3 高級ミルクの特売日

ページ名:3 高級ミルクの特売日

#3 高級ミルクの特売日

【キャスト】
猫獣人クロ(冒険家)
猫獣人リエラ(酒場の看板娘)
犬獣人ティノ(行商人)


ハンドベルを鳴らす音(カランカランカラン!)

ティノ
「いらっしゃい、いらっしゃい、レーリック商会の出張販売だよー!今日は数量限定の高級ミルクがなんと半額!売り切れ御免の特売日となってまーす!」

クロ
「お?このベルの音は……?来た来た!この日を待ってたんだよなぁ高級ミルクの特売日!買いに行くぜ!」

リエラ
「キャベツと……ネギは買ったし……あ、そうそう、あとミルクを買わないとね」
(メモを見て歩きながらさっき買ったものを確認するように)

SE:足音(駆け足)

クロ
「はあ……ちょっと離れてたから、来るのが遅れちまったなあ…すでに、すげぇ列だ」

リエラ
「あら、クロちゃん、こんにちは」

クロ
「ゲゲっ……り、リエラおまえ、なんで並んでるんだよ!」

リエラ
「なんで並んでるんだって、そりゃ…ミルクと、お野菜を買おうと思って並んでるんだけど?」

クロ
「よりにもよって、俺の前に並ぶなよ!」

リエラ
「そんなの知らないわよ。私はさっきから並んでたし、私の後ろにクロちゃんが勝手に並んできたんでしょ!」

クロ
「……はあ……」

リエラ
「クロちゃん、最近どうして私にそんなに突っかかってくるの?私何かした?」

クロ
「別に」

リエラ
「まぁいいけど……」

クロ
「……お前ほんッと…鈍感だよな」
(小さく小さく独り言のように)

リエラ
「え?どういう意味?」

SE:ハンドベルの音(カランカランカラン)

ティノ
「はいはいー!大好評につきミルク残りわずかでーす!」

クロ
「ゲゲっ、無くなっちまう…先月から一ヶ月も待ち望んだ、俺の高級ミルク……」

リエラ
「私たちまで在庫があるかどうか、微妙なところね…」

ティノ
「あと5本で完売となりますー!」

クロ
「あと5本って、つまり……1……2……3……4……おいおい、リエラまでで売り切れちまうのかよ……」

リエラ
「え、私まで…?」

クロ
「チッ……買えねえのに、並んでても時間の無駄だ、ズラかるぜ」

SE:足音

リエラ
「あっ、クロちゃん待って!」

ティノ
「次の方、どうぞー?」

リエラ
「あ、あ……はい、じゃあ、ミルクと…………」

 

(間)

 

クロ
「……リエラのやつ、店で使うミルクくらい、そこらへんの店で買えよな……」

クロ
「つか、あいつ……ほんと鈍感で、なんなんだよ……俺の前に現れんじゃねーよ、ドキドキすんだろうがよ」
(小声で独り言)

(間)

クロ
「はあ……」

リエラ
「あっ見つけた、クロちゃーーん!」
(探していたらやっと見つけたような様子で話しかけて、駆け寄る)

SE:駆け足

クロ
「は、はぁ!?リエラお前、なんだよ、なんの用だよ!」

リエラ
「はい、高級ミルク。飲みたかったんでしょ?店で使うミルク、わざわざ高級ミルクじゃなくてもあっちの店でも買えるからさ」
(ちょっと息を切らす感じで)

クロ
「いらねぇ事、すんなよ……別にミルクごときでゴタゴタ言わねえよ」

リエラ
「クロちゃん昔からミルク好きだもんねぇ」

クロ
「……ふん、うるせえ。ありがとな」

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