【キャスト】
アレン
クロ
ジード
(剣を打ち合うSE)
アレン「はあっ!!」
クロ「っ、うわぁっ!?」
(クロが倒れる。ドサッっという音)
ジード「そこまで! …アレンの勝ちだな」
アレン「やったぁ!」
クロ「あー! くっそぉ! おいアレン! もう一回だ! 次は絶対勝つ!」
ジード「クロ、落ち着け。元気なのは構わないが、朝から動きっぱなしだろう。丁度昼時だし、一度休憩だ」
クロ「大丈夫っすよジードさん! 俺はまだまだ…」
(腹のなる音)
クロ「うっ…」
ジード「ははっ。腹は素直みたいだな。無理せず、一度休憩するぞ。アレンもそれでいいな?」
アレン「はい! 僕も流石にお腹が空きましたよ。あっちの木陰でお昼にしましょう!」
(場面転換。3人で休憩中)
クロ「あー! もうちょっとで勝てたかもしれねぇのに…」
アレン「僕だって毎日鍛錬してるんだ。そう簡単には負けないよ、クロ」
ジード「俺からすれば、二人ともまだまだひよっこだ。特にクロ。お前は一度、きちんと基礎の鍛錬を積んだ方がいい。また旅に出るなら尚更だ。さっきの剣術では、命がいくらあっても足りんぞ」
クロ「うう…。返す言葉もないっす…」
アレン「まあまあ。元気出しなよ、クロ」
ジード「言っておくがアレン。お前もまだ動きが固い。クロは基礎が甘いと言ったが、実戦経験がある分、度胸や咄嗟の判断力はお前より上だ。こればかりは鍛錬を積んでもそう簡単には身につかないからな」
アレン「はい…」
ジード「まあ、二人ともまだまだ伸びしろはある。それに基礎と実戦。お前たちは足りないところを補い合えるからな。焦らずやっていけばいいさ」
クロ「ジードさん…! そうですね! よしアレン! 早速鍛錬だ!」
アレン「えっ、ちょっと待ってよクロ!」
(急いで昼食を食べ終わる)
アレン「僕も行ってきますね! ジードさんはもう少し休んでてください!」
(二人が駆けていく)
ジード「…頑張れよ、二人とも」
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