コントローラー

ページ名:コントローラー

コントローラー


ミサキサブロウにのみ適性があるとされる、ACを意のままに操作する事のできる役割。


コントローラー計画

  • ACのリンクの結びつきの間に操作主(コントローラー)を介入させる実験。
  • 幹部クラスの研究員であるキノミヤが発案者であり、計画に対する権限を持つ。
  • 本作において発足して間もない(約2年程度)計画。
  • サブロウは初めてにして最後のコントローラー適性者であるとされる。彼が失敗した場合、この後には再び実験を行うめどが立っていない。

目的と適性者

目的

  • ACのプシュケーの安定をはかること。ACに都市内での任務を行わせること。
  • 自在にACの竜化を操作し、竜の力の実用化につなげること。

適性者条件

  • 自我とACペアとの間において交わされるプシュケーについて、どちらの影響か見まがう事がないと確信できる者。
  • 竜化を引き起こすACの強烈なプシュケー変動に耐え、正気を保ちうる、心身の丈夫な者。
  • ARKが絶対的に信頼をおけると証明ができる者。

  • 元々は、レイがAC計画についての原案を本部に提出した際、最低限このような存在がなくてはACを人並みに生きながらえさせる事は不可能であるという条件で、「決して現実的ではない」ものであった。
  • しかし結果的にACは後任のマスダによって現実に産みだされてしまい、彼らはレイの言う通り、長く生きる事も、何かの役に立たせる事もできなかった。
  • AC計画への予算打ち切りがほぼ決定していた中、コントローラーの適性者となりうるという研究員が名乗りを上げ(サブロウの兄)、実験が行われることになったが、実験はリングの調整を行った研究員の不手際により失敗したとされる。
  • その後任として適性者の弟であるサブロウが自らARKに出向き、兄の代わりにコントローラーリンクを成功させたと記録されている。

危険性

  • そもそもACのように、はじめから二人で一人として成立するプシュケー構造であるわけでもない普通の人間が、他人のプシュケーに干渉するという事はまず原理的に考えられないものであった。

プシュケーとはそれ自体がその人間の生命のありようを表すものであるため、そこにホープリングシステムの応用で物理的干渉を施す事はできても、表層の波がぶつかりあうことで互いの人間性を打ち消し合い、干渉者も被干渉者も共に廃人のようになって、生命を維持する力を失ってしまうとされている。

  • 更にACは仮にも二人分の脳を持ち、それぞれが考え、意思をぶつけあう複雑な構造であるため、一般的な人間とのリンクよりもよほど条件は厳しくなる。

ACは既に1対1でのリンクを行っており、その間にストローを差し込むようにして干渉することになり、二人分の思考、葛藤、分離した感情などの全てを受け容れ、安定させ、自己を介入させずなるべく自然に流してやらねばならない。

  • また、竜化の際はヒトのプシュケーが喪失するという大きな変異が引き起こされるが、コントローラーはそれをまた呼び戻してやる必要がある。この時にコントローラーの表層プシュケーが受ける影響は、想像を絶する強大さであると言われている。

キノミヤ曰く「コントローラーの行う仕事は、心に何の乱れもなく自らの意思で自分の全身の皮膚をはぎ取り、再び寸分の狂いもなく正確に着戻すようなもの」

  • しかしサブロウはこれまで何の問題を起こすこともなくACたちを操ってみせており、ついには都市内に出現した竜を始末する処理班の仕事も行い、幹部たちからの期待も高まっている。

しかし当然ながら彼の謎めいた人物像はARK内では不信感も煽っており、キノミヤもその扱いに困っている。

  • サブロウほどの権限があれば、自分の意志でACの意識を完全に乗っ取り、ARKに従わず自在に兵器として操作してしまう事も可能ではないか、と危険視する声もあがっている。しかし、現在のところサブロウに「そのつもり」はみられないようで、ヒダリとライトは陰でそれを不思議に思っている。
  • またサブロウは命令以外の事でヒダリとライトに行動を強制する事も、思想や知識に小細工をする様子もない。彼が操作権を行使するのは、あくまで対竜戦の時のみである。彼らとの精神的距離のバランスは、サブロウの意思によってのみ守られている。
  • なお、AC側からサブロウのプシュケーの変化はまるで見て取る事ができないようになっている。

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