レオルト(都の使者)
レオルト
「失敬、君はこの村の方ですか?」
アレン
「はい!自分はこの村の自警団員、アレンです!旅のお方ですか?どのような御用でしょう?」
レオルト
「自警団の……なるほど、話が早そうで助かります。私は都からの遣いで、名をレオルトと申します。この村には、確認したいことがあってやって来ました」
アレン
「レオルトさん、ですね。えっ?確認?」
レオルト
「はい。この村に都から騎士団や自警組織の一隊を派遣すべきか、確認に来ました」
アレン
「と、言いますと?」
レオルト
「この村の自警団は実戦慣れしていないそうですが、特に危険な事もないと伺っております。万が一に備えて、訓練をしている騎士や自警組織の一隊を村に常駐させ、配備する必要があると判断し、確認に来ました」
アレン
「(少し考えてから)……なるほど」
レオルト
「ご希望であれば、都からこの村に、戦力を常駐させるべく、私から手配いたしますが」
アレン
「う~ん……私の一存では決めかねますね……お返事はいつまでに?」
レオルト
「急ぎません、必要であればまた、都までご連絡ください。少し遠いので、大変でしょうから……後日、専用の伝書鳩を設置しに参りますので」
アレン
「お手数をかけます。それでは、村の中で協議しておきます」
レオルト
「はい、それではまた……」
と、歩き去る音、少し間を開けてから
アレン
「…………都から戦力を……なんだか、今思うと怪しい人だったな」
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