都市

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円環都市世界


《都市》とは

  • 円環状の壁に囲まれるように作られた、半径50kmほどの、外側から見ればまるで要塞のようにも見える都市。
  • その内部は生活、仕事、経済、個人情報などすべてをARKという巨大組織により管理されており、あらゆる分野における必要ものの数が常に提示されており、すぐに資金が回され、生産、研究が成されている。政治という概念が存在しない。
  • ARKは都市内のいかなる場所にも移動式、定位式、自動追跡式のカメラを多数設置しており、それらを『目』と呼んでいる。
  • 大きくは北と南で分けられ、北部には商店や民家が集中する「居住エリア」、南部には森や川といった自然が存在する「生産エリア」となっている。また、中央付近は研究所の集中する地帯で、ARKの管理が特に厳しく、特別な用事でもなければ一般市民が立ち寄る事は少ない。
  • その外にはどこまでも荒れた砂地が続いており、他に人間の住む街がある事を信じて旅だったものが人どころか、何か生き物やなんらかのめずらしい物体を見つけて帰った事は過去一度もないという。

都市民と不適合者

  • 100年ほど前から、都市民は「ホープ・リング」を嵌めることを義務化されている。
  • ホープリングシステムの発明者はナカムラレイ氏で、プシュケー研究の第一人者であった。今ではARK内で英雄視される偉大な研究者であるが、ある時から『目』から逃れる奇行が目立つようになり、忽然と姿を消し、その死も明らかにされる事はなかった。
  • ホープリングシステムに適合しなかった人々もたびたび発生したが、どんなに調べ尽くしても「全くの原因不明」であったため、もてあましたARKは彼らを「協調性のなさ、共感能力の欠如、思考能力の欠如、攻撃性の高さ」がみられる事が多くあるとして、人間とは別種のまぎれもの、「人外」として都市の外に追放してしまう。
  • それらの経緯のため、都市民は大概リングを嵌めていない都市の外にいる不適合者を人間とは認めておらず、ひどく嫌悪する。ARKも都市内で不適合者を発見次第、追放及び捕獲する。
  • そのため、ARKが公表しなかった都市内で起こる犯罪の類は、大抵侵入してきた不適合者であるとみなされる場合が多い。実際、ARK職員が犯罪の標的にされる事は多発しているという。
  • ARKの計算上では、不適合者は30年もたてば文明を保つ事が出来なくなり、絶滅するであろうと言い、都市の外側に関して特別な干渉を行っていない。

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